人狼議事


44 【game〜ドコカノ町】

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メモを貼った。


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―回想:自宅ステージ―

[残った熱を冷ますため、家に戻ればすぐに己の身に手をやった。
女の子の身体をまさぐるというのは、こう、なんだか不思議な感覚だったけれど決して悪いものではなく……]

――っ……!

……は、ぁ……。

[広げるのすら億劫だった畳んだままの布団の上にぐったり身を預けてそのまま少し眠った]


[寝ている間に松村くんは倒されたらしく、寝ている間にまた熱が灯ることはなかった。

次に目を覚ましたときの感覚は、痛み。
目を開ければ、既に、華のように辺り一面に散る、血の色――]

や、
なん、なに

[頭がくらくらする。血がなくなっているのがリアルな感覚としてわかる。
気づいたときには既になにもかもが遅く、反撃に移る前にカミジャーの顔を見て――


そこで意識が落ちた*]


―ステージ崩壊前―

……ああ、倒されちゃったのか。
寝込みを襲うとかアリなのかあ……。

[にちゃりと笑うカミジャーの横で、僕はぼんやりとそう呟いた。
死体はとてもリアルだったけれど、めちゃくちゃに壊されたわけでもなかったから直視はできた。

リンダ、の、死体。

そして僕は未だここにいて、ゲームからログアウトできていない。

……?
なにか、おかしいと気づく。
死体の傍をふわりふわりと漂っているこの亡霊のような僕は……誰なんだろう、か。「リンダ」?それとも「シュウ」?
おそるおそる、顔に触れる]


――――あ、っ

[触れた感覚は、知っている感覚。戦慄した]

……落ち着け、僕。
これは、ゲーム、だ。ゲームだから……。

終われば、僕はまたいつも通り部屋にいて、だらだら一日過ごして……。

[肌に触れた感触を認めるのが恐ろしく、僕は鏡を見ることもできなかった。

やがてステージは崩壊し、6に追い出される**]


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―床彼商事―

[僕は暫く、そこでふわふわと漂っていた。
モブはこちらを攻撃する気配を見せない。それは、仕事に没頭しているからなのか、そもそもこちらが見えていないからなのか。判断できず]

…………。どうしよう。

[どうしようもない。ゲームが終われば帰れると信じて、待つしかない。
……それにしても本当に役に立たないまま終わってしまった。初心者だからしょうがない、と言えばしょうがないけれど、助けられっぱなしの迷惑かけっぱなしで……]

はあ。

[つい、溜息が漏れる]


……どうしよう、どうせなら暇が潰せるところにいようか……。
水族館とか、いいかな……?

[人が仕事をしているところを眺めていても退屈だ。
移動しようと顔を上げれば――窓枠がきらりと光を反射して、つい顔をそちらに向ける。

自分が"誰"なのかの認識をしたくなくて、鏡は避けていたけれど……窓は油断していた。



窓ガラスに映ったのは――]


…………やっぱ、り。

[僕《シュウ》の、顔。
黒髪の……優男。情けない顔。……ロクヨンでいえば、ラルフってキャラに8割くらい似てる、僕の顔だった。
そこに"リンダ"の面影はまったく無い]


――セシル。
セシルには、僕が見えるんだ?
それとも……他のプレイヤーにも見えてるのかな。

[見えてたとしても、この姿じゃわからないかもだけど。と、苦笑する。
ちなみに服装は勿論ラルフってキャラの服装じゃない。
ゲーム開始前に着ていた、普通のセーターにジーンズって格好だ]


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……。

[まだ、リンダでいたかった?という問いに、少し悩む。
別に、今日はじめて触ったこのキャラにそれほど愛着があったわけでもなかった。帰れるものならさっさと帰りたかった。

けど……]

…………そう、かもしれない。
と、いうか。"この姿"でこうしてふわふわしてるのが嫌……かな。

なんか、ゲームの中で、じゃなくて、本当に"僕"……中の人?が死んじゃったみたいで……。

[それならばいっそリンダの姿でふわふわしていたほうが、ゲームのキャラとして死んだんだ、って思えるからそのほうがよかった、って思う。
勿論……もっと強かったなら、もう少し"生きて"いたかった、って思うけれど]


……あ。

[セシルの言葉にそれもそっか、というように頷く。
中身の僕は無事。そのことに安堵して、ちょっとだけ表情が緩んだ]

…………う、繊細……というか、自分のことに関しては神経質って自覚あるよ。

[しかも、完璧主義というわけではなく、中途半端に。気にするところだけは、気にして、あとは放ったらかし。
気持ち悪いくらいに片付いている自室からその片鱗は伺えるだろうか]

[と、セシルに眺められていることに気づき、軽く眉を下げた]

そんなに見られても、何も面白いものは無いよ。


[セシルが何を考えているのかまでは掴めない。
セシルが本当は何者なのかも。何を望んで、このゲームをしているのかも。
ただ、今、そこに強く興味があるわけでもなく。だから気のない顔に何か言ったりはしない]

――っ、
……あ、あれはっ……!

[近づいてきた顔。紡がれる言葉に動揺して一歩下がる。
あんな場所、あんなこと、――セシルの姿を見た場所で、思い当たることは、一つしかなくて。
顔が赤く染まって、視線をそらした]


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