8 DOREI品評会
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[戻った視線に絡めるように瞳を細めた。
逆らわなくなった彼が口だけはまだ反論しているのに哂う]
断るなんて選択肢は用意してないよ。
その綺麗な翠をなくしたくないなら、目を逸らさないことだね。
[持ち上げられた太腿の間へ顔を近づけ、更に脚を上げろと告げる。腰が浮く姿勢をとらせれば、散々玩ばれた窄まりの中心までが外気に触れる]
へえ。
良かったね、あれだけ突っ込んだのに切れてないみたいだ。
ま、これから切れるかもしれないけど。
[ただ、視線だけで舐るように其処へ視線を向けている。男はやがて自身のスラックスに手をかけた。取り出した猛々しい竿は東洋人ほどの硬さが無いかわりに質量が規格を大きく外れている]
…っ
[小さな舌打ちが一つ。
逸すなと言われた視線は、睨む事でどうにか平静を保った。
指示のとおりに腰を上げるが、体はあまり柔らかくないので
自然と息が詰まって幾らか苦しかった]
『…余計なことを言っていないで、
やることが決まっているならさっさと終わらせれば良いだろう』
[見たくもないものが視界に映れば、
少しだけ翡翠の袖を指先が手繰った]
やる事は決まってるけど
……俺別に御前に欲情しないしね。
[自身を軽く扱き、男はふと思いついたとでも言う風に笑む]
その姿勢、苦しそうだね。
止めていいよ。
[男は立ち上がり、まだ昂りを見せない己を示して口を開いた]
こっち来て、これ勃たせて。
出来ないってのは聞かないから。
[視線を絡ませる。
勢いの減らない硬翠に機嫌をよくしながら、命令を一つ]
[言われた言葉には、流石に苛立つ。
欲情されたところでこっちだってうれしくない。
いっそその方が楽なのかも知れないとは思ったけれど]
……?
[脚を抱えていた手を下ろして体を起こす。次の命令にはもう、こちらに考える余地は与えられなかった。
唇を噛んだ。でも事態が動くわけでもない。
近付く体はどこか重かった]
どうしたんだい?
随分焦らすじゃないか。
[身を起こした彼が近づくのを待つ。
スラックスを下ろした状態で立ち尽くしているのは
見ようによっては間の抜けた格好だが
是から彼の身に起こる事を考えれば、そんな事に気を止めている間は無いかもしれない]
あ、噛むんじゃないよ?
もし一度でも歯があたったら
くぎ抜きで全部引っこ抜くからね。
…は?
[噛むな。ということはどう考えても
口を使えと言っているようにしか聞こえない。
嫌だと言いたくても、言える身分ではない。
まるで娼婦のような扱いは、それだけで腹立たしかった。
不快感を堪えて、男の前に屈み込む。
他人のなんか、触りたくも見たくもない。
でも。だけど。
どれくらい躊躇ったか。薄く開いた唇は、震えていたか。
それでも自分を傷付ける凶器を調えるためにその切っ先に重ねて、浅く咥えた]
[男はただ勃たせろと言っただけではあるが
注意点を示す事で彼にはどうすれば良いか察しがついたらしい。
屈む青年の髪に両手を添える]
そんな間近で見られてもね。
見てるだけじゃ興奮しないって言うかさぁ。
[くすくすと哂う声を聞かせる。
震えるような感覚が先端に触れた。
未だ柔かな弾力を持つ其処に他人の体温を感じる]
賢いね。
そこから、何をしてくれる?
[一度犬にするようにくしゃりと頭を撫で、男は先促した]
[どうすれば、というのは、分からなくもない。
舞台の上でされたことはまだはっきり覚えているし、
過去の記憶さえ引っ張りだしてくれば良いだけのこと。
震えた唇で、ゆっくりとその先を食むようにしてから
幾らかぎこちなく舌を這わせる。
融けるアイスを舐めるかのように、舌と唇を使って、
時折不快そうに眉がよったりもしたか。
口に全部納めるのは流石に苦しそうで、まだそこまでは踏み切れずにいた]
[明るいサンルームに、時折水音が聞こえる]
……へえ。
物覚えは良いな。
これ、初めてかい?
[男の息は乱れない。
ただ、彼を貶めている事に幾許かの満足はあるけれど。
性感帯を外されているのは故意か、それとも]
舐める時は舌先に力入れて。
そう、裏側もだよ。
[不快そうに眉を顰めながらも、亀頭を咥えた相手が裏側を舌先で刺激した際には流石に低く吐息を零した。
少しずつ先に滲むものが彼の咥内を汚す。男は髪を撫でていた手で頭を引き寄せた。自然奥までくわえ込む事になる]
ほら、もう少し……奥まで咥えて。
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