52 薔薇恋獄
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―― 台所 ⇒ 静谷の部屋 ――
[そこまで言うと、立ち上がって残ったジュースを一気飲み。 朝食分のカロリーを補給した、ということにした。 浜さんにぺこりと一礼して席を立つ]
………………。
[そのまま、一度顔を洗って、呼吸整えて。 向かうのは、静谷の部屋]
[扉の前に立って、トントンとノックする]
………おはよう、静谷。起きてる? あの、さ。
――ちょっとだけ、話があるんだ。
(34) 2011/05/23(Mon) 06時半頃
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[扉ごしに、声をかけた。 幽霊の真実と、自分たちのこれからを話すために。 ……囚われたがっていた静谷を、説得するために]
[自分の背中に感じるひゅうがの視線を無視して。 無駄なことに過ぎないのかもしれない。 ――ただ、甘んじて死を待つ理由は、あまりなかった**]
(35) 2011/05/23(Mon) 06時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/05/23(Mon) 06時半頃
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[織部が提案したことを聞いて>>33大きく溜息をつく]
うん、織部 たぶん生きるためにそう考えたんだろうけど…俺はそれ無理だと思う。 ひなただっったけ…俺が見た事ない方… そいつがいう事って単にキスしたからとか体合わせたとからとか…そういう問題じゃないと思う。
だから頑張って…とかそういうんじゃないだろうと思うんだ。
(36) 2011/05/23(Mon) 07時頃
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俺んちさ…両親昔っから不仲でもう、どっちも出て行った状態で、結構自由すぎる状況でさ
だから…結構いろんな奴らのたまり場になってて…俺も煙草とか酒とか、女や…男と遊んだりすることも覚えてさ。 ――― 一人になるのが寂しかったんだ。
だから…何でもいいから一人にならない様に寂しさ埋めようと思って
(37) 2011/05/23(Mon) 07時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/05/23(Mon) 07時頃
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[そんな話をしていると>>33織部が立ち上がるのを申し訳なさそうに見上げて]
うん…だから俺と試してみてもあっちにいけるとか全然思えない…ゴメン
[キャラじゃない…それは織部が最上と野久と別れて、誰でもいいから寂しさを紛らわせようと思ったから ―でも帰ろうと頑張って手段を探そうとしている織部はやっぱり自分の考えていた織部だった]
(38) 2011/05/23(Mon) 07時頃
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[寂しさを紛らすために自分を利用するならそれは、それで乗れたかもしれないけど…
最上や野久の所へ行くために頑張ろうとしているのなら がっかりさせるだけだろうから]
静谷となら帰れるといいね
[もう聞こえないだろうけれどビールを少し持ち上げて織部の背中にエールを送った**]
(39) 2011/05/23(Mon) 07時半頃
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[死んだ女の気配が自分のすぐ近くにある気がしたけど 振り向かず目を閉じた**]
(40) 2011/05/23(Mon) 07時半頃
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[苦しい。 胸が張り裂けそうなほど――嬉しくて。 こんなに幸せな痛みは初めてだった]
[だから。 だから早く離れないと。 これ以上近くにいたら、欲しくなってしまう。 例え相手の心がなくても、体だけでも。 それは、もし、あの時に。 彼が残した言葉を聞いていなければ。 あるいは、それが彼以外であったならば。 体だけでも、奪って、傍にいて]
[だけど、それは出来ない。 愛している人と共に居たい。 でも、愛している人を悲しませたくない。 だから、出来ない。 彼から彼を奪うことだけは、出来ない**]
……ありがと。……バイバイ、けーしくん。
(41) 2011/05/23(Mon) 08時頃
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>>24 [将棋盤の飛車を見ていた。 盤の中央真正面にいる。
この陣形は好きだった。 自陣の王の前で、堂々と誇らしげな…。]
え?
[立ち去ると思っていた文から出た言葉に、 ぴた…と止まり、ゆっくりそっちを向いた。]
先生……。
(42) 2011/05/23(Mon) 08時頃
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>>27
[それは、きっとされれば、抵抗はしない。 そう思ってしまっているうちに、文は出て行ってしまったか。]
――……
[一層、胸が苦しくなる。 好いてくれてる人の、優しい人の、たった一つだという願いさえ、
叶えることに戸惑う。 そして、きっと哀しい気持ちのまま、文は行ってしまったのだ。]
――………。
[もう謝罪の言葉は吐かなかった。 だけど、追いかけることもできない。]
(43) 2011/05/23(Mon) 08時頃
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[唇に自分で手を当てて、目も閉じ、それから、煙草を出して、咥える。]
――……なぁ、日向
俺は、酷いな……――
[見てたとすれば、女はどんな表情だろう。]
(44) 2011/05/23(Mon) 08時頃
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セシルは、煙草に火を点ける。*
2011/05/23(Mon) 08時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/23(Mon) 08時半頃
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『 』
[ ふわり、女の姿が士朗の部屋>>44に現れる ] [ 表情は――読めない。無表情、日向(ひなた)のほうだ ]
『 』 『 』
『 』 『 』
[ *煙草に火がついた頃、女はまた姿を消す* ]
(45) 2011/05/23(Mon) 08時半頃
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[横になり、眠るが――
すぐに、目が覚めてしまった。 鳴瀬の話が真実ならば……いや、真実だろう……死は、そこまで近付いている]
……………。
[もう一度、目を閉じてみるが、眠れず。 諦めてパーカーを羽織り、部屋を出た]
(46) 2011/05/23(Mon) 09時頃
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― 廊下 ―
[廊下に出て窓を開けると、強い雨が吹き込んできた]
わっ……!
[慌てて、すぐに窓を閉める]
風にあたることすら、許してくれませんか……。 ずいぶん、ひどい話ですね。
[話しかける。 傍らに現れた、女に]
(47) 2011/05/23(Mon) 09時半頃
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[どのくらい、唇と唇は合わさっていただろうか。 ゆっくりと離れて行く唇と唇の間に伝う銀の糸が、細く細く伸びて切れる。それが、まるで幼馴染という絆が切れるように思えて、厭だった。]
……厭では、なかったよ。
……信じて、ないわけでない。今は。
[だから、切れた糸をまた結びつけるように、蘭香から零れる言葉を、言葉で結びつけようとする。笑みながら泣き、自分を想ってくれている言の葉に、眉間に皺を寄せて、眉尻を下げた。]
ありがとう、でも、俺は、それは出来ない。 それに、本当は、2人を好きになること……は、 その気持ちは、俺が口出し、できるものではない、から。
[酷く苦しそうに、相変わらずの言葉足らずで告げる意味は伝わるだろうか。 自分も2つの想いに揺れていると。 誰と誰とは、言わなかった。]
(48) 2011/05/23(Mon) 09時半頃
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……恋愛という意味で、お前の手を取れたら、 2人で楓馬の元に行けるのだろうけれど、それもできない。
[けれど、次の言葉で、その片割れが楓馬であることは判るだろう。 そして、もう片方が蘭香でないことも。 キスをしても、恋には変わらなかった想い。]
だから、俺は行けない(選べない)。 バイバイではないよ。俺はまだ、此処(お前の傍)に居る。
[大事だという気持ちは変わらないのだ。 一方的に伸びる、幼馴染の絆だとしても。 2人きりしかいなくて、1人しか助からないという状況なら、迷わず蘭香の為に命を投げ出せるから。]
――……紅子さんと一緒に、少し、おやすみ。
[伸ばす手で、蘭香の眦を拭う。頭を撫でて、頬を包むのは彼の兄の模倣。 そのあと接吻けるのは額――友情を示す場所へ。]
(49) 2011/05/23(Mon) 09時半頃
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[女は、どんな表情をしていただろう。 すぐに視線を逸らしてしまった為、分からない。
そして視線を逸らしたままで、己の唇を指先で触れる。 漏れるのは苦笑。 何をバカなことを―――と]
みんなを。
……鳴瀬先生を、頼みます。
[言葉は、女の耳には届いたろうか。
分からない。
何故なら、言葉を紡ぎ終えて振り返った時、既に彼女は居なかったのだから**]
(50) 2011/05/23(Mon) 09時半頃
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[その接吻けの温もりを傍に、一度彼の部屋から辞しようとする。 傍(此処)に居るとはいっても、今は傍にいるのは良くないだろうと思うから。
紅子さんに、蘭香を頼むと願った後、廊下に出れば織部の姿が静谷の部屋の前にあった。 思い出すのは、此処に来る前の図書室でのやり取り。 進路相談に乗ると言ってくれたけれど、恋愛相談は乗ってくれるだろうか? そんなことをふっと思えば、少しだけ唇の端が歪んだ。]
織部先輩、状況どこまで把握してますか?
[そう、声をかけた時、日向の姿は傍にはなかったろう。 おそらくは、彼は応えてくれた筈で、それでなくとも]
後で、話しましょう。
[織部が静谷を優先させるなら、そう紡いでから階下へ。]
(51) 2011/05/23(Mon) 09時半頃
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[夢を見た。
入学して、道也と出会ったばかりの頃の。
あれから、色々あって]
……んんー。
[目を覚ましてまだ道也が寝ているなら、首輪にちゅうっと赤い花びらひとつ*]
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[階下へ向かうけれど、自室となった部屋へ向かう気が起きない。
そこに鳴瀬の姿があったなら、顔を合わせ難かった。 ――……答えを伝えられないから、否、答えを出すことを放棄したから。
それでいて、その場に鳴瀬がいなければ、 誰かを怨んでしまいそうで。]
……浜那須先輩?
[そんな気持ちの中、足が向かったのは台所だった。 思えば、マドレーヌ以外口にしていない。 今更になって空腹を覚えたのだ。
けれど、そこに人の姿があれば、その名を口にする。 酔い潰れているように見えれば、嗚呼と溜息を吐いて、傍に腰を落とした。
ざぁぁぁぁ……と、静寂の間に雨音が響く。 少しだけ瞼を落として、浅い眠りに落ちた*]
(52) 2011/05/23(Mon) 10時頃
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[そして、ふらり
ふと、思い立って]
[縁側から、外に出た。]
(53) 2011/05/23(Mon) 10時頃
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日向、教えろ
お前、できるだろ?
助けろよ、みんなを
(54) 2011/05/23(Mon) 10時頃
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[雨風はやまない。]
[その姿を見たものはいるか]
[いずれにせよ]
[生徒が死ぬのに、自分が生きているわけにはいかない]
(55) 2011/05/23(Mon) 10時頃
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日向は、士朗の
2011/05/23(Mon) 10時頃
日向は、士朗の姿を見る。それでも女は無表情のままだ**。
2011/05/23(Mon) 10時頃
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日向、お前がみんなを助けないのなら、 俺が助ける。
[そして、庭の薔薇を一つ、握りつぶした。]
助けを呼びにいく。 ここの連中を殺すな。
[切り抜けられないだろう嵐を、それでも睨んだ。**]
(56) 2011/05/23(Mon) 10時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/23(Mon) 10時頃
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[扉越しに寧人の話を聞く。 時折現れる女の事も、これからの事も]
…………。
[寧人が謂う事は判る。 彼はここで死ぬわけにはいかないのだろう。
彼が求めるものは、この薔薇煉獄の外にあるのだろうから。 だけど自分は――…? 此処を出て、そして今までと同じ。 母親に犯され、自分を殺す日々が続くだけだ]
(57) 2011/05/23(Mon) 10時頃
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なあ、寧人。 さっき…言ったよな? 此処よりいい場所があるって。
それって……何処?
[薄く開いた扉の隙間から見える自身の顔はどんな顔をしていただろうか]
(58) 2011/05/23(Mon) 10時頃
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ユリシーズは、尋ねる声は、酷く掠れて。雨の音に吸い込まれて消えた**
2011/05/23(Mon) 10時頃
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― 庭・珀が消えた場所 ―
[だが、きっと雨風は強すぎて、やっぱり、歩いても、もう、それ以上は進めなくなる。
行けたのは、庭園の、珀が消えた場所。
ここで、珀は、甲斐が好きだと…。]
――……くっ
(59) 2011/05/23(Mon) 10時半頃
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[日向の返事はない。否、聴けないのか。 ともかく、俯いて、そして、珀のあの顔と言葉を思い出して…。]
――……
[そのまま、また屋敷に戻っていく。]
(60) 2011/05/23(Mon) 10時半頃
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― 屋敷内 ―
――…けーま、あと、静谷はいないのか?
[ずぶぬれで、また、名前を呼ぶ。 そう事情を知らないのはその二人のはずで……。 いや、既に、織部によって伝えられてるとは知らず…。]
けーまッ
[そのまま、大広間から、台所の扉をばんっと開いた。]
けーまッ……甲斐?
[そして、そこに座っている二人を見つける。**]
(61) 2011/05/23(Mon) 10時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
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