3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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恋は冷めるもの、いつか冷めてしまうのかしら…
[言われてみて、首をかしげて少し考える]
ねぇ、始まらない終わりを憂いていても仕方ないと思わない
永遠も意外とみじかいものかもしれない
刹那でも一緒にいられれば永遠なのかもしれない
(ただ闇の中でつながれる手が嬉しいだけ)
[恥ずかしそうに伸ばされる右手を握り返した]
わがままでゴメンね
[少しだけ前向きな考えは此処にケイトがいないからかそれとも冷たいシャワーの効果かもしれない]
ねぇ、ジェレミーの一番最初の記憶ってなに?
[唐突な質問]
あたしの目に残っているのは
暗闇と小さな四角形の扉と隙間から漏れるひかり
---いつもまた閉じてしまうんじゃないかといつも怖い夢を見てた
でもね
あなたの世界では扉は開いていたの…
開く扉もあると知ったわ
ケイトの闇は開く かな…ぁ
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―畑―
…………遅くなってから考えたって、何にもならない。
[迷いが無い訳ではない。 この人だって知らない人ではないのだから。 だけど、もうこれ以上は無理だ]
どっちにしろ、このままだと鬼ごっこだけで終わりになる。
[今は9人、鬼がまだ3人残っているのなら。 もうじき鬼の数に追いつかれる。]
人にだけ手を汚させて逃げる気は無いよ。
[あまり走るのは難しそうだが、それ以外ならなんとか出来そうだ。]
(324) 2010/03/06(Sat) 00時頃
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美術部 ミッシェルは、右のポケットの中身を手に握った。
2010/03/06(Sat) 00時頃
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―畑―
[腕力では勝ち目は無い、かといって]
前みたいのが通用するとも思えない。
[近寄ってくる相手にこちらからは動かず、 右手の道具を握り締めて。 声がもう一つ聞こえてきたが、 そちらを向く余裕も無い>>328]
……どっちの?
[目前の相手から意識を動かさぬよう短く聞いた]
(331) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[相手が口を開いたのを見て、 口が動けばすぐ引けるよう重心をややおとし腕を振るう。 狙ったのは牙の無い頬、丈夫そうな皮膚の比較的薄い場所は]
顔の辺り、くらいか。
[喉では噛み千切られる危険が大きすぎる]
(343) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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美術部 ミッシェルは、2方向にわかれていれば、片方は隙を狙えるかとドナルドとは逆方向から
2010/03/06(Sat) 00時半頃
っあ……――
[声が漏れる。
目に刺さるような鮮やかな光景は畑での出来事。]
鳶色の髪を揺らして ふわふわと踊るように歩きながら遠くなった世界を想う少女をぼんやりと眺める
闇は、人の心に良く馴染む。馴染むからこそ、囚われるのでしょう
[哀しげな白衣の男の言葉にビクリとしてつながれた手をもう一度確かめる]
(こうなってもさえ ただこの人を見つめるだけの自分はとてもとても罪深いかもしれない)
[少しだけあの世界の痛みを思い出して懐かしくなった]
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[手ごたえはあった、 繊維状の表層と弾力質な内層とを抉るように刃を推し進め]
…………。
[彼が避けなかったのか、避けようとしなかったのか、 尋ねる時間も無く。]
――……っ
[抉る様に刃をひねり、傷口を大きく開ける。 転がったビー玉と同じ色が噴出して腕に、髪に]
(354) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[鮮やかな色が、声が闇に流れ込む。
――紅い、赤い。]
[何も持たぬ両手を顔の前に掲げ
人差し指を小さく押し込める。
カシャリ
と音が響いたのは、鳶色の少女の頭の中だけで]
遠くの世界の 悲しみや 痛みが 叫びが
心を揺らす事もなく
ただ闇の中で座ったまま
[こてん 傍の肩に頭を預ける]
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― 畑 ―
[むっとする臭気と目に痛い紅が流れ出し、 辺りに水溜りを、池を形作る。 やがて河は細く、しかし途切れずに続き 土を、獣を濡らしていた。 痙攣して、本当に動かなくなるまでの間
その様をずっと無表情に睨みつける。]
(365) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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なんだったかなぁ…屋上
自分が大事な事を忘れる前に・・・いわないと
[そういったのは
遠い昔みたいに思えた]
[畑が映った。そこに、一匹の、狼がいた。
それは、数人の生徒によって、串刺しにされて
その身体から赤が噴出した]
……。身を。
[固めなさいと言った言葉。それが元は誰であったのか知らない。元々の彼を、覚えていない。
けれど、じぃと見て]
私の代わりに、護ってくださいとお願いしたのに。
……こちらに来るのは、まだ早いというのに。
先生が、泣いています。
[鳶色から涙は零れない。
どんな顔をすればいいのかわからない。
それでもその光景からしばらく目を離すことは出来ずに
再び闇を泳ぐ、ふわりふわりと
赤い絆を探して]
美術部 ミッシェルは、寄り添う二人も、座り込む人たちもただ眺めている。
2010/03/06(Sat) 01時頃
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