26 Fairy Tales Ep.4
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―回想―
〔気を失っていたのはどのくらいだっただろう? 騒がしくやってきた誰かに担がれて、運ばれた。〕
〔前にも、こんな風に、運ばれたことがある。大きな背中に背負われて〕
お兄ちゃん……
〔呟く声が漏れたとしても、きっと誰にも届かないほどの小さな掠れ声〕
………… 〔一旦降ろされたあと、唇に何かを塗られた気がした。〕
〔一瞬身じろぎをしたかもしれないけれど。〕
……やはり、この人が、フィリップさんを……
〔そう気づいたのもつかの間に、意識は遠く消えていく〕
―虚ろなる時間―
〔意識を取り戻したのは、暗闇の中。
どれくらいの時間、そこにいたのかはわからない。 死者の世界に時間などないのだろうから〕
――
〔漂う『モノ』は、記憶を辿ろうとする。感覚も記憶もぼんやりと曖昧にしか感じない。〕
〔微かな光が暗闇に差しこむ。 『モノ』は誘われるように光のもとへ漂い向かう。〕
……〔光に向かううち、記憶が少しずつ確かになっていく。〕
〔大切な全てを奪っていった誰か。 守りたいと思っていた全てを、さらって行ってしまったあの自分。〕
……返して。 私を、返して
〔その願いはもう、聞き届けられないと知るのは未だ先のこと。〕
〔おなじように、『カストル』を『彼』から奪ってしまった自分にその資格もないと悟るのも。〕
………………ティナさま。 どうかご加護を。
〔――ただ祈る。
奪われたもの、 奪ってしまったもの。全てのものに、*慈悲の愛を*〕
もしも祈りが届くなら、証は微かに点滅し、光を失うだろう。
―広場―
〔不安定な『モノ』は、ようやく白濁した白い人の形になり、オルグイユの村を彷徨う。〕
――気づいて。
〔ともにベンチに腰掛ける兄と妹。 どうか、気づいてほしい。〕
……
〔差し伸べた半透明な手は、何も触れることもなく、透けたまま、二人を抱きしめていて*〕
―ありがとう。 気づいてくれた。
……お願い。 守って。 私の代わりに。
大切なもの、大切な人を。
〔魂は兄の後ろを点滅しながら追いかける。時折妹を心配して振り向いては祈る〕
ティナさま…… ご加護を。
どうか、 二人を守って。私の代わりに……
〔祈りに呼応する証の石は、点滅を繰り返す。〕
〔大精霊を目覚めさせた心のもとへ 証が還るなら 一瞬の強い輝きを放ち、その指へおさまる。〕
〔心と魂が現世に留まる間、石は微かに死者の心を映し、死者が旅立てば、ただの石へ還り 再び沈むのかもしれないが〕
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