255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―
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―翌日―
[随分と長い間寝ていたか。
ようやく目が覚めたと同時に身体も痛む。
昨日と同じく床で寝ていたので、起き上がるのに時間を要した。
年を取るとあらゆるものが鈍くなる。
気づかぬうちに、随分と身体も弱っていたようだ。
身体は痛むが、眠った分、多少は回復し、
昨日よりかは視界も良くなったようだ。]
[昨日は良く分からなかったが、
部屋には、それなりに物もあった。
昨日、壁を伝い歩いた道の障害物の1つに、本棚があった。
だいぶ痛みも酷く、そこにある書物も状態が良いとはいえないものだ。
羊皮紙で造られた上等のものや、そうでないものも様々なものが並ぶ。
一冊手に取り、めくってみる。
インクも滲み、ところどころが破れたそれは、到底読めるものでもなかった。
今回は落とし、壊さぬよう、それを本棚に戻し、
別の書物に手をかけた。]
― 翌日・地下の大部屋 ―
[結局、“恐らく地下であろう”ということ以外に進展は見られなかった。
ヴェスパタインであろう男との会話は成立しそうになかったし(というか、お世辞でもあまり会話したいタイプの人間じゃなかった)、部屋を出てあたりを歩いてみても、階段らしきものや外へ通じそうな扉は見つけられなかったのだ。
廊下に並ぶいくつかのドアは施錠してあって開かなかったが、またいくつかは容易に開いた。
その中には食料庫と思われる部屋もあり、ここがどこであろうと、とになく幾日は食べるものには困らなそうだと分かって安心した。
簡単な食事を済ませて恐らく夜であろうというころに大部屋で床に就き、翌日。
目を覚ませば、部屋に人間が増えていた]
[いったいどれくらい眠っていたか。
薄明りの中では、今が朝なのか昼なのか夜なのかもわからなかった。
ただ、わずかな光源のしたで新たに増えた一人の顔をよく観察する。
もしも自分の投書が効いて捕らえられ、連れてこられたブローリンならば、言ってやりたいことの一つや二つ、あるのだ]
……ラルフ?
[しかし、暗がりの中にあった髪は暗く、前髪は長めなものの目元を覆ってはおらず、肩には猿など連れていない。
部屋に新しくやってきたのは、ラルフであった]
……まじか。
[思わず声に出していた。
ここに連れてこられたということは、ラルフはショクだったということ?
それともわたしと同じく、記憶を食べられたということだろうか。
わたしあんなこと言ったかもって記憶が微かにあるんだけど、本格的にジルエットはどうなるわけ。
っていうか投書はどうなってるのよー、なんて内心独り言ちる]
ラルフ、大丈夫ですかぁ?
わたしのこと、覚えてるぅ?
[ショクは記憶のどの部分を、どれくらい食べるのだろうか。
わたしは未だに、自分のどんな記憶が失われたのかも理解していない。
ただ“食べられた”ということは紛れもなく事実で、気味の悪さだけが残っている。
“何を食べられたんだ”と考えだしたら疑心暗鬼で頭がおかしくなりそうだから、今は考えないように考えないようにしているけれど。
声をかけたラルフは今、どんな様子だったろうか*]
[本を取り出しては、捲り、戻す。
何度かそれを繰り返した後、その手を一度止める。]
………
[今、地上はどうなっているのだろうか。
自身以外、この部屋にいないということは、
まだ、続いているのだろうか。
止めた手を再び動かし、書物を手にとる。]
………
[それを手に持ち、ベッドへと腰掛ける。
ふと、視線を上げると、そこに小窓があることに気付く。
昨日、手に触れた平たい台と思ったのは、そこであったようで、
髪飾りが置いてあった。]
―― 届かない、秋空 ――
[ああ、――――『俺』だって。
そんな一人称、僕の前で一度だって使った日はなかったのに。
ショクとしての自分を、生き方を、全部隠して、隠し続けてきて、
僕はヒトらしい生活しかしてこなかったから、君の苦しみなんてどんなに足りない頭を回しても想像し尽くせないっていうのに。
こうやって、捕まって、どうしようもなくなって。
……なのに僕を、友達と呼べて、 幸せ"だった" なんてさ。
そんな悲しい台詞を吐かせる為に、
君の代わりに疑われようなんて言い出したんじゃないんだよ?]
[そりゃあ、怒るさ。
こんな残酷な優しさをたった一瞬で受け入れてやってしまう程、
君と遠い距離だったなんて微塵も考えてないんだ。
それでも僕は君の旧友だから。
きっちり、許してあげるから。
――全部終わったら、ちゃんと許しを請いに来てよ。
手荒な真似をしてごめんって。いつも通りの、への字口してさ。
そうやって自分勝手な無茶で、全部過去に流さないでよ―― ]
[大好きな晴れ渡る秋空の瞳が、僕を真っ直ぐ捕えて動けない。
青の向こうへと僕の中にしまってあるナニカが吸い込まれていくのがわかった。
――僕の望みは、走馬灯みたいに虚しく通り過ぎるだけで。
伸ばした手の先は、もう届かない遠い場所もしれないなんて……
……信じたくない気持ちのまま、意識を手放した。**]
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