45 Say Good-Bye, Say Hello
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[虎子ちゃんから初めてしてもらったキスは、なんだか甘酸っぱくてレモンの味がしたような気がした。
これが初恋の味って奴なんだろうか。
触れるだけの淡いキス。だけど、好きだって気持ちはだれにも負けない、そんな深い深いキスを交して、ゆっくりと唇を離す。
赤い顔の虎子ちゃんが、可愛くて軽く二回ぐらい賢者になれそうだぜ]
俺は何回キスしても、すげえドキドキするよ。
確認してみる?
[そっと手を取り、胸へと導く。
高鳴る鼓動が伝われば、僅かにはにかんだ]
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[生徒を促す実行委員の声が聞こえると、 笑みを浮かべて見送る。
沙織が既に帰ってきていて、傍にいるのならその様子を伺っただろう。]
(@21) 2011/03/02(Wed) 01時頃
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葛飾
[支える様に後ろから抱きしめて]
ハンカチ 貸してくれっかな。
[受け取ったら、まず彼女の口元をふいてやる。
それから自分も拭いて]
…行こうか?
葛飾の制服が乱れてしまったのを直させて、確認した。
ふ、 ぁ……、
[ぼうっとした頭で、請われるまま自分のハンカチを差し出すと、口元が拭われた。
同じハンカチが流石の唇にも当てられて、今直接交わしたばかりなのに「間接キスだー」と妙に喜んでしまった。]
行かなきゃ、ね。
顔、大丈夫?何か、変顔になってる気がする……。
[まじまじと見つめた。
グロスを塗り直さないと、という事までには、考えが至っていない。]
下りてくる流石たちに気づき手を振った。葛飾の制服の乱れ? 虎子ちゃんに夢中の俺が、気づく訳無いんだぜ。
葛飾
大丈夫。 オレは?
[「ん?」と笑って]
心配ないよ。 泣いてごまかしちゃえって。
[そう言って笑って、また手を差し出した]
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そんなことないですよう! でも、はいっ ありがとうございました!
[笑顔で言って、長岸と末吉にぶんぶかと手を振った。]
よーし私たちも体育館むかおっか 急がないとね
…
[途中ふと、ダンボールの中を見た。 残っていた造花をひとつとって、]
ねえねえ沙織ちゃん あのねー造花、やっぱりたくさん余っちゃった 貰いすぎたみたい
[えへへと笑う。]
(@22) 2011/03/02(Wed) 01時頃
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ちょっとだけね、気分だけね! つけてみないっ?
[沙織に嫌がられなければ、その胸にちょっと造花を飾って、ばっちりだと笑うだろう。 そして体育館までの道のりはきっとそれはつけたままで。 入る前には胸から外すのだろうけれど。
拒否されたら余計な事してごめんね!と笑って誤魔化す。]
… もうすぐだねえ
[沙織と体育館まで歩き、いつも姉のように甘えている相手の袖口を、ぎゅうと握り締めた。 ちらと沙織の顔色を伺ったりもするのだろう。
それ以上は何もいう事が出来なかったかもしれない。]
(@23) 2011/03/02(Wed) 01時頃
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[問う顔を見つめて、ほにゃ、と笑った。]
だいじょうぶ。
……かっこ、いい、よ……?
[差し出された手をしっかり握る。]
葛飾
[頬をかいて]
…ん。 そいつは良かった。
[階段で振り向く]
なあ、満瑠。 一緒にいてくれてありがとうな。
これからも居る事になったし…よろしくな。
手の温もりを感じながら、流石と一緒に教室前に戻った。
本当だ。風太くんの心臓もすっごいドキドキしている。
私だけじゃなかったのね。
[自分とは違う鼓動を掌に感じ、うっとりした口調でいった]
なに、改まっちゃって。
[前にある顔には、笑顔しか向けない。]
こっちこそ、ありがとう。
今後もよろしくね。
[ぎゅ、と繋いだ手に力を込める。]
[笑顔の葛飾にそっと囁いた言葉「――てる。」
きっと聞こえなかっただろうが]
聞きたかったら、今夜にでも聞かせてやるよ。
[そう言って笑った]
[瞬きひとつ。
当然聞こえていない。 ……ついてる?
いや多分違う。]
夜までお預けなんてずるい。
[合わせて笑う。
――その言葉が、自分の気持ちと、同じだったら良いな、と心から願いながら。]
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