251 【誰歓RP】鬼渡し
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[捕まった。
まだ躊躇していた手ごと。 震えた手は、しかし裏腹に煙草だけはしっかりと掴んでいた。 辰次はもういらないと言っていたけれど、
オニは、火を、怖がると思っていたから。]
(79) 2016/07/20(Wed) 23時半頃
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嫌だ!
[顔を恐怖に歪め、叫びながら駆ける。
やっと帰ってこれたと思ったのに、よく知ってるようで全然知らない場所なんて。
あんな寂しい場所より、よっぽど怖い。
なんて酷い、悪夢のような夢の続き。]
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[そんな櫻子の僅かな知識など何の役にも立たなかったのだ。 抱き留められ、胸が早鐘の様に鳴る。 それは情ではなく、恐怖から。
ほら、耳元で囁きが聞こえた。>>78
ああ、オニが移ってしまう。]
(80) 2016/07/20(Wed) 23時半頃
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[気持ちを話してほしい、とさくちゃんは言った。 私の心の中で、色んなものがぐるぐると渦巻いている。 話してもいいのだろうか?惨めな自分のことを。 本当は分かっている。何をさらけ出したって、さくちゃんは私のことを笑ったりなんかしない。つまらない意地を張っているのは私の方だ。 なのに。]
……私は、さくちゃんが思ってるような、立派な人間なんかじゃないよ。
[彼女の瞳は見れないまま、そう呟いて。 自分の前から走り去る足音をただ聞いていた。]
(81) 2016/07/21(Thu) 00時頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/07/21(Thu) 00時頃
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隠れてるほうが安全だろうだけど…
[落ち着かなくてそわそわする。 残りの三人が気になるのもあるし、オニが突然現れたりしないかという怖さ。神出鬼没なんて言葉もあるくらいだし。
隠れていることもまた、精神的な戦いなのだと実感中。]
(82) 2016/07/21(Thu) 00時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/07/21(Thu) 00時頃
―隠神社―
[一通り村を周り、戻ってきたのは以前と変わらない隠神社。
鳥居の傍に行けば、柱に頭を打ち付けた。]
目ェ覚めれ!
[ここは現実じゃない。夢だと思っているから。
痛みを与えれば目が覚めるのではないかと思って。
何度も何度も打ち付ける。]
覚めれ! 覚めれェ……!
[叫ぶ声は段々涙声に変わり、やがて打ち付ける元気もなくなって。
とうとう鳥居の足元にへたり込んで泣き始めた。]
帰りてぇよ! 皆のとこ帰りてぇよお……!
[どうしてこうなってしまったのか。
自分を待つだろう、皆の所へ帰りたかっただけなのに。
泣けば、もしかしたら誰か知ってる人が声を駆けてくれるんじゃないかと僅かばかり期待して。
でもわんわんと泣いても、誰も手を伸ばしてくれず。声も掛けられず。
ここは現実で別の場所なのだ、と認知せざるを得なかった。*]
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辰っちゃん――…。
[恐怖から名を呼んだのに。
次の刹那、辰次の腕の感触が消えた。 視界も失われる。
まるで、辰次が消え失せたように。 まるで、何かに覆われたように。]
(83) 2016/07/21(Thu) 00時頃
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もう、寂しくないよ――…。
(84) 2016/07/21(Thu) 00時頃
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[鬼面に覆われた櫻子の顔は外からは見えまい。 それでもその声は、どこか、弾んでいた。]*
(85) 2016/07/21(Thu) 00時頃
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[きつく抱きしめたその腕は緩むことはなく、その態勢のまま 男の身体は粒子となっていく。 空気に溶けるように消えていった頃にはその抱きしめられている感触も消えるだろう。]
櫻子、勘弁。
[そう言う辰次の顔にもう鬼の面はなかった**]
(86) 2016/07/21(Thu) 00時頃
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