197 獣ノ國
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[大人に為ると好みも変わる。
昔は御伽噺などに興味は無かったのだ。 そういった変化には、なにかしらの理由があるのだと思うが、 何故プチトマトは食べれるようになったのかと、 どうでも良いことを真面目に考えるのは思考する生業からか]
……―――。
[展示された商品から目を離し、後方を振り返ったのは 外から聞こえた犬の吠え声で。
自動ドアの先で犬のリードを引く子供の姿を見遣り。 犬に掛かった首輪を人のものに置き換えてはみたが あまりにもあまりすぎて。 駆けていく柴犬と帽子を被った子供の姿を見送る。]
あれはちょっと、ないな。
[単なる散歩でも、傍目からすれば大変な変態になりそうだ]
(57) 2014/10/05(Sun) 11時半頃
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[そうしていると、カリュクスと酷似した髪色ではあるが、 彼女よりも濃い印象を受ける薄い色素である 頭髪の青年が、自動ドアを超えて入ってくる>>51]
あれ。
[何処かで見たことがある気はするのだが、はて。]
(58) 2014/10/05(Sun) 11時半頃
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―本屋・店内―
[店内に足を踏み入れ、そっとポケットの中のメモ帳に触れる。 カサカサとした紙の感触と、あと二つ指先に触れるもの。 一つは硬い四角い紙――これは、ジャニスの名刺。 そしてもう一つは――そこまで考えて、ふと思い立ち、端末を手に取る。
失礼のないように傍、壁に体を向けて。 使い慣れない端末をぎこちなく操作する。]
(59) 2014/10/05(Sun) 11時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 11時半頃
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[荷物をまとめたところで、昨日買った花が目に留まる。水を変えて、どんな気まぐれか椅子に座りそっと花をつつく。他人の都合でもう枯れるしかなくなってしまったそれらに、ふと同情のような念が込み上げて。それでもそれらは、自分たちを愛している人によってそうなったのだと思えば、もしかしたら幸せなのかもしれないなんて、お伽噺じみたことを]
ねえ、私は、どうしたらいいと思う? そばにはいたいけど、発覚したら、害をこうむるのは先生なのよ 私はそばにいたいけど……本当に望まれて買われたなんてことありえないし、きっと、私が押し付けすぎた
[答えが返ることを全く期待していない相談事。誰に吐き出すにしてもただ負荷をかけてしまうだろうという遠慮が先に経ってしまうから、いつもいつも自分の悩みを人に話すことなんてできなくて]
助けたいって思うのも、きっと自己満足みたいなものなのよ 押し付けがましくて、自分勝手 だいきらい
[ぽつりと呟けば花からも目を逸らし、自分の腕の中に顔をうずめて。 まるで全てを拒絶しようとでもいうように視界を暗く狭め、目を閉じてしまう。なにもなければ、そのまま少ししたら小さな寝息が聞こえるだろう]
(60) 2014/10/05(Sun) 11時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 11時半頃
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―――――――――――――― 差出人:カリュクス 宛先:ヤニクさん ―――――――――――――― 送れて…ますか? 20xx年 10月2日 ―――――――――――――― さっきはありがとうございました。
えっと、無事に持ち主の方にコートを届けられたので。 連絡させていただきますね。
持ち主さん。用事があったようで、 お話はあまりできなかったのですが。 連絡先は頂くことができました。 獣にはまだ馴染みがないみたいで、 すこし戸惑われてしまいましたが……。
では。 私は本屋さんに寄って帰ります。
(61) 2014/10/05(Sun) 11時半頃
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これでいい…かな。
[未だ慣れない端末操作に右往左往しながら、 何度も文章を打っては消し、を繰り返して。 どうにか出来た文章は。ぎこちないものだったけれど
それでも、お使いを果たしたことだけは、しっかりと伝えたくて。]
送信―――。
[届いて欲しい。と、送信を押す。
口元に、くすりと笑みが浮かんだ。]
(62) 2014/10/05(Sun) 12時頃
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>>20 錠 …?
[じっと見られる様な、そんな感覚がすれば、相手に向き直って。
そして、相手を見て。……思い出した。
ご主人の付き人で行った時に会った方。
和やかに話して居たなぁなんて思って。 確か、名前は…。]
お久しぶりです。五十蔵様。 前に交渉に参りました、九条の付き人です。 あの節はお世話になりました。
[そう言って軽く頭を下げて。
うぬ。やはりこの話し方は慣れた様で慣れん。 そんな事をひっそりと思い乍ら。]
(63) 2014/10/05(Sun) 12時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 12時半頃
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ああ、何処かで見たかと思えば。
[>>63青年の髪色と九条という苗字に聞き覚えがあった。
其れは――養父である叔父が死に、 保有していた土地の一角を譲って欲しいという願い出。
その叔父とは遠縁の間柄だったという事は 正月に数度顔を合わせた折もあり、知っている。 元は空き地として手に余らせていた場所に 九条の財である蔵が出来たのは遡ること数年前の話であった。 その譲り主の顔を最後に見たのは、 鯨幕張る中、柩に収められた状態で、である。]
(64) 2014/10/05(Sun) 13時頃
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これは丁寧にどうも、たしか亀吉君だったかな
葬儀の折にも見かけた気がするね。 …随分と急に逝かれたから、驚いたよ。
[参列した時節は、雪のちらつく寒い頃であった筈だ。 あの日は親戚側と話し込んでいたのもあり、 青年と話す機会は無かったけれども。
しまり雪を彷彿とさせる髪色を眺めながら、 数年来に寒い日だったことを記憶の抽斗から手繰り寄せ]
菓子は自分用かね、それとも働き口のお使いかな?
(65) 2014/10/05(Sun) 13時頃
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[数回のコール音。
失礼、と短く断りをいれて電話に出る。 相手は家僮であり、料亭から呼んだ板前が到着したと。
支度をさせとけと令を下ろし、 また、教え子の来訪は未だ無いと聞いて。通話を切る。
――掲示板に集う者達は「獣人」に対し好意的ではあるが 事実が明るみに為れば、國が穏やかでいる保証はない。 己が告げたその言葉が頭の中で反復する。
とはいえ、スザンナの連絡先は知らない。 ともすれば、彼女の友人づてに連絡先を預ける可きか。]
(66) 2014/10/05(Sun) 13時頃
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――――――――――――――――――――――――― From:五十蔵 錠 To:皇 マユミ
突然すまないね。 スザンナ・フント君に、俺の連絡先を伝えて貰えるかな。 体調が悪そうだったので、無事であるなら一報も寄越せと。
―――――――――――――――――――――――――
[流石にスザンナが獣人であるということを 彼女の友人であっても、勝手に明かすことはできない
ていの良い理由を捏ち上げたところで、 後の一文へ付け加えてから。
認めた一文は鳩のマークと共に電子の波に運ばれる*]
(67) 2014/10/05(Sun) 13時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 13時頃
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[端末を弄り終え、それをポケットに戻すと、小さく息を吐き出す。 縮こまった背中に、ピリピリとした緊張感が翼まで伝わる。
アルバイトの応募など、今までしたことがない。 たとえ店主が相手が見知った人でも。 その働き先が、馴染みの場所でも。
緊張することには変わらず。 だから、一度深呼吸を―――。
それで緊張が解れるとは、思っていないけれど。 上ずりそうになる声を、少しでも抑えようと。
自分の立ち位置からでは、店内の様子は見て取れないが もし店主がいるならば口頭で。不在ならば、メモを残そう。と慎重に歩みを進めた]
(68) 2014/10/05(Sun) 13時半頃
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>>64 >>65 錠 [名前を覚えて居てくれて居たことに驚き、目を丸くした。]
えぇ。覚えて居てくれたのですね。 葬儀の参加、ありがとうございました。主人も、喜んでくれたことでしょう。
[そう言って微笑む。
葬儀にも、来てくれて居たな。 そう思って、あの日…葬儀の日を思い出す。 柩の中で眠る、主。 安らかな、あの顔。
思い出せば少しだけ泣きそうになった。
ぼんやりと思考を巡らせていれば、声を掛けられて。 半瞬遅れて、返した。]
あ、あぁ。此れは自分用ですよ。 偶には、良いかと。
(69) 2014/10/05(Sun) 14時頃
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[持ち上げられた、真っ白なコートの裾。そこに乗るチョコレート色>>48を、赤の滲む指先で持ち上げる様に、男は苦笑を一つ返す。 最初に会うた時は、それこそシミ一つ無い完璧な白を、その身に纏うていたのに。今や所々汚れたその白を纏う姿は、彼の姿が"剥がれた"ような、そんな錯覚すらも覚えさせる。]
……取り敢えず、"色々あった"事は分かった。 怖い事があったと言っていたが、それに慌ててチョコレートの泉にでも突っ込んだのか。
…汚いと思っているのなら、私はとうにここから去ってるよ。 そりゃあ、汚れたものは好きでは無いがな。
[まるでコメディのような、そんなシナリオを話して見せながら。取った手が僅かに強張る様子には小さく小さく口元を歪め。ほんの掠めるように唇で触れたなら、そのまま腕に絡める事は叶ったようだ。]
(70) 2014/10/05(Sun) 14時頃
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[含んだ笑みと共に吐かれた言葉>>49には、肩を竦めて"そのつもりだ"、と返しておいて。秋空の下、扉を閉める音が響いたのなら車は目的地へと走り出しはしただろう。 ――"ガリ"。そんな中で聞こえた、何かを噛むような音。信号待ちの間にチラと彼の方を伺ったのなら、自らの爪を噛む彼の姿が目に入る。]
…変わったキャンディを好むんだな、君は。
[キチ、小さく爪を鳴らしながら、そんな会話くらいは…交わしたかもしれない。]
(71) 2014/10/05(Sun) 14時頃
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―ホテルの一室―
[向かった先は、國の中央部付近にあるホテルのスイートルーム。 "獣人"の話をするのであれば、人目の多いレストランよりも良いだろう、と先程電話を入れていた。 國の景色が一望出来る大きな窓の近く、備えられたテーブルの上に並ぶ料理を前に、男はじ、と相手を見つめる。ワイングラスを首の辺りまで持ち上げれば、彼はそれに応えてはくれただろうか。]
國の景色が良く見えるだろう。もうすぐ日が暮れたのなら、光の景色も美しいよ。
あと個人的に気に入っているのは……この部屋からは、"科学塔が見えない。"
[一口、赤い雫を口へと含み。半ば皮肉じみた物言いで窓へと視線を移し、戻した視線と共に眉を持ち上げて見せる。 そうしてグラスをテーブルに置いたなら、テーブルの上で手を組み、す、と目を細めて見せる]
…さて。 早速で申し訳ないが、君のとっておき…とらやを。聞かせて貰いたいのだが。 私になら、教えてくれるんだろう?
[爪は今は鳴らさない。癖とは言え、きっと礼を欠いてしまうから。 変わらず白に身を包む彼の姿を、真っ直ぐに、真っ直ぐに見据えながら。 そうすれば、その唇からはどんな言葉が飛び出して来るのか、と期待して]
(72) 2014/10/05(Sun) 14時頃
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ルーカスは、ジャニスをじっと見つめている。
2014/10/05(Sun) 14時頃
ルーカスは、錠に返す本が車に置きっ放しだったことを思い出した。
2014/10/05(Sun) 14時頃
ルーカスは、錠に話の続きを促した。
2014/10/05(Sun) 14時頃
錠は、ルーカスにも後でメールを送ろう*
2014/10/05(Sun) 14時頃
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新年会で顔を合わせた時も、君の名前を挙げていたからね。 連れて来ないのかと尋ねたら、留守を預けていると。 [>>69三度聞けば流石に記憶の端にも殘る。
カリュクスに振袖は似合わなそうではあるが、 奇抜な髪色であるにも関わらず、青年は和服が似合っている 着慣れた年数が物をいうのかも知れないと思いつつ 故人にとって唯の下男では無さそうな事も感じ取っていた]
そうか。 此処の菓子は結構旨いよな。
時に、粒餡とこし餡なら君はどちらが好きだ?
[いっその事複数の種が詰め合わされたものを 買って帰るかと思いを馳せつつ、硝子ケース越しに 陳列された饅頭や大福を眺め、視線と共に問いかける。]
(73) 2014/10/05(Sun) 14時頃
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カリュクスは、ルーカスという名前には心当たりがないが、蜘蛛はどうしているかと。
2014/10/05(Sun) 14時頃
カリュクスは、錠に説話でも聞いてみようかと思い浮かべ**
2014/10/05(Sun) 14時頃
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[自分の為に買いに来たのだけれども、 人にも振舞うとあれば中々に悩ましい。 相手が若い娘ならば余計にだ。
そういえば和食も好きとは云っていたが、 和菓子を好むかどうかまでは解らない。
商店街のカフェでケーキでも持ち帰る可きではと そんな事に脳を働かせながら。
――たわいのない、小さな好き嫌いすら知らないのだ。
此れからスザンナを知りたいと思っても、 不測の自体に巻き込まれてでもいたらと不安を抱けば、 和菓子を見詰める目は、些しだけ険しいものとなる。]
(74) 2014/10/05(Sun) 14時半頃
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ルーカスは、カリュクスの羽根が落ちているのを見た、がそれがカナリアのものとは気付かずに。
2014/10/05(Sun) 14時半頃
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[信号待ちの最中にかけられた言葉>>71に、ジャニスはハッと我に返る。赤を増した指先と、口内にじわりと沁みる鉄さびの臭い。 まばらに汚れたコートに、赤い染みが一つ落ちた。その様を見れば、血濡れた口元で小さく舌を打つ]
――見苦しくってごめんなさいね。 小さい頃からの、癖なの。最近は治まってたんだけど……、
[言葉の途中、小さく聞こえた音に、無意識に彼の方を見る。キチ、一体何の音だろうか。結局その発生源にジャニスが気付く事は、無かったけれど。 指先の傷は、その深さに反して痛みも出血量も多い。痺れる様に痛む指先をぼんやり見つめてから、徐にそこを舐め上げた。……まずい]
(75) 2014/10/05(Sun) 15時半頃
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―ホテルの一室―
[案内されたホテル>>72に入れば、きょろりと室内を見回す。既に用意されている料理と、窓から見える景色と。そのどちらにも仄かに息を吐きながら、此方を見詰める相手に笑みを返す。 コートは脱いで椅子にかけておいた。散々汚れたそれは、ジャニスには相応しくないと思ったから。脱いだってどうせ、中も真っ白なのだけど]
まあ、それは楽しみだわ。 ホテルだなんて、最初はびっくりしたけれど。ちゃんと"考えて"くれているのね。
――科学塔、
[あの薄気味悪い噂の絶えない塔の事か。 移された視線を追いながら、持ち上げられた眉に微かに顔を顰める。 随分科学塔を嫌っている様だけれど。細められた目に気付けば、その会話に追い縋る事はせず]
そんなに期待値を上げられると困っちゃうわ。
[つと苦笑を零し、此方を真っ直ぐ見据える彼にぱちりと目を瞬かせる。何を"期待"されているのだろうか。 ジャニスは初めて居心地の悪い視線というものを感じている。例えどんな視線だって、"観客"が此方を見ているなら、嬉しい筈なのに]
(76) 2014/10/05(Sun) 15時半頃
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獣人に会ったの。それも二人。狼と……カナリア、だったかしら。 一人とは連絡先の交換も出来たわ。 身が危ない可能性もあるから、本当はあまり言いたくないのだけど。……アナタになら、良いわよね。
[最後に落とした言葉は、確認めいた声音を伴った。 ……アナタなら、この情報を悪い様にはしないでしょう?昨日会ったばかりの相手に、何を期待しているのか。ジャニス自身もそう思ったけれど、目の前の紳士がジャニスを害するとはとても思えず。 ……だって彼は、褒めてくれたのだ。ジャニスの演技に"価値がある"と認めてくれているのなら、そうそうそれを穢す真似はしないだろう]
ねえ、本筋とは外れるけれど、アタシからも一つ、良いかしら? ルーカス、アナタの姓を教えてちょうだいよ。そうしたら、アタシの本名も教えてあげる。
[隠された"V"の本質を窺う様に、楽しげに。 交換条件は、彼が少しでもジャニスに興味を持っているのなら、乗ってくれるだろうと。そんな期待も含まれていた。 願う様に彼の名前のその先を求めるのは、きっと。もう、隠されているから、という幼い興味からくるものだけでは、なくなっていたけれど]
(77) 2014/10/05(Sun) 15時半頃
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[一人で寂しそうなサボテンの事は毎朝見ていたからよく知っている。 サボテンは育成が楽だとは聞くけれど、ぽつねんと佇むひとりぼっちの緑は寧ろ寂しさを引き立たせていた。 態とひとりぼっちにしていたの?とは、聞けない。
自嘲の笑み>>17と遠くを見つめる瞳は目は何処か遠くを、はたまた何処も見てはいないように 見えて。 優しくない、と語る相手の話を静かに聞いて、静かに頷いた。 一瞬、何も聞こえなくなったけれど叩かれた時計の音を合図にまた針は動く。慌ただしく去った後に残るのは、時間を狂わせてしまった時計の家の主。
これからあの家が、正確な時を刻んでくれるとは限らない。
チラシのサボテンばかりでは華やぎに欠ける。窓辺に置いて映える物……ドライフラワーがいいだろう。 花屋への伝票を届けるついでに注文もしてみようか。そして出来上がり次第、出来たばかりのお得意様に届けるのだ。 ––––––––明日の朝にでも。*]
(78) 2014/10/05(Sun) 16時頃
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― 商店街 ―
[学生は、ただ呆然と彼の行く先>>41を見守っていました。泣きそうな程に歪まれた表情を見るに、どうも学生の言葉が気に食わなかったらしいことは見て取れました。ぼんやり、学生は彼の背中が小さくなって行くのを、雑踏に紛れるのを見ていました。よたよたと偶に彼の足がよろけることがあったのなら、息を止め危ないよ、と、声には出さずにその背中に投げることだって、きっとあったでしょう。]
……何だよ。
[吐き捨てた言葉は否定された事と、去り行くその体に。それでも彼の瞳に薄膜が張っていたこと>>43には気が付いていたのだから、あまり強いことは言えません。]
(79) 2014/10/05(Sun) 16時頃
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…――所詮、御伽噺。
[如何してこうして、泣きたいのは私もだよ。学生は乾いた笑いを浮かべました。所詮のその道具に頼って生きていた私は、じゃあどうなるの。学生は爪を自分の手に食い込ませます。透明のマニキュアの塗られた爪が皮膚に食い込み、手の内が悲鳴を上げていても。学生は漸くその顔を俯けると、傘が落ちていることに気が付くのでした。]
…雨雨降れ降れ、母さんが。
蛇の目でお迎え――来てくれない……
[ぽろり。何を思うでもなく落ちたは雫は、一体なんの為に流れたのでしょうか。学生はそれを拭うこともせず、地面にぶつかると弾けるそれを頬に感じ、離れる水感に虚無を抱きます。 みんな、離れて行くじゃない。 リアルは学生を責め立てる。まるで周囲から切り取られ取り残される感覚を見に感じながら、学生は傘を見下ろしたまま、繋がりを持てる携帯を開きました。 チェシャ猫――ではなく、ヤニクさんからの返事はまだ来ず。鬱憤晴らしがてら掲示板には巫山戯たことを書いてもみましょう。そして書き終わった時に来た新しいメール>>67を開いては、学生は溜息さえ吐くのでした。]
(80) 2014/10/05(Sun) 16時頃
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………せんせい。
[藁にも縋りたくなるような寂寥を抑え、学生は笑みを浮かべした。周囲から愛されるスージーに、対比したのは誰か。言うまでもなく、冷たい笑みはそれを示しています。学生は彼女を心配する文面を伝えるせんせいに、伝わらない画面上、八つ当たり気味に言いました。――僕のことも、心配してよ。 以前、彼が用事を投げ出して自分を探してくれていたとも知らずに。知る者からすれば傲慢だと言われるそれを言うのです。そうでなくとも、ただの我儘。駄々を捏ねる子どものように。 無論、伝わらないそれは、ぼたぼたと情けなく落ちる水と共に弾けて消えて行くのでしょう。]
……不思議の穴でも、探しに行こうかな。
[ふらり。足先は路地裏へ。そこに何があるというわけでもなければ、そんなところに御伽噺の入口があるはずもないことは、知っているけれど。 学生は送信済みの画面を見届けると、踵を返して行きました。食べ掛けのパンと、落ちた傘と、そして忘れられた鞄は石段の上に置いてけぼり。学生はいつになく軽くなった手の内に違和感を覚えることはせずに、歩を進ませました。]
(81) 2014/10/05(Sun) 16時頃
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――――――――――――――― 差出人:皇マユミ 宛先:せんせい ―――――――――――――――
20xx年 10月2日 ――――――――――――――― スージーどうしたんですか。 ひとまず了解です、伝えておきますね!
ああ、あと、羽織、また今度返しに行きますね。 明日の講義は休ませてください/// ―――――――――――――――
(82) 2014/10/05(Sun) 16時頃
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――――――――――――――― 差出人:皇マユミ 宛先:スージー ――――――――――――――― 連絡だよ。 20xx年10月2日 ――――――――――――――― せんせいが、無事なら連絡ちょうだいって。 これね!↓ [[添付ファイル:連絡先]] 何かあったの? あんまりムリはしないでね。
またいつか、ケーキ食べに行こう🍰 ―――――――――――――――
(83) 2014/10/05(Sun) 16時頃
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[振動>>61が男の腰部分を鳴らす。 咽喉を鳴らして笑っていた男はようやっと飛ばした手紙の返事に気付いた>>1:328>>13>>61]
ちょっと、失礼。
[目の前にいる黒鹿>>1:393に一言断りつつ液晶をスライドさせ、文章を綴る。
宛先は3名。送った先から返ってきたのは2名。
1名の顔をぼんやりと思い浮かべつつも、新たに加わった小鳥が綴った手紙の内容を見れば男は薄く笑みを浮かべて、友からのメールには舌に滲む渋味を思い出しながら、思案。
そして最後、公園にて睦言を共にした少女からの御伽噺じみたメッセージには、睫毛を薄く伏せる。]
(84) 2014/10/05(Sun) 16時頃
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…さて、どうしたものかな。
[ついでとばかりにコミュニティの投稿内容を眺めれば、変動が起きている。『人』が獣をお試しで“飼う”らしい。
男からしたら馴染みのない感覚だ。 何故ならほんの数日前まで男も自分は人間であると認識していたのだから。
動物を飼うことは予想できても、今まで男が知り合った獣人は何の因果か皆人の造形をしている。
人とそう変わらない存在を“飼う”ことにやはり違和感は拭えない。
男は手早く手紙を作成すると3名に送る。 本屋の彼とは昨日約束をしたような気もするから気にはなったけれど、連絡先を男は知らなかった。
けれど狭い小國。いずれ合うだろう。男は楽観的に考えると、再度少年に向き直り]
こんなにも人の目に触れるところに現れてもいいのかい? …君には、飼って欲しいと思う『人』でもいるのかな?
[辿々しく、目の前に佇む“人”に男は尋ねた。]
(85) 2014/10/05(Sun) 16時頃
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『スージー、貴女は、ヒトが好き?』
[大好きな人に尋ねられて、大きく頷く。みんな優しいし、一緒にいて楽しいと。その本当の意図は、わたしにはわからなかったけれど]
『そう...なら、みんなを守らなくてはね。私達は、そのために生きているのだから。ヒトを助け、守るために、生まれて来たのだから』
[繊細な手が、髪を撫でる感触。とても大好きな家族の夢]
『...スザンナ、もし貴女に飼って欲しいヒトができたなら...』
[少しだけ調子の変わった声に顔を上げて顔を見ようとした瞬間....]
(86) 2014/10/05(Sun) 16時頃
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