人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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メモを貼った。


まだ離れたくないから。かな。

[虎鉄の呟きには小首を傾げて。
答えながら、ああと思った。

言われたではないか。去年の夏の祭の夜にと。
友も、自分より此岸に近く見えても。

既に彼岸の側にある者なのだと]

少しでも長く感じていたい。
痛くても、この想いを。


 そんな貌しぃへんといてや。

[離れ穏やかに見詰めた先が見せる表情に、眉尻を下げる。
酷くしとうなる―――何度か謂った言葉は続かない。
その言葉代わりに、互いにかかる糸と糸を絡ますように、指と指を交わらせた。]

 ―――……朧様の、望みは

[ロビンの表情を見て
「なんや、かあいらしい貌できるやんか」
と、裡で呟いた後、絡めた糸2つが繋がる先に想いを馳せる。]



 なんや、判った気ぃするわ。
 違うかも、しれへんけど……――――

[鵠と情を交わしたくなるのを耐えたのは、
朧の行く末を見守らんとしたため。

彼の人の望み――尋ねられても曖昧に微笑むのみ。
尋ねる頃には、もう、望みの切片、窺うこともできたか。
想うが正しいか、見、聴き、識ろうと、窺う対岸の世界。

――絡めた指にそっと*力を込めた*]


 ……主さまは
 真顔で恥ずかしい事を仰る。

[息止まった身であるのに、未だ小細工が出来る不思議な場所
文字通り絡め取られた身はすっぽりと腕の中]

 仕置きでも
 下さるものなら何でも嬉しいですよ?

 お陰で、先刻の重い気分が薄れました。

[視線は幾度か現世に。
夜光が向こうへかける言葉に、一つ頷いた]

 ――…少しでも長く
 嗚呼、恐らくは皆


手妻師 華月斎の視線に気付くと、唇の端を持ち上げて蠱惑混じる眼差しを送った。


メモを貼った。


[夜光の声。長く。
その思いは変わらず。

いつまで――]

思いを口にするのに、恥ずかしいことなどありはせぬ。

ふむ、嬉しければ、仕置きにはならぬ。
……。

この手を離してしまうのは仕置きにはなるか。
でもそれは、約束を違える事。

それに、私が困る。

[絡めた指で、花の細い指をなぞる。その一本一本を軟くほぐすように。
思い浮かんだ仕置きは、すべて自分に跳ね返るのだと気づいて、一つ苦笑を浮かべた]


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