99 あやかしものと夏の空
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[きっと、もう答える声はない。
新たな線香花火に火をつけた。
別の誰かの話し声が、聞こえてくる。
蒸し暑い、空気。木々を揺らす風。 遠く、遠く、遠ざかって、やがて沈みゆく故郷。
静かに、燃え尽きていく線香花火。 それをじっと見つめている。
あの村の最後の夏が、もうすぐ終わるのだ。*]
(176) 唐花 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[場所を移動して谷のそば。 遠くから聞こえる破裂音に心躍って、 薄い手で兄の手を掴むと引っ張る。まだ、ものは掴む事ができた。]
わ、……!!! すっごい、あっちよりよく見えたりして?
[人ごみのない兄弟ふたりの特等席では、 打ち上がる色彩の花がよく見えた。]
兄ちゃん、あのさ。……ええとね。
[言いかけて、口ごもる。]
(177) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[空いた手で、小走りになる弟>>173の手を強く握る。]
……転ぶよ、急ぐと。
[この期に及んで心配がそれか、とは我ながら呆れつつ。
その途端。 目の前に、大きなしだれ柳が、咲いた。
見事だ。つぶやいて、足を止める。]
あのさ。
(178) iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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ラルフは、言いかけて、タイミングまで重なるのかと苦笑し、オスカーに話を促した。
iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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――いつか――
UFOが出現したっつーのは、此処かぁああああ!!!
[怪しいUFO特集(著者・サイモン氏)が載っている雑誌と双眼鏡を片手に、 今日も元気に駆けまわる。]
[たまに猫又を可愛がったり、 幼馴染みにメールしまくったり(しまくって迷惑かけているかもしれない)
騒がしいたまこのそんな日常は続いてゆく、**]
(179) ebine 2012/08/19(Sun) 00時頃
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― 数ヵ月後 ― [出版社での打ち合わせの帰り際。
机上のチョコ――お土産ものらしい――をつまみあげると、 顔なじみの編集者に何気なく問うた。]
これ、ひとつ持って帰っていい?
[『ブラックストンさんって、ご家族いるんでしたっけ?』 不思議そうな声には、苦笑を返す。]
うん、ちょっとね。 お土産がないと、寂しがるのがいてさ。
[家のドアを開けたなら、今日も日課の挨拶を。]
――ただいま、うちのお狐様。
(180) iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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[>>178 声をかけるタイミングが被って、 慌ててどうぞどうぞしかけたけれど、促されれば頬を掻く。]
…………え、と。
[目の前で咲いては消えていく花火。 見れないかもしれないと思っていた、最後の夏の、大イベント。 感動なのか、何なのか、用意していたはずのものが出てこなくて。
かわりに出てきたのは言葉ではなく、兄との思い出と、 透明な涙だけだった。]
……あれ。おかしい、な。 10年、……ずっと、言いたかった事、あったのに。 ホント、どうして出ないんだろう
[名前を呼んでもらえて嬉しかったとか、 夜に零したごめんなさいとか、 伝えたかった事は沢山あったのに。]
(181) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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―ラルフのとなり―
[そうして、狐がまた彼の側に帰って来た時にはオスカーはいなくなってしまっていたことだろう くるくると回った狐火は、像の中に溶けるように消えた*]
(182) 歯車王 2012/08/19(Sun) 00時頃
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[少年の影は花火も透かして、 身体のあちこちから光の砂が舞い上がって行く。 時間がないのに、なのに。]
……あ、わかった。
[はらはらと涙を零しながら。 この兄を相手に、今更、長く長く言葉は必要なかったんだ。]
(183) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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――……兄ちゃん、ありがとう。
[泣き笑いと、ありがとう、それだけ。 それだけで全部伝わると、そう思った。]
(184) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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いいよ。わかってる――と、思う。
[昔のように、弟の頭に手を伸ばす。 あの頃よりも、随分低い位置にあるような気がした。
そうして、髪の毛をくしゃくしゃにしてやって。]
僕はね、オスカー。
多分良い兄じゃなかったけど。 オスカーの兄だったことを、誇りに思ってる。
[自分にないものをたくさん持っていた弟。 社交性や明るさを、羨ましく思ったこともあった。]
だからさ。……ありがとう。
[弟の生前、素直にそんな言葉を言えたことは、あったろうか。それなのに今は、するりと出てきた。]
(185) iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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たまこは、ジェフやれるもんならやってみやがれ(←女子力1
ebine 2012/08/19(Sun) 00時頃
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ばか。僕の台詞、取るなよ。
[こちらも負けじと顔をゆがめる。 それでも大人になった分だけ、取り繕うのは上手くなった。
ぐいと目元を拭う。]
さよな……いや。
――… また、な。
(186) iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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― 一年後 ― [あの村は、既にない。
けれども毎年、この日になると、隣村へ出向く。 隣村に流れる同じ川に、大輪の花を浮かべて。]
今年も、会いに来たよ。
[ふっと、いつもは見せない笑みを、こぼした**]
(187) iTone 2012/08/19(Sun) 00時頃
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[頭を撫でられた、その手は途中でするりとすり抜ける。 けれど最後に、誇りだと言ってもらえた。 嬉しくて、嬉しくて、また涙がでるけれど。]
そんな事ない。僕だって、兄ちゃんの弟でよかった。 幸せだった。
大好きだよ。 ――幸せになってね、ラルフ兄ちゃん。
[笑顔は、夜空の花と一緒に、消えていった**]
(188) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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