276 ─五月、薔薇の木の下で。
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――まだ、二人だった頃――
いや、まあ、好きにすればいいけど。
礼を言われることじゃないし……でも、ま、有難う?
[今まで褒められること自体は、なくもなかったが。
未完成の、特に何になるでもない小さなオブジェを大事に見せられて、面と向かって宝と称されるのはまずない経験だった。]
それでよかったの。
[ありがとう、と告げられた気持ちを受け取ったくせ、まだどこか否定したがりの自分が、逃げ道を欲しがる。
そんな時だ、同室の影が現れたのは。]
――それから――
マークは、どうだろ。
自分で具合悪いって言って、食堂から出て行ってたよ。
顔色悪かったし早く休みなって言ったんだけど、大丈夫かね。
[触れてみて確かめた額はいつもより少し熱い気がしたけれど、正確なところはよくわからない。
いつもなら紅茶を淹れて蜂蜜を溶かしたのを出してやるところだけれど、あいにくここは医務室だ。
首が傾いたが、特に指摘されなかったために赤くなった耳に気づかれているとは思わず、マークのことだろうと脳内で完結し。
お前は気にすんな、の代わりにくしゃりとフェルゼの髪を撫ぜた。]
[言うつもりのないやり取りは、胸の奥に秘めたまま。
様子がおかしい、と言われれば、知らぬ間薔薇に酔い、無自覚なままにおかしい筆頭だった己には、そうだったのかと納得するが。
イアンの名前が出れば微かに顔が強張り、その言動を聞けば、どくんと胸の奥が跳ねた。]
……ちがう、
ちがう、そんなの。
[反射的に否定を口にしてから、はっと口を噤む。
何をどう、されただとか。傷ついたか、だとか。
具体的なことは言わないまま、唇を噛んだ。]
そうだな。早く、終わればいい。
悪い事なんて、ないほうがいいな。
[誤魔化すように、終わりを願う。
様子がおかしいのリストに書き加えられそうな、あからさまな切り替えだった*]
オスカーは、何処かで自身の自殺疑惑が囁かれていたとしても、夢の囁きだけしか聞こえない自分が知る由はなく。*
2018/05/23(Wed) 23時半頃
オスカーは、また降ろされなかった衝動に苦しむ生徒会長の姿は、相手が声を出さない限り気づく事もない。*
2018/05/23(Wed) 23時半頃
オスカーは、ユージンから香る匂いを思い出して顔をしかめた。
2018/05/23(Wed) 23時半頃
オスカーは、イアンから漂う匂いにも同様に。
2018/05/23(Wed) 23時半頃
……は? え?
[連れてきたのかと聞いた相手は、予想外の反応を返した。
今、何て言った。]
夢の、中、って。
[ぐるり、見渡す。
明るい医務室。そばにいる二人とは普通に話も出来るし、意思の疎通に問題はない。
夢の中などという言葉のほうが信じがたい。
外はどうなっているかと窓の側を見た時、先ほどまではいなかった人物がそこから中を覗いていてびくりと肩を揺らした。]
[ 二人の可愛らしいやりとりを
知れたら、
割って入らないよう口を噤んだもの。
生憎と空気を読まず吸いながら
のほほんとしているものだから、
どちらともつかない挨拶に
ゆるりと口角を上げたまで。 ]
……ん。おはよう。
おやすみしたいけど、起きとく。
[ ちらりと右手を見やるがそこは無事。
しかし左手は違うのだから眉を下げて ]
― いつかの屋上 ―
[夜でもなく真昼でもない茜色の時。
こっそり教えてもらった秘密の場所に
わくわくが我慢出来ずに、すぐに一人で訪れた。
背後で開いた扉。
此処を知る人は少ないだろう、とそのまま叫んだ]
先輩、 ここ、すっげー綺麗な!
[笑って、振り返ると
屋上にやってきた人の顔は、夕日のせいで見えなかった]
ヒュー。
君こそ怪我をしているんだし
あんまり無理しちゃだめだよ。
君が大変そうなら助けてあげるけど
でも痛々しそうな君の姿を長くは見たくないから。
[ そんな小言をモリスを倣って告げたのだった。 ]
[ 話が移ろえばモリスの返答を待つように瞬き。
マークの事情が分かれば分かりやすく肩を落とした。 ]
…………全然、気づかなかった。
見てるようで俺、全然見てなかったんだなぁ。
大丈夫だとは、思うよ。
俺がマークを見つけた時、オスカーもその場にいたから。
[ いつもより体は気怠く思えるが、果たして
この世界がどのような造りなのか知らず。
一層高熱ならモリスの作る紅茶をみんなで
楽しむ事が出来たのだろうかと暢気な思考。
撫でられる手に気分が良くなり目を細めるあたり、
いたって単純な思考回路をしていた。 ]
[ それでも思わぬところから出た否定に
はたりと目が丸くなる。 ]
…………。
俺、少し話した時、なんだか一人で
落ち込んでるように見えたから。
詳しい話は分からないけど、モリスと
イアン先輩仲良かったでしょう?
また会えたら励ましてあげて。
[ 要らぬお節介を焼いている自覚はあった。
ただ、モリスの予想通り
様子がおかしいリストにその名を連ねる。
伸ばした腕は彼の頭に向かおう。
さっきされたお返しに撫でようと思ったのだ。 ]
…………別に言わなくてもいいけど。
でも君も我慢ばかりしちゃだめだよ。
[ 気休め程度のものだろうが、言い残した。
そんな時、医務室の窓に気配を感じたような気がしたが、
衝撃的な言葉に体を硬直させた。 ]
…………へ、夢の中……?
[ どういう事なのだろう、と。
思い込みは恐ろしいもので、
夢の中である概念がすっぽ抜けた思考は
漠然と夢の中である感覚を否定していた。 ]
夢の中……ならどうして、
俺たちは話せているんだろう?
[ これさえも自分の夢なのだろうか。
戸惑うあまり首を傾げて思案顔。
戸惑うモリスの態度に親近感を
抱きながらも窓を覗き見るせんぱいに
思わずシーツを抱き寄せて肩を跳ねさせた。 ]*
[両手でしっかり握った手すりの向こうは、
明るくて、どこまでも続いているようだった。
あれから、また二人で屋上で話す機会はなかったけれど
(当たり前だ。むしろ入学してひと月足らずで、沢山のことがあった)
もし、また話せたら。
そうしたら、 何て言おう。
何を、話そう]
― 目覚め……というより寝言 ―
[現実の医務室が、また穏やかな寝息に満ちた頃。
巻き直された包帯を左手で撫ぜ、固く目を瞑ったまま、溜息を落とす]
……ありがとー
[先輩、と呼びかけそこねたとしても、そこにはもう目覚めている人はいなかったから。
―――夢の囁きが聞こえる彼なら、夢も、現も。あるいは違いなどなかったかもしれない*]
オスカーは、メアリーがまだ勘違いをしたままとは知らず、一人談話室で瞼を閉じた。**
2018/05/24(Thu) 00時頃
― そして、夢の中 ―
[「おやすみ」を言ったのは、ここが夢の中だから。
だから、眠った彼らにおはようを言うのはおかしいような気がしたのだけれど、どうやら、それに気づいていたのは一人だけ。右手を見下ろせば、さもありなん]
うん、 夢だからほら
[と無事な右手をひらひらり]
ここなら、フェルゼ先輩も心配させずにすむ
……あ、勿論目覚めても、うん。
いい加減、早く治したいし
[包帯の下を、彼らは勿論知らないけれど
到底短期間で治るものではないのだ]
[膝上にあった小さな細工をまたポケットにしまい込んで、ベッドを降りた。
何故か裸の足は、床の冷たさを心地よく踏みしめる。
明るい中庭に続く、大きな窓]
おはよう、 ……それともおやすみ?
パン先輩
[細く開いて、小さく呼びかける。
あんまり大きな声だと、誰かを目覚めさせてしまうかもしれないから]
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