255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
[私の中では少し長かった思案は現実時間ではそれほど長くはなかったでしょう。
額に手をやりながら顔をあげた所、笑うショコラさんの姿が目に入りました]
……、
[なぜかはよくわかりません。けれどなぜか痛ましい気持ちと、美しいと思う心が鬩ぎ合います。
今までみたどんな表情より、魅力的に思えて言葉を暫し、忘れてしまいます。
部屋内の説明などは、どこか夢うつつの表情のままで頷くだけになっていましたが。
こちらに聞こえるほどに、ひゅうと喉が鳴りましたので心が此処へと戻ってきます。]
ショコラさん
[呟いた言葉がどんな意味を孕んでいるのかはわかりませんでしたが、放っておけない事だけは、わかりましたので、その辺にあった毛布を引っ掴んで戻ります。]
失礼
こちらは少し、冷えるので
[そうして毛布で彼女を包みます。その瞬間、聞こえた言葉には、掛ける言葉が見つかりませんでしたが、せめてその苦しさが少しでも収まるように、そっと背を撫でたり叩いたり、したでしょう。]
[昨夜は結局ベッドの上から移動できないままだった。
スージーとの会話がぐるぐる反響してる。
あの時、なんとなくわかったんだ。
僕を形作ると同時に縛り付けていた記憶があることが。
気付けたのは彼女のお陰で、
僕の大事な友達を忘れないでいられる確信も、このためだ。
ブローリンが、僕の記憶の宝箱に手を突っ込んだ。それ自体はちっとも怒ってない。
彼が食ったのがどんなに大切な記憶でも、後悔してない。
だけど、――片脚をなくしたような不安定なきもちから逃げられる訳でもなくて。
ぽっかりと広がる胸の穴を握りつぶすつもりで
窮屈なくらい丸まって眠った。]
[ショコラさんの介抱の後のことでしょう。
静かに室内を動き回り小窓のついている部屋に気づけば、覗き込みます。]
そちらもひとまずはご無事なようで、なによりです。
[困ったような安心したような、そんな表情を浮かべながら。]
……ん。
[目をあける。
身体を起こせば、手からスルリと書物が抜け落ちる。]
寝ていたか。
[読みながら寝てしまったのだろうか。
いつ、眠りに落ちたのか覚えていない。]
[ふと、なにやら気配がある気がして、顔をあげる。
彼が目覚めてから、時間もたっていたかもしれない。]
……誰か、いるか。
[そう尋ねれば、答えはあっただろうか。]
[影が動いたら、微かに身構えただろうか。
カサリ、と何かが落ちる音がする。
然し、それもどこか聞き覚えのある声と分かれば]
……ブルーノさん?
[暗闇に慣れてきた瞳が、徐々にその影を見覚えのある姿に変えていく。
唇を結び、暫し、躊躇いは生まれたものの]
ええ、居ますよ。
此処に。
[その場から動くことはないまま、声だけを返す。]
……
[問に返ってきた声は、ここに来る前、最後に聞いた者の声だった。]
そうか。
[向こうに動く様子はない。
こちらも、まだ目覚めきらぬ頭のせいなのか、
環境に身体がついていかないせいなのか。
動くことはできずにいれば、どこからか落ちてくる声。]
誰かの声を聞くのは、
随分と久しい気がするな。
[ここに来てから、誰かを見ることも聞くこともなく。思わず、そう零した。]
[再び舞い戻る返事は、ただ、受け入れられるもの。
ふ、と肩を小さく揺らして笑えば]
驚かないんですね。
[目を伏せるようにして、また一言。
やがて、扉の向こうから聞こえる声に、ブルーノの意識が向くと。
自身も、息を潜めるようにして扉へと意識を向ける。]
―― 地下・二度目のめざめ ――
[ まさか僕がここに増えた事で、ショコラの精神的にいくらかの助けになったなんて気づけなかったけど。
怠い身体を起こして、彼女が呼びかける先を見やったら、予想外の人物がそこにいた。]
……おじさんじゃない
こんなかび臭い所で何してるのさ
[ふたりの会話の合間に零れた一言は、いつも通りの軽口にしては大分キレがなかったと思うけど。]
違う、
[ 笑い混じりの告発を聞いてしまえば、咄嗟に、思わず、口を挟んでしまった。
彼女にどんな意図があったとしても、僕にはこれを跳ね付ける理由があったんだ。]
違う、違うよ。
ブローリンは、……ブローリンは、僕を守ってくれたんだ。
……僕が、"捕まらないように" してくれたんだよ
心配するなって、後は任せろって、……だから。
[……口走った中身については深く考えてなくて、多分僕は冷静でなかったんだろう。
でも、話してる二人の間で漂う空気が、僕にはどうしても、苦しくて。
"ショク"と"ヒト"の距離を見た気がして、居ても立っても居られなくて]
[その声の主が、郵便夫だと分かれば。
苦い笑みを、落として。]
此方の無事を気遣っている場合じゃないでしょう。
[右へ、左へと浅く首を振ったなら。傍と小窓のほうへと視線を向ける。
彼が、何故。ここに。]
捕食者と、被食者だからって。
悪い生き物だとは、……限らないんだよ……。
[実際喰われてる二人に言うことじゃない。わかってる。
だけど、それでも、僕の友達を悪者と言い切らないでほしかった。
ことばの最後は小さく、小さく落ちていって、
僕の視線も薄暗い床へと流れていく。]
[こちらの返事に、笑ったのだろう、息の漏れる音と動く気配がする。]
いちいち、驚いてられんからな。
[驚かないんですね。そう言った彼に、そう返す。
そうして、小窓からの声とニコラスが言葉を交わすのを聞きながら、
どこか怠い身体を動かし、ゆっくりと立ち上がり、
そのやり取りの声が聞こえる場所へ、少し近付くか。]
[こちらの言葉に、ロダートが穏やかな笑みを引っ込めた。
ショクは、ブローリン。
それはここに来た者の共通認識だと思っていたから、“ショクはニコラスでは”という彼の言葉に今度はこちらが驚く番だった]
……確実だよ。
って、言っただけでも信じてもらえないかもしれないけど。
わたしの記憶を食べたのは、ブローリン。それは確か。
[“触れた時、普通の人間と違った”なんて言ってもどうせ誰も信じてくれやしない。
マジシャンがトランプを持っただけで枚数が分かってしまうというような、いわば職業病と呼ぶべき曖昧な能力。
けれど、確実だと言えることがある。
わたしは、わたしの記憶を食べたブローリンのことを覚えている。
記憶を奪われてもなお頼れるのは結局、記憶だという話。
なんだかすごく皮肉で、屈辱的だ]
[そこまで会話したところで、ラルフが強い口調で否定の言葉を放った。
彼は昨日結局、ベッドから動かなかった。
胎児のように丸まって眠る姿がなんだか痛々しくて、かける声もなかった。
ブローリンへの言葉は充分譲歩したけれど、それでも彼の気持ちに触れてしまったみたいである。
けれどラルフが言葉を発しているのを見て、少し安堵を覚えていた]
……そうなんですね。
[『ブローリンは、僕が、"捕まらないように"してくれた』と、この間までよりも覇気を失った様子でラルフは言う。
その真意はわたしには分からない。
深く追求するような真似もためらわれて、どういう意味だと問うことも出来なかった]
[ラルフの言葉の意味はきっと、彼に触れていたなら分かっていただろう。
けれどラルフと肌を触れ合わせたことのない私は、よもや彼が“ショクと人間のハーフ”であるなんて思いもよらない。
そもそもショクが、人間との間に子をもうけることができるなんて、そんなことすら思い至らない。
『悪い生き物だとは、……限らないんだよ……』というラルフの言葉が、浮力を失ったシャボン玉のように床へと落ちて弾けて消えてゆく。
真相は分からないにしてもその言葉を聞いて、「ラルフはブローリンがショクだと知っていたのかな」と、思った。
けれどそんな言葉も、発想も。
気付いてしまった恐怖の渦に飲み込まれて、わたしはしゃがみこむしかなかった]
[ロダートが、毛布をかけてくれる。
縮んだ身体を包み込んでくれる。
冷えた硬い毛布はやがて体温であたたまった。
その上から大きな手で、ロダートが背を撫でたり叩いたりしてくれる。
郵便屋さんの手だ。
色んな人に、色んな思いの詰まった手紙を届ける手。
背中から染み入るように、ロダートの父性を感じる。
得たことのない父性。
わたしにとって父とは母を殴るもので、そしてわたしを――……]
[触れるロダートはこんなにも優しいのに、彼の手が背を行ったり来たりするたびに吐き気は増していった。
必死に反芻する。
彼は父親じゃない。
彼はお客さんじゃない。
ロダートと初めて会った、あの公園での和やかな思い出を手繰り寄せる]
……ありがと、ロダート。
ごめんね
……触らないで、くれるかなぁ。
[胃液を吐き出さぬよう、口を小さくすぼめるように開いて、それだけ告げた。
優しい彼のことだから、きっと言葉に従って手は離れただろう。
それを哀しく思う資格なんて本当、わたしにはない
こちらから離れたロダートが何をしているのかまでは、わたしには気が回らない]
[ ショコラが嘔吐いても、僕にはその細い背を抱く権利がない。
だって、僕は、"あちら側"だから。
……けど、おじさんが傍にいてくれるから大丈夫な筈。]
そっか。 おじさんを"食べた"のは、ニコラスなんだ。
……少しは、マシになったのかな……。
[おじさんの物言いから、何があったかはわからないけど、彼の正体がバレてるのを察した。
食べることが出来たなら、きっと今は多少楽になってるんだろうと思うと、少しだけ安心した。
……折角教えて貰ったのに、ちゃんと名前を呼べてない。
場違いな勿体なさを感じながら、僕は天井を仰ぐ。
……ニコラスも、すごく苦しんでいた。
食べたり話したり出来るんなら、僕とはまた違う筈だけど、
自分を"ああいう風"に表現するわけも、結局知れていない。
なのに僕の無茶な提案を聞いて、窘めてくれていたんだ。……もっとちゃんと話せばよかった。]
[ついで聞こえたのは、かつての聞き慣れた声。
小さな窓の向こう側の世界に、幾人かの気配がする。
聞こえた言の葉に、]
………。
[小さく、膝の上で拳を握りしめた。]
[驚いていられない。
ブルーノの冷静な態度に、小窓から彼へと視線をやったなら、微かに小首を傾ける。
やがて、窓の向こうで聞こえる会話からも知れることだろう。
だから、]
私がショクだと知っても、ですか?
[緩慢な動きで立ち上がり、丸まった背筋を伸ばす。]
……
[薄暗闇に漏れる光の中、影が動き、その背が伸びるのが見えた。
そして、止めた足を再び、一歩、一歩と進め、
やがて、彼の顔がはっきりと見える距離で立ち止まり、
彼の瞳を見る。]
………
そうか。
[彼の言葉の返事として、紡ぐのは先程と同じ言葉。
そして、聞いた。]
何故、私を喰わなかった?
[一歩一歩と、歩み寄るブローリンの姿を横目に眺めてやる。視線は外さずに、彼を見据えたまま。
やがて、はっきりと見える面立ち、その力強い瞳の中には小さな自身が映っていたことだろう。
薄金の瞳は変わらず、淡く色を放つ。
そして、ふ、と一瞬だけ翳りを見せた。]
……私たちは人の記憶を糧として生きている。
そんな私達にも、記憶を司る器官はある。
人は、味を選んで食事をする。
私達の中にも、同じように嗜好を持って食事をするものも居るかもしれません。
だが、私は――、人によって育てられた。
.
私は、育ててもらった人間の記憶を食べ続けて、
今まで生きてきたんですよ。
.
[告げる声は、静かに。]
――きっと私から貴方が望む理由は、差し上げられません。
[言葉を締めくくった。**]
…………う、
[どうしてこんなに、"ショク"と"ヒト"の間に走る亀裂が恐ろしいんだろう。
出所不明の感情に連鎖して、頭の中のごみ山が雪崩れていくみたいだ。
どうして僕は、あの二人を庇おうと思ったんだっけ。
半分だけではあったけど、"仲間"を助けたかったから。
……だけど、それだけじゃなかったはずだ。
『■■■■■■■■■■■■■、■■■■■■■
■■■■■■■■■■。
"■■■"■■■■■■■■■■■■、■■■■■■。』
……今となっては、穿たれた闇でわからない中身。
それは容赦なく僕の片脚をぐらぐらと揺らした。
立ち続ける為の何かがあったはずなのに、そこにはもう、何も、ない。]
[僕はどうしてこの街に居るんだっけ。
僕は、僕は、――――どうして、生きているんだっけ。
このがらんどうなごみ山の隅で、
泥水を飲んでまで生き延びた理由は、何だ―――― ]
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る