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[怪我の治療をする夏生を見ながら]
……あーあ。もったいない。
[そう嘯く。せっかくのプレゼントなのに。
少し、絆が薄れた気がして、寂しかった。
…寂しい?]
………寂しい……か……。
[何だろう。身体を喪って。こんなに、疼く。敏感に。魂が。]
[ずっと、自分は色々な物に敏感なのだと思っていた。空気の震えとかそういうもの。
だが、なんてことはない。皮を剥いでしまえば]
……とんだ、鈍感女、だった、ってわけ……?
…ちえっ。
[足下の砂を蹴れど、それは何の反応も示さない。なんの影響も与えない。また、寂しいな、と思った。
あーあ。]**
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【人】 営利政府 トレイル[夏生とて、無闇矢鱈にゴリラが嫌いな訳では無い。彼らとの思い出は、夏生が家族と過ごした時間の思い出でもある。 (13) 2013/10/26(Sat) 20時頃 |
【人】 営利政府 トレイル[自分が楽になる為に忘れる事 。夏生はそれを拒んだ。 (14) 2013/10/26(Sat) 20時頃 |
【人】 友愛組合 チアキ―少し前。海岸・千秋と夏生― (15) 2013/10/26(Sat) 20時頃 |
【人】 友愛組合 チアキ…いて。 (16) 2013/10/26(Sat) 20時頃 |
【人】 友愛組合 チアキふぇっ! (17) 2013/10/26(Sat) 20時頃 |
【人】 水商売 タバサ[まずは武器を手放させるためには接近するか飛び道具で狙うかしかないだろう。自分より離れたところから攻撃出来るのは大層有利だ。このままじゃ防戦になってしまう。] (18) 2013/10/26(Sat) 20時半頃 |
【人】 営利政府 トレイル――あァ?馬鹿言うなよ、 (19) 2013/10/26(Sat) 22時頃 |
さてこれからどうしようかな。
[成仏してないということは、僕には何か未練があるんだろう。
……勇者になれなかった、くらいしかないんだけどさ。
死んでしまったらもう何も出来ない、それくらいの常識くらいは僕にだってある。
それとも僕は、]
期待、してるのかな?
[僕を生き返らせる、といった彼女の言葉に。]
[遠く離れていくユリちゃんの背を見やる。]
ユリちゃん一人で大丈夫かな?
[もう僕には何も出来ないのだけど、どうせ行くこともやることもないからと着いていくことにした。]
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【人】 友愛組合 チアキ…え、怒った?怒ったの? (20) 2013/10/26(Sat) 23時頃 |
【人】 友愛組合 チアキ……………。 (21) 2013/10/26(Sat) 23時頃 |
[「この世に俺に関係無い事なンて、あるもんか。」
夏生の其の言葉が やけに 耳に残った。]
関係ない事………
関係ない事ってなんだろう。
[それは意識にすら上った事がなかった。
頂点を歩む彼女にとって、その下のものは『関係ない』というよりも『存在しない』ものだったから。
存在しないものと関係を持ちようがない。
関係の有る無しが存在しない。]
…関係、ね。それこそ私には『関係ない』んだわ。きっと。
[でも。貴方達とは関係なくない。貴方達は私を殺した。
だから―――]
わたしにとって貴方達は、王子様。
ふふ。千秋クンは喜ばないでしょうね。でも、それでいいわ。 それがいいわ。
夏生と千秋のあとを、ついていく。
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【人】 地図抜荷 錠[どうするか、としばらく迷って。] (22) 2013/10/26(Sat) 23時頃 |
― ??? ―
[移動しながら、野村君のリュックから持ち出した水と食料を補給する。
どうせ持っていても重いだけだし、置いていくよりは有効活用した方がいいからね。
夏生と千秋はどこにいるだろうか。
どちらか片方でいい。
…生ハム原木を手にできれば、あとは撲殺して回るだけ。
刃物があれば一番いいのだけど、今は民家地帯に戻りたいとは思えなかった。]
[本当は、少し悩んでいる。
鈍器を手にする相手に対して、今の装備ではあまりに心許ない。
出発前にはうっかりチュプスを手にしてしまった動揺ですっかり忘れていたけれど、
実は――チュプスにも、『鈍器』タイプが存在しているんだ。
それを要求しようと、さっきはプレハブ小屋に向かっていた。
今はまだ、戻れる距離だが…僕は1
1.夏生達を探すことを優先した。
2.小屋に戻ってチュプスを補充することにした。]
[今は、そんなことしている場合ではない。
小さく首を振る。
少しでも早く。
あいつらを殺して、野村君を生き返らせなきゃ。
…どんな願いでも、叶えてくれると言った。
死んでしまった人をどうやって生き返らせるのか見当もつかないけど、やると言ったらやるのだろう。
――僕の頭はおかしいと思うかい?
でもさ、そういうのに縋らないと、やっていけなかったんだ。
時間が経つと野村君の状態はどんどん悪くなる。
彼の遺体が腐ってしまう前に、早く、早く。]
【人】 地図抜荷 錠[民家を離れて、歩きはじめて。] (23) 2013/10/26(Sat) 23時半頃 |
[今手元にあるものを、最大限に活用しよう。
そう思った僕は、人の気配のなさそうな森へと一度戻る。
打撃や刺突といった攻撃から胸や腹を護るため、巫女服の下には晒をたくさん巻いてきた。
いざとなれば、包帯代わりにもなる。
手荷物の持ち込みが禁止された時でも、下着だと言い張ればそのままでいられる物。
どうやらここで役に立ちそうだった。]
[マップスに見られていたとは気付きもせず、僕は殺意だけを胸に歩き続ける。
…さすがに晒を解く時は、周囲を見回したけどね!
無防備な姿を晒すわけにはいかない。
怪しい人影もなさそうだったので、巻いていたものの1/3を素早く切り離す。
―――まさか野村君が僕の後ろにいただなんて、この時は知る由もなかった!!]
[胸から腹にかけて巻いていた晒だけれど、
上半身の着物を剥いでしまえば、その骨格は明らかだったろう。
僕は華奢な方だけど、これでも一応武術の心得はあるからね。
一通り型は習ってきてるから、まぁひょろいなりに。]
[幼少の頃から着物を着慣れているので、滅多に着崩れちゃうことはなかったけれど、
それでも仮紐だけで着るのは不安なので、晒を帯代わりにして、小さくきつめの文庫を結ぶ。]
[残った晒を更に分割。
半分は畳んで懐にしまいこんで、もう半分は武器にする。
少し長めに取った両端。端を結びつけて袋状に。
そこに、野村君から受け継いだ缶詰を一つずつセットする。
先程チュプスで作ったものよりも、数倍威力の高い万力鎖。
回すのに力も必要になるけど、僕は男だからね。
大丈夫、問題ない。
…欠点と言えば、モーションが少し落ちることだけど。]
[さらに、缶詰の蓋でチュプスをいくつか加工。
プラスチック製の芯棒の先端を、斜めに切り取る。
さっきまで簡易鉄拳にしてたものは、芯を半分に折っていたけれど、
今回は、指の隙間から出ている1cmのところでカットした。
これで打撃の威力を落とさずに、相手の身体に効果的にチュプスの芯を叩きこめるようになるはずだ。
…当たれば、だけどね。]
【人】 営利政府 トレイル言ってろよ、阿呆のこめ。 (24) 2013/10/27(Sun) 00時頃 |
[右手にチュプス鉄拳・改と、左手に缶詰万力鎖を装備して、僕は再び立ち上がった。
足は何処へ向かっていたか。
最初に遭遇したのは誰だったか―――]*
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……… お人好しが過ぎるわよ、ほんと。
[
ご丁寧に、ジャージで包んでまで運ぶなんて。
彼が去っていった後でひとり、
自分の身体を見下ろして苦笑する。
割れてしまっている眼鏡のフレームを摘むと、
自分と同じように透けている赤ふち眼鏡が手の中に。]
あの勇者サマはどうなったのかしら。
[トリカブトの毒に、解毒薬なんてものはない。
致死量まで口にしていなかったとしても、
苦しむ程度の効果は発揮される筈だけれど。]
【人】 地図抜荷 錠[こそーっと物陰から様子を伺っていれば、なにやらごそごそと上を脱ぎだす様子。 (25) 2013/10/27(Sun) 00時頃 |
メモを貼った。
―移動中・物思いに沈む―
[晒を解くために立ち寄った森を抜ける時、
ふと足元を見れば、珍しい青紫の花。とても綺麗だ。
……綺麗だ、けれど。その独特の形を見て、思わず足を止める。
まるで兜のような形をしたそれは、ウルフズベイン――トリカブトだった。]
[死に際の、野村君の様子を思い出す。
ふらつく身体。ひゅうひゅうと、苦しそうな呼吸。
たぶん神経毒。
トリカブトを見て思う――もしかして。あれは、アコニチンの症状。]
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