204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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―1F/2Fの階段― ひさし、ぶりだね。 ……そうだな、それも、悪くない、かも
[>>221 背中を流す、なんて本当にひさしぶりだ。 眼を少し細める。 気をつけるよ、と謂うものの―――]
わかった、貯蔵庫…… ぇ、あれ、 フィリップくん…?
[突然階段を上り始めたフィリップに、 フランシスは驚いて疑問符を、浮かべた。]
(227) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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[ぐらぐらに煮立ったものは水で薄められていたようだけれど。 それでも、被るには熱すぎるもので、
ポトフの、溶けた具材が肌をたどる熱さに、とっさに手で払うけれど。 玄関で冷えた肌には、厳しい温度差だった]
……っ、なに、なんで……
[痛みを堪えて、呟く]
(228) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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―居間― [ラルフの頭の上で、中身を全部ひっくり返して 空になった器は、そのままうずくまる彼の上に落とした。
ゆっくりしゃがんで、両手を伸ばす。 ラルフの身体を抱きしめるには、少し短い両手。 ちゃんと彼の背までまわると良いが。
微笑みを浮かべて、首を傾げて 声なき声を紡ぐけれど きっと彼には聞こえない]
(229) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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ベネットは、フィリップが軽やかに駆け上がるのを、きょとんとして見送ってしまう。
2014/11/20(Thu) 00時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/20(Thu) 00時頃
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[同じ場所にいるのに、ラルフの分だけよそわないのは実に大人げない。それに、約束もある。 ……元々あったものに肉を入れただけだが。
焦がした鍋をペチカから降ろし、床に置いた瞬間。 悲鳴がした。
何事かと立ち上がる。ぐきと腰が痛みを訴えたが。 目の前の光景に、まず目を疑った。]
トレイル!? ラルフっ!
(230) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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[ニコラが大事に抱えているもの。
それが自分の眼球だと、すぐに気付いた。
彼は言った通りに、大事にしてくれている。
いずれは腐り落ちていくけれど、せめてそれまでは、彼の手の中にあって欲しいと願うばかりだ。
居間に起こる出来事の全てを視界に収めながら、ディーンが意識するのは彼の周りのことに限られる。
ニコラの横に並ぶように立ちながら、ディーンはそっと指先で明るい金の髪に触れていた。]
…………?
[何かの動く気配がする。
人の足音とはまた異なる――ずっと前から慣れ親しんだ気配だ。]
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ーーーーごめん
[ドナルドが気の良さそうな笑顔 向けてくれる ラルフの同行者 ラルフの言うとおりいい人そう 眼帯 衝動に耐えた証とも
謝罪はルーツの代わり ルーツは轡をつけられて暴れているけど
いまは ”聞こえた”そのことが気になって 上へ急ぐ]
(231) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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[一人になり、ゆっくりと息を吐く。 長居はするなと言われていたが>>182、のろのろと身体を洗う。
バーナバスを「バーニィ」と呼ぶノックスとのことを思い出してもやもやした。 暖かな腕の中で、心地好い気分だったのにと。 何故こんな風に思うのか分からない。]
(232) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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[君が これ以上 僕から奪っていこうとするのなら
これくらい、受け止めてくれるよね?]
(233) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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ラルフは、トレイルが紡ぐ声は聞こえず。腕が回るのに、うすらと瞳を開く。
2014/11/20(Thu) 00時頃
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[抱きしめて、撫でてやる。 幼いころから、ずっとノックスがしてきたように。
この腕は、彼の腕ではない。 ラルフの目の前には、トレイル。
酷く歪んだ笑みを浮かべて 光を失った瞳を細めている]
(234) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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ー 居間 ー [駆け上がって息が切れるほど 弱くはない 駆け込んで開けた扉 何があったのか 周囲を一瞥する]
ラルフ…………!?
[トレイルがラルフを抱きしめている? 何かあったのか?それをトレイルが介抱している]
(235) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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[謝罪の言葉残し駆けあがるフィリップにきょととして 残されたフランシスをちらと見る。]
――…此処、寒いし、上、行く?
(236) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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―1F/2Fの階段―
な、ん…… ぇ?
[すっかり取り残されて、 困った挙句ドナルドの方を見た。丁度、眼が合う>>236]
う、うん。……参った な、……
[湯を汲みに来たのに、出来事が重なって、これだった。]
(237) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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[とっさに瞑った瞳には、かかっていないけれど、 落ちる雫がにじんでいたい。
ぼやける視界で、目の前にあったのは――]
っっ――、なん、で……
とれい、る……どうして……
[行われたことと、今、撫でている手。 それがわからなくて、 ゆがんだ笑みにおびえながら問いかける]
(238) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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[服が、包帯代わりの布が、汚れてしまう。 べたついた手触り。 冷えた身体にかけた、熱は 彼にとってどれほど効果があったろう。
ノックスがまず自分の名前を呼んだことに安堵し フィリップがラルフの名を呼んだことに微笑む]
(239) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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[二階に着くころには、もう前をかけていった彼の名前は忘れてしまった。
もう呼ぶことはないだろうから、問題ないだろう。
大きく開いた扉。
ラルフ、という"名前"が聞こえた。
顔が浮かんで――すぐに消えた。
此処には入りたくなかったような、気がする。
俯けば、入り口入ってすぐの場所、
誰かの足にけられたのか、隅のほうに
何かの、包みが見えた]
ドナルドは、フランシスに襲い掛かる鳥の印象が強すぎて暴れる現状でも大人しくみえたようだった。
2014/11/20(Thu) 00時頃
――……シメオン?
[まさか、そんなはずはない。
思い浮かんだ名前を口にしてから、ディーンは瞼を伏せる。
しかし、他に慣れた気配だなんて思うものがあるだろうか。
自らの欲望を認めるまで――自分の「太陽」を見つけるまで、
ディーンの一番近くにいたのは、彼だ。
勘違いであって欲しい。
死して尚身勝手なことを願い、ディーンは重い溜息をついた。**]
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[わけがわからない] [床に落ちている器 蹲るラルフに抱きしめるトレイル 混乱した風 のラルフ 二人 固まってるそばにしゃがみ込む]
何が…………?
[その位置で 事情を知っていそうなノックスを見た]
(240) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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[どうして、だって。 瞬きひとつ。
ちらとニコラを見た。 教えてくれて、ありがとう。 誰かに取られる前に、食べてしまいたい そんな勝手な理屈が通るなら
奪われる前に、食べてしまいたい そんな理屈も通ってしかるべき。
どく、と胸が高鳴る。 絶望を抱え日常を望んでいるのに きっと、それが叶わないと本能が知っていた。
だって、望んだものは、皆手に入らない]
(241) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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冷やすもの…………
[”聞こえた”ことに周囲を見渡す]
(242) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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[唐突な行為と、熱い痛みに混乱している。
それなのに、トレイルが撫でてくるのが、わからなくて。
ノックスが呼ぶ、トレイルの名前が聞こえ。 フィリップの、呼び声も、聞こえて]
――っぅ、……いた、い、 から、はなれ……
[髪や顔にかかったものは、痛くてあついけれど、火傷というほどではなく。 けれど、汁を吸った服が、そこに触れる肌が。 なによりも肩口の、傷が――熱を持ったように、痛む]
(243) 2014/11/20(Thu) 00時頃
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[床に転がる器。ノックスの側からはトレイルの背しか見えないが、どんな事態が起きたのかは分かる。
咄嗟に服を脱いで水桶に浸す。 それを持って、トレイルとラルフに駆け寄った。]
二人とも、無事――… ラルフ!
トレイルは離れて! 君まで火傷してしまうっ
[無事には見えず、トレイルの肩を掴み、離そうと試みる。濡らした服でラルフの頭を覆うために。]
(244) 2014/11/20(Thu) 00時半頃
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[何かあったラルフを介抱しようとして 抱きしめているなら 申し訳ないのだけれど そっと トレイルの 黒い上着を引く]
トレイル……一度 はなしてあげて ラルフ
[トレイルが起こしたこと知らない トレイルが考えていることも トレイルがかかえる絶望の全容を]
(245) 2014/11/20(Thu) 00時半頃
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[触れ合うことで ずきずきと、痛むのは鎖骨から広がる傷 どくどくと、高鳴る鼓動は胸に
ぎゅうと抱きしめて、肩口に顔を埋める。 手が熱いのは、撒いた汁がかかった所為だ。 彼が傷を負ったらしいそこに、顔を埋めて 歯をを立てた。
美味そうな元ポトフの汁のにおいがする。 >>244肩を掴まれた。 ラルフの背に回した手に少し力を込めて、抵抗する]
(246) 2014/11/20(Thu) 00時半頃
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[フランシスの応え>>227に頷く。 周囲が気付くほど親密さが増す今を深く考えることなく、 昔のままの感覚で掛けた言葉だった。
参った、というフランシス>>237に首を傾げる。]
参ったって、何が?
[考えてもわからぬから直接彼へと聞く事にした。]
(247) 2014/11/20(Thu) 00時半頃
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[上着をひかれた。 トレイルの背は、震えている]
(248) 2014/11/20(Thu) 00時半頃
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[>>224ノックスの声に、こくんと頷いたけども。 動こうとはしないで、雪を握って、離すのを繰り返していた。
手の中の大事なもの。 それについての心の片づけが、まだできてない。
握って、開いて、握って >>219足音]
……あ。
[あ、と思った]
(249) 2014/11/20(Thu) 00時半頃
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[ゆっくりと注がれる熱い液体。 続いて、器が落ちる大きな音がした。 それを見ながらふと、トレイルのマロン色を引っ張ったときのことを思い出した。 寝ているとこを邪魔して、ご飯も横取りして、何回も何回も……。
トレイルの口が動く。 修行が足りない。聞こえない。
それでもなんとなく、彼の感情は]
……トレイル。
[ラルフを掴まえ、笑う彼に声をかける。 >>241視線が合う。
そこで、今日初めて笑えた]
汚れるよ。
[笑いながら、ラルフの心配じゃなくてトレイルの心配を]
(250) 2014/11/20(Thu) 00時半頃
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[知らない"名前"が聞こえて、顔をあげた。
誰、だったろうか。「友達」の頭を撫でている、人。
目が合った気がしたけれど、そんなはずはない。
そんなはずは、ない。
ゆっくりと首を振ると、その場にしゃがみこんだ。
転がっている包みに手を伸ばす。
触れ―――られなかった]
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[ノックスがトレイルを引くのをみる 火傷?なにがあったのか?わからないけど 離したほうがいいこと 把握して
震えている その背から手を離すのは 躊躇われる けど…………一度そっと撫でてから 彼はトレイルの黒い服から手を離し ラルフをノックスとは 反対の方向にだきながら引き離そうと]
(251) 2014/11/20(Thu) 00時半頃
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[トレイルが考えていることはわからず。 熱い汁を吸った服が、肌を傷める感覚に、眉を寄せて。
脱いでしまいたいのに、トレイルの腕が邪魔をする]
い――っ! ……とれいるっ、やめ……っ
[フィリップの声も、ノックスの声も。 聞こえているはずなのに。
噛み付かれる痛みに、身をよじる。 トレイルを突き飛ばそうとして――]
(252) 2014/11/20(Thu) 00時半頃
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