36 森の中の小さな村【言い換え無し】
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/* あれ(笑)
キリングする気まんまんでいたら襲撃とか、めんたま飛び出た。
処刑推進派に覚醒したかったわ…のんびり展開しすぎたかしらね。
墓下の扱いは幽霊ふよふよかな?
ノーリーンさん、お疲れ様でした。
貴女をキリングしたかった**
― 昨夜・墓地 ―
[墓地に居たチャールズを見つけた時、彼が抱えていたものは―――]
旦那…さま…ご…ごほっ…
ごほっ…違う…だんなさま…ごほっ…ちが…
[言葉と一緒に、咳が口から漏れてくる。駄々っ子のように首を振り続けているが、耳には無常な現実が示された]
いや…違う…旦那さま…殺さないで…いや…だめ…お願い…します…人狼では…ないのに…なぜ…
[言葉と一緒に、涙が零れ落ち、湿った土に落ちた。瞳に映るのは、現実でも虚構でもない、心の底の過去の記憶。
程なくして、目の焦点がゆっくりと合い始め…死体をみつめた]
[ゆっくりと手を胸に伸ばす。懐のナイフを握り締めると、チャールズに向かって駆け出した。
言葉にならない奇声をあげ、ナイフをチャールズに向けて…突き刺す。
ナイフが肩に刺さり、血しぶきが飛ぶ。
抱きしめられるように身体を押さえ込まれ、耳元で声がした。
きらり、夕暮れの弱い光を反射して、銀の光が首筋に突き刺さった]
[ごぼり。気管に入った血が、口からこぼれ出る。
もはや、意味すら理解できない言葉が聞こえる。
焦点の定まらない目を男に向けながら、その場に倒れこんだ。
死体の口元は、薄っすらと笑顔を浮かべているようだった]
― 現在 ―
[気がつけば、まるでどこかに浮かんでいるような感触がする。
眼下を見下ろせば、そこには旦那様の傍に横たえられた、自らの姿。
ふぅわり。風に流されるように、墓場を離れる。
ゆっくりと何かに引き寄せられるように。気がつけば、集会所の近くにいた**]
―現在―
[何が起こったのか、よく覚えていない。
目下にあるのは、己の無残な死体]
……え?
[眩暈。揺らぐ存在、揺らぐ意識。
何が起こっているのか、認識できないまま、少女の残留思念は生者の気配―――集会場へと引き寄せられた]
[集会場にいた意識は、生者の気配を追うように再び自分の無残な遺骸の元へと流れゆく。
傍らに立つ儚く揺らぐ大きな黒衣の背を見つけ、そっと寄り添う。
死に際に握りしめていたひしゃげたロザリオは、今は無い]
………死ぬって案外、あっけないものだわ
[死に際の記憶がゆらゆらと覚束無い、実感の伴わない呟き。
薄れて行く自分の存在。意識。
そして生きている人に忘れられた時、本当に自分はこの世から消滅するのだろう、そんなことを漠然と思う。]
神様は傍に居て呉れないかもしれないけど、
貴方が人狼でないのなら、
誰かと共にいることはできるのかもしれないわ。
…生きているうちに気づけばよかったな。
[ただ当たり前のように過ごしてきた日常の尊さに、初めて気がついたのは、惨劇で全てを失った後だった]
[集会所の傍を通れば、無残になった少女の姿。
誰が食われたかは知っていたが、それでも無残な姿には心が痛む。
何かが聞こえたかのように、すっと振り向いた。
声の聞こえる方を見つめる。視線の先には、白い煙が立ち昇る診療所]
『人を裁くな。
自分が裁かれないためである。』
[聖書の一節を唇に乗せる]
……自分以外誰もいなくなったら
誰にも裁かれないわね。
[眩しい光―――それは、立ち上る炎。
気がつけば、診療所の近くに浮いていた]
『人の罪を許せば、また汝も許されるだろう。』
『人を赦せ、然らば汝らも赦されん。』
きっとできると思っていた、そんな頃があったわ。
言うほど、簡単じゃないのね。
嗚呼、人じゃないから―――関係ないのかしら。
[揺らぐ熱気の中、もつれる告発者と被告を見て無感動に呟く。
断片的に蘇る、死の記憶は―――彼の顔を写したか]
パパをママを、お兄ちゃんを、…私を殺したヤツを許すことなんか、できない。
……でも。なんだか、もう、どうでもいいような気もするの。
[希薄になった存在感がそう思わせるのか。薄れて行く思い、記憶は、ぼんやりとしていく]
[ゆっくりと、集会所の方へと向かう。煙の色は段々と黒くなっていく。
集会所にたどり着けば、近くには揺らめく少女の姿。
そして、生きている人たちの姿。
様々な声を聞いていたが、ぽつりと一言]
あなたには、生きていてほしい。
[誰に向けた言葉か。自分でもわからないまま]
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