147 書架の鳥籠
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/10/03(Thu) 20時頃
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[爵位を継承すべき兄は、天文学を好み。 紛い物とはいえ星空と、月に似た大時計を見ると、 風に散った白い花びらが、柔らかに頬を撫で去るように、 兄と共に、夢中になって天体望遠鏡を覗き込んだ 幼い日々が記憶を過り]
[暖かな夜色の瞳を、きゅっと一瞬だけ瞑ってから、 天井から視線を外そうとして。 そういえば、いつのことだったか。 何を願って、この図書館を訪れたのか、と問われた時も、 一瞬だけ、紛い物の星空を見上げたのを思い出す]
――…兄の願いを、叶えるために、と。
私は、そう囁き応えた。
双子の兄、であることは、 さて、その時に話したのだったか、どうか*]
(105) 2013/10/03(Thu) 20時頃
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[ルーカスから受け取った本を握りしめたまま所在なく立ち尽くしていると 耳に飛び込むレティーシャの一声>>99。
うっかり吹き出しかけるも ぽろりとこぼれるレティーシャの涙が見えて、 辛くも吹き出し笑いを咳払いに変えた。]
…十分面白いのにな。
[口の中で呟きながら、サロンを出ていく探偵と少女を見送る。]
(106) 2013/10/03(Thu) 20時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/10/03(Thu) 20時頃
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[ぐるりとサロンを見回す。
魔女は来ない。 ずっと来ない。 このまま永遠に来ないのではないかと思えてくる。
時が止まっているらしいこの場所に「永遠」なんて存在するのかわからないが。
三々五々サロンを離れていく面々のように ここを離れてみようかとも思うも決心がつかず。 受け取った本を開いてみる。
先ほどと同じように、見慣れない美しい景色と嘘のように青い空と海の幻が現れた。]
(107) 2013/10/03(Thu) 20時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/10/03(Thu) 20時半頃
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借金さえなければ、金貯めてこういう景色を描きに行くんだけどな…
[ため息がまたひとつ。魔女に会うまでは続くだろう]
(108) 2013/10/03(Thu) 20時半頃
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……クラリスは面白くないね。
[頬に手をやれど首を傾げるだけでクラリッサが何も言わない>>88ことに、ぽつりとまた言葉に棘を含ませる]
……。
[肩が触れる程度に近寄られれば、一瞬目を丸く、それから口をへの字に曲げて自分も押し黙った]
(109) 2013/10/03(Thu) 20時半頃
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…あれ、ラルフ。
[いつのまにか、青年がサロンに戻っていたのに気づけば、 夜色の瞳を向けて]
そういえば、ラルフの願いは、それだったっけ。
景色を描くのが好きなの?
[たしか、画家の卵だと聞いたのを、貴方は思い出す。 ため息に、微かに共感めいた小さな笑みを浮かべ。 どんな絵を描くのだろうと、興味のある様子で小首を傾げた]
(110) 2013/10/03(Thu) 20時半頃
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[私は伸びを止めた顎鬚を親指と人差し指でなぞる。形を整えた髭はこの場所に向かった時と変わらない。ここに来て知り合った面々に、一度は願いの事を尋ね会話を重ねた事もあった。
そうした日々は確実に時間は経ったと思わせるけれども、どうにも身体は時を止めたようで、]
うむ。 確かに…ここには魔女がいそうだ。
[私は嬉しそうな声色でレティーシャへと言葉を投げた。]
(111) 2013/10/03(Thu) 20時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/10/03(Thu) 21時頃
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[こんな風に何もしていないのは随分と退屈に感じる、いや、魔女が現れず気が遠くなる程待たされている以上何をしていても退屈なのは事実だが ともかく、暇つぶしに取れる範囲にある本を適当に取って開いてみる]
っ、うわ?!
[その本の中から勢い良く風が吹き金髪が乱れた、思わず声をあげてしまったことにバツが悪そうにちらりと隣のクラリッサを見る そうして再び静寂が訪れた後、二人の周囲には花のような香りが漂っていた。 開いたページの内容から考えてもやはり、これは香水の本のようだ]
(112) 2013/10/03(Thu) 21時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/10/03(Thu) 21時頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/10/03(Thu) 21時頃
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― 書架の中 ―
[図書館の中は、ランタンの灯りが本とその隙間を照らす。私は本の迷路の中、帽子の本当の主の姿も捉えた。
一度視線を本から下へと向け、]
…、レティ嬢は家族に会えず寂しくはないか。
[魔女への願いの中に家族に繋がるものが多かったと私は記憶している。彼女の願いもまた、私にはそう感じられた。]
(113) 2013/10/03(Thu) 21時半頃
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あ?あー。うん。
[ため息にかけられる言葉>>110があるとは思わなかったので ホリーへの返答は悲しいほどに間の抜けた声になった。]
ええと、そう、だよ。 尊敬する風景画家がいてね。 彼のような美しい絵を、描きたくて。 後の世まで、残るような。
肖像画なんかも、手がけたいけどね。
[ようやくそう言ったがどうにも気恥ずかしく、 自分の話をするのは慣れないのだった。]
(114) 2013/10/03(Thu) 21時半頃
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[人の行き来もグロリアはあまり気に留めない。 大人とは言い切れぬ年頃の娘なれど振る舞いは大人びた風情。 弟の代わりに領地を守り系譜を守るために グロリアはそうあらねばならなかった。 背筋はピンとしてクッションに座りながらも寛ぐ態とは言い難い。 両親と執事の教育により身についた在り方が よりらしく見せるのに役立つと知ったのは最近になってからだ]
書架に囲まれて魔女は何を思うのかしら。 今は本に飽いて、出掛けているだけ――…?
[この場所に来れば会えると思っていた魔女。 会えぬまま過ごしていれば少しずつ不安は募り それが吐息まじりの微かな声として零れ落ちた]
(115) 2013/10/03(Thu) 21時半頃
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[ホリーの夜色の髪と瞳。色で表すなら深い深い青がいい。 背後には慎ましく数多の星が光る…
そんな思考を振り払って]
ホリーが来たのはお兄さんの願いのため、だっけ。 それは
[何? と聞きかけて そこまで踏み込んで良いものか迷い]
叶うと、いいね。
[結局それだけを言った。]
(116) 2013/10/03(Thu) 21時半頃
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癖が強いなぁ……。
[グロリアのお礼には、何となくばつが悪そうに頭を掻いた。 そのあとに、ちょっと時間が経ってからだが、 天井を見つめながら何の気なしに呟いた。]
癖が強かったり、綺麗だったり、かっこよかったり する人は顔と名前覚えられやすいッスね。
[カタカタ。貧乏揺すりが止まらない。 遠慮がちに人の輪に加わらず、ぼーっとしている。]
(117) 2013/10/03(Thu) 21時半頃
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[>>109面白くないと言われたが、シメオンの方を見てまた少し首を傾げるだけに留めた。そして本を捲り。>>112余程詰まらなかったのか、本に興味を抱いたのかは不明だが、山の一部から本を取ったシメオンを見る。と、同時に本の中から何やらいい匂いが。]
…いい、匂い。
[初めてちゃんとシメオンを見てぽつり。押し黙った彼に、質問を投げかけてみた。]
何の、本を開いたの? お花、の匂い…落ち着く…。
[興味しんしんに。]
(118) 2013/10/03(Thu) 22時頃
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僕が思うに、君もそれなりに癖が強い、かもね。 えと、ボリス。
[なけなしの勇気を振り絞って 体格の良さを貧乏ゆすりに生かしている男>>117にそっと言ってみた。]
貧乏ゆすりっていうと当分は君のこと、思い出しそうだから。
[本人大真面目に言っている。]
(119) 2013/10/03(Thu) 22時頃
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ふふっ。そんなに、驚かなくてっても。
[驚きからだろうか、どこか、ほわんとしたような ラルフの返事>>114に。 思わずの様子で、夜色の瞳が綻ぶ]
へえ、尊敬する風景画家がいるから、か。
それは素敵だね。 絵は、僕も好きだよ。
[気恥ずかし気な様に、笑みを深めつつ、頷いて]
(120) 2013/10/03(Thu) 22時頃
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……みんな出ていっちまうだよ。
[彼女は『去られる』事を酷く嫌う。 厳密にはこの空間から『出られない』と知っていて尚、人が自分の視界から消える度に表情を曇らせていた。]
(121) 2013/10/03(Thu) 22時頃
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屋敷にある絵には、いつも心慰められたり、 啓発されたりしたものだ。
それに風景画は、僕の妹が、とても好んでいてね…。
画家の瞳と心に映った美しい一瞬の風景を、 見る人全てが、永遠に、 感じ、分かち合うことができるのは、 素晴らしいことだと、言っていたっけ…。
[ふいに、何処か遠くを見ようとするかのように、 貴方は瞳を彷徨わせるも、それは一瞬で]
(122) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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[癖が、とのボリスの言葉>>117が誰に向いたものかは知れない。 先ほどまで話していたのはグロリアだったけれど 自身は個性薄く平凡という言葉がピタリと嵌ると思っていたから それに対して言葉は続かず、きょとと瞬くのみだった。 だから、ラルフ>>119が言葉紡ぐをきいて それが彼に向けられたものと認識する]
――…残っている者もいるわ。
[カトリーナ>>121の表情曇るに気づき、視線と声をそちらに向けた]
(123) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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[彼女は最初から肥満体であった訳ではない。 初めての恋、 初めてのキス、 初めての夜、 嬉しくて、舞い上がった。 身体を許したのだから結婚の意思があるのだろうと逸って両親や友達に言って回った。 幸せだった。 何を食べても美味しかった。 周りに後押しされて二人は結婚した。 その時にはもう、彼女の腹には段が出来ていた。
そして初夜、
…は、訪れなかった。
『こんなデブとなんか』
家畜を見るような夫の瞳。 そのまま、彼は行方知らずとなった。]
(124) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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[呟きを拾う声>>123がある。]
あんたは、出て行かないだか?
(125) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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やー、おニィさん。 オレのことを覚える価値はないと思うッスよ?
[急に声をかけられて、きょとんとして答える。 この男が言うことには、決して悪気はない。 悪気はないのだけれども。]
仲良くするなら、もっときらびやかな旦那さまとか お嬢さまとかにした方がよほど価値があるッス。 自分なんて田舎は田舎の肉体労働者ッス。 何も持ってないッスよ。逆さにしたって何も出ない。
[どうやら、この態度は過剰な遠慮と卑屈から来るものみたいだ。 それは彼自身の「願い」とは真逆のことなのだが。 すぐ洗い流さなかった卑屈は、今では完全に落とすのは 難しい汚れになってしまった。見えない壁のような。]
あそこで奥さんが悲しそうッスよ。 オレみたいなむさ苦しい肉体労働者と話すよりも、 女の人と話す方がよほど楽しいと思うッス。
(126) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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出ていくつもりはないわ。 魔女に会うまでは帰れないの。
[意志の片鱗が覗く凛とした声を返したかと思うと 次の瞬間にはカトリーナに柔らかく微笑みかけて]
いつまでか分からないけれど そのときまで、宜しく、ね。
[そう言い添えた]
(127) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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[ラルフが、自分の髪と瞳の色から、 深い青と星を連想してくれていたと知ったなら、 私は、気恥ずかしさ半分、嬉しさ半分の微笑みを 浮かべたかもしれないけれど。 それは、知る術の無いことで]
………。
[ラルフが願いのことを口にすれば、 微かに表情がこわばっただろうけれど、 迷うような間の後の、祈ってくれるような言葉>>116に]
ありがとう。
――…絶対に、叶えるよ。
ラルフやみんなの願いも、叶えるんだよ?
[夜色の瞳に微笑みを浮かべると、 祈りではなく、決意の言葉を返して]
(128) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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……そうだか。 それは良かっただ。 魔女に会ってぇ、願いが叶ったら、あん人が戻ってきてくれるんなら、もう寂しくねえしな。
[微笑んでくれるグロリアに、円卓の菓子皿を持って行く。]
こちらこそ、そん時までよろすくだあ。 クッキー、どうだべ?
(129) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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あ、そういえば、 ラルフは、肖像画も手掛けたいって、言ってたね。
ええと、迷惑じゃなかったら、でいいんだけど、 双子の兄の肖像画を…描いて貰えないかな。
そっくりの顔だから、ここにモデルはいるし。
……ずっと会えないから、淋しくて… なんて言ったら、笑うかい?
[ラルフの言葉>>114を思い出して、 迷惑だったら断ってくれて構わないからね、 と断りつつ、私は自分の顔を指差して、小首を傾げた]
(130) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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[>>106ふと横から聞こえた咳払いに、私は息を止めました。 なんと、私は心の呟きを、うっかり口から出してしまっていたのです。 喉をつまらせながらのしどろもどろの言葉は、聞き苦しかった事でしょう。 あれはラルフからの抗議だったんだわ、喋るな、って……。 私の顔は赤くなったり青くなったりします。
彼は怖いです……。]
(131) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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[ら、ら、らるふ、ふるら、るらふ、ふらる……]
(132) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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[>>102ホリーの呟きだって、もちろん聞こえませんでした。 黒い髪の毛って、うらやましいです。 私の髪の毛って、腐りかけの卵の黄身みたいなんだもの……。 グロリアみたいな豪華な色なら良かったのに。
やっぱり、高貴な生まれって違うんだわ……。]
(133) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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[ホリーが猫なら、銀色のリボン。星屑でつなぐのね。]
(134) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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