22 共犯者
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[ 鐘の音が夜の大気に解けてゆく。 ただ月を見上げているだけと取れる横顔は、あくまで白く、憂いを含む。 背に垂れた長い髪が、そよと夜風にそよいで、彼はゆっくりと森に向かって歩き出す。
そして、一度だけ振り返り、生贄たちの姿をその顔を、順繰りに眺めやるのだ。]
(336) 2010/08/03(Tue) 23時頃
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[ 持ってきた手製のランタンを地面に置き、火を移して明かりを灯す。 ランタンは遮光用の開閉窓の付いた本格的なものだ。 ぽっと拡がった光の輪が、森の闇を駆逐し、人ならざるものの支配する領域に人の存在することの出来る空間を作った。]
(351) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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[近くで聞こえるホリーとオスカーのただならぬ様子が気になったか。]
大丈夫ですか? そっちに明かりを持っていきましょうか。
[ オスカーたちのいる方向に向かって声を張り上げた。]
(363) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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[ 明かりを掲げてがざがさと落ち葉と下草を踏む。 多分この明かりを目指して来る者もいるだろうが──]
(369) 2010/08/04(Wed) 00時頃
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>>373 [ 少し離れたところからオスカーの返事が返って来た。]
分かりました。 じゃあ私はここに立って待ってますから。
[ 叫んで明かりを大きく振った。]
(375) 2010/08/04(Wed) 00時頃
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