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[嗚咽がすすり泣きに変わり、星が高く瞬くまで。
ひとり、無人の店先に蹲って。
やがて緩慢な動きで立ち上がると、戸締りをして、二階へ。
夕食を済ませ、お湯を使って、寝支度を整えれば、
真っ直ぐ自室に向かって、その日は出歩かないつもりでいただろう*]
ー何処かの道ー
[ヨーランダとケヴィンと離れた後、モリスの言葉を反芻していた。思い切って休んでみようと思った。かと言って、何処で休もう。墓地?自宅?お店??ソフィアの店?協会?考え付く所は、何処も彼の事を考えそうな所な気がして]
…どこに行こう。…どこに、行けば……
[生前行き場が無いなんてなかった。何処に行ったら良いかなんて、真剣に考えた事がなかった。死ぬというのは、こういう事かとぼんやり考えていた。休む場所を捜し路頭に迷う]
…何だろう…これ…
[自身のどうしようも無さに、少し自重気味に笑った]
メモを貼った。
― 最後の夜・【猫の前足亭】 ―
そう言えば、あの墓地、あれこれ居そうだったね。
[何か連れて来たかも、という強がった冗談
昨日のヨーランダとの会話を思い出して]
気障かな?
まあ、こういうことをするのに抵抗はないよ、とは。
あ――そうか、ここで照れたりはにかんだりして見せたら、君の好感度をあげられたのかな?
[悪戯っぽく。
次いで、触れられた名前には何も答えず。すぐに後悔を滲ませた表情になるソフィアの額をこつんと弾いた]
…………君は笑っているほうがいいよ。
[弾いた指先を頬に伝わせ、両の手で小さな顔を包み込む。微笑んで覗き込むその目の奥には紅がゆらめき。
見つめ返すその瞳に、彼はどのような存在として映ったのか――
最早、考えても仕方のないこと]**
[夜更けまでの数時間は空白。
この世に於ける未練があったなら、然るべき場所で。
やがて、時が満ちると今宵の獲物を求めて、
再び馴染みとなったあの場所へ]
ー翌日・何処かの道ー
[ウロウロ、ウロウロ、時間だけは過ぎていく。正直時間の感覚も不確かだ。女は考え過ぎてパンクした]
も〜〜〜〜う!
休むってどうやるの〜〜!!
…もう、いい!!
[まるで子供が駄々をこねるように、その場に上向けに倒れた。今は何時なのだろう。
ふと、女の脳裏にソフィアの笑顔が浮かんだ]
…ソフィア…元気かなぁ……?
[まさか、絶命しているとは露知らず声を漏らす。ぼんやりしながら大好きな娘の顔を思い浮かべ、これが休息?などと。
この村は、今大変な事態に陥っているのに、女の頬には爽やか風が頬を優しく撫でていった]
― 【猫の前足亭】・前 ―
[占い師と言った彼も、その彼を守った彼女も、生ける者の身には重い業を背負って生きている。
セシルを撃ったのがソフィアだとは知らない。
それでも彼の目に、今の彼女は痛々しく映った]
見ているのが辛くなるよ。
[だからといって、その命を手折ってしまうことが正しいことである筈はない。
たとえ死を望んでも、他者が摘んでよい生命などない。
だが、そんな当たり前の倫理など、彼には無縁のもので]
殺すのでなく、愛せたらいいのにね。
でも、僕にはその違いがわからないんだ。
[『彼女』とは違う。
――僕の同胞。君を愛せたら、たとえ呪われた身だとしても、僕はどんなに幸せな男になれただろう。そんなことをぼんやりと思う。
不意に、断ち切るように首を振り、そのまま緋色の獣へと姿を変えた]
― 【猫の前足亭】・2階 ―
[その巨体に似合わぬ素早さで、
ソフィアの部屋の窓に飛び移る。
彼女の匂いのする部屋に、音もなく不吉な影となって這い寄り。
――彼女は眠っているだろうか?
その姿を頭上から、醜悪で不気味な化け物の顔で見下ろして、
低い唸り声を洩らして。
それは獣の愛の言葉だったかもしれない。
最期の時は一瞬。
白い喉笛に鋭い牙――速やかに捕食した]**
メモを貼った。
【人】 手伝い クラリッサ 誰だって、死ぬ事や、大切な人を失う事は怖い。 (8) 2013/08/05(Mon) 18時頃 |
―処刑場―
[どのくらい屈んでいただろう。
目の前に鮮やかな紅の欠片が漂う。
手を伸ばし掴むと優しく光り、手のひらに吸いついた]
……あったけぇ。
[男が掴んだのは、誰かが残した祈り
紅に光る手のひらを開き見つめていると、光は一つ瞬いて消えていった]
――最期:深夜・自室――
[不意に風が動くのを感じ、微睡みの淵から呼び戻された。
見下ろす影にも低い唸り声にも、思っていたより恐ろしさを感じなかったのは、散々泣いて諦めがついたからなのか、それとも。
こんなことになったのに、クラリッサにもセシルにも、
会わなければ良かったとは不思議と思わなかった。
ただ、不幸な事故だったと、凪いだ心は告げていて。
それでも彼らを屠りに動いたことを、
後悔なんてしていない。
互いの命を懸けて戦った。結果、僕は負けた。
ひどくシンプルで、分かりやすい。それだけのことだと思う。
願わくば、己の死でさえも。
ヒトの助けとなりますように。
薄く目を開け、覗き見る。獣の毛並みは鮮やかな緋色。
真っ直ぐ見上げてくすりと笑えば、W彼Wは驚いたろうか?]
笑ってる方がいいって言ったのは君じゃないか。
ってか夜這いは流石に悪趣味じゃない? 初体験だわ僕。
……こういう時って何て言えばいいんだろ。うーん。そうね。
――……優しくして?
[冗談目化して挑戦的に顎を上げたのは、精一杯の強がり。
ああ、お花、せっかく貰ったのに枯れちゃうんだろうなあ……そんな、割とどうでもいいようなことを考えながら]
[呆気ないまでに簡単に、終わりは訪れたのだろう。
心優しい緋色の獣に、手傷を負わせたのは自分だと、
告げる機会はとうとう*訪れぬまま*]
メモを貼った。
【人】 受付 アイリスすぐそういうこと言うんだから。 (10) 2013/08/05(Mon) 18時半頃 |
――翌朝・自室――
(うわーい幽体離脱ー。……なんちゃって)
[むくりと起きて伸びを一つ。目覚めは上々。
――見るも無残な自分の死体から目を背ければ。
そこらじゅう血の海なのに、ぴょんぴょん跳ねても汚れない。
お気楽幽霊ライフも意外に悪くないかも、と昨日の葛藤などすっかり忘れてポジティブシンキング。
それをおそらく人は現実逃避と言うのだが、まあいい]
ふーん。結構安らかな顔で死んでるじゃないの、僕。
……でもきったねーなー! これはひどい!!
セシルさんもうちょっと綺麗に食べてよねーばかー
[あんにゃろう絶対に吊ってやる! 乙女の恨みだ!
と息巻く(息してないけど)相手が既に死んでいるとは知らず、
文句を言いつつ部屋の窓から霧深い村を見下ろしたり。
誰かが通れば手を振って、やっほー幽霊デビュー! と笑うだろう*]
【人】 受付 アイリス―銀狼とゆずり葉亭― (11) 2013/08/05(Mon) 19時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ― 朝/銀狼とゆずり葉亭 ― (12) 2013/08/05(Mon) 19時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ[こん、とセシルの部屋をノックしてみる。] (15) 2013/08/05(Mon) 19時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ …………!! (16) 2013/08/05(Mon) 19時半頃 |
メモを貼った。
【人】 手伝い クラリッサ セシルッッッ!!! (18) 2013/08/05(Mon) 19時半頃 |
【人】 放蕩者 ホレーショー―前日・教会→屋敷― (19) 2013/08/05(Mon) 20時頃 |
[まだほのあたたかい手のひらを胸に押し当てると、振り返った。
フィリップはまだ泣いている]
わかった、わかったよ。
お前も辛かったよな。
うん。
[言いながらフィリップに近づき、その細い背をぽんぽん叩いた。もし彼が人狼だとしても、今はおいておく事にして。]
【人】 墓守 ヨーランダ
(20) 2013/08/05(Mon) 20時頃 |
メモを貼った。
【人】 放蕩者 ホレーショー―翌朝・屋敷→墓地― (21) 2013/08/05(Mon) 20時半頃 |
【人】 牧人 リンダ…知ってたわ。ヨーラが死んだ人が見えること。 (22) 2013/08/05(Mon) 20時半頃 |
【人】 放蕩者 ホレーショー―墓地― (23) 2013/08/05(Mon) 20時半頃 |
【人】 墓守 ヨーランダ[知ってた、という言葉に少し身体を離して、驚いたようにリンダの眸を見詰める。 (25) 2013/08/05(Mon) 20時半頃 |
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