233 逢魔時の喫茶店
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[心音は、また、ゆるやかに、眠る前の多幸感めいた。
視線の先の、リツの目は、潤んでいて
やはり、と、確かめて、繋いだ指を解いた。
互いの体温を残した人差し指で
零れるまでは行き付いてなさそうな、目尻に触れたくて。]
…… 泣いてないか。
[触れて、涙は堪えられているのだと
濡れた感触のない頬にも、触れてみて、知った。]
責任くらい、 ……任せろ、うん。
ちゃんと、おやすみまで、送るしねえ。
家まで送るのも、責任を取る、だよな。
[人間の男女関係で主に適用される流れ、だ。]
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[邪魔じゃない大丈夫、と首を振る。 そも、時間いいか、と聞かれた時点で、応える以外の選択肢はない]
― 地下書庫 ―
[開架の地上階よりも、地下はさらに古びた本の香りに満ちていた。 のし掛かるように高い一面の本棚を通り抜け、作業台のスペースへ。 用はこれだろう、と、本の収まった袋>>35を取り出した]
… どうだろうか
[中身の一冊は、オニヘーというヒーローが近世日本を舞台に活躍する読み切り小説の翻訳版第一巻。 一冊は、写真や地図が豊富な日本旅行者向けの最新ガイド本。 もう一冊は、世界最古という特異なエンペラー一族にまつわる神話や、当地の魔物・妖怪達の奇譚を西洋人の視点で纏めた古い本。
自分でも目を通したそれらの内容はなかなかに興味深く、ゴロウが見せてくれると言った旅の写真>>17に自分も見たい、と言ったことを思い出す]
(64) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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[食器も磨き終わり、ドアベルは未だ鳴らないまま。 そわそわと落ち着かなさをあれやこれやで誤魔化している。
その中のひとつでもあった、呟きに。>>61 返す声があれば、ほうと頷きコテツの指を目で追う。]
ああ、前に言ってたみたいに協力して? なんだったっけ、えーっと
コテツが連れてきて、 ケイとブローリンさんが受け止めて それから……
[難しそうだが、興味がないわけじゃない。 以前聞いた説明を思い出し繰り返し。>>1:239]
(65) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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あー、そりゃなあ 不調になって、相手が調子良かったら、俺でも死ぬかもなあ
[コテツの説明>>61に、ふむと頷いた。 ゲームの中では所詮狩られる悲しいボスだが 少なくとも本物はこんなに弱くないのだ、と]
マスターは……散歩? どっか行ったぜ
[もぐもぐとマドレーヌを食しながら、首を傾げる]
(66) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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ええ、寒さも苦手なんですが、暑さも苦手ですねえ。 涼しいのが得意です。
そういえば、ヴェスさんの近くは何だか他よりも少し涼しいような気が。
[大方の人間がそうであろうことを呟いた。>>60 しかし、ヴェスの近くに行けば、暑さが和らいだ気がする。]
おお。 俺も、この前に喫茶店でした約束を果たしに行く所です。 真っ直ぐ向かうなら、ご一緒してもいいでしょうか。
[どことなく涼しいし。]
(67) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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[どことなく、トレイルの様子が―――不思議だ>>59 曖昧なような、しかしはっきりしたような。
何か、いつもと違うような。 ほんの少し、ほんの少し。
明らかに、何か、そわそわしているような>>65]
トレイル、なんか…… 初狩り前の子供前みたいだな
[人間的には、遠足前の子供、と変換できる蛇ジョークを]
(68) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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……… 夜。
[夜みたいだろう、と、ケイのコーヒーを称した。
匂いはそれぞれ、獏の鼻でも分かるくらいには
異なっていて、それもまた、趣向を凝らして楽しい。]
あんたは、ひとだが
夜も、此処まで走ってくれば、良いな。
……… 歓迎してる。 皆、おれも。
[店長も、店主も、運ばれたコーヒーも。
とつりと漏らして、二口目、口に運んだ。
血の匂いは苦い、苦いから苦手ではなかった。]
笑う。 あんたのかおを見てるのは、楽しい。
吸血鬼は、 …… 知ってるか、血を吸う。
[ざっくりとした。]
[>>*29 不慣れな俺に、
気を遣ってくれているらしい。]
――ん。
[と、頷く。
俺は、新参者だ。出すぎた真似はよくない。部活に所属する身としては、身に沁みている。]
……ズル?
[ そう言われても
とっさに思いつかないが。]
なんか、考えとく。けど。
[できれば正攻法で、いきたい。
これでもアスリートなので。
掬うように見られると、
なんだか落ち着かない。]
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ホ、ホレさんなら出かけてくるって どこ行ったかは、知らない
[言いかけた言葉は飲み込み、後半の問いついて ケイとほぼ同時に答える。 お互い子供じゃないから聞かなかった、と言うより。 尋ねる前にそそくさと出て行ってしまった背中。]
えっ? 何、それ そういやケイの初狩りって何だったの
[言いたいことは何となく解るものの、 人狼の息子の運動神経は一般男性の平均レベル。 意味わかんない、と首をひねりながら 客がいない今だからできる問いで話題を逸らそうと。]
(69) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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[雲の糸、色彩は鮮やかだが
かたちはどことなくファンシーも匂わせる。
おれのフォークがそれを崩しても、ファンシー。]
うまい。
食ったら、起きる。
[視線を受けながら食べると言うのは
地味に落ち着かないもので、繭を口に運ぶフォークが
もさ、もさ、噛み、飲み込む、咽喉が上下して。]
甘め ………
[一瞬声が揺れたのは、気付かなくとも良いはなしで
忙しそうな店長を呼び止めて、オーダーを促した。
甘めのカクテル、シャンディ・ガフとか、その辺り。]
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え、だって、なんかすげー落ち着いてないぞ なんだなんだ、楽しい事あんのか?
[にやにやし始める質の悪い蛇である。 話を逸したがっている気配も、察知して]
俺の初狩り……人間、って言ったらどーすんだ?
[それよりもそこのそわそわしてるトレイルの 漂わせる面白いネタが気になってしょうがない]
(70) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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私の傍が涼しい? ……着物姿が、そう錯覚させているのだろうか。
[清涼の効果の起因は詳細には語れないが>>67 梧郎ののんびりした感想に、少し緊張が和らいだ声質で]
有難う。 私も誰かと向いたいと願っていた所。
[言葉より先、共に向かおうと彼の歩幅に合わせつつ 麻布に隠れた両足を動作させ、歩みを再開させる とは言え、目的地は、直ぐそこだったが]
(71) 2015/08/08(Sat) 00時頃
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[ 目じりに触れる指先。
息が止まった。
心音が、うるさい。]
ない、て、…ない。
[泣いたら、負けだと。
勝手に思っている。
親友は、何も知らないのに。
でも、エフの手には、負けそうだ。くやしい]
ああ……夢の中に、
来る、ん、だもの、な。
[――送ってもらうなんて、女の子みたいだな、とちょっと思う。]
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なんも、ないってば……普通、
[二人の性格は理解しているつもりなのに、 ついつい余計に興味を煽るような態度を取ってしまう。 余裕のない証拠だ。
ちなみに今夜は非番ということは伝わっているだろうが、 予定等は一切、話していない。
どうせ遅かれ早かれ知られることではあるし。 予め知られても、困ることなんてないはずなのに。
普通の、ただの、約束なはずなのに。]
――…どうも、しないよ 俺を襲うって言うなら、逃げるけど
[本当か嘘か、真意は掴めないがどちらでも反応は同じ。 トレイルにとって人間は、取るに足らない生き物。 もちろん中には例外もいるが、今でも大概が、その対象。]
(72) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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― 地下書庫 ―
[>>64古い紙と、古い背糊の香り。 本は読みはするがそこまで熱心にではなく、カクテル等の参考書や経理の本ぐらい。 だから、こうも古い本と言うのはとても新鮮で、]
――すごいな。
[高い高い棚を見上げて、ぽつりと漏れる声は仕方ないこと。 しかし声をかけられれば、視線は高所から男の方へ。]
すごいな。
[二度目のすごいなは、本のジャンル幅。 そう言えば自分が渡したのは、ものすごくざっくりとした注文だっけ。なんて今更思い出したりして。 しかし、小説のあらすじは大変気になる。 あっちのヨウカイ達の本も面白いな。…ヴェスさんやコテツの先祖は載ってるだろうか。 シンワ?ミソロジー?こいつら本当に人間かよ。絶対混血か何か――…。 あっちをめくりこっちを積んで、旅行ガイドは確定で借りて行く。]
(73) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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そういう、こと。 そういう、倒し方。
[ただ、蛇の倒し方を教えたところでゲームの話だし、そもそも倒したいわけではなく、そうなりたいのだろうから、無用な情報だったかもしれない。]
散歩。
[相変わらず適当なマスターだ。でも、今日のこんな調子なら、困りはしないだろう。]
(74) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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[さて困った。 こんなに沢山借りて行って、読み切れるだろうか。 小説に至っては第一巻…って事は続きがあるな。気になる。読みたい。 勤務中に読んで汚しても困るから、寝る前に少しずつ。]
…なあここって、何週間借りれるんだっけ?
[全部一気に持ち帰って、果たして読み切れるだろうか。 昼は兎も角夜は忙しい自分の店を思い出し、頭の中では一日の読書時間の確保を懸命に計算していた。]
(75) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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約束と云うのは、花火の写真の事かな?
[コテツが喜んじゃないかと、穏やかに紡ぐ
しかし ツタが絡みつくレンガ造りの外壁 既に年月の重ねた、深緑な木製の扉 さてと、喫茶店を前にして、無意識にぽつり]
……店内に入った時の、開口第一は 「こんにちは」――で 変ではない、よな。
[頼りなくぬるい風に、不安を呟いた]
(76) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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ホレーショーは、トレイルは、マドレーヌ食べたかな?と。
2015/08/08(Sat) 00時半頃
……… はは、あんたはズル、しないか。
[おれは歩くし、おれはズルをするけれど。
―――…けどで締められたことばに
リツの気質を知って、またひとつ、笑みが漏れた。
視線は、表情を顎の方向から掬って
落ち着かない様子を見て取って、目尻も和らぐ。
なんだかとても、表情ひとつ取り溢さないように
しているのを、隠さない、おれは素直なので。]
[ コーヒーの香りの中、
心を読まれたような気がした。]
――そう、思ってた。
吸い込まれそうだ。
[きっとこれは、この店でしか飲めないもの。舌の上で、転がした。甘いような、]
……ん。あんたが、皆が、いるなら。
[走ってこよう。と、心に決める。]
ここは、……いい店、だな。
[ふ、と。吐息交じりで呟いた。が、突然そういう、恥ずかしいことを言うものだから。いつぞやのようにむせた。楽しいって、なんだ]
げほ、……っ、し、知ってる、吸血鬼。何、吸われたこと、あるの
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初狩前……
[ちょっとわかるかもしれない。オレ自身は狩りに行くあやかしでなくても、そういう仲間は時々見てきた。 落ち着かない気持ち、というのは人も妖怪も共通なんだろう。]
……狩るのはこれで。
[狩りではないとわかっていてケイを指差した。完全に勝ち目のなさそうな戦いだが。]
(77) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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ああー。 それはあるかもしれませんねえ。 着物、涼しげです。
[容易く誤魔化される性格を披露しながら。>>71 共に向かおうと促されれば、歩幅を合わせて歩いていく。]
はい、花火の写真を見せる約束ですね。 その他、日本の風景やら家屋やら、などなど。
[話しているうちに、目的地へとたどり着いた。>>76 クーラーの効く室内へ早く避難しようと考えていたのだが。]
……え? はい、お昼過ぎてますし……こんにちは、でいいと思いますよ??
[不思議そうな顔をしつつ、頷いた。]
(78) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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[エプロンをしていないマスターの姿、つまり店の外で会う姿は珍しい。 先日ファミリアの追悼会で酔っぱらって、休憩室に連行されてきた時も、あれも珍しい姿だったか]
…
[興味を得られたのか盛んに本をめくっていたホレーショーの仕草が変わって、声がして。本の貸し出し期間について聞かれている、と認識する。 他に借りたい人がいて予約されれば別だが、どれもこの都会とはいえない小さな街の図書館で、借り手候補はいまのところいない]
必要なだけ。いつまでも 待ってる
[抑制された平坦な声で、囁いた]
(79) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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戦わないってば!
[たとえ倒し方を知っていても。教わっても。>>74 ケイと対峙なんて、冗談でもできるわけがない。
大事な仲間だから、という以外に。 "夜"の姿を、コテツとの応酬を飽きるほど見ているから。]
もう。わかってて言ってるでしょ
[呆れたように嘆息しながら、コテツの肩を小突く。>>77 そんな他愛のないやり取りをしているうちに、 多少は気持ちが落ち着いてきた、気がする。]
(80) 2015/08/08(Sat) 00時半頃
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[ ふわふわの、繭。
かわいいやつを、
大の大人が食っているのは、
ちょっと、面白い。]
起きる?
[それは俺の中では驚きだった。
気になる。
食べるしぐさ、見つめる。
何だか、ちょっと、目が離せない。]
……?
[甘いの、嫌いなんだろうか。
思わぬスマートさで、カクテルを注文してくれたことにちょっと、呆けた]
――ありがと
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[どう見ても、何かイベントの前の様子に見える。 人狼と共に居た幼い頃の様子が重なって微笑ましい]
冗談、喰わねーよ 人間あんま美味しくなかったし……蛇よりマシだったけど
[同族も一応食べたことはあったりする。 どちらも戦火等で死亡した個体をちょろっと拝借した程度。 人間はまだしも、蛇は非常にマズかった]
え? 俺と戦ってみる? バステ、エンハ! で倒せるぞ
[何故か楽しげに**]
(81) 2015/08/08(Sat) 01時頃
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[着物が涼し気だと頷く彼の傍>>78 さり気、微かな冷気を送りながらに、喫茶店に到着]
日本の風景…――好いね 私にも後で 見せて貰えたら嬉しい。
[測るまでも無く表情や声音から滲み出ている躊躇は 梧郎のアドバイスを前に、安堵に包まれる 不思議そうな彼の隣、緑扉をゆっくり開きながら]
ありがと ……、
(82) 2015/08/08(Sat) 01時頃
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できれば、そうしたい。
[ そういう性格なのだ。
損も色々したけど、
変わりそうもない。]
――な、に。
あんま、見るな。
……穴、あいたら、どうする
[小さく、首を竦めた。――恥ずかしい。]
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……倒してくれて、いいのに。
[そうするとオレの仕事が減っていい。 割と本気で言っているが、倒してくれるとは欠片も思っていなかった。]
……倒せんの。
[でも、蛇のほうがやる気だった。見守る姿勢。]
(83) 2015/08/08(Sat) 01時頃
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[>>80されど、微かに常と違う甲高い想い人の声 数秒前のシュミレーションが無駄にし、つい、反応]
トレイ――――……、
[唇から冬の精霊とは程遠い、熱量ある音。 一歩踏み出して、r音まで到着する前に、我に返った
>>72まるで、約束を、2人の秘め事にしようと努める 彼の健気な思惑を、無碍にするような――]
(84) 2015/08/08(Sat) 01時頃
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