人狼議事


8 DOREI品評会

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……。

[あからさまに嫌そうな顔をしただろう。
多少立場上見目に意識を使うこともあったけれど、着飾るのは範疇外だ。
唇と指に残ったピスタチオを舌で舐めとる仕草は子供のようでもあったか]

『俺は異兄姉達とは信仰が違うから問題ない。
こちらの血も混ざっているから普通に牛も豚も食える』

[こちら、とは言ったが果たしてこの場所が欧州なのかは解らない。
甘い残り香を薄荷の香りと共に飲み込む聞こえた言葉に幾らか睨んだ。
命以外は持っていかれる可能性があると、言葉を聞いて判断したからだ]


[紅い舌が覗く仕草には、少年らしさと同時
誘う意図をも読み取る。恐らく彼は無意識だろうと思いつつ]

 へえ……? 混血児ってやつかな。
 兄弟多いんだね。

[彼の身分を確かに知っているわけではない。
男はそんな風に語りかける。
此方へ向いた鋭い視線には、褐色を細めて笑んだ]

 ――聡い子は嫌いじゃないよ。
 俺の機嫌を損ねないように、気をつけるんだね。

 殺さないってことは
 どんなに痛くても辛くても死ねないって事だから。


『母は、こちらの人間だ。
兄姉は……数えたくもない』

[数を上から数えようとして、両手両足でも足りないと気づいてやめた。
どうせ買われた今となっては帰る事も多分ないのだろうから]

『喜ばしい展開でないことだけは確かだとは、理解している』

[あの格子の中に放り込まれた時点で、碌な運命にならないと解っている。
ただ決めているのは、ひとつだけ]

『そう簡単に飼いならされるつもりはない』


 Jadeの父親はハレムでも持ってたのかい。

[男は小さく笑った。
今更思い出させたのにも幾らかの意味はある]

 そうでもないよ?
 御前にとって悦ぶ事も用意してあるし。

[青年の宣言には、愉しげに頷いた]

 直ぐに服従する奴隷が欲しかったわけじゃないんだ。
 生意気そうなのが一つ欲しくてね。
 ……でもただ生意気なだけじゃ壊して終わりだ。

 御前みたいなのが欲しかったんだよ。


 でもまあ……早速おねだりが聞けたし
 はしたなくひとりでオナニーショーも見せてくれたし

 飼い慣らされない心算でも
 服従せざるを得ないいまのこの状況

 どんな気分だい?

[男は青年の前に胡坐をかいたまま。
薄荷茶を碗に注ぎ、唇へ寄せながら問うた]


『…持っていたら、どうなんだ』

[否定はしない。そこまで辿らせた意味は何なのだろう。
自分も、足を開いて父を待つ母達と同じなのだと示したいのだろうか。
悦ぶ。其れはどういう意味なのだろう。
首を傾げると前髪が硬翠に薄く紗を掛けた。

お前みたいなの。
そう言われて、不機嫌そうに口元が歪む。
言葉を吐くことはなかったが空になった皿を少しだけ押しやり、
それからまた薄荷茶を口に運んだ]


[小さくむせた。
聞こえる言葉に、苛立ちもあったけれど微かに表情に乗るのは羞恥]

『不愉快だ』

[いい気分でないのは確かだ。
ただそれだけははっきりと口にする]


 いや?
 そんな身分の父親が居たなら、御前も手解きくらい受けてるのかと思ったんだけど。

[青年の容貌を改めて見遣る。
笑みを深め、皿が押しやられるのに気付いて腰を上げた。
リン、とベルを鳴らす。
サンルームの外へ聞こえはしないだろう小さな音ではあったが、間も無く二人の召使は現れる。
長い髪の片方がむせた青年へ白いナフキンを差出し、短い髪の片割れが黙々と片付けていく]

 だろうね。
 御前言葉通りお姫様だったんだろう?
 それが今、奴隷として此処にいる。
 しかも買ったのは金持ち貴族じゃないとくれば、さ。


『…あまり、父とはそういう話をしなかった』

[それ以上は思い出したくなかったから口を噤んだ。
元々性的なことにそれほど興味がなかったし、軽い苦手意識の様なものもあった。
体が育ってからは、それだけでは済まなかったこともある。
思考を中断したベルの音は、香の中で清かに響く。
視線を持ち上げれば、白いナフキンが差し出されて、
軽い戸惑いと共に受け取る。礼の言葉はどちらで言えばいいのだろう]

『女になった覚えはない』

[姫、という言葉は酷く気に入らない。
蔑み交じりに兄姉達にそう呼ばれていた事もあったから]

『別に、誰に買われたところで不愉快なものは不愉快だ。
貴族だろうが、賎民だろうがそんなもの関係ない』


 おや、跡継ぎと言うわけではなかったかな。
 ……嗚呼、尻のほうが感じるみたいだったしね。
 女になった覚えはなくても
 Jadeはお姫様だ。

[差し出したナフキンを受取られると、長い髪の召使は一礼して下がる。片割れと共に茶器と皿を片付け出て行くまで、一言として言葉は発しなかった。
彼等の声が聞けたのは、蜂蜜風呂の中荒い吐息だけだ]

 そう?
 俺は其処が一番関係あったんだけどね。
 どっちにしろ御前のプライドが高いのはわかってる。
 へし折ってやりたいんだ。
 さ、食事も終わった事だし、遊ぼうじゃないか。

[スパイスの残り香は大分薄い。
男は青年の目前に立つと、蛇のような視線を向ける]


『さあ、どうだろうな』

[継がせたい人間と。継がせたくない人間と。
その狭間に取り残されて、気づけばこんな場所にいる。
姫。またその単語が聞こえれば、眉を顰めた。
言葉を口にしない二人を見送った硬翠は男のほうへとまた向けられる]

『そんなつまらないことを目指して何が楽しいのかさっぱりわからんな』

[けれど、そんな理由で買われたというのもあまり面白くはなかった。
遊ぶ。その言葉に碗の中に少し残った薄荷が微かに揺れて香りを立てた。
硬翠は小さく睨みつけたか。視線だけは全力で拒否を示すように]


[眉を顰める様子
男は節ばった指先を青年の眉間に伸ばす]

 御前にはわからないさ。
 基本、俺はモノを壊したい性質でね。
 御前みたいな奴を足蹴にするのが
 愉しくて堪らないんだ――よっ!

[視線を受けながら、男は革靴で言葉どおり彼を足蹴にした]


[伸びてきた手を緩く払う]

『理解など───ッ』

[したくない。する事も、きっとないだろう。
そう続けようとした言葉が歪む。手から、碗が零れ落ちて、絨毯の上を転がった。
それほど入っていなかった茶は絨毯よりも先に翡翠のうすきぬに沁み込んで]

『ッ』

[睨みあげる。
言葉は、ないけれど、はっきりと]


 しなくていいよ?

[理解なんていらなかった。
碗の転がる音は絨毯に吸い取られる。
足蹴にした青年に馬乗りになり、
男は茶で濡れた翡翠の布を見下ろす]

 ああ、折角用意したのに。
 
[哂いながら、髪を掴んで絨毯の上に押し倒した]

 駄目じゃないか、勝手に濡らしちゃ。


[翡翠の上にくっきりとついた足跡に、苛立ちを覚える。
与えられたものだけれど、色は割と好みだったから。
見上げるほどの身長差はないけれど、
相手が上に乗ればそれは自然と見上げるような形に変わる]

『誰の、せいだと…ッッ!!』

[痛み。
そのあと背中に衝撃。碗は遠かったから大丈夫だったが、
半ば押しつけられたような強さに苦しさで息が詰まった]


 避けなかった御前の所為だよ?
 さて、食後の運動といこうじゃないか。

[与えた衣装を汚していく、
其れが男の支配欲を僅かに満たす。
引き倒し、そのまま押し付けるように覆いかぶさる。
髪は掴んだまま、耳元で吐息に混ぜて低く囁いた。
長い裾を割り、もう片手は脚を撫ぜていく]

 これから御前を犯してあげよう。
 慣らさなくても問題無いよね?

[未だ昂りを見せていない男の中心はその時点で質量はある。
一度押し付けられている彼には理解出来るだろう
膨張時の男の其れは凶器に近い]


『そのような詭弁を誰が言えといった!』

[声を荒げる。けれど誰も来ないということは、そういうことなのだろう。
耳元に一方的に押し付けられる言葉に、出来た事は睨み返すことだけ。
たくしあげられる布の感触、足に触れる手、どちらも不快感しかない]

『な───っ』

[押しつけられる質量に小さく喉が掠れて啼いた。
慣らす慣らさない以前の問題だ。冗談じゃない。
嫌だ、というその感情が相手から逃げようとその体を押し返すために働く]


 残念、ここじゃ俺の言い分は何より正しいんだよ。
 
[詭弁、と言われて男は青年の上に乗ったまま哂う。
二人の召使の姿は無いまま。
サンルームの明るい中、にらみ返す硬翠に褐色を映し]

 嫌だとやめては何度言ってもいいよ。
 無駄だっていうのは、地下で散々味わった筈だけど?

[髪を掴んでいた手は押し返そうとする彼の片腕を捕らえ
関節の曲がらぬ方向へと捻りあげた。
上から体重をかけて押し倒している
左程身長は変わらないが、男は青年ほど線が細いわけではない。
脚に触れていた手は太腿を辿り尻肉を揉むように掴んだ。
人差し指で窄まりの周囲をなぞる]

 此処、どれくらい広がるだろうね。
 裂けてもまあ痛いのは俺じゃないから良いけど。


…ッ!

[言葉の通りなのだろう。其れが尚更腹が立つ。
誰も自分の味方が一人としてここにはいないのだという事実。
最初から期待だってしていないけれど]

──い、た…ッ

[捻りあげられる手、少し骨が軋んだ気がして思わず小さく呻いた。
上からかかる重みの圧力に幾らか息が苦しくて唇が微かに喘いで酸素を求める。
足から手の位置が上へと上がってくれば、表情が歪む。

裂ける。その一言に微かに身が竦んだ。
咄嗟に視線をそらす]


[そのまま腕に体重をかければ折れるだろうけれど
男は其れをせず、彼の腕を解放した。
酸素を求めた青年の唇が開いたのに気付くと、男は噛み付くように口付けた。
満足な酸素は与えてやる事はない]

 どう?
 前戯が欲しいなら……

[硬翠は此方を見ていない。
男は構わず耳元へ唇を寄せて甘く低く囁く。
強請る方法は教えただろうと、哂って
窄まりをなぞっていた指を戯れに臀穴へ突きたてた]


[解放された腕は、痛みが少し残ってそのまま持ち上げる気にはなれない。
唇を噛むより先に塞ぎこまれる。また以前のように噛んでやればよかったと思った。
今となっては仕置きが酷いと解っているから叶わないことだけど]

……、…『いら、ない』

[意識がまともにあるうちは、そう簡単に言ったりしない。
哂う声が癪に障るけれど]

──ッ、ぁ…!

[微かな声。
微かな痛みに、眉が寄る]


 ならいいよ。
 其のまま挿れてあげる。

[慣らさず突きたてた指は強情な彼の言葉で簡単に引き抜かれる。
押し倒した青年の脚を両手で持ち上げ、腹につくほど折り曲げた。捲りあげた翡翠の下には何も穿かせていない]

 あし、自分で抱えて。
 ……出来るよね?
 出来ないならきつく縛ってあげるけど、どっちが良いかな。


[そのまま、なんて余計なことを言わなくても良いのにと思えば苛々した。
どうせ好き勝手されることに変わりがないなら、
今更何を聞いたってどうしようもない。

脚を。どう考えたってそれは]

…っ

[嫌だけど、でも。
悔しさで顔が歪む。視線を逸らしたまま、ただ指示に従うしかなかった]


[屈辱に歪んだ表情を見下ろし、
自身の脚を抱える彼から半身を起こすと、
そらした視線を顎を掴んで戻させた]

 ちゃんと目をあけていないと、今からどんな事されるかわからないだろう。
 見えなくて良いならイラナイから刳り貫いてしまおうか?
 其の程度じゃ死なないから大丈夫。
 ああ、刳り貫いた穴から希硫酸でも流してあげようか。
 凄いにおいで暫くご飯食べられなくなるかもね。

[どれも実際にやった事があるからか、男の言葉は真実味を帯びている]

 良い格好。
 赤ん坊のオムツかえる姿勢って丁度こんな感じかな?

[彼の胸元に毀れた茶は左程量も無く、そろそろ乾きかけているだろう。捲り上げた衣服は下半身を隠さない。
其処の様子を窺うように、顔を近づけた]


[視線を引き戻されれば睨みもしたか。
男の手の動きに逆らう事はしなかったが]

『……どちらも、断る』

[不穏な提案をどれも却下する]

『知るか、そんなこと』

[近付けられる顔、ささやかれる言葉。
視線を逸らしたいのに、逸せない。
逸したら、何をされるか分かったものじゃなかったから]


[戻った視線に絡めるように瞳を細めた。
逆らわなくなった彼が口だけはまだ反論しているのに哂う]

 断るなんて選択肢は用意してないよ。
 その綺麗な翠をなくしたくないなら、目を逸らさないことだね。

[持ち上げられた太腿の間へ顔を近づけ、更に脚を上げろと告げる。腰が浮く姿勢をとらせれば、散々玩ばれた窄まりの中心までが外気に触れる]

 へえ。
 良かったね、あれだけ突っ込んだのに切れてないみたいだ。
 ま、これから切れるかもしれないけど。

[ただ、視線だけで舐るように其処へ視線を向けている。男はやがて自身のスラックスに手をかけた。取り出した猛々しい竿は東洋人ほどの硬さが無いかわりに質量が規格を大きく外れている]


…っ

[小さな舌打ちが一つ。
逸すなと言われた視線は、睨む事でどうにか平静を保った。
指示のとおりに腰を上げるが、体はあまり柔らかくないので
自然と息が詰まって幾らか苦しかった]

『…余計なことを言っていないで、
やることが決まっているならさっさと終わらせれば良いだろう』

[見たくもないものが視界に映れば、
少しだけ翡翠の袖を指先が手繰った]


 やる事は決まってるけど
 ……俺別に御前に欲情しないしね。

[自身を軽く扱き、男はふと思いついたとでも言う風に笑む]

 その姿勢、苦しそうだね。
 止めていいよ。
 
[男は立ち上がり、まだ昂りを見せない己を示して口を開いた]

 こっち来て、これ勃たせて。 
 出来ないってのは聞かないから。

[視線を絡ませる。
勢いの減らない硬翠に機嫌をよくしながら、命令を一つ]


良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 23時頃


[言われた言葉には、流石に苛立つ。
欲情されたところでこっちだってうれしくない。
いっそその方が楽なのかも知れないとは思ったけれど]

……?

[脚を抱えていた手を下ろして体を起こす。次の命令にはもう、こちらに考える余地は与えられなかった。
唇を噛んだ。でも事態が動くわけでもない。
近付く体はどこか重かった]


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