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[とてもとても、幸せな夢を見ていた
その余韻を抱いたまま抱かれる闇はとても暖かで
此の侭解けていけるのだろうかと考えた矢先、ふっと意識が浮上する感覚。急に、眼の前が開けた]
(…あ、れ…死ねなかったのかな)
[不安に思いつつ顔を上げると、眼の前にはもうひとりの自分―――否、あれは。抜け殻か。
自らの手を見ると、微妙に透けている
それだけで自らの状況を悟るには、充分だ
夏生くんはまだ動いてる。ご褒美の煙草を点けて―――噎せたのにはちょっと笑った
灰に穴を開けたのは僕だけど、なんだか嬉しくなってしまった
そして何を思ったか彼は、ぼくにも煙草をくれた]
…それは、君のものだろう?
[うまかったの、かなぁ。鉄の味はするだろうけど
などと思いながらその光景を眺める
彼が煙草を自分の口に戻した時には、少し妙に気恥ずかしかった
そして最期に、彼がぼくに何かを囁いたように見えたけど、聞こえなかった]
――死後の世界なんて信じてなかったのになぁ
[夏生くんの眼が閉じられるのを見届けるとそう呟いて、中空を見上げる
おそらく、夏生くんも"こっち"に来るだろう
そう思うと嬉しいのか怖いのか。胸がきゅうっと締まった
――ああ、そうだ。聞き忘れた事があった
彼がきたら聞いてみよう]
メモを貼った。
【人】 吹牛方士 芙蓉[チュッパチャプスが花となって飛び散る。] (44) 2013/10/29(Tue) 20時半頃 |
【人】 安全保障局 アラン[木の枝を渡り歩き、騒ぎの位置を確認すると、クソでかいチュッパチャップスで殴打されているジョーが見えた。] (45) 2013/10/29(Tue) 20時半頃 |
【人】 安全保障局 アラン[よく見るとジョーはズタボロである。 (46) 2013/10/29(Tue) 20時半頃 |
【人】 吹牛方士 芙蓉エゾリスなどアタシに効くものかぁ! (49) 2013/10/29(Tue) 20時半頃 |
【人】 水商売 タバサ[伊藤の姿が見えなくなるまで頭を下げていた。] (50) 2013/10/29(Tue) 21時頃 |
【人】 水商売 タバサ[体の強張りをほぐし、そちらに向かうことにする。その前に、タバコとライターと水を出す。掌の布を外してから水をかけ拭ったあと、火の付いたタバコを貫通した両面に押し当てた。 (51) 2013/10/29(Tue) 21時頃 |
【人】 安全保障局 アランクッ―― (52) 2013/10/29(Tue) 21時頃 |
メモを貼った。
― 死後 ―
[ぼんやりと、自分だった肉塊を見下ろす。
――あぁ、死んだのか。
でも見える世界は数分前と何も変わりはしなくて。
…死んだらまず、三途の川を渡るんだと思ってた。
で、僕は生前、良いことなんて何一つしてこなかったし、行き先は地獄かなって。
僕の渡る川には橋も浅瀬もなくて、一人孤独に急流を越えていくものだとばかり…]
[…三途の川なんてどうでもいいだろ。
どうやら僕は、想定外のことが起きると現実逃避に走るみたいだ。
死んでからようやく、そのことに気付く。馬鹿だなぁ。]
[ぼやぼやとした物思いは、眺めていた死体に触れようとする人影によって打ち切られる。
――誰だ、既に死んでる僕に近付こうなんて奴は。
怪訝に思って該当人物に注目すれば、それは元露出狂――今はきちんと納めているようだが、おいその腰紐は僕の袴の帯だろう!――が、
ごそごそと白装束の胸元を触り、晒で『ソレ』を綺麗にし始める。
……何をしているのか、意味がわからない。
「お人よしだよなぁ…」と呟くマップスを、ひたすらに凝視。]
[物も言わず成り行きを眺めていれば、
やがて彼は荷物を運ぶかのような雑さで僕だったモノを肩へと担ぎあげる。
でろん、とマップスの背で揺れる腕と黒髪は、まるでどこかのホラー映画から出てきたかのよう。酷い有様だ。
――ふと自分の姿を確かめてみる。
現物より霊体の方が数倍マシじゃないか…!
……なんか複雑な気分だ。]
[あぁぁ、乱雑に扱われて、憐れ僕の着物は裾が肌蹴てしまっている。
そこからちらちら覗くのは、
僕のとっておきの下着――勝負用の赤褌だ。
…え?パンツじゃないのかって?
とらんくす だか ぼくさー だか知らないけど、
そんな柔いもん穿いてるから、マップスみたいなみっともないことになるんだよ。
ゴムの力になんて頼らない、布一枚のシンプルかつ機能的な下着だ。
男は黙って褌!…これ常識でしょ?]
[遺体を担いで歩き始めるマップスを見て、ようやく状況が飲み込めてきた。
…なんだ?僕をどうするつもりだ?
ま、まさか、おまえ――]
…おい!馬鹿! 下ろせ!
どこへ持って行く気だ!
僕の身体に何するつもりだ?!
手を離せ!ソレは男だ!
……ロリでも巫女でもないっ!
聞こえてんのか、この変態!!
[――マシンガンの如き怒号。]
[聞こえないのは百も承知だったけど、そう叫ばずにはいられなかった。
どうやら目的を持って歩き去るマップスの背中にそう言葉を投げかけたと同時、
僕の目に飛び込んできたのは、]
あ……。
[……ナンデ!? ノムラクン ナンデ!?
――いつからそこにいた?
どこから見ていた?
どこまで聞いていた…?!]
[マップスは僕の悪態に何か返事をしたかもしれなかったし、
少し遠かったからその声は届かずに終わったかもしれなかった。
でもどちらにしろこの瞬間、僕の頭は目の前の野村君でいっぱいいっぱい。
――見れば見るほど、どうやらこれは幻ではないようで。
スタートのプレハブ小屋へと僕を運ぼうとするマップスのことなんて、すっかり忘却の彼方だ……]
【人】 吹牛方士 芙蓉フン!ハァッ! (53) 2013/10/29(Tue) 21時頃 |
[………。
あー…ごめん、嘘をついた。
僕だったものがどうなるのかが気になって仕方がなかったので、
歩き始めたマップス
僕は野村君らしき霊体に向けて、]
えーっと、あの、その、
さっきのは、聞かなかったことに…
[ははは、と乾いた笑い。
僕の性別を知って野村君がどんな顔をするのか、
うん、想像つくよ、8年もストーキングしてたからね。
…僕は、つぃっと目を逸らした。]*
──────………
[とろとろと、身体のはしから溶けるみたいな感覚。
温かいような、冷たいような。
何も聴こえない、見えない、手も足も髪も顔も目も耳も口も影すら、この闇の中に溶けて行ってしまった。
微睡む意識だけが、有りもしない自分の身体の感覚を訴えて、まるで脳だけの化け物になった気分。
このまま、消えてしまうまで、このままで、もういいかなあ。
ぼんやりした思考も、沼に嵌ったように、ずぶずぶと沈み込んでいく。
だって、満足してしまった。
あんなに、あんなに、手に余るほどだった、憎悪も、狂気も、情欲じみた飢えも、どこに置き忘れたのやら。]
[自分自身の存在が剥がれて薄れて逝くのが酷く心地好い。
そう思う一方で、何か、ここに来る直前に、なにかとでも大切なものがあったような。
思う通りに自分のかたちを思い描けず、沼から抜け出せない。
いや、別に抜け出す必要も無いんじゃない?けど、なんか。何かが。]
──…?
[よんだ。だれか。よんだ。
だれだろう。
遠いところに、微かにひかりがみえる。
かたちをなさない右手を、のばす。
引き上げてくれるだろうか、この心地好い沼から──]
【人】 安全保障局 アラン――お前は、偽者だ…ッ!!! (54) 2013/10/29(Tue) 21時半頃 |
【人】 水商売 タバサ[よろよろと歩き出す。そこかしこが痛い。よっぽどじゃないと腕も武器も使わない使えない。上半身使うのなんてバランス取りと腹筋と体当たりと頭突きくらいだろう。] (55) 2013/10/29(Tue) 21時半頃 |
メモを貼った。
【人】 安全保障局 アラン[投げた最後のシマリスは果たして当たったか。 (56) 2013/10/29(Tue) 21時半頃 |
【人】 吹牛方士 芙蓉偽物で悪かったなぁ!防弾パッドだよチキショー! (57) 2013/10/29(Tue) 21時半頃 |
【人】 吹牛方士 芙蓉[右肩の痛みに耐えながら、迫りくる黒きゴリ (58) 2013/10/29(Tue) 21時半頃 |
【人】 吹牛方士 芙蓉[第二の矢。チュッパチャプスは二つのもので構成されている。飴と、芯棒。砕いた飴は礫として使用した。では、芯棒は―――?] (61) 2013/10/29(Tue) 22時頃 |
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