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【人】 紐 ジェレミー――第一甲板:下へ降りる前―― (46) 2014/12/16(Tue) 21時頃 |
……おおー。
[なんだか兄貴が気まずそうにしているのが新鮮で
きしし、とグレッグは笑った。なんだか兄貴らしくない。
副船長の前には、兄貴も形無しなんだなあと。
船長は強い、の言葉には頷いて]
かすり傷どころか。
俺は抵抗する間もなく一瞬だったッスねえ。
[やられる、と思った瞬間には世界が回っていたなあ。なんて。
気楽に呟いた。
自分の死を客観的に見ていることに、少し驚く]
俺がかすり傷なんだ、お前なんかそうだろうともよ。
[当然だろ、と言うようにグレッグへと容赦無い一言。
やがてジェレミーが掃除を終えて。
抜き放ったままのサーベルを手に、階段を降りていくのを見れば、男も立ち上がる。
階下へと下りる前に、思い出したように船の縁へと近づいた。
双頭の獣が落ちていった辺りへと。]
……ミナカ。ミーナーカ。
今まで世話んなったな。俺もグレッグも、キティも。
ありがとよ。
[体と共に、魂も海へと消えてしまったのか。
聞いていないかもしれないが、どうも彼との思い出は、治療を受けたり共に酒を飲んだり、そんな記憶ばかりが蘇るから。
世話になったのは事実だから、最後の機会かもしれないならばと礼を一つ置いて、甲板を去る。*]
【人】 紐 ジェレミー[階段をひとつ降りる。 (51) 2014/12/16(Tue) 21時半頃 |
まず船長の前で戦おうとか思えるのがスゴいけどなあ。
[
な?とグレッグにも同意を求めてみたりしておく。
船長を前にしたら自分は三秒で降参しそうだ。三秒も間をもらえるかも怪しいが。
死因を気軽に話すのは不謹慎だろうか、などと考えてみたが、不謹慎の基準がよく分からなくなってきたのでポイしておく]
……そういや、俺なんで死んだんだっけ?
[首を傾いでから。
全然覚えてない。なにしてたんだろう。
記憶を探ったら、なんか嫌なことを思い出しそうだったので蓋をした]
メモを貼った。
【人】 奏者 セシル 星を一緒に見たよね。 (53) 2014/12/16(Tue) 21時半頃 |
− 回想 −
[陸に居場所を失い、絶望の船へ乗り込んだのは10年前。
その頃には副船長もホレーショーもそこにあった。
第一印象は。]
ピエロに、ゴリラに獅子とか。
この船海賊じゃなくて、サーカスか?
[まだ若く、舐められまいと虚勢を張る様に並んだ
連中を睨み付けた。
そう。この船に乗り込んだ時はグレッグよりもまだ青二才だった。
喧嘩は勿論、酒でも敵わない。
特殊な技能がある分、戦闘に参加せずとも問題は無かったが、
一段低く見られている気がして気分が悪い。
何より「海賊」の仲間では無い気がした。
そう言うものだと割り切れなかった若さから、
自分に出来るものを探して手に入れたのが遠距離銃の腕だ。]
よお。どうよ俺の腕?
貸しの駄賃はお前が手に持ってる酒瓶でいいぜ?
[そんな軽口をホレーショーに向けたり、副船長に
まともに口を聞ける様になるまで。
長く掛かった気もするし、短かった気もする。
グレッグを見ていると、時々そんな事を思い出す。
自分の適性を見出して、海賊に成長していく姿は
遠い自分のようだった。
だから今日もガキ扱いする。
いつか追い抜かれると思っていた彼の幕引きが
来るとは思っていなかったけれど*]
メモを貼った。
− 回想 −
[拾いものはただの屑石も、磨けば光る宝石の原石もごっちゃで
拾ってみなければ判らなかった。
磨けば光った気がするが、感謝の言葉はついぞ聞けず、
酔いに任せて殴りに掛かる拾いもの
どんだけ酔ってんだよ。
しかも船長とかじゃなく、俺みたいなの狙いやがって。
[殴りかかって来た拾いものの心が何処にあったのか。
知る由も無く、ただの酒に任せて何か幻を見ている位しか
思わなかった。正しく自分に向けられていたとは知らずに。]
そんな酒癖悪かったら、もう一回海に叩き込むぞ。
[半分戯言、半分本気だったが、当然実行には移さなかった。
もう少し拾いものとの関わりを深くしてれば、
彼の本心を知れたかも知れない。
もっとも、知った所で、死にたいなら甲板から飛び込めで
終わっただろうが*]
メモを貼った。
【人】 紐 ジェレミー――第三甲板―― (54) 2014/12/16(Tue) 22時頃 |
【人】 墓堀 ギリアン―第三甲板廊下― (55) 2014/12/16(Tue) 22時頃 |
【人】 墓堀 ギリアン おれは (57) 2014/12/16(Tue) 22時頃 |
…………。
[ここにいるシャルルは、船のおそれの象徴であった「ネイサン」とは、別人のような気がした。
それは、彼の聲を聞くうちに、何度か感じた違和でもあった。
独りで生きてきた獣には、今ひとつ理解できない感情。
強者が弱者の上に立つは当然のこと。
この道化は、それを体現していると思っていた。
だからこそ従い、だからこそいつかその喉笛を咬み喰らう機を窺っていたのだが。]
[何が変わってしまったのか。
それが、この道化にどういう影響を及ぼしているのか。
紅い眼は、じっと、観察する。]
【人】 地下鉄道 フランク (58) 2014/12/16(Tue) 22時頃 |
[死にたい奴ほど死ねない。
生きる欲を持つ者ほど、あっけなく命を落とす。
それは知っていても自らの願いは変えられず、
自ら命を絶つことも出来ず
最後に、ようやく――生きることを諦めなかったのに]
…………う、 ぁ
[刀を持つ手に、ギリアンの腹から温かい血が降りかかる。
これがもし、逆だったら――腕を失くしたのが自分で、刀を持つのがギリアンだったら、きっと、こうはならなかった。
つまりは、力の差は明らかだったわけだ]
[風はまだ吹かない。
絶望か希望か。
何処ととも判らぬ先に導く風はまだ吹かない。
水面は凪いだまま。
その水面の下に多くの命と怨念を隠したまま。
風はまだ吹かない。]
[細いものが折れる音が耳の中で響いた。
軽い音なのに、随分と響く――なんて、何故か思考はゆっくりと。
形になりそこねた思考は、言葉の端から崩れて、もう幾人もの血を吸った床へと落ちていく。
置壱の血と一緒に。
命と一緒に。
落ちて、砕けて
―――全てが終わった]
[そういえば、道化が「仔」と呼んでいたミナカの姿が見えない。
てっきり、彼かギリアンの近くにいるものと思っていたのだが。
あの異形は、冥い海の中、どうしているのか。]
メモを貼った。
【人】 墓堀 ギリアン[フランクの銃口の向く先が移ろう。 (62) 2014/12/16(Tue) 22時半頃 |
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