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[抱きしめられるがまま、哲人の腕の中に身体を預けて。
胸が苦しくなるくらい、ひたすらに抱き合った。
彼の体温と自分のそれが合わさって、温め合う。
……確かに彼はここに居て、そしておれも、ここに居る。]
哲人、てつひと……っ。
[俺の、と言ってくれた人。明るく笑ってくれた人。
だからおれも、屈託なく笑み返そうとした。
けれど胸の奥から、形にならない熱さがたくさん込み上げてきて……。
また涙が止まらなくなって、それでも、安堵に表情が緩んだ。
掛かる彼の重みが心地良かったり、くすぐったかったり……。
おれもそれがすごく嬉しくて、夢中になって、じゃれついた。
何もこわいものなんてなかった幼い子供の頃。
一度その時代を失くしてから、ずっと忘れていたように思う、その感覚。
まるでその時みたいに無邪気な心で、]
好き、大好きっ、哲人……!
[泣きながら、そう叫んだ。
今のおれは、他の誰でもない夕輝。
そしてそう認めてくれる哲人が今、ここに居る。
その人の存在を。彼を通して自分の存在をも。
もっともっと、確かめたくて。
小さく吐息を零しながら、額を寄せて。
それから唇をもまた、寄せた。]
メモを貼った。
だ……って、調子狂うんだよ!
[友達っぽく接するのも恋人っぽく接するのも恥ずかしいのだとぼやく。
室内の説明を聞いているうちに一度落ち着いたが、続いた言葉に]
え、……えー、あー、うん。無いな。
[一瞬何がないのか考えてしまった。
そして、あれ?と思う。――良数は、ある、のか?
でもそれを今問い直す勇気はなく]
……ん。
[試すって何を、と切り返そうとして見たのは挑発的な表情。
――そりゃあ、年上のお姉さんからそういう色っぽい表情を見せてもらったことだって一度や二度じゃなくあるけれど。それとはまた違う。
――緊張を気取られないように表情を繕うのに集中していたから、結局声に出せた返事は、ただの肯定の音]
メモを貼った。
俺だって、彼氏が出来たのは初めてだっつの。
[緊張するのはどちらも似たようなものかと、バスルームまで歩いた後、躊躇わず服を脱いでタイルの上へ。
女性としかしてこなかった道也が、いきなり同性と、というのにはとてもハードルが高いのだろう。
露骨に萎えられたら、どうしよう]
怖いのは、お互いさま。
メモを貼った。
[躊躇わずに服を脱ぐ姿を見て、ああもうなるようになれとこちらも服を脱いだ。
鏡を見るのは照れ臭かったので、やはり未だに首の花には気づかないまま]
……だよなあ。
…………っていうか、まずは普通に身体洗おうぜ。
[流石にシャワーは1つしかない。シャワーヘッドを持って、先、使う?と尋ねた]
脱いだとは言っても大事なところは一応タオル巻いてる。
まずはってか、ふつーに風呂入りに来たんだし。
ね?
[道也の身体を直視してしまうと、いろいろと反応してしまいそうなので視線を流し]
先どーぞ?昨日入ってないっしょ。
なんなら、洗いましょうか王子。なんつて。
[ボディソープを手に泡を作る、もこもこもこもこ]
タオルをひんむいてやろうか、とか。
……そうだった。
[本当に調子が狂う。
甘い空気を作る、いつもの"王子様"にはなれそうにない]
んじゃお言葉に甘えて。
……背中流してくれる?
[もこもこ泡を奪ってやろうかとも思ったけれど。
まあおとなしく甘えておくことにした]
[王子の顔を作られたらひどく複雑な気分になっていた、俺は今までの女の子たちとは、違うから]
はーい、なんだろ。俺昨日から人の身体洗ってばっか。
[あの時とはまた話が違うが、二度連続でこうなるとは流石に思っていなかった。
あわあわを背中へ滑らす、首筋から肩、背中を経て腰。
タオルが、邪魔だ]
[てつひと、と、四つの音で名前を呼ばれる。
耳に触れる長さが、くすぐったい。
きっとそれにも、夕輝、と呼び返した。
身体を預けられれば、苦しくなるまで抱き締める。]
[涙に呼び声が揺らぐなら、その手を少しゆるめて。
そうっと、そうっと、シャツ越しに背をなでた。
時折、二度三度また抱き寄せながら、何度も、ゆっくりと背のラインを上下する。]
なんだよ、泣くなよ。
[今は躊躇わず、言える。
じゃれるように触れあえば、あたたかい気持ちが胸を満たして。
穏やかな想いで、目の前の蓮端を包み込む。
お互い子供みたいに、笑ったり、泣いたり、していた。]
ん、俺も。俺も好き。
[肩に雫が落ちる。叫ぶ声に、こちらは静かに、返す。
好きだ。好きだ。心のなかは騒がしかったけれど。
背をなでる手を止めないまま、耳元に唇寄せて、囁いた。
こんなに好きなのに。こんなに傍にいるのに。
三年間も、ここにいる間も、はじめて好き、と言った気がした。
照れる暇もないほど、近すぎる距離になってから、はじめてようやく告白して。
寄り合う額、近づく唇。みんな、みんな受け入れる。]
[深いところまで、口づけで求めあう。
夢中すぎて呼吸が苦しくなって、離して。
それから、しあわせを隠せない笑顔のままで、またじゃれるように寄り添って、色の濃い瞳を、見上げる。]
な、でも、俺さ。
お前から呼ばれんの、テツのほうがいい。
哲人、のほうがお前の声、少しでも長く聞けるけど。
テツ、のほうが、お前との距離が短くなる。
[それはたった音二つ分の距離。それでも、近くて遠い距離。
その距離をもっと縮めようと、くちづけの続きをもう一度、ねだる。]
昨日? 洗ったってー……
[誰を?って聞こうとして口を閉ざした。
つまんない嫉妬だ。聞かなかったことにしよう]
んー気持ちいい。
なんかこう、自分でできることを人にしてもらうのっていいよね。
贅沢してるって感じがする。
[そんな理由で美容院とかで髪を洗ってもらうのとか肩揉んでもらうのとか結構好きなのだ――と思っていたところで、はたと気づく]
ん、いや、そこは流石に自分でやる。よ?
[あわあわ貸して?と手を差し出した]
メモを貼った。
あー、耀を。
お前あんとき居なかったもんな、結構大変なんだぞ。意識無い人間を洗うのって。
[誰も手伝ってくれなかったしー、とぼやいておく。
その後織部に見られてはいるのだが、それは言わない]
俺は結構する方が、好きかな?ゴホーシいたします。
……ちっ。
[舌打ちを隠さず、あわあわを手に。
そうして、泡まみれの道也の背中に胸をくっつけて、泡の残った手を前に回そうと]
メモを貼った。
あ、ああ。そっか。
ごめんなー2階の様子見に行ってたから、さ。
[それは、仲良さげな二人を見ていたくなかったから逃げただけだったのだが。
……それを思えば、今こうしていることはなんだか不思議に思える。
それと同時、寧人のことを思い胸が痛んだ]
うむ、くるしゅーない。
――って! こら、自分でやるって、言ってっ
[背中に触れる温もりに一瞬動きが止まる。
前に回される手に抵抗はしてみるものの、……多分、負ける]
もしかしたら、心のどこかでは負けていいと思っていたからかもしれない。
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【人】 御者 バーナバス―少し前の回想・台所 鳴瀬が来る少し前― (136) 2011/05/23(Mon) 22時頃 |
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[今、マッパで好きな相手を抱きしめている。
そう思うと少し腰が引けた、男の子的な意味で]
だって、道也が……あーでも普通に洗うから。
[項に欲情したなんてしれっと言いそうになった、危ない。
腕を掴まれたら止める心算で胸を撫で、ヘソを擽り、其処までで止めて後ろからぼそり]
タオル、どけて?
メモを貼った。
メモを貼った。
【人】 御者 バーナバス―今・台所― (151) 2011/05/23(Mon) 22時半頃 |
メモを貼った。
[手が緩められても、距離が近いことには変わらないし、
彼の腕に包み込まれていることも、変わらなかった。
絹を隔てて背を撫でる手の感触は優しく、同時に少しじれったい。
けれどこの時は、ただこうしていられるだけで、良かった。]
だって。
だって、うれしいんだもん……っ。
[泣くななんて言われれば、そんな言葉しか言えなかった。
そのくらい、本当に幸せで。そのくらい、満たされつつあった。]
[返ってくる、好き、の響きは自分よりも静かで、なんだか彼らしくて。
けれど耳元で響いたその色に、撫でられていた背が微か震えた。
ああ、漸く言えた。漸く、言って貰えた。
泣きっぱなしだった目が、また熱くなった。]
[そして、受け入れられた接触。額を通じて、熱が直に伝わる。
唇の奥で、深く、絡む。互いの潤いが混ざり合う。
いつかの時よりもっと、苦しくなる程に求めていたように思う。]
……ん、
[一度唇が離れてから、哲人の言ったことに小さく瞬いて。
惚けて安心しきった緩い顔で、淡い翠を見下ろした。]
分かった。
君がそう望むなら、そうする。……テツ。
[自然に浮かぶ微笑。再び短く呼んだ名前には、甘える響き。
もっと近くに、と欲するのは自分も同じ。
強請る前に強請られて……小さく笑い声を零した後、また唇を合わせた。]
[何か 位置的に触れそうな気がしたけれど。
腰が引かれて触れなかった。たぶん。きっと]
……ふつーに洗わなかったら怒るかんな。
[調子狂うなんてもんじゃない。
かっこよく振舞えばいいのか、かわいく振舞えばいいのかすらわからない。
素のままでいよう、と思っても、王子の仮面がない今は赤くなる頬すら隠せなくてかっこ悪い]
……ん……っ。
[洗われているだけ、だけなのに。感じる。そういえば最後に別れた彼女とは結局ヤるところまで行かなかったから、最後にセックスしたのはええと……。
……要するに溜まってる。色々と敏感になってる。
そこで更に後ろから囁かれたらもうだめだった]
[観念したようにタオルをどけると、そこには軽く反応を示していたりして]
…………。
[すごくいたたまれなくなって目線をそらした]
【人】 御者 バーナバスそういえば…さ お前幽霊と話しできるんだろ (156) 2011/05/23(Mon) 22時半頃 |
[また深く、くちづけを交わしながら。
もっと、近くに。そう求めて。
隔てるものを、取り除きたい。そう願って。
彷徨う手は半ば無意識に、布地の距離も失くしてしまおうと、哲人のシャツの襟元に伸びていた。]
―自室―
[ノックの音に目が覚めた。
やばい、朝か?雷が鳴ったから、確認にでも来たのだろう。誰が、神隠しにあった…?]
はいはい、今開けます!百瀬も土橋も居ますよ
[廊下に立つ女性が頭を下げた]
『失礼いたします。お食事の用意が出来ておりますが、如何致しますか?』
あ…い、ります
『かしこまりました。では大広間までいらして下さい』
[深々と頭を下げ、女は辞した。廊下に半身を乗りだしてその背を見送る。
そうして気付いた。こんな造りだったっけ?
そして…]
……誰?
100回ぐらいでいいのかよ?
[
…正直、俺はそれだけじゃ足りないんだけど。
なぁ?調音。
[愛おしい人の名を優しく紡いでから]
好きだ。
[と、12回ほど囁いた所で深く唇を重ねられただろう。
暫くして、最上センパイが使うはずだったろうベッドを指差され
メモを貼った。
…慣れてる。
[忍耐力とか高めなので、大人しくベッドへ。
そこで聞こえた
…………一目惚れだよ。
[すごく小さな声で呟いたので届いたかどうか。]
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