119 【腐女子の】にゃこだまり【妄想です】
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― むかしばなし ―
[外の世界へのあこがれが無いわけじゃない。 けれど、筋金入りの箱入り息子には 外に行くなんてどう望んだってありえない話]
ぼうけんの話、聞かせてよ!
[小さい頃は年嵩の猫達に、 毎夜毎夜冒険談をせがんだりもした。 それがだんだんと嫉妬になって、 素直に聞けなくなったのは、いつのことだったろう**]
(14) 2013/04/05(Fri) 10時半頃
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[手を指の間まできれいにしゃぶり、 おなかを舐め、槍を立てて足もその間も整えて 尻尾を付け根から先端に向けて舐めていく。
その途中でゴロに声を掛けられて、ぴょと耳を立てた。]
トルドヴィン? あれ?いないの?
[ティッシュに埋もれているところまでは見たけれど、 そのあとのことは、知らない。 こたつのなかではテレビの音も聞こえなかったし。]
(15) 2013/04/05(Fri) 11時頃
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[しばらくはトルヴィトンを探してきょろきょろしていたが、 鈴付きの赤い首輪を蹴飛ばしたとたん、そちらに目が釘付け。
それを咥え上げ、振り回して遊び、 だれか遊んでくれはしまいかと、きょろり回りを見る。]
(16) 2013/04/05(Fri) 11時頃
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男は旅に出る?
[不思議そうに呟いた。
確かに、うーやゴロたちは外によく出るし、外に出る子らはかっこいいからそうなのかもしれない。 旅に出るからかっこいいのか、かっこいいから旅に出るのかはわかんないけど。
それにしても、とすでに誰もいない門のほうを見て]
庭もやだだったのに
[庭に出ることさえあまりなかった二人が外に出たことに、ふうん、と興味津々という顔をする。 外、外。 危険がいっぱいだと知っているけども、なぜだか焦がれてやまない。 まだ一人で外に出るには、勇気がないけど**]
外、たのし?
(17) 2013/04/05(Fri) 11時半頃
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― ある日のヨーランダさん ―
「あら?武ちゃんがちっちゃな子連れてる。 えっ。もしかしてあのこ、噂の子じゃない? あそこのおばさんが捨てたっていう? やっぱりそうだよ。あのアビシにゃんによく似てる!
やだうそ。なんで武ちゃんが連れてるわけ? あ、ひょっとして武ちゃんがあのドラ猫ちゃんと いけない☆関係で、あんなことやこんなこと…きゃっ☆
(30分ほど中略)
魔性の女と絶倫の荒くれの血を引いた子、 その才能は若くして蕾を膨らませて…
やだーっ。早く下書きしないとっ」
[なんてことがあったかもしれない]
(18) 2013/04/05(Fri) 11時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/04/05(Fri) 11時半頃
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― 縁側 ―
[鈴の首輪咥えて庭の方へ。 ウーとゴロを横目に見ながら、沓脱石に下りる。
向こうの桜のあたりでジェームズがいるのも見つけて、 そういえばサミュは一緒じゃなかったかなぁと首を傾げた。]
ねえねえ、サミュ知らない?
[あたりにいるみんなへ尋ねてみる。 そういえば遊んでる途中で寝ちゃったなとか、 そんなこともふと思い出した。]
(19) 2013/04/05(Fri) 12時頃
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[鳥が来る気配がないから桜の木から降りると庭を駆け抜け縁側へ飛び乗った]
うるるー
[その場に座ると前足を舐めての毛づくろい]
(20) 2013/04/05(Fri) 12時頃
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……っ、は、……ぁ、ん、
いっ、しょ、……っ、
[一緒なのだと、それだけを繰り返す。
言葉にして、耳に届いて、その言葉が自分に刻み込まれて。
記憶力は良い方ではないけれど、それでも今この瞬間、共にあれたことは忘れない。
両手を伸ばして、その頭に触れる。
くしゃり、と、髪を乱して。]
あ、や、……じぇーちゃ、くる、
なんか、く、る、……や、きちゃ、うから、だめ、……っ
[ふるふると、腰の動きにあわせて尻尾が揺れる。
力無く首を横に振れば、その度に耳がゆら、と動いて。]
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[縁側はほかほか。 まったり落ちそうになるまぶたをこじ開けた。 ちりりりりりん♪ 鈴の音にそわっとして半分立ち上がり、また座った]
サミュエルねぇ、どうやら外へ見回りぃ行ったようでございやすよ?
[カルヴィンに首を傾げて。 ジェームスが縁側に登ってきたのなら、男をアゲる第一歩について聞けるかも]
(21) 2013/04/05(Fri) 13時頃
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[さりさりさり、全身の毛づくろいを終えると気持ちは落ち着いて大きくのびーっとした]
サミュなら、庭の外に出るというから見送った。 大人になる準備をしてるんだと思う。
[不安げに尻尾は揺れているけれど約束だからまだ追いかけないし何より自分と、兄の縄張りでなにかあるとは思えない]
(22) 2013/04/05(Fri) 13時半頃
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[は、は、と、浅い呼吸を繰り返す。
身体の熱を、昂りを、少しでも逃がせるように。
薄い身体の白い肌に、汗の玉が浮いて。
小さな音が届かなかったことは幸いだったかもしれない。
音に弱い自分には、それは刺激的すぎる。]
……っ、や、ぁ、……でちゃ、でる、……っ、
じぇーちゃ、あ、……ぁぁ、っ!
[一際高い声を上げながら、薄い身体を反らせる。
頭の中が真っ白になって、触れられた部分が、舐められた部分が、あつく、あつくなって。
何か出た、と、気付いたのは、身体の跳ねが収まった頃。]
……じぇーちゃ、ぁ、………
[名前を呼ぶと、堪えていた涙が、一気に溢れた。]
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えっ。サミュ、外に行ったの?
[びっくりして目がまんまる。 ゴロとジェームスを見て、門を見て、 鼻先を上げて風の匂いを嗅ぐ。]
あんなに外怖がってたのに。 サミュ、大人になりたいの…? だから外に行ったの?
[不思議、という顔で門の向こうを見つめる。 その鼻の上にひらりと飛んできた桜の花。]
……まだ、大人じゃなかったんだ。
[驚いたのは、そこもだった。]
(23) 2013/04/05(Fri) 13時半頃
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大人…準備
[完全室内飼いの猫はつやつやで、ふかふかで、怪我も病気もしにくくて、 この世に自分を怒鳴ったり蹴ったり棒で叩く人間がいるかもなんて少しも信じなくていい。 なんて幸せなんだろう。 ゴロはフランクもライジも大人だと思う。彼らの世界が家と、庭と、そのほんの周りだけしかないなら、なんて羨ましいんだろう。
外に憧れる家猫の気持ちに、水をさしたりはしないけど]
…遠くに行くんでないなら、安心しやしたよ ここらは車も少ないし、猫攫いもおりやせん
[のほん、と鳴いて、 まさかトルドヴィンも外に行ったとかないよね?と確かめた。まさにそのまさか]
(24) 2013/04/05(Fri) 14時頃
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[乱れた息を整えたいのに、泣きじゃくっていては話にならず。
抱き寄せられるままにしがみついて、肩を震わせる。]
び、っくり、した、
……あたま、真っ白、なって、……こわか、こわかっ、た、……
おかしく、なっちゃうかもって、
……じぇーちゃ、おれ、……へーき?
へん、なってねー、よな?
[ぎゅう、と、しがみつく手に力を籠めて。]
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箱庭で暮らしているだけでも十分幸せだろうと思うのは、俺らが外を知っているからかもしれないが。 知らないことを知りたいという欲求は誰にも止められない。 俺は男は一人で冒険してこそだと、思っているし。
[縁側にそのまま腹ばいになってごろごろし始め]
ヨーランダは優しいからぬるま湯にたゆたうのも悪くはない。
[自分は外に出ることも選べるけれどそうでない猫もいると居間の方へ視線を流し]
カルは出たいと思うか?
(25) 2013/04/05(Fri) 14時頃
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外に?
[ジェームズに聞かれて、首を傾げる。 最初は外で暮らしていた仔猫は、外への憧れも小さい。 危ないことや怖いことはウーが気をつけてくれたから、 嫌な目にあったことも、あんまりないけれど。]
……外も楽しいけど、家のなかも大好きだよ?
[ぐるぐると考えたあげく、そんな風に応える。]
(26) 2013/04/05(Fri) 14時半頃
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そうか。
[ぬくぬくした陽だまりでとろりとのびかけながらこんな野生のかけらもない生活も悪く無いと思える。
フランクや兄のように隠居するほどおっさんでもないがな!]
(27) 2013/04/05(Fri) 14時半頃
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カルヴィンらしいやな
[にゃごにゃご。 腹ばいになったジェームスの尻尾にそわそわ。 横目でチラチラ見ながら顔を洗う]
(28) 2013/04/05(Fri) 14時半頃
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ゴロウは、ジェームスに向かって座り、居住まいを正した
2013/04/05(Fri) 14時半頃
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そういや、ジェームス… その、ちょいと頼まれちゃくれやせんかい?
[お願い、するといつもジェームスが嫌な顔する理由は頼み方と頼む内容のせいだとはまだわかっていない。 ゴロは自分のことを弟には頼らない。いつも他人のことばかり]
ウーが。肉屋のチンピラとやりあうんだそうで。 あそこの一派ののさばりようってぇと、ジェームスのが詳しいでしょうが…
サシならウーが後れをとるわきゃあねぇが、どうも嫌な感じでやしょう?
[真剣な顔で弟を見つめる]
すまねぇが、仕合の仁義を守るために立会いに加わっちゃもらえねぇかい? あっしじゃ……力不足で
[垂らした尻尾を小さく揺らす。顔色を窺うような間]
ウーの、ためだと思って
(29) 2013/04/05(Fri) 14時半頃
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[ごろごろぐたぐたしているとそっくりの黒猫がきちんと座る]
…………。
[じとりと半目でゴロを見つつ短い尻尾がびったんびったん縁側を叩いた。 兄がなにか言う時は必ず誰かの為で自分に甘えることは絶対に無いのを嫌というほど知っている。 それが気に食わないのだといっても多分兄はこのままなのだろう]
あの肉屋のか。 ウーにまで、過保護を爆発させてまだボス気取りだな。
[自分がサミュへの過保護なのは棚の上に放り投げた]
あの辺の猫にならまだゴロの名ってだけで尻尾巻くヤツも居るだろうに。
[フンと鼻を鳴らしたが、ウーのプライドはどうなんだろうとゴロを見上げて軽く睨む]
(30) 2013/04/05(Fri) 15時頃
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ジェームスは、ゴロウを見上げる瞳には、複雑な感情が交じる。
2013/04/05(Fri) 15時頃
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[りんりん鳴る鈴を咥えて、外せないかと引っ張ったり、 ひとりで遊びはじめたところへ、ゴロの言葉が耳に入る。]
ウー、喧嘩するの? …みゃんっ!?
[尋ねたとたん、べしりといい音がした。 おもいっきりゴムを伸ばしていたのを離したものだから、 鈴が見事に手に当たって、悲鳴を上げる。
ふるふると手を振って、一生懸命舐めはじめた。]
(31) 2013/04/05(Fri) 15時頃
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まさか。 あっしなんかが現役面してしゃしゃり出ちゃ、あいつらも隠居を潰して士気をあげる良い機会だってぇ、余計調子付きやしょう。 数を揃えられちゃ、さしものウーでも分が悪くなる。それこそーーぅなっ?
[べしん、といい音がしてびっくり。 カルヴィンに近づいて手に鼻を寄せた]
ええと…借りを重ねるばっかしで、ろくに返せもしやせんのに面目ねぇ。 あっしにできることがあれば、必ず恩には報うと誓いやすよ、ジェームス
(32) 2013/04/05(Fri) 15時頃
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ウーは強いから大丈夫ですよ。 喧嘩ってぇほどでもねぇ、ちょちょいもちょいでさ
[カルヴィンの手をべろん、してにゃごにゃご]
(33) 2013/04/05(Fri) 15時頃
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……じぇーちゃ、……
おれ、おとな?……もう、おとな、なれた?
[顔に触れる舌先に目を閉じる。
その舌先ですら、柔らかく、あたたかく、優しい。]
いろっぽいのは、りっぱな、おとな?
[涙が止まればそんな事を、両の目で見上げて問いかける。
見上げて、唇を寄せて、ちゅ、と音を立てた。]
― 門の向こう ―
[初めての門の外。
一歩出て、それから先が進めない。
家の中とは違う、外の途方もない広さと。
庭の中とは違う、側に誰もいない寂しさと。]
………ひろいみちは、あるかない
知らない猫には、あいさつ、
[じえーちゃに教えてもらった事を、おまじないのように繰り返す。
吸って、吐いて、深呼吸をして。
胸のどきどきと足の震えが収まれば、歩き出した。
まずは、いえのまわり、一周。]
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[寄ってきたゴロの匂いを嗅いで、 舐めてくれたお礼にほっぺをぺろり。]
うん。ウーは強いもの。 ウーがいやな連中をやっつけに行くんだったら、 ぼくも行こうかな。
こうやって、そいつらをぶっとばすんだ。
[おもむろに二本足で立ち上がって、 シャドー猫パンチを何度か繰り出す。]
(34) 2013/04/05(Fri) 15時半頃
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ルールも守れないような糞野郎とするような喧嘩なんてないだろ。 それに……!!?
[鈴の音とカルヴィンの鳴き声に言葉を止めてから大丈夫そうかと兄が舐めるのを見て]
ともかく承知はした。 しかし俺はゴロの手など借りなくても困らない。
[もっと兄らしい態度でいてくれればそれだけでよかったのに。 ふぃと顔を背けて、尻尾は縁側をぴしぴし叩いた]
(35) 2013/04/05(Fri) 15時半頃
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こいつぁ頼もしい助っ人でございやすね
[カルヴィンの猫パンチに、おぉぉ、と拍手]
けど、漢の喧嘩は一対一。手出しは無用でさぁ。 向こうの取り巻きが先に手を出してきやったら、そいつをお見舞いしてやんなせぇ
[ウーがカルヴィンを見届け人として認めるかどうかは、自分の裁量ではない。 金緑を細めた]
(36) 2013/04/05(Fri) 15時半頃
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― 桜のベッドの下 ―
[触れ合う肌と肌の温度が心地良い。
眠たげな瞳が、じいっと見上げる。]
……大人、
へへ、……おとな、かー
[ゆら、ゆら、機嫌良く揺れた尻尾が地面を叩き、ふわりと桜の花びらが舞う。
両腕を背に回し、ぎゅうと抱き締めて。]
……くらくらした、の?
まだくらくら、する?
大丈夫?
[ふぇろもんって、なんだろう。]
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かたじけねぇ
[嬉しそうに、寝そべるジェームスに額をすりり]
恩にきる。ジェームスにゃ不要でしょうが、あっしは…
[礼の一環として毛繕いでも、と背けられた顔の耳元を一つ舐めた]
(37) 2013/04/05(Fri) 16時頃
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