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はぁ……っ、美味い、ね
これ何ていうの?
[喉奥が灼け付くような感覚が、むしろ今は心地いい。
二杯目を要求する早さは、常の倍以上だった。
――そして。]
ちふゆってさー……
いっつもこっち来て、帰る時ってー
どうやって移動してんのー?
その羽で? それともワイバーンに乗って?
[緊張と諸々からの逃避か、
完全にアルコールに支配されたトレイルは。
やたら上機嫌で、先日夜間清掃時の話題をもち出し
日ごろなら有り得ない揶揄を飛ばす。]
[その後も、着物は何枚持っているのだとか、
寝泊りはどうしているのかとか。
少しでも彼のことを知りたい欲が、
どうでもいい質問となって次から次に、溢れ。]
――…おれのこと、欲しい、なんて
言ったけどさ……
どうせまた、置いてくんでしょー?
おれが、……だから……
[記憶が正しければ二度、
けれどあの時、来年の話題もあったのは事実。
つまりまた、ここを離れて
トレイルの知らない秋と冬と春を過ごすのだろうと。]
[ベンチから眺める間は、視線は、上。
起こされれば、背丈の所為で、下。
笑うな、と、リツ
10秒ほど表情を引き締めて、―――緩んだ。
おれの口は馬鹿になったらしい。]
無理だねえ。
[素直に。]
あんたが追い越したら
……好きなものじゃあなくて、欲しいものなら。
[あるか、と、ズルを厭った彼に、尋ねた。
見付けたいと言う欲と
見付けられたいと言う欲が、半分。
如何にも制御に行き詰り
せめて、繋いだ指に力を籠めた。]
ちふゆ――…千冬……
[最後は言葉にならず、深紺の布地を握りしめる。
行かないで、の代わりに。
どうすれば、何といえばいいのだろう。
何故こんなにも、この男と離れ難いのか。
教えて、と縋るような眼差しを。たった一人に注ぐ。]**
そういうところ、好きだな。
[負けず嫌いを覗かせるところ。
彼の負けず嫌いは、正統派だ。
それを好ましく、横顔を眺めて、黄昏時を歩く。
足音は、車の音は徐々に遠退いて
ぽつりと浮かぶ喫茶店の"BAR"の文字。]
【人】 放蕩者 ホレーショー[ああ、これ結構眠そうだな。にぎにぎ>>50されてる腕をそのままに、自由な方の手で何度か髪や頬を撫でてやろう。 (55) 2015/08/10(Mon) 01時頃 |
【人】 放蕩者 ホレーショー 願い事? (56) 2015/08/10(Mon) 01時頃 |
メモを貼った。
【人】 酒屋 ゴドウィンそうだね。今のところは。 (57) 2015/08/10(Mon) 01時頃 |
――― トワイライト ―――
[夜の店、彼と潜るのは、二度目。
既に賑わいを見せている、席。
決して目新しくはない筈だが
店員としてではない席
おれは疎く、あれ、と首を捻ったり、した。]
リツ、カウンターとテーブル、どっちが良い。
[先日はカウンター席、隣だった。
今回は、ボックス席も丁度空いていて
向かいか、隣か、どちらが良い、と、尋ねた。
―――そのどちらでも、彼が良いと言った席に
腰掛けるわけで、夢を越えて、甘やかしている**]
メモを貼った。
【人】 採集人 ブローリン[猿は抱かれると気持ちよさそうに、眠い目を半ば閉じた。 (58) 2015/08/10(Mon) 01時頃 |
[
見上げられるのも、きらいじゃない。
ただ、引き締めたはずの
口元がすぐゆるむのは、
どういうことなのか]
……なんでだよ
[唇を少し、尖らせた。
無愛想で名をはせるくらいなのに、俺]
――、……ほしいもの?
[ほしいものって、
それは、と今思い浮かぶのは
エフに関することで、どうした俺の思考回路――と、頬が染まる]
【人】 匿名軍団 ゴロウええと。 (63) 2015/08/10(Mon) 01時半頃 |
【人】 放蕩者 ホレーショー うん。…分かってくれれば、いいよ。 (64) 2015/08/10(Mon) 01時半頃 |
【人】 放蕩者 ホレーショー 触れ―― ? (65) 2015/08/10(Mon) 01時半頃 |
― トワイライト ―
あれ…
[
トレイル店員と、
例の綺麗な東洋の人が座っているのが見えた。
――もしや、もしかして、と。
エフに夜のトワイライトに
誘われた経緯を思えば
鈍い俺でも、何かしら察するところは、ある。
邪魔をしないように、気をつけよう。]
……――どっち、ええと、
……
[迷う。顔が見えるほうか、隣に居られるほうか。]
か、 ……カウンターで
[考えて。
顔を見られて、
落ち着かない様子を晒すのは、と結論。
それに、隣に居られるのが、うれしい、し。]
―――こないだ、飲んだやつ
ゴールデンドリーム?
…また、飲みたい
[ちゃんと調べたのだ。
ひっそり、エフの横顔を窺って**]
[温かい視線を感じてた気がした。>>*2
それは、彼にとって義父代わりの
まるで家族のような存在から。
誰かに見守られて居るからとて
トレイルに対する態度が変わる配慮は
生憎欠如しているが
そんな温もり或る2人の関係は、純な羨望が募るばかり
さて、此処まで主張の激しい微熱を
トレイルに注ぐ一夜が在っても
古い友人の存在は、当然に知らぬ侭。
静かに、想い人だけを、視界に閉じ込める
[そして長年蓄積した意思を持つ瞳は
彼の動揺の揺らぎを捉えても
硬く、甘く、彼に固定された侭である
翼を気遣う言葉には、有難うと応答
翼越しに身体まで、痛覚は現在通って居ない
寧ろ其方こそ、冷えた気温が辛ければ
正直に申告して欲しい――と
ジ、と彼の顔貌を見据えて、一言忠告
彼の傍が恋しくて、彼の体温が愛おしくても
自分の霊力の所為で、トレイルの躰に支障が在っては堪らない]
………
[不器用な彼だからこそ
つつける要素が在って、楽しいが
だから
過去に友人のバーで、随分酔っぱらった記憶は指摘せず]
有難う、――――…乾杯。
[掠めたグラス同士、軽快な音を
その間、振り向けば姿の見えた
軽く手を挙げて、挨拶を交わしたのみ]
―――――…
見栄っ張りな、やはり子供?
[訊かれた日本酒の品名を応える間には
既に出来上がっていた彼に、宣言と違うと間近に溢した溜息
それでも自ら捧げた毒素に染まり色付いていったのは、愛しい過程]
……深夜に羽を広げて。
まあ、数日位かけて此処に来るね。
着物は、故郷には十数着……
[やがて質問の乱舞に、わりと隔たりなく素直に応え
寝泊りに関しては、それこそ山小屋を勝手に借りたり…
そこまでは、公表する事は止す
舌足らずな口調で、名を呼ぶ聲
子ども扱いして、からかおうかと、口を開いた刹那]
[
彼の本音が
クリアに鼓膜を震わせる。
彼が恐れていた矛先は、もしや自分に繋がって居たのかと
繋ぎ穂を合わせ推測すれば、途端左胸が重く痛む]
―――…トレイ…ル…
[慣れぬ毒素に、喉も、声も 焦がす想い人
それでいて家族を待つ寂しがり屋な息子みたいな]
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