162 絶望と後悔と懺悔と
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[桜の花びらの舞い込む部屋の 障子に残された拙い画──。
兄の、『常磐』に描かれた少女は 誰からも愛される 純真で無垢な笑みを浮かべていた。
孤児院で、保護された少女が目を覚まし 霧のような少年の手をとって 最初に浮かべた赤子のような幼い笑みは 障子に描かれた『菖蒲』とよく似ていた──。*]
(80) 2014/02/23(Sun) 02時頃
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……うん。
[キャロライナが零瑠の名を呼ぶ。 居るよと、小さく返す。
煙の中、髪を鬼に掴まれていた。 今にも死んで、しまいそうだった。
他の鬼に殺されるぐらいなら――…
いっそ。]
………きゃ、ろ
[飲み込んだ紅の味。 願えば――また『家族』にと叶ったかも知れない。
けれど、周のようには……したくなくて。]
(81) 2014/02/23(Sun) 02時頃
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[零瑠の事を、まだ『家族』だと思ってくれる彼となら。
鬼と、人と。 望んだ世界への第一歩が踏めたかも知れないと思ったのは。
少し離れた倉庫の壁に寄り掛けられた円の躯と、緑色のスカーフを見付けた後のこと。**]
(82) 2014/02/23(Sun) 02時半頃
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― 桜花 ―
……
[遠目から、少女の衣装に在る桜花を認めた。 だからもう一度、菖蒲と名を呼ぶ。
身から流れる紅の筋が糸の束のように見えて。 絢矢と名を呼ぶ。
主の躯を支え直し。
瞼を一度閉じた。散る桜花は朝陽の光で淡く。
明之進とリカルダの様子を、 あと少し見守ろうと。**]
(83) 2014/02/23(Sun) 02時半頃
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─ 『常磐』 ─
[繰り返し囁かれる母の毒は 童女から、純真さと笑顔を徐々に奪う。 いつしか童女の笑みは 遠慮がちでぎこちないものへと変化して行った。
父の膝で兄に会いたいと希(こいねが)った、 真っ直ぐに笑うことをしなくなった童女は 父が兄を探しにゆくと言った時、 確かな期待と喜びで父を送り出した。
父と、父の先妻の愛を受けた『兄』なら。
望まれなかった『妹』にも 溢れるような愛情をくれるかもしれない──、と。]
(84) 2014/02/23(Sun) 03時頃
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[眠る前に何処か遠くで聞こえた声。
自分にとっての家族は、何だろう。
なんて考えないで済む相手なんだと思う。
そこにいるのが当たり前で、離れていても繋がってて。
どんなことがあっても、裏切らない。
なんの見返りも求めないでいられる。
そんな、関係。
大好きな家族。
忘れないよ。どんな小さなことでも。
また一緒に暮らして、いっぱい話をしよう。
だから、今は寝かせてくれないか。
もう動かない唇で告げる言葉。
おやすみ。零留、おやすみ。また――**]
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[屋敷の外の危険を承知で 童女が抱いた利己的な願いは父を殺め、 『常磐』の名をも、少女は罪で穢した。
漆黒の二刀が兄──『常磐』は最後に、 罪の根幹たる少女の命を断ち、贖いを終えた。
最期に絢矢が、 ──菖蒲が口にしようとしたのは、
父と、母と、 結局会うことのなかった兄への───**]
(85) 2014/02/23(Sun) 03時頃
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