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[回廊を戻り、辿り着いたのは、最初に訪れたゲストルームらしき部屋。
扉を閉めれば、外よりも香りは薄れて。
胸の中に残る香りを吐きだすように、大きく深呼吸を繰り返す。]
――…。
此処まで来れば、うん。
大分香りも落ちついたね。
[ほっとしたように笑んで、
ようやく平静を取り戻した心で、彼女を見つめる。]
此処を暫くはベースとして、使わせてもらおう?
休めるところもあるし、それに……。
[此処だったら、きっと…貴女を自分の欲求のままに、
襲ったりはしないだろうから――]
そう言えば……。
[何かを謂いかけて、女は口を閉ざす。]
………。
[白い花弁が舞い散るあの光景を、どこかで見た事がある。
そんな気がして。
眸を閉じる。]
メモを貼った。
メモを貼った。
――中央広間へ――
[暫く休んでいた部屋を出て、螺旋階段を下へと降りる。
グロリアと繋いだ手がぎゅっと握られ、彼女が見詰め問う言葉には]
ええ、大丈夫――…
上に比べれば花の馨も酔うほど濃くは無くて。
[彼女はきっと、この白い花の齎す欲望と戦いながら、此処まで来たと想う。
そんな彼女の芯の強さは女には好ましいもの。
ほっとした笑顔が彼女の顔に浮かんだのを見れば、柔らかく微笑む]
[未だに天井の見えぬ巨大な木のあるこの広間にははらはらと白い花弁が舞い降りている。
百合の爛れるような濃密な馨に包まれるこの場は、あまり好ましいモノではない。]
ええ――…。
此処へ来た道を戻りましょう。
[彼女が女の手を引っ張るようにして、元の道を戻るのに従う。
こんな風に決断をしてくれる、彼女は、前に格好悪い処ばかり見せると謂っていたけど、とても格好が良く女の目には映り。
やがて、最初に休息をとった部屋の付近へと]
そうね、此処をベースにして。
この白亜の城を探索した方がいい、かしら。
[大分馨が落ち着いてきたのか、平静を取り戻したように微笑む愛しいグロリアに、嬉しそうにそっとその頬にキスをして。
それでも、休めるところがあるしに続くように消えた言葉には、白い頬をばら色に染めて応える]
[何かを言い掛け、口を閉ざす彼女を不思議そうに見つめる]
どうか、したの?
[眸を閉じる彼女と握られた手。
大丈夫?と告げるようにその手に絡む、細やかな指を動かして。]
[頬に触れる温もりに、くすぐったそうに笑う。
その柔らかな身体を腕の中に包んで、こつんとおでこを重ね]
……だめだよ、もう。
せっかくずっと我慢してたのに。
そんな可愛い顔で、キスなんて……誘ってるの?
[吐息が掛かりそうなくらい、間近で。囁いて。]
あんな風に白い何かが舞う風景を、少し前に見たような気がして。
[指先にヨーラの愛しい温もりを感じながら、記憶をたどる。
歩道橋の上で。
破り捨てた恋文。
はらはらと灰色の街い降る紙片の雪。]
ああ、そうか。
此の既視感はあの時の……。
[擽ったそうに笑う彼女。
こつんとおでこが重なると嬉しそうに眸を閉じて、甘えるように]
ずっと我慢していたの、わかっていたけど……
わたし、どうしてもキスがしたくなっちゃって――…。
[吐息がかかりそうなくらい間近で囁く彼女に、照れるように囁く]
ヨーラ、可愛い……。
[ぎゅうっと抱きしめると、照れたその頬にキスを贈って]
私も、キス…したかった。
もう一回、キスしよ?
今度は頬じゃなく…ね?
[彼女が記憶を辿るようにすれば、眸の色は優しくなり、彼女と握り合う手と逆の手で彼女の背を優しく撫でるように動かし。
何を想っているのか、女には定かではないものの。
白い何かが舞い散る既視感の言葉には、女も以前にイリスと共に見た――…。
白い雪のように舞い散った白い紙片を思い出す。]
そう、私も――…
いま、季節外れの白い雪のようなものが舞っていたのを、イリスと見た記憶が少し蘇った、わ。
[イリスはリンダと無事に再会したのだろうか、終末までの時間をどのように過ごしているのか……。
それとも、既に――… 最後の想像はかき消した。]
[抱きしめられ、照れた頬に贈られるキス。
可愛いの言葉にますます頬は朱に染まり]
うん、しよ……。
[頬で無くと言われれば、子猫や仔犬が甘えるように彼女の唇をしゃぶるようにキスをして]
貴女も……?
そう。それはきっと私の欠けた心が降らせた、雪かもしれないね。
[今ではもう、遠い記憶に眸を細めて。過去を想う。]
……イリス。
ローズと一緒にいた、栗毛の子、だったよね。
彼女、想い人には逢えたのかな。
離れ離れは、辛すぎる、から――
[背中を撫でる優しい手の動きが心地よくて、眸を閉じる。
たったひと時だったけど、
一緒に過ごした少女の想いが叶う事を願いながら。]
[子犬や子猫がじゃれるような、甘い口付け。
何度も啄ばみ、触れて。]
……もっと、キス、したい。
もっと深く重なり合って、触れていたい、よ。
[頭の芯が熱をもったように、くらくらとして。
女に残る理性を蕩けさせていく。]
こんなに可愛すぎるなんて、反則……。
あなたが降らせた、ゆ き、なの、ね。
[彼女が欠けた心が――…と遠い過去を見詰めるように眸を細める様をみれば、欠けた心は私で埋まった?と謂う様に。
抱きしめあった身体に、ぎゅっと力を込める]
そう、ローズと一緒に居た栗毛の子……少し気分が悪そうにしていた、あの子。
その場から想い人を探すと商業地区に駆けて行ったけど……。逢えているといいわよ、ね……。
[そんな話をし終えた頃、イリス達への思いもあるけど。
グロリアと交わす口付け、何度も甘く啄ばまれれば、女もさらに深く重なり、触れあいたくなり]
わたしも、あなたが欲しい、の。
もっと肌を触れ合って、あなたと愛を交わしたい。
グロリアが……好きで、愛しいから……
[行為を強請るように、彼女と絡まる指を官能的に動かして。反則との言葉には愛しい気持ちがそうさせると呟く。]
きっと、ね。
[こくり、頷いて。]
今はとても満ちてる。貴女が隣に居て呉れるから――
[抱きしめて呉れるヨーラに答えるように微笑んだ。]
きっと、逢えているよ。
私が貴女という運命に逢えたように、あの娘もきっと。
[そんな事を話しながら、何度も繰り返される口付け。]
……私も、好きだよ。
ヨーラが好きで好きで…愛しくて。おかしくなってしまいそう。
[絡み合う指を撫でて、彼女の口元へと寄せる。愛を囁くその唇をなぞり、唇を割って]
――…そのまま、舐め、て?
私が欲しいって、もっと、謂って……?
【人】 長老の孫 マーゴもろく、…そうね。 (8) 2010/03/31(Wed) 13時頃 |
[運命、恋人が出会うのが運命で定められているのなら、きっと出会うだろう。
そう、きっと――…。彼女の言葉にこくり頷き]
グロリア、わたし言葉で言い尽くせないほど……、好きなの、愛しているの。
[彼女の手が絡む指を撫で、その細やかな指が女の口元を――唇をなぞる感触に身は甘く震える。
唇を割って、そのまま舐め、て?と強請られれば。]
だから、あなたがもっと欲しい、の。
この細い指も、滑らかな肌も、細くしなやかな身体も、全て欲しい。
ん、っ……。
[こう、とばかりに上目で彼女を見詰め。
熱く濡れた舌と柔らかい唇で彼女の指をしゃぶる。彼女の耳に届くような水音を立てて。
もっと、彼女が欲しくなる気持ち――…]
私も、だよ……。
貴女への想いに狂ってしまいそうなくらい、愛してる。
[溢れ出る想いに、切なそうに呟く。]
……は、ぁ…。
私も、欲しい……。
貴女のすべてが、欲しい、よ。
[色に蕩けた眸で、水音を立てる紅い舌を見つめる。
指を引き抜き、彼女の唾液に濡れたそれをぺろりと舐めて。]
ヨーラの味がする。私の、一番好きな、味……。
[もっと、味あわせて…と、囁き、熱く濡れた舌へ自分のそれを絡ませて。
ぴちゃぴちゃと、水音を響かせるだろう。]
【人】 楽器職人 モニカ……。 (9) 2010/03/31(Wed) 13時頃 |
[舐めしゃぶっていた指が引き抜かれれば、口の中を占めて唇で感じていた彼女の指が消える喪失感を感じるも。
彼女がその指を舐めて、女の味がすると謂うのを聞けば、慾に心は震えて身体は火照り。]
好きな味、なの? うれしい、私の味を――…
ん、もっと味わって……
でも、わたしもあなたを味わいたい。
[それでも、もっと、彼女が味あわせてと囁けば。
たっぷりと水音を立てて、彼女が求めるままに、舌で舐め絡ませ、る。甘えるように吸い、甘く噛んで、唇で挟んだりと、女を愛してくれた彼女のそれに愛を伝えようと。
許されるようなら、そのまま彼女の耳朶を柔らかに舐め、首筋や鎖骨の辺りを吸ったり舐めたりして紅い華を咲かせようとする――…]
【人】 長老の孫 マーゴん、 (10) 2010/03/31(Wed) 13時半頃 |
うん……私が一番好きな、貴女の味……。
[とろんとした眸でそう囁いて、
絡み合う舌の動きに、翻弄されて。
彼女から伝わる愛に溺れそうになりながら、必死にしがみつくだろうか。
重なっていた唇が首筋や鎖骨へと降りると、微かに声を漏らして。]
あまり、強くは吸わない、で……。
[唇から落とされる甘い痺れに耐えるように、背中に手を回し、きゅっと服を掴む。]
だめ……。そこ、弱い、から……。
[鎖骨の窪みに紅い花が咲けば、ふるりと身体を震わせて。
目の端からいつしか、涙が一つ、零れた]
[とろんとした眸が愛らしく。舌の動きに翻弄され、溺れそうになりながらも耐えるような様は、とても可愛らしい。]
強く、吸っちゃ駄目?
ん、でも、こんなにも肌が綺麗で――…
わたし、耐えられるかしら……。
[小悪魔のような笑みを浮かべ。
それでも、彼女の願い通りに甘く蕩けるように、優しく彼女の肌を舐めるように、口付けるように。
首筋や鎖骨を唇で愛撫する、彼女の口から漏れる微かな声が、女の耳に喜悦を齎す。
それでも、一箇所、二箇所と紅い華を咲かせて、目の端から涙が一つ零れるのを見れば、その雫を唇で拭い。]
美味しい――…。
あなたが可愛いから、つい……欲しくて強く……。ごめん、ね?
でも、もっと、味わいたい、の……いい?
[彼女が頷くようなら、軽く抱擁してからベッドへと誘うだろう。]
ヨーラの、意地悪……。
[息も絶え絶えに、それだけを何とか呟き、
ぐったりとした様子で、しがみつく。
首筋を撫ぜる唇や舌の動きに、びくびくと身体を震わせながら、甘く鳴いて。]
い、いよ……。
ヨーラだから……私を全部、あげる……。
[蕩けた眸で見つめ、口付けを一つ強請ってから。
誘われるままにベッドへと。]
好き…。
ヨーラが好き。
だから全部、食べて……。
[シーツの海に横たわると、恥ずかしさに口元を手で隠しながら、眸を反らして。
頬を赤く、染めるだろう。]
[ぐったりとした様子でしがみつく、彼女を優しく抱き。]
ん、嬉しい、あなたの全てを味あわせて、ね……。
[蕩けた眸で口付けを強請るのに、淡く溶け去る銀の架け橋を作ってあげて。
ベッドに彼女を誘えば、シーツに静かに彼女を横たえ。]
わたしも好き、よ……。グロリアが好き……。
[食べたい程に好きと、愛を込めて微笑み。
緩やかに彼女の服を一枚一枚と剥いで、自らの服もゆるりと脱ぎ去る。
衣服を脱がす間も、唇で彼女の指を耳朶を舐めたり、しゃぶったりして愛撫して、反応を愉しむ。
恥ずかしそうに口元を手で隠し、眸を逸らし紅く頬を染める様に。]
かわいい……。
[口元を覆う手をそっと移動させ、二人惚けるような甘い深くまで繋がる口接けを彼女に落とす。
女の手は鎖骨の赤い花を擽りながら、彼女の胸へと触れるか触れないかの微妙なタッチで移動していく]
[彼女の唇が紡ぐ言葉に、女の心は歓喜に震える。
私も同じだと。
貴女を愛していると、蕩けた眸で見つめて。
愉しむように施される指や耳朶への愛撫に鳴き喘ぎながら、
滑らかな素肌の背中に腕を絡ませる。]
……かわいくなんて、ない、よ。
[眸に涙の粒を浮かべながら、そう返せば。
降ってくるのは深く深く繋がる甘いキス。]
は…ぁ…っ。よーら、す、き…ぃ…。
[キスの合間に溢れる想いを伝えながら。
いつしか胸の蕾は硬く存在を主張していて。
震えながら、優しい指で摘まれるのを待つばかり――]
[背に彼女の腕が絡まれば、そのままグロリアに圧し掛かるようにして。
左手で彼女の鎖骨の付近の他にも感じる弱い場所は無いかと、滑らかな彼女の肌の上をすべらせる様に指で奏でるように動かし。右手は同時に、硬く存在を主張する彼女の桃色の果実の周囲を柔らかに焦らすように。]
わたしも、好き、よ……。
[キスの合間に伝えられる想いに、女の心に熱い悦びの想いがこんこんと湧き出でる。]
こんなに可愛く震えてる。
欲しい、のね?
[彼女が頷くようなら、ようやくその蕾を優しく指で挟み、摘むようにして。
片方の愛らしい蕾は唇と舌で吸うように愛撫する。]
もっと、声を出して?聞かせて、グロリアの可愛い声を……。
あなたが私の愛撫に応えて、乱れる様を見たい、の。
[女は、乱れる様がみたいとばかりに、細くしなやかな牝鹿のような彼女の太腿をゆっくりと身体と手を使って押し広げ――…
彼女の秘めた泉の熱を確かめるように、太腿の間に繊細に指を這わせ、女は彼女の泉に溺れて逝くだろう――**]
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