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メモを貼った。
― 4度目のハロウィン ―
[吸血鬼の朝は遅い、いつもの事である。
隣で眠るドナルドが目覚めても
身動ぎひとつする事なく、
規則的な寝息を立て、肩口に側頭部を預けていた
枕代わりの存在が遠くなっても
目を覚ますことは無く。
髪の毛を、皮膚を撫ぜる指は心地良いもので、
唇を擽る感触に、薄く開いたままの隙間は、
指先を食んで、軽く吸って。
ヒトの暖かさに落ち着いてしまい、
覚醒しない状態で血液を摂取しようと
かぷかぷと柔く噛むが、何故か血は啜れず。]
ん……ふ。
[指が遠ざかる代わりに唇が近づけば、
好む温度と弾力に睫毛を幾度か揺らし。
それでも目はさめず、離れていく顔に
惜しむように眉根を寄せただけで。]
……すー…、
[
眠りの深い男は目覚めることなく。
ただ、隣から消えてしまった体温を探すように
緩慢に腕を浮かせたが、ぱたんとシーツに降りた。]
……ん、どなるど、
すき、
[暫し体温を求めるように布団に包まっていたが、
指を握られる感触
そうしている内、思考はゆっくりと
覚醒に近づいてゆき、
薄目を開きドナルドを見上げ、]
……おはよう……?
ふぁ…
[手に助けられる形で上体を起こすと、
ゆったりと欠伸をし、肩へ懐くように額を押し付けてから]
顔、あらってきますね…
[寝ぼけたままの細い目でシーツの上で立ち上がる。
ふら、と後方へ倒れ込んだかと思えば、
壁を突き抜けて、上体が壁から外へ生える。]
―――え、
[強い陽の光を浴び、一気に目が覚めた。
同時に、最大の弱点の前に躯を晒していると理解し
危機を憶えて顔面は蒼白に、毛穴から汗が浮き、総毛立つ]
ッ ひぃぃ゛ぃ?! とけッ、はげるぅぅぅ!!
[断末魔は劈くように街に響く。
しかし、街往く住人たちは吸血鬼の悲鳴にも、
その奇っ怪な状態にも反応することなく
ハロウィンの宴に浮かれ、はしゃいでいる。
このままでは髪の毛も顔の皮膚も爛れ、溶けてしまう。
日光を浴びているのだから!
両腕を前でクロスさせ、壁の外に生えている足を
ばたばたと忙しなく動かして。]
………?
[しかし、肌を焼く熱も感じなければ痛みもない。
違和感に顔を隠していた腕を下げる。
お天道様は高く、暖かい日差し。
確かに目の前に存在しているはずなのに、
太陽は、外敵として己を殺そうとしない]
どう、 …して…?
[壁の外側に生えたまま、呆けていたが、
このままでは間抜けというか変人もいいところだ。
無機質の厚みに片腕を突き通し、
ドナルドに引っ張って貰おうと
つながっていない方の手を、指を伸ばした]
[元気が無さそうなのは、僕が見たことのある殆どの彼がそうだったように思うけれど、キリシマさんの様子は、やはりどこか、疲れのようなものを感じさせた。
横を歩き、じっと顔を覗き見る。
お店へ帰るところデスか。
どこか出かける所なら、邪魔になりマスから良かった…
いえ、既に頭痛の種という意味ではお邪魔していマスが…
[黙れと言われなければ、独り言のように話しかけてしまう。]
メモを貼った。
[その悲鳴のような声はどこからか。
ハロウィンの街の騒がしさに紛れながらも
悪戯へのリアクションデショウか。
迫真の演技力、デスねえ。
[声の主が見えるほど近くは無く、周囲の人並みもそれに注視はしていない。
けれど聞こえたというのは、それほど離れた場所ではないのか。
聞き覚えがあるような無いような声に、のほほんと感想を述べる。]
メモを貼った。
……俺も。
[唇から零れた言葉を拾い上げれば
その二つの緋色が開けば、「おはよう」と挨拶を返す。
まだ幾分眠そうな様子に、起こしてしまったかと悪く感じながらも、普段とのギャップにまた口端を緩ませて。]
……ああ、それなんだけどな、 ——!!
[まだ手は繋いだままに立ち上がりかけたニコラエが、そのまま勢い良く倒れ込む
恐らく通り抜ける——とわかっていても、咄嗟に手を引いたがそれも遅く]
ニコラエ、落ち着け、大丈夫だから、
俺も一緒だから、
[それは謂わば断末魔
こちら側にあるばたつく足を宥めるように撫で、伸ばされた指
[通り抜ける壁からの抵抗力は全くない。
勢い良く引っ張って、ベッドの上にニコラエの上半身を引き戻した。]
大丈夫か、怪我は?
どこか痛むか?
[身体はとりあえず何ともないように見たが、あれだけの声を聞けば不安になるというもの。
確かめるように肩や腕に触れながら確認し]
……起きたら、こうなってんだよ。
尻尾は生えてるし、外はまだハロウィンみてぇだし。
[次々と訪れる変化に、軽く肩をすくめた。
それでも悲観的にならずに居られるのは、やはりニコラエのおかげだろう。]
メモを貼った。
[通りまで響いたけたたましい聲
山彦のように轟き、そして靜かになる。
視界に映る範囲のニンゲン達はこちらを気にも留めていない。
不自然と思われていない、ということは――
壁から飛び出る習慣でもあるのだろうか。]
ふあっ……、なにがどうして……
[ドナルドに壁の内側へ引き戻してもらい、
その反動でへたりと抱きつく形に。
シャツの上から撫でる彼の五指は壁のようにすり抜けない。
それに、温度すらある。
――何故か透けているように、見えるのに。
己の手も広げて観察してみるが、やはり不透明なそれ。]
だいじょうぶ……
でも、何故溶けないのかさっぱり……
[半透明な何か。
霊体?幽体離脱?
しかしベッドに自分の躯が落ちている――なんてことも無く。]
尻尾、あぁ昨日の夜に生えてました。
伝えようと思ったけど、眠そうだったので
[尻尾にも触れるのだろうか。
手を伸ばし、柔らかな毛をもふりと撫でて。
そういえばとドナルドの頭を何故か触って観察し、
尻尾の他に異変がないか――譬えば耳とか。
変化を確かめてみるが、それらしきものは無く。
ニンゲンの耳を軽く引っ張り、
それがきちんとヒトの形であることも確かめ]
相談?
[>>*1不意に友人の聲が聞こえたので、
疑問符と共に呟くも、反応はない]
ジェレミー? 聞こえてないのか?
[問うてみるが返るものはなく。*]
ああ、さっぱりだ。
[手のひらで背中を優しく叩く。
自らの手を観察する
溶けない
昨日の、夜か。
やっぱり、リセットされてるわけじゃねえのな……
[目もそうだが、尻尾も3回めのハロウィンから継続中ということか。
困った、と考えると同時、尻尾もぱたりと揺れる。
考えていたところで、指先がその毛を撫でる感触にびくりとまた身体を震わせ、一つ大きく息をついた。]
やっかいだな、これは……
……ん、どうした、?
[次いで頭に触れてくるニコラエの意図がわからず、首を軽く傾ぐものの、触られることは素直に受け入れる。耳を引っ張られば、さすがに笑ってしまったが]
[身体を離して、ベッドを下りる。
ニコラエの様子を一度見て、思い切って壁の外に顔を突き出した。
やはり通りはハロウィン一色、4回めのハロウィンが訪れている。]
ニコラエ、出られそうなら出てみるか?
日中のハロウィンってのも、いいもんだぜ。
[どうする、と再び室内に頭を戻し問う。
彼が何事か呟いていた
そもそも私が此処に居ること自体、
「繰り返し」から外れている気がしますね。
[
だが、目覚めはここだ。
昨日言い忘れたことを思い出して
緋色の左目のことを告げようと口を開くも、]
――… 確かに厄介な。
ここ、感じるんでしょ?
[奇妙な生き物の象徴と化した尻尾から手を離す。
弱点を隠すのが吸血鬼含む闇の眷族だが、
彼の場合は隠しきれない大きさをしている。
他人に触られて悶える姿は見たくなかった
しかし、撫で心地はとても気持ち良い。枕にして寝たい。]
[屋外を観察する様子を眺めていたが
緩んだネクタイを締め直して正し。
外出の誘いに椅子の背もたれに干された背広へ
手を伸ばすが、通り抜けてしまう。]
そと、……屋外ですよね?
[そうだ、陽の光が己を殺す脅威で無いのなら。
フードを被る必要も、サングラスをかけることも
今の己には不要なのだと解して。]
ええ、
ハロウィンの街を、……デート、しましょうか
[ニンゲンのように、明るい外を歩けるなんて。
何よりも、己が望んでいたことではないか。
彼と、ヒトのように日照る道を歩んでみたい]
[こんなラフな服装でも大丈夫だろうかと、
心配そうにドナルドを見詰めたが、手を伸ばして握り。
寝台を降り、彼の隣に歩を進める
表に出るのなら、そのまま付いていく算段で。]
あの…その左目なんですが、
私の魔法で、その色に…だからものもらいや尻尾は無関係だと
[同じ色をひと時でも共有できたら、
ハロウィンの後も、自分を思い出してくれるだろうか
そんな気持ちでかけた魔術は今も尚健在のようで。
何故そんなことをしたかは気恥ずかしくて言い出せぬまま。]
それなら、良いのデスけれど…
これ以上嫌われたくはありマセンし。
[道行く子供には見つからない自分
沖本さんやキリシマさんにしか話しかけてもらえない今の、些細な弱気を口に、苦笑する。
けれど、それはすぐに、隠して。]
派手な出し物デスか。
後で見に行ってみようカナ。
[キリシマさんの言葉にあっさりと納得し、]
キリシマさん、僕は、一日探してみマシタが…
僕のような幽霊モドキは、他に見つけられマセンデシタ。
[朗報と言うべきか悲報というべきか、そんな報告を、ぽつりと落とす。]
[最もだと、ニコラエの意見に深く頷く
この身体になって、繰り返しから脱したということだろうか?
しかし仮にループする事態を脱したとしても、これでは普通に生活もできない。
撫でる手は離されて、もう一度息を吐くも
指摘されたそれは尤もで、極々小さな触れ幅で、頷いた。]
……あんま、触んなよ。
妙な気分に、なっから、
[その後ももそもそと続けるが、上手く言葉にはならなかった。
本当はいつでも触っていいなどと、言えるはずも無い。
ましてや熱でぼんやりしていたとはいえ、食まれて触れられての感触は未だ忘れられそうになく]
—— → 街中へ ——
—— おう、デートだな。
行こうぜ、
[デートという単語は、何歳になっても気恥ずかしい。
それでも躊躇い無く、頷いた
ベッドへと手を伸ばし、ニコラエと共に壁をすり抜ける。
心配そうな様子
見慣れた街並は何度も見たハロウィンの装飾そのままで
時折舞うオレンジの紙吹雪さえも、身体をすり抜けて行く。
だが、人目を気にせず振る舞えるのは、随分気が楽だとも、思った。]
ま、ほう。
それで、この色に?
[ふとまたニコラエに視線を戻すのは、左目についての指摘を聞いて。
魔法というそれに驚きはしたものの、浮かべたのは笑みであった。]
な、同じ色にしてくれたんだろ。
……なんで?
[周りには聞こえずとも、その問いかけは彼の耳元で、小さく]
【人】 露店巡り シーシャ ― 表通り ― (117) 2014/10/27(Mon) 22時半頃 |
【人】 露店巡り シーシャ[昔、大事な誰かと大事な約束をした。 (118) 2014/10/27(Mon) 22時半頃 |
― 街へ ―
――… 私に触られるのも、… 厭?
[
意地の慝い問いかけを。
まあしかし、屋外でいきなり引っ張るような真似はしない。
彼の日常と賃金に関わる子供達の前で、
恥ずかしい思いをさせるのも、
存外悪くはないと思う趣味の持ち主ではあるものの。
今は純粋にデート
サングラスを通さぬ視界、道も、人の顔も新鮮に見える。]
【人】 露店巡り シーシャ ……っても何か胡散くせぇんだよなぁ…… (119) 2014/10/27(Mon) 22時半頃 |
[仮装した子供達が石畳の上を駆けてゆく様子、
フィルターを通さない賑やかな町並み。どれも真新しい]
すごい……千年とちょっと生きてるけど、こんな感じなのか
[率直な感想を漏らし、緋色を綺羅々と輝かせて微笑む。
繋いだ手を緩く握り、自然と目許も優しくなる。]
……え? そ、それは……
[
しかし、何やら察されてそうな笑みに、今度は此方が動揺を。
暫し言いよどみ、小声で問われたものに見合うほど、
ちいさな聲で、そっと耳打ちをする。]
………お揃いのものが、欲しかったんだよ。
[目尻を仄かに朱へ染め、眉根を寄せた。
繋いだ手にきゅっと、少しだけ力を籠めて]
……。
[一言目に、目を丸くした。
言われて、マセンね。
いえ、嫌われてないなら、良いんデス。
嫌われないように頑張り過ぎてしマッタ気もしマスが。
[少し考えたらしいキリシマさんを見て、くすくすと笑いが込み上げてきた。
付き合いの悪いキリシマさんの返答に、僕一人だとお土産買えませんよ、と楽しそうに頷き。]
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