199 Halloween † rose
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ああ…
なるほど。
[つまりは、現状僕が見えなければ、キリシマさんが一人であれこれしているように見えるのだと。
電話だ、と言い訳するのに笑ってしまいそうになるのを堪える。]
あれ、ロチョウさん。
……も、僕が見えないデスよね。
[新しいお客さんに隠れるような彼に、確認するように軽く手を振る。]
キリシマさん、僕はそろそろお暇しマスね。
しばらく街をうろうろして、ほかに僕みたいに幽霊モドキになった人、探してみマス。
もし見つかったら、お知らせに来マスよ。
[そうすれば、力になれるだろうから。
キリシマさんには嫌われていると知っているから、少しは役に立って見直されてみたいものだ。
接客の邪魔もしないように。
僕は笑ってキリシマさんへと手を振ると、店に入ってきた二人とすれ違い外へと出る。
彼らを避けて扉へとぶつかった肩には、何の感触も残らない**]
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[ジェレミーの身に何が降りかかるかとか、 南瓜は果たして無事に飾られるのか、とか 色々気にはなるが、後は野となれ山となれ。
約束は1つ果たしたのだから、もう1つの約束を果たす為 ジェレミーの家を探しかけて、 詳細を知らなかった事に愕然としたのも一瞬で。]
お姉さん。色男のジェレミーの家知らない?
[そこら辺の女性に聞けば判るだろうと、適当に声を掛けまくる。]
(287) 2014/10/26(Sun) 00時半頃
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お姉さん、ありがとう。ハッピーハロウィン♪
[声を掛ければすぐに反応が返って来た。 教えられた通り、道を行き、分岐点でまた女性に尋ねれば 答えが返って来る。]
楽で良いな、これ。
[お陰で迷う事は無かったが、近付くにつれて 本当に魔女がいたら、と耳元で煩いほど心臓が脈打ち始めた。
ミケ曰く、危ない魔物はいなさそうだが、この魔女は もしかして違うかもしれない。 ハロウィンを楽しんでないかもしれないと、念の為 魔除けの南瓜付きのシーツを被って、扉を叩いた。]
とりっくおあとりーと♪
(288) 2014/10/26(Sun) 00時半頃
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こんにちは〜。誰かいませんか?
[叩けど誰も出て来る気配は無く、それどころか 人の気配すら感じられない。 これはいよいよ本物か、とおっかなびっくりで 押した扉は……開いてしまった。]
ええっと……ジェレミーさんから許可貰ってます。 好きなの取って行って良いって言われたんですが。
[僅かに開いた扉の隙間から室内に向けて声を掛ける。 耳を澄ませても聞こえるのは風が通り抜ける音だけで。]
(298) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
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失礼しまーす。
[ゆっくり扉の隙間から声と共に身体を忍ばせる。 一見普通の室内だ。 魔女の話も最初の日なら信じていなかっただろう。 だが今は本当は魔女なんていなくても、柱の影や 窓に映り込む光が違う顔を見せて来る。]
怖い、って思うから怖いんだよ。 そうだ、そうだ。 ここが魔女の家だとしたら、 今夜ここにいたら何か判るんじゃないか?
[自分を鼓舞して強気になると、いかにも不気味なこの部屋に 滞在すればどうなるのか。 普段なら恐ろしくてとても出来ないが、繰り返しながらも 少しずつ違う日になっていくハロウィンが、 明日はどうなるのかと言う好奇心の方が勝っていた。]
(301) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
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[昨日も一昨日も、ダンスで疲れ果て、 戻ればすぐに寝てしまっていた。 あの機嫌ならキリシマもパーティーには来ないだろう。
体力は充分と、魔除けの南瓜をしっかり抱きしめて。]
ジェレミー、色々貰う代わりに今晩泊るわ。
[誰もいない空間にそう告げはしても、すぐに逃げられる様に 玄関の傍で蹲る様に日が変わるのを待つことにした**]
(303) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
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