234 麻雀邪気村-3rd season-
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――――――――立直。
[ボ ォゥ ―――…… ]
[十字立直《クロスリーチ》なる高貴な業を、男には真似る気さえない。 愚かな程実直に、真っ直ぐに放り投げられる1000点棒。
幸運の女神の天下において、聴牌さえしなかった男の牙は今や 冥王に逆らわんと、その胸に喰らいつかんとするように 大物手の予感を彷彿とさせている―――――………]
(99) 2015/08/06(Thu) 22時頃
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会長は静観か……。
[ローカルルールを使って以降動かない会長。 まだ様子見の段階のようで]
さてと、この状況。「龍」はどう動くんだ?
[同じ「龍」の名を持つ彼の動きを気にしながらこの場を眺めていた]
(@19) 2015/08/06(Thu) 22時頃
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ロン。
[ ボ ゴォ ―――――!!!! ]
立直・一発・一気通貫・清一色 ≪ ザ・ドラゴン・オブ・ディザスター ≫
――――――― 倍満だ。
[冥王の捨てた牌が 捉えた、と言わんばかりに紅く燃え上がった。
焔の先、男の口元は不敵に歪んでいた。 冥府の奥底に住まう、戦士の気迫を誘うように*]
(100) 2015/08/06(Thu) 22時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2015/08/06(Thu) 22時頃
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――っ!?
[「龍」の鮮やかなる動き>>96>>97>>98>>99>>100に思わず息を飲んだ]
……素敵だな。 流石、俺と同じ「龍」の名を持ってるだけあるぜ。
もし、この戦いに勝利できたなら―
(@20) 2015/08/06(Thu) 22時頃
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龍血種《ドラゴンズーブラッド》
やはり、あの男の弟子。 良く似ているものだな……その打ち筋。
[懐かしむような眼を向けつつ。 手牌を見ればそこにあったのは好配牌。
ならば、流れに身を任せようとするかのように。 やってくる牌を捌いていくが……]
(101) 2015/08/06(Thu) 22時頃
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……ほう、やるじゃないか。
[手の中には混一色・役牌3・三暗刻と十分な手が出来ていた。 とはいえ、手なりで良い手が出来るものの。余り牌にて振り込んでしまう。
流れとしては最悪と言ったところか。]
(102) 2015/08/06(Thu) 22時頃
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―あんた専属の偶像《アイドル》になってもいいぜ。
なんてな。
[冗談とも本気ともとれる言葉を愛らしい笑みをしながら放った]
(@21) 2015/08/06(Thu) 22時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2015/08/06(Thu) 22時頃
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ツモ上がりをされるならまだしも倍満振込みか。 何か月ぶりだろうな、この俺に刃を直接突き立てるなんて。
なあ、勇者オスカー?
[滝壺や上空での死闘。 その時ですら進に直撃を当てたのはオスカーぐらいのものであった。
冷静な言葉とは裏腹に。 彼自身、久しぶりの振り込みに滾ってくる感情は合った。]
(103) 2015/08/06(Thu) 22時頃
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――冥界式拘束術式、解放。
[スーツの上着を脱ぐと、空いている椅子に放り投げて―― その椅子が重さに耐えきれずに崩れ落ちた。]
おや、すまない。 後で新しい椅子を届けさせて貰うとしよう。
[筋力を鍛えるため、鋼糸を生地に混ぜ。 さらに鉄板などをあちこちに仕込みつつ。 その重さは並みの椅子では耐えきれないほど。]
(104) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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[次局の波乱の予感もいまはまだ。 大半がオリの気配を漂わせ、東4局は、ほぼシルクとの一騎打ちか]
――かもしれませんね。 ですが、確率と統計を武器に、私はここまで上がってきた。
[今更、自分に他の戦い方が出来るはずもない。 落陽の曲馬団《シルク・ドゥ・ソレイユ》に、視線さえ向けず、応じれば。>>83]
――手の内を示していただけるとあれば、拝見しましょう
[そうして、シルクの力が、場を魅せる]
……白に、中のカンですか。しかし……復活祭《イースター》?
(105) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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[本来なら場に影響しない王牌から有効牌を引いてくる、ということか?。 白のカンで引いた嶺上牌から、中のカン――確かに、有効打ではある。 役牌2と十字立直だけで、満貫確定。ドラが2牌も追加されれば、裏も怖い。 そもそもが大三元をチラついて、なるほど、圧力は大きいが――本当にそれだけだろうか。
いや、悩むな――計算しろ《Don't Think. Calculate》。
手牌に發の暗刻は、ほぼないだろう――大三元が確定しているならば、打ち筋がおかしい。 リーチもカンでドラを増やすのも、ただリスクを増やすだけのこと。 統計上、大三元を狙うケースは、三元牌の1種と別の頭で2面待ちがほとんど。ならば河の状況から――、……。
――彼女は常に計算する。たとえ、互いにリーチをかけ、互いにもはや退くことが不可能であっても]
(106) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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――、……ふむ。
[あと三巡以内に、80%。 そう宣言してからの一巡目のツモ牌は、目当てのものではなかった。 当たり障りのない、安全牌。即座に切る。 周囲のベタオリの気配では、放銃はまずないだろう。 シルクと自分、どちらが先に引くか――と、いったところか]
(107) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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[上着を脱いだ進。 軽快に闘牌を繰り返すと、点棒を大量に卓上に放り投げた。
心命流-シンメイリュウ-のように牌と一体化する事は無い。 むしろ制約《ギアス》でもかけるのが冥府の面々だった。 尤も、彼にその能力はないが。]
(108) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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[――トリプルアクセル]
(109) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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[空中で1260°回転した点棒達。 それらのうち、百点棒は墓所の墓石を象るように配置されていく。
そして、墓石が出来れば後は千点棒と五千点棒を使って十字架が出来上がる。 十字立直《クロス・リーチ》との違いは十字架がしっかりと立っている事か。]
(110) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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冥府麻雀が業の一つ、墓場立直《グレイブヤード・リーチ》
ああ、安心するといい。 役自体は十字立直《クロス・リーチ》と同じだけでしかない。
[そう、これは見せ業。
氷上の演技者がイナバウアーを繰り出し。 プロ野球選手がバック転でホームインするように。 それは余裕なのか、そう聞かれれば進は答えるだろう。]
(111) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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――美学だ。
[進の全身から溢れ出る闇のオーラ。
それはまさに、三冠《トリプルクラウン》を達成したあの頃の如く。 溢れ出る闇の波動は受付のタバサをあっという間に蝕んでいく。
これ以上、彼女に何かを悟られて動かれる訳にはいかない。 ……他の皆? 麻雀の魅力に憑りつかれた馬鹿者《ジャンキー》ならば。 卓上で決着をつけるだけの事だ。]
(112) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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落陽の曲馬団《シルク・ドゥ・ソレイユ》 俺のこれもコピーして見せるかい?
これをコピーして見せるならば……さらなる業を見せてやろう。
[これもまた余裕なのか。
尤も、トリプルアクセルはそう簡単には出来ない。 冥府でも達成者は僅かに5人なのだ。]
(113) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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緋龍の暴君《ドラゴレット・アウグストス》
この力は麻雀氏も見たことはある。 さあ、君はさらにその上を行けるのかな?
[タバコを一服すると、高らかに宣言した。]
(114) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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俺はまだ、冥界式拘束術式を残している。
[その左手には数珠とブレスレット。 それらが妙に鈍い光を放っていた。]
(115) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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男?
………ふ、そうか。 先生は表向きは男の変装《フリ》をしていたんだったな。
[>>101麻雀師匠は、今でこそ老婆だが 若い頃は他に舐められまいと男装して打つ事が多かったという。]
龍血種《ドラゴンズーブラッド》は途絶えていない。 ………この俺が継いでいくからだ。
[ビ、と親指を自身の胸へ突き立ててみせる。 その先には、燃え滾る龍のような心《ドラゴン・ハート》]
(116) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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…………ふ。
[>>@20>>@21観客席のその声は、聞こえたか。 男は眸を閉じたまま、呟くように紡ぐ]
雀士たる者、目の前の勝利にただ貪欲であれ。
[どんな因果が取り巻こうが関係ない。 ただ、勝利を目指すのみだと男は言う。 そんな男の意志は、呟きが聞こえずとも、背中が語っているだろう。]
(117) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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―東4局―
さて……十字立直《クロス・リーチ》については一悶着あったようですが、どうして、今局は打って変わって場内に牌の音が響いております。
先ほどアナウンスがございましたが、皆様、引き続き勝負のほどをお楽しみください……当場内はルールを守って闘技《デュエル》される限り、どなたも歓迎でございます。どなたも……
んー……しかし、立直・一発・一気通貫・清一色 ≪ ザ・ドラゴン・オブ・ディザスター ≫……
倍満ですか。強いですねえ、緋龍の暴君《ドラゴレット・アウグストス》。立ち上がりのもたつきが嘘のように、次に狙うべき相手を見据えているかのようです。いやあ、やればできる子だったんですね!
[実況の調子はいつも通り。テンションは高めだが、日ごろ聞きなれた者にとっては淡々としているとすら映るかもしれない。 それはそうだろう、彼らの勝負がこの程度――――多くて倍満の振り込みあたりで留まるわけがない]
(@22) 2015/08/06(Thu) 22時半頃
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――ロンだな、緋龍の暴君《ドラゴレット・アウグストス》
[墓場立直・役牌3・混一色]
後は裏が乗れば……隣か。
[右手の指一本で裏ドラをめくるが乗らず。 果たしてその隣の牌はその通りだったのか。
彼は兎追い《ラビットハンティング》をする事は無く。]
(118) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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一進一退といった様子ですが、ここから誰がまず一歩先んじるのか……流れを掴んでいくのか、といったところ。
っとここで不死川が動く……点棒を放り投げて、一回、二回、三回……半飛んだぁ!! 綺麗な三回転半後の着地、オリンピックならさしずめ金を狙いに行けそうなところですがあいにくこれは麻雀ですのでメダルはありません、差し上げられるのは栄誉と勝ちウマだけでございます。
(@23) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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んんー……しかしこの立直にどういった意味があるのか少々理解に苦しみますね。単なるおためごかしでないとするなら……やはり場の制御といったところでしょうか。己に制約を課すことで本来以上の力を発揮しるといったところなのか。私達がその不死川流の真の姿を目の当たりにすることが、今回の闘牌で果たして可能なのか……あ、
(@24) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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なん……だと……?
[雄々しい龍のような漢からは、想像もつかない程、優しい手つき。 力無き者にも、僅かながらに店読み取れる。 その、流れるような氣が。] バカな……っ、どれ程の功夫を積んだってんだ……!!
(@25) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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いったぁッ!!! いきましたーーーーッ!!(>>118) 不死川進、緋龍の暴君《ドラゴレット・アウグストス》からもぎ取ったァ!! おっとぉ……裏は乗らないようですが、しかし立直・役牌3・混一色――――まるで意趣返しのように再び点棒をあっさり取り返しました。
さすが強い。立直棒を放り投げるだけの芸と思っていらっしゃった諸兄がこの中にいるとするならば、まさに力でその見解を退けて通ったと言えるでしょう。
(@26) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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来るか――――――――!?
[龍は身構える。 >>104冥王の解放が、辺りの空気をずんと重くさせる。 空気が冥に染まるように、瘴気のようなものを放ち始めたのだ。]
一体何回転しているんだ………ッ!!! 先程の比じゃない、これは―――――…………
[>>109>>110そう、それこそが 男が知らない世界の、深き闇に染まった麻雀。]
(119) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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これが、墓場立直《グレイブヤード・リーチ》―――――……
(120) 2015/08/06(Thu) 23時頃
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