56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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[ベネットがその場を去った後。
しばらく立ち尽くして考え事をして……そして。]
……あれ。
ムパムプスって今どこにいんだ……!?
[さあっと、青くなる顔。
そして暫くの間、青年はララントの市街をムパムピス求めて歩き回ることになる**]
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ベネット・ファーレンハイト… [突然話し出す亡くなった人の名。静寂なこの部屋で異様な空気が二人の間を流れた。]
あんたの剣術レベルは下だ。力任せでねじ伏せようとする。剣術レベルでは私以下だ。 イアン・レッドフィールドやセドリック・ヴェスパタインには敵わないのは自分で良くわかっているだろう? だから初日に弓兵部隊がイアン・レッドフィールドを狙ったがそれに気が付いたベネット・ファーレンハイトが気が付き替わりに息絶えた。 計算違えだったが副団長と言う身分の彼を殺害出来たことは結果的に成功した。
(51) 2011/07/05(Tue) 00時半頃
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― 赤軍屯所・一室 ―
――― これは…………………
[適当に誂えさせた机の上でその親書を広げた時―
―サッと身体中の血が青褪めたのを感じた]
空白地帯の砦を問答無用の占拠。
開戦に非ずと言えども時間を立てればあの砦は済し崩し的に緑国の領土にする以外に無くなる……
[く、と両手で握った親書に皺が走る。
それにも関わらず、僕の思考はこの一言のみに集約される。
――今すぐ『これ』を破り捨てたい]
[僕がララントに居ず、この手紙が恙無く赤国に届けばどうなるか。
答えは簡単。開戦だ。
事実上の空白地帯と言えども、お互いの国が所有権を主張していた。
――つまり赤国にとっては、『赤国の領土』を勝手に奪われた事に他ならない。
その上で開戦しないと言う主張なんて。
血で染まった刃物を手に『お前を殺す気は無い』と言う様にしか受け取られない。
…間違いなく、この親書は開戦の引き金になる]
―――〜〜〜〜!!
[背中を撃ち抜かれた様な衝撃に、悲鳴を上げたい。
若干十五歳ながらも、嘗て起こった貴族の反乱を抑え、反乱分子を粛清し切った、現女王、ソフィア・エカテリンブルグ・ビリジアーナ。
その余りにも強引且つ鮮やかな手腕には、敬意を表す反面、思い切りその顔を殴りたくなる衝動にも駆られてしまった]
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ムパムピス・ドルナー、フィリップ・マーシャル。 彼らは前日に捕虜となった偵察者・テオドールに殺害された。奴が鍵開けが得意なことをもっと早くに気が付いていれば良かった… だがもうその彼もいないことはわかっているだろう。彼は既に殺害された。
セドリック・ヴェスパタイン。 剣術が敵わないお前は弟のクリストファー・カロッサに頼んで矢を射った。奴は名手のようだな。案の定、胸を貫き殺害することに成功した。
(55) 2011/07/05(Tue) 00時半頃
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ペラジー・コロン。 私の友人。彼女はセドリック・ヴェスパタインを殺害するために射った矢の流れ矢に当たって亡くなった。 お前は知っているか?彼女がどんな思いで亡くなったか…お前なんかにわかるわけないよな。
バーナード=バース。 彼の死は私には理解出来ないが…物資補給管理者だった彼がいなくなれば物資が滞るでも思ったか? 殺害方法はなんだ…?
(57) 2011/07/05(Tue) 00時半頃
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