88 吸血鬼の城 殲滅篇
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……… 一旦、風呂でも入るか。
[勢い良く斬りつけたせいで、 頭の先からつま先まで、くまなく血を被っていた。 濃い血臭は心地良いが、濡れたままではさすがに気持ち悪い。
騎士一人担ぎ、機嫌良く鼻歌を歌いながら 中庭から厨房へと続く扉を開けた]
―→ 厨房 ―
(132) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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― 厨房 ―
[ご機嫌な鼻歌をそのままに、 厨房に踏み込んで、階段へと向かいかける。
その足を止めさせたのは、 カーテンの向こうから聞こえる複数の声。]
(144) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
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……………。
[肩に騎士の身体を担いだまま、 どうするべきかと耳を峙てる間にも、 口元からは愉しげな笑みが消えなかった。]
(145) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
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― 厨房 ―
[カーテンの側に立って様子を探れば、 討伐隊の三人が大広間で話をしているようだった。
最初に来た人数を思い出し、 死んだ者、死につつある者、眷属へと変えた者の数を引けば、 そこに、生き残りの全員がいると知れる。]
……。
[もうしばらく考えたあと、 やはりご機嫌に鼻歌を歌いながら、大広間に踏み込んだ。 どのみち、階段はその先だ。 別に、使う必要もなかったが。]
(155) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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― 大広間 ―
[大広間には、やはり人間共の姿が3つあった。
そちらの方を一瞥しただけで、 当たり前のように階段へ向かって歩いていく。
大広間の惨状には少しばかり眉を顰めたが、 機嫌が悪くなるほどでもなかった。]
(158) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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