7 百合心中
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[気落ちしていると、掛かる声。
良いの。
その一言に、じ、と相手を見つめ]
ん…
[緩く頷き、
短い謝罪のように、苦笑した
同じようにそらを見上げ]
……
[何か。何か。何か。
せめて名だけでも伝えられる方法は無いだろうかと
考えながらも、メアリーを気にして居る。]
『何かを話したくなったかも』という言葉の続きを待ち侘びるような気配。
[白く砕けて死んだ――。
告げるメアリーの声に一瞬顔を伏せた。
まるで其れを避けるように。]
ぅ
[ただ、と区切り眸を閉じ
息を吐き出す気配に、頷いた。
メアリーは今、どんな気持ちなのだろう。
思い巡らせればそれは少し、恐怖を生んで。]
……?
[傾ぐ首、笑みに
此方も首を傾ぎ、笑みを返す。
顔にひとつの疑問を貼り付けて。]
[疑問への答えはメアリーの口から続く。
緩く頷いて
そらに 僅か震える指先で]
『リ……ン……ダ……』
[とゆっくり象った。
伝わって欲しい。メアリーに。
同じ言葉が理解出来るかも解らないけれど
伝われ、伝われ、伝われ、と
何度も願い、もう一度、象る。]
『な……ま……え……
リ……ン……ダ……』
[指先に僅かな紅い光の軌跡が描かれた。
眸を見開いて、驚きの表情。
びく、と指先を引っ込めて、メアリーへ視線を向けた。]
過去を隠す罪人のようにもう一方の掌で指先を握った。
[奇異な者を見る目で見られては居ないだろうか。
最悪逃げられたりしないだろうか。
独りになるのは怖かったから、メアリーをそっと窺う。
きょとりと瞬く様子に恐怖が滲むも]
?
[知ってる?との声に小首を傾ぐ
自分の名前の意味を知り、停止。]
『しらなかった』
[恥ずかしそうに微笑しながら
微笑むメアリーへと返す]
…
[恥ずかしそうに微笑していた眸は
少しの間を置いて、何かを問いたげに
じ、とメアリーに向けられる。]
[問いたげな眸の先、
メアリーは天井を見上げ、言葉を繋いだ。
頷きながら其れを聴くと]
…
[押し黙る。
他の誰でも無い。
大切な人の、笑顔が浮かんだ。
思い浮かべるだけで、ただ、笑う事が出来た。]
ん
[大きく、けれど確かに。
ゆっくりと頷いた。]
『あなたは?』
[指先に紅が灯り、宙に軌跡を残す。
問い掛けは其処に暫く残り、
メアリーが返す頃合には消えてしまうだろう。]
[メアリーへ向けた笑みは僅かに陰る。
其れは彼女の笑みに無かった濁りが見えたから。
続く言葉を聞くと笑みは消え、
きゅ、と紅の残る指先を握った。]
……
[手の届かない場所――。
天井を見上げる。 何も、見えない。
メアリーには其処に何かが見えて居たのだろうか。
私は、天井を見上げていたメアリーをふと、思い出した。]
[ごめんなさい。
そう象ろうとした指先は握ったままだった。
謝罪するのも、違う。
何も象れないままで居ると]
ん
[手助け、と繋ぐメアリーの声。
ぱち、ぱち、とゆっくり瞬いて、その顔を見る。
先程までよりも霧が微かに晴れている気がした。]
段々と晴れていく霧の向こう、彼女の表情をだいぶ把握出来るようになってきた。
[そしてメアリーが浮き上がらせた泡。
少し驚いて、彼女へ視線を向ける。
彼女も私の指先を見て、こんな気持ちだったのだろうか。
そう思えば其れは然程、怖くは無かった。]
『ありがとう』
[指先が自然と象ったのはそんな、文字。
もっと、もっと。
メアリーの逢えない人について聴いてみたかったけれど。
それ以上に、私は浮かぶ泡へと魅せられていた。]
[泡の向こう側は、記憶の残滓。
愛しい人と、私の姿。]
ぅ、 ぇぁ
[声が漏れてしまう。
赤を纏う指先が泡に触れようと伸びた。
メアリーは止めようとしたろうか。
そうで無かったにせよ、
きっと光景に手で触れる事は、叶わない。]
ぅ―――。
[自分でも厭になる程、弱く、寂しい声が漏れた。]
[『私』がイリスを抱いている。
冷たく、動かなくなったイリスへ語りかけながら。
イリス。イリス。イリス―――。
私の大事な、大好きな、イリス。]
…
[眸を細め、光景を見守る。
触れる事の叶わない、指先を握って。]
[『私』は只、壁に凭れ。
一回り小さなイリスを撫ぜ、幸せそうに笑う。
本当に、幸せそうに――。]
[やがて『私』がイリスへ口接けた。
深く、甘い、永遠の接点。
離れない、離れたくない、証。
どれほどそうしていたのか。
暫くの時を経て、『私』はイリスからそっと身体を離す。
何事かをイリスの耳元で囁いて
刀を手に、喫茶店を出て行ってしまった――。]
[泡は『私』の背を追った。
荒れた街を進み、やがてコンビニエンスストアへ。
刀を強く握り、鋭い視線が店内を探る。
飲料の棚の前に若い男女が一組。
『私』に気付き、手の中の煌きを見ると
男性は女性を護るようにして、一歩前へ。
『私』は無表情のまま何か、言葉を発しながら――。
二人を、斬殺した。]
[男女の表情は、酷いものだった。
男性は恨みをありありと浮かべ、
女性は怯えをありありと。
『私』は最後まで無表情だった。
音は聴こえない。
悲鳴も、罵声も、何もかも。
只、終わったのだという事を、流れ出る紅で知る。]
[『私』は棚から二本の飲料を手に取った。
そのまま紅の上を歩き、スナック菓子を二つ。
そしてまた少し歩き、パスタを二つ。
矢張り、レジには見向きもせず、店を出る。
崩れた白華の合間を縫うように、
足はやや、速く。
再び戻るは、喫茶店、眠りの森。]
[変わらぬ姿でイリスは眠る。
『私』はふんわりと笑んだ。
右手に刀を。
左手に食料の袋を持ちながら。
数歩イリスへ近づく姿には、紅がそこかしこ。
イリスは、驚きも、心配も、しない。
只、眠るだけ。
『私』は只、笑うだけ。]
[袋からパスタを取り出し、ラップを外す。
喫茶店の奥からフォークを持ち出し、
パスタを絡ませるとイリスへ差し出した。]
『あーん』
[そんな声が聴こえてきそうな程に
『私』は無垢に、笑って居た。
イリスは当然、口を開かない。]
[小首を傾ぐ、『私』。]
[絡ませたパスタを、口に含んだ。
一度軽く、ほぐして口移しで与える心算だろうか。
思った通り、『私』はそんな行動に出た。]
…
[イリスへ深く、口接けて。
崩れた糸を、舌伝いに絡ませる。
深く、深く、深く。
されど、一方的な押し付けは
ぼちゃり、イリスの唇から零れ落ち、衣服を汚した。]
[唇を離し、見下ろす『私』。
何事かを呟きながら、ぼとぼと、ぼとぼと、と。
零したのは残りのパスタでは無く、
眸から溢れる雫だった。]
ぅ……
[拒絶するように首を左右に振るも
泡の向こうの光景は止まらない。
『私』はイリスの衣服に落ちた汚れを
一心不乱に拭き取っていく。]
[泡の向こうは虹色に包まれて、
二人を遮ったかと思えば、
次の瞬間には違う光景を映し出していた。]
?
[其れは時間的に、暫く後の事だろうか。
向こうの景色は喫茶店では無くなっていた。
ゲームセンターの、あの場所。
立ち入り禁止の階段で、イリスを抱き
座り込む『私』の姿。
表情からは笑みが消えていた。
虚ろな眸が、イリスの髪を撫ぜ続けている。]
[二人を初めて結んだ場所。
二人が初めて素直になった場所。
二人が初めて心を共有した場所。
其れが今は只、無機質に
冷たく二人の傍に佇んでいる。
やがて『私』はイリスの胸に手を寄せた。
優しく、探るような愛撫をし
耳元で何かを囁きながら微笑する。
イリスは、ぴくりともしない。]
[髪を一房、手に取って『私』の唇に絡ませる。
同じ様に、イリスへ『私』の髪を絡ませて。
二人が纏うのは互いの、ベール。
熱を帯びる筈の行為は
冷たい唇によって『私』を微かに震わせる。
けれど止める事無く、
互いの髪を食んだまま深く甘い口接けを。]
[『私』の唇が、指先が、眸が。
イリスの芯を求めて彷徨うも、
イリスの唇は、指先は、眸は。
『私』の芯を求めて彷徨う事は無かった。]
[やがて行為はあっけない幕切れ。
『私』の涙で、静かに閉じられた。]
[再びの虹色。
次の光景は、街中だった。
何処かへ向かい、イリスをおぶって歩く『私』。
右手には刀。
ふらふらと危ない足取りは
やがて向こう側に海を臨む
レストラン、ロンドへと―――。
そう。
二人、ささやかにでも食事をする心算だった場所。]
[ロンドまて後、数十メートル。
ふらふら、ふらふら。
『私』とイリスは、共に進む。
只、食事がしたいだけ。
海を見ながら他愛も無い話をして。
「美味しいね」
「あんまりかも?」
「ううん、どうだろう。」
「少し頂戴?」
「少しずつ、少しずつ」
そんな食事を、したいだけ。]
『綺麗だね』
「うん、少し遊んでいく?」
[海を見ながらそう、誘いたかった。
そんな小さな、願い事。
『私』とイリスはロンドへは辿り着けなかった。
血だらけの『私』を見つけ、何事かを叫び、
発砲する誰かの銃口によって―――。]
[地へ崩れ落ちる『私』とイリス。
衝撃で、身体が離れてしまう。
震える手を伸ばしても
イリスへは届かない。
あと数センチ。
たった其れだけの距離なのに。
届かない永遠は、
やがて虹色に飲まれ、
泡の奥へと消えゆく、if―――*]
泡が魅せる光景に顔を伏せて、肩を小さく*震わせている*
―中央広間―
[幾重にも連なる螺旋階段を下まで降りてしまえば、
ざわざわと踊る胸の内も、幾らかは落ち着いただろうか。
絡ませ合い、繋いだ手にきゅっと力を入れて。
ヨーラを見つめる。]
大丈夫……?
[唇の動きでそう問い尋ねて。
彼女が頷くならば、良かった…と、ほっとしたように笑顔を浮かべるだろう。]
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