60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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[妹を愛していたという禁忌の告白に、さすがに目は瞬く。
けれど、同じように禁忌とされている恋をしてしまった少年は、それが苦しいものだったのだろうと、容易に想像できて。]
……予想外に長生きしちゃった場合は、ごめんなさいです〜。
その時は、先輩自身の口で伝えて下さい。
[にこ〜、と表情を崩して]
大好きだったのに、傷つけてしまったんですね〜。
それは苦しい、とっても苦しいことだと、俺思います。
だから、あの〜。
ヴェスパタインを抱きしめながら、そっと髪に顔を埋めた。
……先輩も、自分を許してあげて〜?
だって先輩、ず〜っと苦しんで、悲しんできたんでしょう?
大好きな妹さんを失くしちゃったの、充分すぎる、罰。
[黒い茨を軽く、指先で叩き。]
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[薔薇の毒はヤニクを侵していくだろう。 唇を離すと、あとは、腰をぴったりと密着させて…より深くヤニクとつながり、表情は陶酔したものになる。
そして、カメラを拾いあげると、密着した部分をぱしゃりぱしゃりと撮ってから、腰を揺らしはじめた。]
ヤニクさ ん すっごい きもちい……
[足を肩に担ぎ、カメラをヤニクの顔に向ける。 そして、律動しながら、夢中でシャッターを押していくだろう。 ヤニクがイク瞬間の表情を逃さないようにと…。]
(77) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/08/11(Thu) 00時頃
……そう、だな。
僕が、……伝えなくては、な……。
……僕の、口で……、言葉で
[小さく、笑みを零す。
此の罪が赦されるわけではない。
ずっと、背負い続けなければならない。
わかって、いるからこそ。]
……あり、がと……う……
[くしゃり、歪んだ顔を隠すように、両手で其れを覆って。
僅か、緩んだ茨。
その茨の傷が完璧に癒える事は、ないのだろうけれど。]
少し、……みっともない所を見せてしまうけれど。
……許して、欲しい。
[震える声で、そう告げる。
もう、同じ過ちは犯さぬよう。
胸の傷に誓うように。]
――――っ、……!
[そうして、子供の様に、泣き声を上げて。]
[ぽろりぽろり、涙を流すのは幼い姿。
誰でもいいからと伸ばした手は、結局誰の一番にもなれない。]
せんぱい……。
[呪いの支配者気取りの夢は覚めてしまって。そしてまた薔薇が誰かを喰らおうとしている感覚に、恐れを抱いた。]
ん〜、あとで、いつものかっけ〜先輩に戻ってくれたら、い〜です。
古くていい手帳を自然に使いこなす、かっけ〜先輩に〜。
[泣き声をあげるルーカスを抱きしめたまま。
あんまりじろじろ見ない方がいいかもな〜、
と思って、視線は上を向いていた。]
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[そして、ヤニクが白濁をまた散らしたあと、 笑みは深まった。
カメラは、ベッドの端に放られる。 それからは、自分のあふれんばかりの性を発散させるために、]
ふふっ あ・・・・・
好き………
[ただ、無我夢中で彼に自らを叩きつけて、 それは、狂った機械のように、 シャッターを押し続けるかのように、
ばちゃんばちゃんと…ふいに途切れるまで、肉と水音が混じった音が鳴り続けているだろう。]
(80) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[ノックスの腕の中、泣きながら、思う。
酷く傷つけた、あの友人に、謝らなくてはならないと。
許されなくても良いから、謝らなければ、と。
友人に戻れるとは思っていないけれど、それでも。]
[目が覚めたら、真っ先に、彼に会いに行こうと。]
記者 イアンは、メモを貼った。
2011/08/11(Thu) 00時半頃
[ゆめ、これは甘くて苦い、薔薇のゆめ。]
[…本当に、目覚めることはできるのだろうか、とふっと不安がよぎる。
そんな不安を誤魔化すように、泣く人をただ、*抱きしめていた*]
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