22 共犯者
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−或る男の遺品のノートより−
「そして、私の手の中にも、1枚の柊の葉がある。
それは祭壇に捧げられることはなく、ただ己の気まぐれひとつで摘んできたものだ。
もしこの葉が何かを浄化してくれるのならば、私は何を望もうか。
いや……
この葉は村人を清めるだけのもの。私には関係ない。
私はただの記者であり、生贄でも巡礼者でもない。
生贄の数は12。私の入る余地は無い。
旧くは太陰暦によりその数が決められていたというが、今はそうではない。
……私は正しく『部外者』なのだ。」
[その文章の後には、2つ3つ程、何かを書こうとして躊躇した跡があった**]
(#1) 2010/08/03(Tue) 13時頃
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>>214 んー、どうだろ? 私とオスカーは…村役の家の者、ってだけかなぁ、今のところは。 オスカーは次期当主だけど…ほら、巡礼で還っちゃうかも知れないし?
[言いながら、彼の疑問には不思議そうに首をかしげ]
…あぁ。イアンさんは知らないんだっけ? 双子だよ。 私とオスカーは双子の姉弟なの。 私がお姉ちゃんで、オスカーが弟。
[親しそうだというイアンの言葉に気をよくしたのか、いつもの貼り付いた笑顔とは違った笑顔を浮かべる。 そして、彼の悩みを耳にしたなら>>215]
じゃあ、うちに来る? イアンさんのことをお願い、ってパピヨンさんに言われてるし、お客様のお相手は村役の仕事だし。 それにウチなら、私とオスカーが還されちゃってもお母さん達が居るし。
[宿無しにならなくて済むよ、と微笑みかけた]
(223) 2010/08/03(Tue) 13時半頃
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―自宅―
[家族にはわき目もふらずに、自宅に戻る。 少しの間ベッドに突っ伏して、――それから、弾かれたように顔を挙げた。
周囲を見回しながら、ゆっくりと階段を下りる。生贄と捧げられる者に、今更かける言葉もないのか。地下の書庫には、案外あっさりと侵入できた]
(224) 2010/08/03(Tue) 13時半頃
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−回想 道の途中− >>219 [テッドに声をかけ、彼に格好について問われれば、村役の挨拶回りの帰りだと理由を話しただろう。 そして、オスカーのこの先のことを案ずる様子のテッドに]
オスカーだけ?
[くすくす笑いながら問いかけた。 それにテッドが慌てて言い訳をすれば、一層おかしそうに笑って]
冗談だよ。実際、どっちかって事になったら私じゃなくてオスカーだと思うもん。 難しいことは良くわかんないし。
[言って、あっけらかんと笑う。 テッドが自分の言葉からマーゴの様子を察し、頭に手を載せてくれば、ふふ…と目を細めた]
うん。あと一カ所寄るところがあるから、終わったら休むよ。ありがと。 …広場に寄ったあと教会に行くんだけど、テッドも来る? ……そっか。わかった。 それじゃあ、テッドもしっかり休んでね。
(225) 2010/08/03(Tue) 13時半頃
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―自宅・地下書庫―
……ホリー、何をやったんだろう……
[本がぎっしりと詰められている。古い本ばかりで、題名も埃を被ってよく読めない代物ばかりだ。 姉は昔から、本を読む事が好きだった。自分とは対照的に。 昔を懐かしみながら、いくつかの本の背表紙を撫でてみる。小説のタイトルが浮かび上がり、ふっと息を吐いた]
更にここから隠された場所にあるのかなあ。 ゼルダのばあさん、あの後どうしたんだか……
(226) 2010/08/03(Tue) 13時半頃
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―― 自室 ――
[今日も私の両目は、私の左腕を最初に見た まるで涙を拭くように、私の腕は必ずそこにある
いつもと違う所と言ったら…――――
目覚めと共にあるはずの朝焼けが、今日は夕焼けだったんだ 一瞬、西から太陽が昇ったのかと錯覚するほどに 私の目に映るその姿は美しく、赤かった]
ああ…――――
そうか、空が紅いドレスを着たんだな
[汗臭い そうか、昨日は水を浴びなかったからか そんな臭いに混ざり、隠れ、人の匂いがする 温室で育った、雅やかな百合と 砂漠にすら、その花を咲かす松葉菊の匂い]
(227) 2010/08/03(Tue) 13時半頃
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[ホリーは本を読むのが好きだった。 本を読むのが好きで、――地下室、ここ?で、何かを、読んだ。らしい。 本、と言った。あの時、彼女は。 無い頭では、それぐらいしか考えられない。それが何なのかまでは、分からない]
別にいいんだけどさ。 別に……
[呟きながら、ぶらぶらと地下書庫を当てもなく彷徨う]
(228) 2010/08/03(Tue) 13時半頃
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[この香りを失うのは、少し勿体無い気がする もう少し・・・と思うのに 汗臭いままじゃ、人前に出るのは恥ずかしい]
ううん、また同じ匂いに会ったら良い 今は、水浴びしよ
[意識を、霧の中から引き戻す必要があるんだ 夢現のままじゃ、必ず何かやらかしちゃう
たった一晩で、私の服はドロドロになった 森と言う奴は、こんな忌まわしい一面も持つものなんだ 少なくとも、人の目を気にするようじゃ 森に生きる事は、出来そうにない
さっさと脱いで、後から洗おう 早くしないと、染みになっちゃうもん]
(229) 2010/08/03(Tue) 14時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 14時頃
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―夜の森>>183― [ 彼女が手に力を篭めたのが支えられている彼にも伝わってくる。]
独りは寂しい…… そうですね……
[ 反芻する呟き、目を伏せる。 と、急に顔を上げてピッパの顔を正面から覗き込み、]
ピッパさんは本当はとても優しいのに、どうしてそうでないふりをするんですか?
ピッパさんは独りで寂しくないんですか?
[ 真摯な瞳で問いかけた。**]
(230) 2010/08/03(Tue) 14時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 15時頃
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―夕方・村のどっか―
[結局広場には行かなくて、オスカーが長老達にした宣言のことも知らないまま。 一度は親方の家に戻って仮眠を取ってから、またふらふらと歩き出している]
(231) 2010/08/03(Tue) 16時半頃
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―午後・自宅― [ 日が傾きかけた頃、彼は暗闇の中でひっそりと目を覚ます。 寝床を離れ、新しい衣服を身に纏う。 『かれ』は「ヴェスパタイン・エーレ」になる。
「ヴェスパタイン」は窓を開け放ち、弱まり始めた午後の光を室内に誘い込む。 窓辺で長い髪を梳る。宵の色した髪に櫛を通すごと、肩の上でさらさらと流れて零れる。
あと数時間で日が沈む。 また儀式の夕べが始まる。]
(232) 2010/08/03(Tue) 17時頃
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[適当に道を歩いていた。
その先に見えた一軒の家。 その建物の窓が開いてヴェスパタインの姿が見える。
そういえば昨日、儀式の最後尾に居たような居なかったようなとあやふやなことを考えて、なんとなくヴェスパタインのほうへと足を向けた]
こんちは、ヴェスパタイン。
[家の近くで声を出してぶんぶんと手を振った。 さて家主は気づくだろうか]
(233) 2010/08/03(Tue) 17時頃
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―自宅― [ 窓辺に座って髪を梳いていると、遠くから自分の名を呼ぶ声がした。 見下ろせば道の真ん中で手を振る人影、まだ歳若い、少年と言ってもよい年頃の男だ。]
ああ――
[ 窓から身を乗り出したヴェスパタインは、テッドに向かって手を振り替えした。]
(234) 2010/08/03(Tue) 17時頃
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―ヴェスパタインの自宅そば― [手を振り返す姿が見えれば、へら、と笑みを浮かべてヴェスパタインがいる窓辺へと近づき。
窓から身を乗り出しているヴェスパタインを見上げた]
昨日は森ん中にきてたみたいだけど、あんたも参加するんだったっけ?
[ヴェスパタインがボリスと役目を取り替えたのはテッドが長老に怒られて先頭に立った頃ぐらい。 だからそのあたりの経緯はさっぱりわからなくて、ただ長老から知らされてたメンバーとは違ったような気がして問いかけた]
(235) 2010/08/03(Tue) 17時頃
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―自宅― ええ。
[と、二階の寝室の窓から答えたところで、会話がし難いのに気付いたか、]
今降りて行きます。玄関に回って下さい。
[ と大声で伝えた。]
(236) 2010/08/03(Tue) 17時半頃
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[ 程無くして、鍵を外す音がして、内側から工房の入り口の扉が開けられる。]
どうぞ。入って下さい。
[ 彼はテッドを、先日のイアンと同じように工房に招き入れた。]
(237) 2010/08/03(Tue) 17時半頃
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―ヴェスパタインの自宅―
[二階の窓を見上げるのは流石にしんどくて、大声で伝えられたことにわかったというように手を振ってから、工房の入り口へと向かう]
ん、ありがとー。 そいや、ヴェスパタインの工房に来るのって初めてだったっけ。
[こんなことでもなかったら、窓辺の姿を見つけても声を掛けなかっただろうな、などと思いながら、きょろりと部屋の中を見渡して。 改めて家の主人たるヴェスパタインに視線を向けた]
(238) 2010/08/03(Tue) 17時半頃
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― ラトル家書斎 / NPC:ナタリア ―
[空が赤く染まる頃>>227。 ナタリアは机に向かい書き物をしていた。 其の中には孫娘が語った村長夫人の言葉>>486も記されている。 ペンを置いたナタリアが溜息混じりの吐息を零した]
アルフレッドの件は事故と思っていたが…… パピヨンの言葉に偽りがないなら調査が必要だろうね。
[儀式の間はその余裕はないだろう。 今、調査の為に人手を割くことは難しい]
事が済めばアレクサンデル家に委ねようかね。 ヴァンルナール家の助力もあれば何時の日か真実が……
[大きな窓から射し込む夕日にナタリアは細い目を一層細くする。 事故として処理された夫婦があったことをナタリアは知っていた。 娘夫婦の死は崖からの転落とされたがその真実は闇に包まれた儘。 娘夫婦と村長夫婦を重ね、老婆は深い溜息を吐いた**]
(239) 2010/08/03(Tue) 17時半頃
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―自宅の工房― [ こじんまりとした工房の中は整然と片付いていて、作業台の上や壁際には様々な工具や器具、資材などが並んでいる。 テッドに椅子を勧め、]
そうですね。そう言えばきちんとお話したことはありませんね。
[ 淡い微笑を浮かべた。]
(240) 2010/08/03(Tue) 17時半頃
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―アレクサンデル家―
ただいま戻りました。
[教会に寄り、パピヨンとノックスの『旅路』の無事を祈り、少しのオヤツをいただいてから帰ってくる。 玄関からかけた声は、地下にいたオスカーにもかすかに聞こえただろうか?]
(241) 2010/08/03(Tue) 17時半頃
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―ヴェスパタインの工房>>240―
[見慣れた道具や見慣れない道具が入り混じっているのは大工仕事で使うものと一部かぶっているせいだろう、きっと。 椅子を勧められて、腰を下ろしながらうん、と頷きを返す]
あんまり顔をあわせることもなかったしなあ。
それにしても、儀式によそ者は参加させないって聞いてたから昨日あんたの姿を見て驚いた。 長老達からよそ者じゃないって認められたんだな。
[腰を下ろせば視線の高さは同じぐらいかもしれない。 長い髪をたらしているヴェスパタインをまっすぐにみやり、なにも考えないまま相変わらず口を滑らす]
(242) 2010/08/03(Tue) 17時半頃
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―自宅地下―
[どれぐらいの時間が経っただろうか。 ふいに、上から声が聞こえた。ホリーの声だ]
帰って来たんだ。
[そっと地下の扉を閉めて、廊下へと出る]
お帰り、ホリー。
[そして、姉に声をかけた。 地下から上がる足音は、聞こえてしまっただろうか]
(243) 2010/08/03(Tue) 17時半頃
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―自宅の工房>>242― [ 「長老から余所者じゃないと認められた」の辺りで、ヴェスパタインの表情が何とも言えない微妙なものに変わる。 眉尻が恨めしそうに下がった。 横に逸らした視線も、何処か床の辺りを彷徨っている。 言いたい事はあるけれど口に出せない、といった風情だ。]
(244) 2010/08/03(Tue) 18時頃
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―ヴェスの工房>>244―
[ヴェスパタインの表情が微妙なものになって、視線が漂白うのを見て首をかしげ――]
――――――――――えーと、もしや、ちがった……?
[なんだかこう、恨めしそうな雰囲気と、言いたいけどいえない素振りにだらだらと冷や汗をたらしながら恐る恐る問いかける。
え、おれもしかしてまたやっちゃった?!とかあわあわしながら]
(245) 2010/08/03(Tue) 18時頃
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―自宅の工房>>245― [ 物凄ーーく寒い沈黙が室内を支配する。 ヴェスパタインはあさっての方角に目を逸らしたままだ。 違います、と否定しないのが、まさしく正解だと証明していた。]
(246) 2010/08/03(Tue) 18時頃
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―ヴェスの工房>>246―
[ひゅるり、と冷たい風が吹き込んだような気がした。今はあつい時期のはずなのに。 そして沈黙がイタイ、とても痛い。己の迂闊さを悔やむこと[07]秒に95回。 だらだらと冷や汗をながしたままどうしたものかと、あーだのうーだの、小声で唸り]
――す、すまん! 俺が悪かった、ほら、もうだいぶ長いこと村にいるしだからてっきり――
[大慌てで謝るものの、また墓穴を掘る。 慌てて口を閉じながら俺もう喋らないほうがいいのだろうかと自問したがその答えが出ることはない]
(247) 2010/08/03(Tue) 18時頃
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―自宅の工房>>247―
――もういいですよ。テッドさん。
[ 何が「もういい」のか分からないが、ともあれ彼はそう言って、少し自嘲気味の苦笑を浮かべた。]
参加したくはなかったけれど、こうなったらしょうがありませんから。 精々死なないように頑張りますよ。
[ はは、と立てた笑いが空しい。]
(248) 2010/08/03(Tue) 18時半頃
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―ヴェスの工房>>248―
いやもう、ほんとすまない……
[ヴェスパタインがようやく発した言葉に、もう一度だけ頭を下げる]
まあ生贄に選ばれたら確実に命を落とすわけだしなあ。 せめて今日の生贄にあんたが選ばれないよう祈っとく。
[守ることができないのは、ノックスのことで理解したから――乾いた笑い声を上げる相手に、それだけはせめて、と真剣に告げた]
(249) 2010/08/03(Tue) 18時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 18時半頃
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―自宅の工房>>249― [ ありがとうございます、と丁寧に頭を下げる。]
テッドさんも。 用心して下さいね。 あなたはどうもこの企みには関係していないようだから……
[ 同じく真剣な瞳で、その身を案じるように若者を見詰める。 その言葉から察するに、彼はミツカイサマなる超常の存在を信じておらず、まるでこの村の人間が何らかの目的で人を殺しているのだと信じているような口ぶりだった。**]
(250) 2010/08/03(Tue) 18時半頃
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―ヴェスの工房>>250―
用心? 企み?
え……これって祭の儀式だろ。 御使いが生贄を選んで、村が守られる、儀式。
そのはず、だろ。
[パピヨンのことはまた別だと認識しているが、すくなくともノックスの死は生贄に選ばれたのだと――村人の手以外のものでの死だと思っていて。 誰かの企みだとか、考えたこともない若者は、ヴェスパタインの真剣な表情に動揺した。 それが真実だというような口調と、案じる瞳から僅かに視線を逸らすものの、疑惑の種がその思考の隅に植えつけられたことに変わりはないのだった]
生贄に選ばれるのに、用心とか、そんなの……
[戸惑ったような、呟きが毀れる。 ヴェスパタインにどういうことかと問うような視線が、無意識のうちに向けられた**]
(251) 2010/08/03(Tue) 18時半頃
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