189 とある結社の手記:8
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― 解放されたのちの村で ―
[ヴェスパタインの家にはまたそのうち行くとして。 家に戻った。 きたない掘立小屋だ。 墓はここがいいといった小屋だ。 端っこの床下には、今まで届いた手紙がすべておさまっている。
全てを墓までもっていくつもりで。 全てを墓にするつもりだった。
手紙を取り出して村の名前を確認した。 あとは地図も必要になる。雑貨屋で売っているだろうか。
一度、―― 一度だけでも、自分で会いに行かなくてはと思う。できれば早いうちがいいけれど。 ヴェスパタインの事を思うと出立の日は迷った。
もう少し、もうしばらく、この罪悪感に付き合って。 それからにしようとも、思う。]
(142) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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… さて ローズマリーんとこにも、顔出さないとなぁ
[かしかしと後頭部をかいて。酒場に出向くことにする。 第一声はとりあえず、――「酒代を払いに来たんだけど〜」―― だったろう**]
(143) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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― 少し昔の話 ―
[――― 湖の村で。占い師の父親だという人に会った。 湖に近い場所にある掘立小屋に住んでいた。
占い師はおれをそこにおくと、また村を出ていく。 またどうせ、会いに来る。と言い残して。
漁師をやっているその見知らぬ親父は、ウォーレンといった。 村の人からどう思われているかは興味はなかったが、 漁師としての腕はそこそこらしかった。食事は毎食が魚だ。
どこにでもいる普通のひとのように見えた。]
(144) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[この村に来て数日経ったある日、突然体調が悪くなった。 その感覚は知っていた。―― 近くにいる、どころか。
この小屋に来た。ウォーレンに用事があるらしい。 その男も漁師で、その時、 とても驚いた顔をしていたのを覚えている。
それがダンとの出会いだった。]
(145) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[守護者との出会い。脳裏に蘇ったのはあいつのことだ。
まだ罪悪感は少なく、 話の中、全てを話して、 怒られて気付かされ、 それでも理解はできなくて。
でかい男とちいさなガキの喧嘩は双方が本気だった。 ダンはきっと思ってたんだろう。 おれが考えも浅いまま人狼になってしまうのは危険だと。 そして、まだ間に合うと。思ってくれたんだろう。
今までの人生の中、泣いたのはその時限りだ。]
(146) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[それからウォーレンが居なくなるまでの二年近くは、 普通の子供みたいに過ごせたと思う。 ダンは優しかった。 能力の反発があるから一緒に過ごすときはとてつもなく身体はだるくなるしじんじんと頭痛はするしだったけど。
「お前も漁師になりゃいいのに」
言われたことがある。ウォーレンと顔を見合わせた。 悪くはないのかもしれない…と、少しだけ思ったけど。
「ダンと一緒に船に乗ったらたぶん沈むじゃん? 船酔いどころじゃないし」
そこはウォーレンがいるといわれると確かにと思った。 二人とも、優しかった。 少しだけ、父親が居たらこんな感じかもと思った事もなくはなかったが絶対に伝えたくないと思っていた。
けれど実際ダンが父親になるかどうかののろけやら相談ごとやらにはどうしても否定的にならざるを得なくて。直球でひどい話をしたこともある。 自分も将来こんなふうに悩むんだろうかと思ってみたりもしたが、いまいちピンとはこなかった。]
(147) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[変化があったのはウォーレンが居なくなったとき。 ―― 定吉が、この村にやってきたからだ。
手紙と金を持って小屋にやってきて。 ウォーレンと何かを話していた。
詳しい内容はしらない。 知らないけど予想はついた。
次の日にはウォーレンがいなくなっていて、 手紙と金は直接自分に渡された。
ああ――、と思う。 餌食にした村を巡回と称して定期的に見回って、 色々なものをもらい、それを金に換えて旅をする。 そういうシステムなのは知っていた。]
(148) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[手紙があったのはこの時初めて知った。 おそらくウォーレンと話して、おれの変化に気づいたのかもしれない。今までの事を、現実を、突きつけられたような感覚。
また来ると言い残して立ち去る姿にぞくりとする何かを覚える。 残された金と手紙がどうしようもなくこわくて、その日は一晩、動けなかった。
いっそ文字が読めなかったらよかった。だけど、何かあった時のためにと定吉から字は教わっていた。読めるし書ける。自分には似合わないきれいな字は、定吉の字とよく似ているのだろう。
次の日一日かけて手紙をよんだ。 その日の夜、金を持って居たくなくて、村で無茶な使い方をした。一晩ではなくならなかった。自分がざるだと知ったのもこの時だ。
―― それから、生活は変わってゆく。 次に定吉に会った時には、笑顔で対応できるようになっていた。]
(149) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[ダンにはしばらく会いたくなかったけど、噂を聞いて会いに来られた。ウォーレンの事についても、ききにきた。
金と手紙と、ウォーレンが居なくなった事を伝えた。
その時は、泣きはしなかったけれど、きっと声色はどこまでも泣きそうだったと思う。 自分の生活を変える事は、ダンにはできなかったけど、でも時々一緒に飲んだり、話したりはしてくれた。月の綺麗な夜に飲むことが多かった。
こっちの事情も気にせず守護者についての相談ごともされた。こいつ…と思った事もあったが、でも、結構それに救われていた気がする。
―― もし 人狼になったら とめてくれ
そんな約束をしたのも、そんな雑談の中でだった。確かあの日も満月の夜だったように思う。 それは果たされることなく、彼が消えてしまうという結末をたどったのだけど。]
(150) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[消えてしまったことに対する感想は、
――… あ〜あ…
と、たった、それだけだった。 ダンがいなくなっても自分の生活はかわらない、 かわらない、かわらないまま――…
自分が彼についての真相を知る機会は、もうない**]
(151) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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ろくでなし リーは、メモを貼った。
taru 2014/08/23(Sat) 13時半頃
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──少年を処刑した朝──
[目に激痛が走った。]
ぅ あ …… …… ! ?
[目を開ける。]
(152) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
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[そこに、なにもない。]
(153) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
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ぁ ……… !!?
[瞼はどこだ。 もう開いたはずのそこはまだ真っ暗で、 落ちていく、という感覚に、両目を覆って震えた。 悲鳴さえ出なかった。]
(154) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
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[眠っていたのだろうか。 気がつけば、いつの間にか部屋に入ってきた結社員が、 男の名を呼んでいた。
目を開ける。 開いた。
そこには景色があり、そこには結社員が立っていた。
男は頷いて、指示に従い広間へと移動した。 少年の処刑が宣告され、 今日は誰も殺されていなかったことを知った。]
(155) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
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ハナを見た。 人間だったよ。 ……疑って悪かった。
[告げたのは事実だけ。 間違いのない、自分が見た事実だけ。]
[スージーから、結果を告げられることはあっただろうか。
それがどうあれ、ともかく今日、 誰も減らなかったことは確かだった。 安堵するにはまだ早かったかもしれないが、ほうと息を吐く。 男はハナに結果を告げる時以外は、 ほとんどを目を伏せて過ごした。]
(156) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
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[処刑は終わった。 男に、重い紙切れが渡されることはなかった。 男は部屋の机に、尻ポケットでくしゃくしゃになった紙を置いた。 震えや弱音を散々吐き出して、笑って、ベッドに転がった。
その夜、男はスージーを”見た”。 激痛の中、人間の姿を確認して、肩の力が抜けた。
翌朝の暗闇を、呻きながら耐えた。]
(157) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
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[いつも通りに笑っているらしいリーの肩を小突き、 >>135リーが頼んでくれた料理がくればそれを、 でなくとも食堂に残った何かや、ハナに頼んだ料理を詰め込み、 1週間を過ごした。 止められたって酒は飲んだ。
久しぶりに吸った外の空気は、酒よりも喉を焼くような気がした。 目に痛みを感じるうちは、まだ。 空を見上げると、痛みと遅れて、頬が濡れる感触があった。*]
(158) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
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──解放された後──
[処刑台とやらを見ることはなかった。 近くに居た金髪の結社員に、 処刑された”人”がどうなったかを聞いた。 犠牲者がどうなったかを聞いた。
埋められたというそこへ向かうことはせず、自宅へと戻る。
明るい外から暗い室内へ。 用心深く出した足は置き去りになっていた家具を蹴ったが、 勢いがないぶん痛みもない。
結局持ち帰った手紙はくしゃくしゃのまま。 差出人の親に何か伝えるべきか考えて、 けれど渡すのも見せるのもおかしいからと、 何も、本当に何もできなかった。]
(159) kokoara 2014/08/23(Sat) 14時頃
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[男は、集会場に持っていったものの、 結局ほとんど手をつけなかった仕事道具の中から、 作りかけだったランタンの部品を手にとった。
それから数日、家にこもったまま、制作に没頭した。 手には幾つもの傷を作ったが、自分で包帯を巻いて続けた。]
(160) kokoara 2014/08/23(Sat) 14時頃
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[完成したランタンの内側には、少し歪んだ馬の図柄。
男は、作品を処刑された人間の納められた墓へと持って行き、 くしゃくしゃの紙に油を吸わせたものを、 中に入れて最初の火種とした。
火種はあっという間に灰になり、 男は見届け終えるとため息をついた。*]
(161) kokoara 2014/08/23(Sat) 14時頃
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― *** ―
[遠巻きに、埋められた場所を見る。 ひとつひとつに近付くことはしなかった。
性格の悪い掃除夫や、 友人の嫁。
何を手向けにするわけでもなく。 手ぶらでただ、じっと見ていた。]
(162) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
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[殺された掃除夫は友人だった。と、 自分は思っている。 彼の思いなど何一つ知らないまま。
殺された。護らなかった。 護れたかもしれない相手。
何を思い返してももう遅いし、 ばかだなぁと自分に対して思うものの、
ラルフがなぜああいう言動を取ったのかとか、 彼の心のうちだとか、真相だとか。 知りたいと思う気持ちは少しはあるものの、 別段調べようとまでは思わない。]
(163) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
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[視線が合う事もなかったし、 別にそれほど気にしたこともなかった。 それでも彼の事は嫌いではなかった。
自分は狂人という存在を知っていたから。 彼もきっと同じようなものなのだろうと。
ただそうくくって。 人狼に殺されたなら本望なんだろうか、と。
そんなことを思う。]
(164) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
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[友人の嫁も殺されてしまった。 のろけはいろいろときいていたので、 実際に会った量よりも親しみは感じていたけれど。 まあ向こうにとってはどうだかは解らない。
―― もし、あの場にダンが居たら。 たぶんワンダは死ななかった。
居なくなって残念だったなと思うことはあれど、 おれがかわりに護ってやる義理はないと思っていた。
だけど実際にああなってしまうと、 やはり自分に対し、ばかだなぁと思う気持ちはわいてくる。]
(165) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
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[護ればよかったんだろうか。自問する。 答えはでないし、この先出る事もないだろう。
ワンダがダンの葬儀をしてない事は覚えていた。 だから、 ワンダの両親に、彼女の葬儀をするのなら。 ―― 一緒に、と。
*2年も前にいなくなった友人の話を、しに*]
(166) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
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― 夜 霧の湖で ―
[今日は夜霧が出ているようだった。 満月のはずだ。
その月明かりを隠すような霧は、 ほんのりと光っているようにすら見えて、 どこまでも続く白い世界はとても静かだ。
ランタンはつけない。 目印になってしまうから。
ナタリアに聞いた話を思い出す。 あれは確か、ダンが居なくなった後の話だ。
今日も飛び魚は空にのぼるんだろうか。
のぼるのならばこちらは気にせず、 ――― 気づかないままいけばいいと思うから*]
(167) taru 2014/08/23(Sat) 15時頃
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──昔──
『ヴェスパタイン。
おまえはね、人間の中に潜む化け物を、 見ぬくことが出来るんだよ。』
[そう教えてくれた両親はしかし、 何の能力も持っていなかった。
けれど、父方の祖母は、占い師だったのだと。 彼女が、物心のつかぬヴェスパタインに、 能力を見出したのだと聞いた。]
(168) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
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[結社員だったという祖母は、 ヴェスパタインのため、多くの知識を遺してくれていた。 祖母の話を知った時、彼女は既に他界していた。
人狼。狐。妖精。悪魔。 物語にしか思えないそれらはしかし、 知識のとおりに試した”白昼夢”を見られた瞬間、 少年の中では現実に変わる。
人の中に、バケモノが潜んでいるかもしれない。 人と違うものを見ることを知ってから、少年は人を恐れた。 人との間に壁を求めて、髪を伸ばし、人と目を合わせなくなった。]
(169) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
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[やがて、手先の器用さから職人に弟子入りして街で暮らし、 たまに人を覗いては見たしょうもない夢を笑い話にかえていくうち、 少年の現実は、青年にとってバカバカしい夢物語へと変わっていった。
手記から学んだ知識は錆びついて薄れてゆき、 恐怖を忘れていくにつれて、男の”現実”での技術は積み重なり、 確かな自信へと変わっていった。
化け物なんかいやしない。 何を見ても、それは人間の姿をしていたのだから。]
(170) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
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[やがて、男は独立を認められた。 それなりの腕は得ても、対人関係の構築に関しては、 あまり立派と言えないレベルに留まっている。
どこの街へ行こうか、話に花を咲かせていた頃、 師匠の友人が遊びにやってきた。 人を小馬鹿にしたような笑みに反発を覚えたけれど、 それなりにしていれば、それなりの関係になれればいいと思った。
その翌日、師匠の友人が居なくなっていた。 捜索は行われたが、彼が見つかることはなかった。 歳に見合った立場だった彼の失踪は、街の中ではちょっとした事件だった。]
(171) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
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