181 巫蠱ノ匣
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[デイバックを胸元に抱え、右手にハンガーをぶらさげて。 不安そうな顔を作って、広間へと戻って来た。]
興味、あるの? 死体。
[検死らしきものをしている美人さんに興味を惹かれたように声をかけた。]
(81) 2014/06/20(Fri) 21時頃
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[―――ぱん、ぱん。
再度、響き渡るその音に、鼓膜がひりひりと痛む。 だが、今度は、狙い通り。 太い、豚のような腕に2つの穴が開く。 その腕を、容赦なく身体から引っ張る。 ぶち、ぶち、肉を裂く不快な音を立てて、それは身体から引きちぎられただろう。
まるで、家畜を屠殺するかのように、その動きに躊躇は一切存在しない。
絶命して少し経ってる為か、出血は余りない。 それでも、ぽた、ぽたと紅い滴が垂れる。 その滴を啜って、にぃ、と笑顔を浮かべた。 それはそれは、幸せそうな顔で*]
(82) 2014/06/20(Fri) 21時頃
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[銃声に、ビクッと身をすくめる。]
……本物、だ。 怖いなぁ。
それがあれば、簡単に殺せる、よね。
(83) 2014/06/20(Fri) 21時頃
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[こちらの声など聞こえなかったのだろう。 銃声を響かせ死体を撃つ彼女>>82にはっきりと顔が引き攣った。]
な…に、を……。
[死体の腕を引き千切って笑みを浮かべる駒江の様子に悪寒が走る。 傍らにいた見覚えのある青年も特に動じた様子は見えない>>83 平然と駒江に話しかけて。]
……お前らおかしいって、なんだよこれ。
[引き攣った顔のままに小さく呟いた。]
(84) 2014/06/20(Fri) 21時頃
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[そこで漸く、広間に訪れた新しい顔に気付く。 見覚えのある、同業者>>80と、見知らぬ青年>>81 目の前の光景に、彼らはどのような表情をしていただろうか。 それを見て、くすくす、笑い声を漏らす]
アタシは食事をしたいだけよぉ。 腹が減っては、って言うでしょ?
[あんなパンと水だけじゃ足りないわ。といつもの調子で微笑みを返す。 その傍らには、腕が握られていたのだが*]
(85) 2014/06/20(Fri) 21時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/06/20(Fri) 21時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/06/20(Fri) 21時頃
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―→広間―
[一先ず、見た限りは二階立てのようだった。 一階にでも行ってみようとした所で、>>78、>>82銃声。 立て続けの三発の銃声は既に始まったのだろうか。 ]
( ……様子だけ見てみようか? )
[ 何でも無さそうなら混じってもいいだろう。 デイパックの中に半分手を突っ込み、ボウガンを握りながら、広間へと足音を出来るだけ忍ばせて近付く。ドアを限りなく音を立てないようにして開けば、そこには腕を握った女――駒江の姿。 誰のものか、と目を凝らせば日村のもののように思える。 ――…まだ、始まった訳では無さそうだ。
そう判断して、ボウガンから手を離してデイパックを僅かな隙間だけ残して閉じ、広間へと堂々と入る。真っ先に目が行くのは、日村の赤が滲んだ身体。喉が、少し渇きを訴えた。]
皆さん、ここに戻ってらしたんですね? 銃声が聞こえたから何事かと思いましたよ。
[ 唯、それを顔には出さない儘。カラコンの下の、輝く紅い目は黒いコンタクトで遮断されているので、分からない筈。そのまま、現状を把握しようとする顔はやけに落ち着いたもの。 ]
(86) 2014/06/20(Fri) 21時半頃
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俺が最後ってわけね
[皆が広間を後にして、最後に自分の名前が呼ばれた。 立ち上がり、ディパックを背負って扉の方へと向かう。指定された部屋は個室Dだった。]
・・・そーいや、誰も持って行かなかったんだな、これ。 じゃ、これは俺が貰って行こうかな
別にそれが「違反」なんて決まり、あの女の子も言ってなかったし。
[そう言いながら死体──日村の側にあったディパックを拾い上げ、2つのカバンを持ったまま広間を出た。]
(87) 2014/06/20(Fri) 21時半頃
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[血を啜る様を眺める興味の視線。]
……面白いね、君。 とても美味しそうに食べる。
好き、なのかい?
[とても、話を聞きたくなった。]
(88) 2014/06/20(Fri) 21時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/06/20(Fri) 21時半頃
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あ…しょくじ……?
[駒江が持っているそれは、食べ物では断じてない。 はずなのに。 浮かべる笑みは見慣れた綺麗なもので。]
おかしいって、こんな…銃とか、普通に撃って、出来るわけねぇのに、
[頭の中に浮かぶ言葉を意味も分からず並べて。 動揺に引き攣った顔はそのままに。
新たに表れた人物へ>>86とぎこちなく視線を向けた。]
(89) 2014/06/20(Fri) 21時半頃
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…もどって、いや俺は。
[もしかしたら玄関が開くかもなどと愚かな思いでここに来ただけで。 銃声やら食事やら、そんな非日常を求めて来たわけではない。]
あんたもおかしいよ、こんなの見てなんでそんな平然としてられんだよ。
[落ち着いた雰囲気の九条に気圧されたかのように一歩後ずさった。 綺麗に笑う駒江と、傍らにいた上嶋はなにやら和やかに話しているし。 この異様な空間から早く逃げ出したくて。 でも背中には開かない扉があるだけ。 逃げるにはおかしな人物達の横を通らなければいけない。 なのに、脚は動かず身体は固まったままそこに立っている。]
(90) 2014/06/20(Fri) 21時半頃
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[部屋を探す道中、見覚えのある名前を見かけた。
富良野 久遠。 確かLINE繋がりで時々課題の相談を聞いて貰っていたはずだ。あまり返事は返って来なかったが、切羽詰まっていた時は返してくれた記憶がある。
そうか、彼もここにいるのか。 ならばいつかは、彼も誰かの手に───と考え、頭をゆるく振った。
そうこうしている内に部屋にたどり着く。 ディパックをベッドの上に放り投げ、自身もだらしなく寝転ぶ。ああ、このまま何事もなく終わればいいのに。そう考えた。
ふと、日村のディパックに目を向ける。そういえば、彼のディパックには何が入っていたのだろうか。気になって中を開いた。そこにあったのは4だった。]
(91) 2014/06/20(Fri) 21時半頃
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―書斎―
…ううん、ありがと、なのです。
[ごめんねと謝る円香>>70にゆるりと首を横に振る。 まだ心臓はばくばくと音を立て思考は纏まらないが、 彼女が自分を心配して連れてきてくれたことはわかった。]
……私も、円香おねーちゃんが 居なくなったら、嫌なのです。
[頭から離される手を名残惜しく思いながら、 一語一語区切って言葉を絞り出す。 彼女が死んだときのことを考えるだけで、 気がどうにかなってしまいそうだった。]
(92) 2014/06/20(Fri) 21時半頃
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銃か・・・ へェ、中々使えるいい武器持ってんね
[中には実弾が装填されていた。これはどうやら本物の銃のようだ。 それを確認すると、自分の腰にホルダーを付け、上から服を羽織ってそれを隠した。所謂見えにくい場所を選んで仕舞い込んだ。武器は一つでも多い方がいいだろう。
鉈は足元に付け、いつでも抜けるようにしていた。]
懐かしいねェ こうやって凶器を見ると、昔の事を思い出すよ
[泣きわめきながら命乞いをする恋人を、満面の笑みで───・・・・・・]
(93) 2014/06/20(Fri) 21時半頃
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約束、するのです。 …円香おねーちゃんも、約束してほしいのです。 私を置いて、死なないって。
[弱く微笑む彼女>>71に、眉を下げる。 此方だって、彼女に死んで欲しくなかった。 血は繋がってないけれど、大切な――]
『おねーちゃん』
[幼い声が、何処か近くから聞こえた気がした。 それは目の前にいる円香には届かない"声"。]
(94) 2014/06/20(Fri) 21時半頃
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は、え……?
[びくりと肩を震わせて、書斎の奥の方に目を凝らす。 ――重鎮する机の物陰に、幼い少女の影を見た。 勿論その姿も、円香の目には映らないけれど。]
円香、……おねーちゃん。 私、個室、行ってみるのです。
[先程までとは打って変わって、 青ざめた表情とたどたどしい口調で話し出す。 少しずつ出口の方へ後退りながら、円香の反応を待った。]
(95) 2014/06/20(Fri) 22時頃
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[ そこに居た面々を見回しながら視線は自然に駒江の持った日村の腕から滴る滴に目が行く。久々に綺麗に流れる、緋い血を見た。 ]
( ……ああ、どんな味が。するんだろう )
[ 所詮脂ぎった男の血など、美味しい訳も無い。 けれど、長く『お預け』をされていれば、どんなものでも美味しそうに思える。そこに、>>90声が掛かるのは怯えた雰囲気の男。おかしい、と。今度は兄の声が重なる。 ]
……可笑しい?既にこの状況がおかしいのだから。 それ以上におかしなことって何があるのかな?
[ いつものように、人の良さそうな微笑という仮面を貼り付けながらそちらを見据え。いつもならば、仮面になるのだろうが、このような場に置いては静かな雰囲気と相まって狂気を引き出すことにしかならないだろう。それに気付く事は無い。 ]
( ――そういえば、あの手紙。 僕に来たように、皆来ているのだろうか )
[ あの、ピンポイントに握られた『秘密』。 恐らく程度に差異はあれど、自分だけでは無いのだろう。そうなんとなく察しながら、目の前の男から奥、上嶋の姿を一瞥してからすぐ視線を外す。 ]
( ……もしかして、あの男も、か? )
(96) 2014/06/20(Fri) 22時頃
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――書斎――
うん。 絶対に、生き残ろう―――
[彩里に頷く。>>92 けれど残酷なルールは、 一人しか生かさない、という決まり。 たった一人の勝利者を生んで、残りは死ぬ。 そっと視線を落とした。]
約束する。 私は死なない。
[きゅ、と奥歯を噛んだ後 確りとした口調で告げる。]
(97) 2014/06/20(Fri) 22時頃
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[ふと、様子の変わった彩里に瞬いて>>95]
う、うん? 気をつけて、ね。
[自分はこの書斎に少し興味があったから。 追いかけるようなことはせずに、 頷いて、見送る心算。
彩里の瞳が何を見ているのか 円香には、わからない、まま。
ゆらり、室内を見渡して、 書斎の本を手にとったり、 重鎮する机の引き出しを開けたりと。]
(98) 2014/06/20(Fri) 22時頃
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…この状況がおかしい、そうだけどよ。
[それでも死体を撃ってその腕を…なんて。 この場所に何故かいて、騒いだ男が死んだ事よりも”おかしい”だろう。]
なんで、そんな冷静でいられるんだ。 俺がおかしいのか? 皆、狂ってる…でも、俺だけがおかしいんだったら。
[平静な顔をしている九条のそれは仮面なのか、それとも素なのか。 分からない。 腕を掴んで笑みを浮かべる駒江も、それに話しかける上嶋も。 全部おかしく見えて堪らないのに。 それをおかしいと言っているのはこの場に自分だけ。]
(99) 2014/06/20(Fri) 22時頃
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俺はもう狂ってるのか……、
[ぐっと唇を噛み締めれば切れて血がつう、と流れる。 口の中に広がる鉄錆のような味は不味くて。 かつて殴られた時に味わった事を思い出す。
虐めていた相手が一度だけ歯向かってきた事があった。 その時に殴られて、口の中が切れた時に広がった味と同じだ。]
(100) 2014/06/20(Fri) 22時頃
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………付き合ってられっか、こんなもん。
[逃げられるはずはない。 分かってる、玄関すらも開かないしなによりも【手段】とやらがこの手にある。 きっと他の人達も同じように何かしら持っているだろう。
何時まで経っても過去から逃げられないように。 この場から逃げる事もきっと叶わないのだろう。 それでも逃げるようにその場にいる面々から視線を逸らし。 足早に広場から出て行った。]
(101) 2014/06/20(Fri) 22時頃
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[>>88問われれば、齧った肉を咀嚼したのち、笑む]
美味しいものは好きよ。 幸せな気持ちになるでしょう?
[ただ、これはイマイチかしら、と呟いて、千切った腕を、再び男の元に放った。 垂れる血こそ甘いものの、肝心の肉は、脂ばかりで舌に残るようなしつこさばかり。 もっと運動しなさいよ、と既に物言わぬ死体をヒールで蹴りつけた]
(102) 2014/06/20(Fri) 22時頃
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[口元にこびりついた血を指を使って舐めとりながら、怖気づいているらしい同業者>>89を鼻で笑い飛ばす]
信ちゃんってば、ホンット玉の小さい男ね。 ビビってるなんてかっこ悪いわよ?
[親しみを込めたあだ名を使って、普段のようなからかいの言葉を。 足早にこの場を去ろうとする彼に、その言葉が届いたかは分からないが]
(103) 2014/06/20(Fri) 22時半頃
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円香おねーちゃんも、 気を付けて、なのです…
[そう言って、背にドアを確認した瞬間 素早くドアノブを捻って、足早に書斎を出る。 その表情は、まるで亡霊でも見たかのように 驚愕と困惑、恐怖に彩られていた。 何処に自分の部屋があるかわからなかったが、 まずは書斎から離れようと、広間の前を通り過ぎようとする。]
ひ、やっ!?
[扉の前を通りかかった時に、響き渡る音。 鼓膜を揺らす確かな銃声>>82に悲鳴を上げた。 足が縺れるも、襲いくる恐怖が足を動かす。 そうして何とか自分の名前が書かれた部屋を見つけ出し、 逃げ込むように部屋に入った**]
(104) 2014/06/20(Fri) 22時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/06/20(Fri) 22時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/06/20(Fri) 22時半頃
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……怖がらせた、かな。
[彩里が立ち去った後、表情に不安が灯る。 垣間見えた彩里の表情が、負の感情に彩られていたように 感じられたから。
ぐるぐるとする思考。
―――不意に 聞こえた鋭い音に、びくりと身を竦める。]
……や、……何?
[銃声、だと、すぐに結びつかないのは そんなもの聞いたこともなければ この場所に来てから、銃というものも まだ見ていないから。]
(105) 2014/06/20(Fri) 22時半頃
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[去り際に背中に投げられた駒江の言葉>>103はしっかりと耳に届いていた。 口元を紅のように血で濡らした彼女の言葉はまるで毒のようで。 精々小さく舌打ちをするぐらいしか出来ず。 振り向きもせずそのままその場を立ち去った。]
(106) 2014/06/20(Fri) 22時半頃
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― 自室 ―
[行くあてもなく、戻ってきたのは自室で。 治まらない動悸に胸を押さえつつ扉に凭れ掛かり、そのままずるずると座り込む。]
おかしい、おかしいだろこんなの……っ
[でもおかしいのは自分かもしれない。 分からない、何もかもが狂って見えて何が正しいのか間違えているのか。 ただ分かるのは。]
やっぱ来るんじゃなかった。
[ここに来てしまった事が間違えだった。 否、過去にやらかした己の所業が、間違えだったのだ**]
(107) 2014/06/20(Fri) 22時半頃
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[ディパックをベッドの横に降ろし、一息ついた所で、やけに聞きなれない音が響いた>>82。それは銃の引き金を引いた音に似ていた、否、銃声だろう。]
早速【手段】を使ってるってか 怖いねェ、関わりたくねェや
[などと肩を竦め、何処か他人事のように言っていた。 その口ぶりに、恐怖の色は見て取れず]
しっかし、ゲームの放棄は死に繋がるらしいしなァ どうにか、やるしかねェか
[ふ、と笑みを浮かべて立ち上がり、そのまま自室のドアを開けて外に出た。足取りは軽く、少しの鼻歌を奏でながら。
さて、これから何処へ行こうか。]
(108) 2014/06/20(Fri) 22時半頃
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……おっと。
[投げ渡された死体の腕を受け止める。 白い頬へと血が跳ねた。
そこそこ嗅ぎ慣れた、匂いがする。]
……へぇ、面白いね。 指先の方を見ると死体っぽさを感じるけど、 千切れた断面の方に注目すれば……案外食材に見えなくもないのか。
こうして見ると、人間も、動物なんだな。 [温度の低い声色の割に、視線は熱っぽい。 純粋な興味を湛えた表情で、血の滴る肉へ唇を寄せる。
舌先に赤黒く付着する色が唾液に溶けた。]
血の味……まぁ、こんなものなのか。 [馴染みはある。大概は頬の痛みとセットだった味だから。]
(109) 2014/06/20(Fri) 23時頃
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ー1階・リビングー
[男はまだそこにいた。 喉がカラカラだった。ひどく緊張していたせいだろうか。 気付いて、持ち物に入っていたペットボトルを一本空にする。 飲み干したそれは、無造作に床に投げ捨てて、深呼吸を一つ。 いつまでも、じっとしてはいられないのだろう。 動こう。そう思った。こんな、爆弾まがいのもの以外に、身を守ってくれるようなものをーー]
……よし、
[一つ頷いて、立ち上がる。 部屋を出ようとしたその時ーー三度、乾いた破裂音が響いた。]
(110) 2014/06/20(Fri) 23時頃
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