231 獣ノ國 - under the ground -
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―― →路地奥 ――
[ 白亜から逃れた向こう側。 “ひと”の気配を、
そのままのまなざしを、儘うける「そと」の世界に、壁に擦らせた体を街中へと運んでいく。
いきていたい、いきたい。――いきなさい。言われたとおり、漕ぐ足は止めず。
先ほどの――つい持って逃げてしまったままの――林檎の1つを、すり、と鱗の指で擦りあげながら。
途端皮が剥け、濁と果汁がすり切れた手袋の奥へしみ込む。空気に触れた身はやがて変色し、甘いにおいをぷんと漂わせた。
ならない虫を抱えた腹に、ただひりとした切迫を感じつつ。――ぼと、と路地に熟したそれを落とすまま。
欲しいと焦がれるそれに目を逸らしていれば、「 」を求めてぜんぶをくい潰す事もなかった。
手に触れるそれを――、どうして、欲しいと思ったのかすら、やはり思い出せなかったけれど。*]
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[ …… 近くに『 ふるさと 』がある気がする。 行かなければならない。そうしなければならない。 そうしたら、 僕は一体、なにになれる? 独りのまま。 ずっと、
口から漏れた泣き声が、 『 合言葉 』にも似た彼の名前を呼ぶ。
( ―――こんな姿では、 きっと。 ……気付かれることも、無いんだろうなあ。 ) なんて。 ]
(94) 2015/07/18(Sat) 01時半頃
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[ 君は、いま どこにいるの ]
( こてりと、僕は四肢を投げ出した ) ( 『 ふるさと 』より先に、彼をと願っては ) ( ―――僕の先は長いから、また逢えるまで――と 。 )*
(95) 2015/07/18(Sat) 01時半頃
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―― →? ――
[ からからと乾く喉奥、「はて」かもしれないと、――文字に読む砂漠を思い返しながら。
ひらけたその奥、“しんかい”じみた視線の先。
鱗のように揺れ立つ波、泡じみた白は幾度も、すなの粒を舐めては引き返していく。フードをおろし、先を1つ、小高いそこから見下ろせば。
茫洋と、「それ」は広がっていた。
誰かがうたったそらが、ひらひらとした光が、とおくまで映し込まれている。
鼻腔へ滑り込む潮のにおいに、いつかなじみの彼と開いた本のなか、綴られた言葉を。
彼の声で初めてしったそのなまえを、小さく零し落とす。]
―――うみ、
[
踏み出した足をゆるく、階段へと今度は下ろし込み、かわきの正体すらしらない躯を進ませる。
潮騒の――うみねこのこえを下ろしたフードの下、露わになった耳奥へ流し込みながら。
“いばしょ” “いきられるところ”
――ふるさと。
反芻は絡め合うように腹底へと落ちていく。
それでも、やはりたりないとなく虫は、満足にいえる奥は、持つ事はないまま。
――ひた、とその足を止めたのは、聞き覚えのある誰かの声を。……” ”と、一間先を、もとめたその声を、きいた気がしたからだったか。]
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