226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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[どれだけそうしていただろう。 青年はおもむろに立ち上がると、ぱき、ぱきと肩を鳴らした。 次いで首に通る銀鎖を外して、通す鍵はひとつ。 机の引き出しに閉じ込めた「きろく」に掛けた鍵。
無くさないように、落とさないように。 首にかけ直せば胸元で下げた鍵が小さな音を立てた。
一連の作業を行えば、青年は自室を後にしようと、ふらりと扉を潜り抜け、どこか覚束無い足取りで廊下へ出る。
その直前。
床に散らばる本の中に紛れた"私"の文字。 虚ろ目の青年は、その一冊を取り上げるために立ち止まって身を屈め、拾い上げた。
そうして、今度こそ自室を後にしたのだった。]
(27) 2015/06/07(Sun) 15時頃
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[廊下へと出れば本の中身に目を通すこともなく、あてどなくふらふらと、歩く。歩く。 指先に巻かれた白い布を剥がして。 これはどうして巻いてあったんだっけ。なんて考えていた。
指先に伝う鈍い痛みは珍しいことではない。 手当してもらったんだっけと首を傾げる青年はすでに一度センセーの部屋へ訪れた目的を忘れていた。]
オマエ…、"部屋で休んでくる"んじゃなかったっけ?
[その時、不意に視界に飛び込んだ分厚い包帯に覆われたその人>>21を見て思わず皮肉めいた言葉をかける。 彼の休んでくるという言葉が大体は言葉だけに終わることを短くもない付き合いの中で青年は知っていた。
少しでも長くみんなといたい。 それが理由であるとは本人から聞いたのか、 それともシーシャの推測だったかは定かでない。 どちらにせよ、そのことについて青年が口にすることはない。]
(28) 2015/06/07(Sun) 15時頃
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[メルヤの隣にいたトレイルは>>8此方の方を振り向けば 口笛鳴らしてキルロイと視線と視線で語り合う
いったいどんな会話や縁を重ねてきたのやら 何やら通じ合う様な2人を見つめていたら、 トレイルからの挨拶はごく平凡なものであったが
――何やら言葉を飲み込む様子には、軽く小首を傾げよう
キルロイからの視線>>11には、瞳を一度瞬かせて視線を絡ませて それから...は彼らの会話を聞いている]
(29) 2015/06/07(Sun) 15時半頃
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……。
[メルヤ程ではないけれど、人間観察は割とする方だ 何やらメルヤの言葉に照れくさそうに視線を反らす姿に あらやっぱり仲が良いんじゃない、なんて胸中呟く>>9
しかし自分への視線には疎いのもまた...の特徴で 内心変化に気付いているメルヤに、それでも肝心なことに結び付かぬ彼に 内面を隠すのに手慣れた彼 言葉に出されなければ、...には気づけない]
(30) 2015/06/07(Sun) 15時半頃
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[そのままゆるりと去ろうとしたトレイルに、メルヤが押し付ける図書館の本 中庭行きから進路変更した彼は、結局私と瞳を合わせない それが何から来るは、は知らねども
私をケイトと愛称で呼んでも、合わさない視線 ...はトレイルという男の胸中はわからない 彼の抱えるものも、何も知らぬ。踏み込む事も出来やしない
彼の方から作る壁に、私は其れを蹴破ってまで踏み込む程の熱は与えられないから
されどそれ以外は普通に接しているし、 瞳を合わさぬ事に関して少しばかりの罪悪感は持っているのだろう
そうであるという事は所作を見ればわかる だから...は普段通り無表情に、合わぬ視線に言及することもなく その背を見送るそれだけだ
立ち去るトレイルの背に呟いたキルロイの言葉>>13に、 思わず噴き出しそうになったのは内緒だ]
(31) 2015/06/07(Sun) 15時半頃
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確かに、彼も若いわよね ……本人は自分はお兄さんだって思ってるだろうけれど
[なんて、呟いてみる 其れと同時に、キルロイが微か顔をしかめるのに気付いた>>14 私にできる事は、今大丈夫かと告げることではないだろう ――強がり、痛みを見せぬようにしてきた彼の心 其れをメルヤに晒すのは、避けたいと]
ええ、″また後″でね。メルヤ
[また後で、と告げ去っていくメルヤの幻覚症状には未だ考えは及ばず 彼はよく、″後で″等未来の約束を紡ぐとぼんやり思った それは...と同じく、残りの砂時計の時間を見ぬふりをして、 不確かな未来を幸福であれかしと願っているからだろうか
去りゆく2人に手を振り、2人共去って行って キルロイと2人になった廊下 探し人はメルヤと鉢合わせしている事は知らず>>28 ...はキルロイに問いかける]
(32) 2015/06/07(Sun) 15時半頃
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……ね、キルロイ 少しだけ貴方の部屋で休ませてくれたら嬉しいな ちょっと私も、歩きすぎたかもしれない
[痛みに顔を顰めたのに気付いたこと 彼は私を送っていってくれるという。それでもなるべく 貴方の痛みを耐える時間を短くしたいと願う 先に、貴方に薬を飲んでほしいと
それに硬化して軋む間接の痛みは実は結構辛いのだ 他者に弱音を吐くのは滅多とないけれど 少しだけ、貴方に吐露して願うが、どうだったろう*]
(33) 2015/06/07(Sun) 15時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/07(Sun) 15時半頃
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[>>28自室のドアを開こうとした時だった。彼は応じるように、シーシャに顔を向ける。 一人でゆっくりと歩いている内に、頭痛も少し治まった。 彼は平常通りを心掛けた。]
あれ。シーシャ。図書館振りだね 部屋では、今から休もうとしてたんだよ
ミイラの邪魔にあって、ね。
[正直に言えば、彼は部屋で休むような行為は好きではない。 何時まで、誰と一緒に居られるかわからない。彼は大体、誰かの元に足を運ぶことが多い。患者仲間の病状がどういったものかはよく見ていた。]
今から休むとこ、だけど。 せっかくだから、シーシャお茶でも飲んでいく?
[休むつもりが、こんな風に誘いかける。 それも彼が時間が有限であることを知っているからだろう*]
(34) 2015/06/07(Sun) 15時半頃
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うんうん…え? な、なんだってぇ!?
[と、タルトちゃんの声に合わせて小声にしつつも驚いて。少しだけショックを受けたらしい。]
なんてことだ…タルトちゃんがわるい大人の毒牙にかかるなんて…。 おのれせんせー!
…じゃなかった。ラブレターの書き方か。
[ナナオは明後日の方を見てこぶしを握ったりしつつ、ころころと表情を変えて。 今度はまじめな顔――笑っているけれど――に戻って、手を組んだ。]
分かった。じゃあ便せんから一緒に作ろうか。ラブレターかぁ。きっとせんせーも喜ぶよ。
[そう言って、一緒に凝ったラブレターを作ろうとして紙を取り出した。]
内容はやっぱり、タルトちゃんが書かなきゃね。伝えたい気持ちを素直に書くといいよ。
えっと…、「せんせーのことが好きです。」とかかな?
(35) 2015/06/07(Sun) 16時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/07(Sun) 16時頃
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……そ。図書館ブリ。 とっくに部屋に戻ってるモンだと思ってたぜ。
[名前を呼ばれる。振り向いた体の包帯が擦れる音がした。 ミイラ。と単語が出れば青年は口の端を歪めて、ハ。と笑う。]
ココに長く居すぎて化石になりかけてるミイラだろ。 そいつは災難だったなァ。
[食堂で別れた時に、件のミイラのことをミイラちゃんと呼ばわった>>1:108ことを思い出した。 シーシャは人にアダ名を好んで付けたりはしないから、ミイラちゃん。なんてアダ名はきっと"私"が考えたのだろうと、結論。]
(36) 2015/06/07(Sun) 16時半頃
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――ヘェ、珍しく休むとこか。 ソレならご相伴に預かるのも吝かじゃあねぇな。
[珍しくも大人しく休むと宣う>>34のなら、誘いを断る理由もない。誘われればそのまま付き従うことにするだろう。**]
(37) 2015/06/07(Sun) 16時半頃
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[>>36入院歴はシーシャの方が長い。化石になりかけている、とは文字通りだろうと彼は思った。 結晶化していく体。薄れて欠けていくもの。
災難だった、と言われれば、まあね、と淡々と返す]
キルロイにも会ってね。 元気そうな様子で良かったよ。
[自室を開けながら、先ほど会った二人のことを話す。
扉を開けば構造はほぼ一緒。
彼の部屋はベッドに、テーブルと椅子。患者用の冷蔵庫と全室に誂えたものばかりが目立つ。
簡素で住民を連想させづらい部屋の中で特色があったのは小さな二段のラック。
中には様々な手品道具が入っていた。]
(38) 2015/06/07(Sun) 17時半頃
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シーシャ何飲む? ちょっと早いけど、せっかくだから酒でも飲もうか?
[シーシャを椅子に促して、彼自身は小さな冷蔵庫を開く。 本など読まないと言っていた。
シーシャが本を持っているのを見て、不思議そうに目を丸くする。]
……ところでその本、どうしたんだい?
[世間話のような気楽さで、問い掛けた。]
(39) 2015/06/07(Sun) 17時半頃
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[疼痛は治まりつつあった。幻覚症状もほとんどない。彼の視界の隅で、シーシャに寄り添うような白いワンピースの女性が居たが、ぼやけている。
耳の奥から聞こえる。 『やあ♪ やあ♪ ショータイムだよ♪ ショータイムだよ♪』という声もどこかか細く遠い。 姿がなく、声だけであることに今は感謝した。火の輪くぐりでもしてそうな、高らかな声だったからだ。
触覚は最近あらわれたものなため、薄れていく幻視では無いと思いたいが、あったら大惨事だ。
自分の笑いの沸点が高いのは、愉快な幻覚と付き合っているせいだろうと、彼はふと思った。]
(40) 2015/06/07(Sun) 17時半頃
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”――違えるなよ、それ。”
[鮮明に甦ったのは、雑用を押し付けたトレイルの声。
幻覚が見えはじめたのは何時からだったろうか。入所した頃には無かった、後々にあらわれた症状。
(違えるはずがないだろ。)
心の中で、返答する。現実を現状を、直視する。 記憶を掘り起こし、鮮明に辿る。
少しずつ入れ替わっていく入所者達。 誰ひとりとして、忘れていない。忘れない。**]
(41) 2015/06/07(Sun) 17時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/07(Sun) 17時半頃
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[廊下にて再びケイトリンと二人になれば、 困ったように、ぽつりと]
………ごめん。なんか、手。離せなくて。
[どうしてだろうか。 彼女の身体が心配だというのは、本当だけど全てではなく。 離せば二度と触れられなくなってしまうのではないかと。そんな漠然とした怖れを、上手く言葉にすることが出来なかった]
えっ?
[そんな彼女からの問いかけ>>33に、向けるのは心配そうな眼差し。ただ、おそらくは此方の不調も気づかれているのだろう。 …彼女は優しいから]
分かった、俺の部屋に戻ろうか。
[苦笑を零して、触れる指先に力を込める。 疲れたら途中でも休むから、と付け足して、 そう遠くない自室までの道のりをゆっくりと歩いた]
(42) 2015/06/07(Sun) 18時頃
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―自室―
[部屋に戻ってくれば、まず一番にケイトリンを座らせて。 其処で漸く、そっと繋いでいた手を離す]
ちょっと、待ってて。
[その頃には情けないことに、 自分の笑顔も大分引きつっていたように思う。 もっと頑張れ、男の意地。 一言断ってから、薬を探し当てて飲むまでの動作は素早かった。 少し多目の量を飲んだこと、気づかれていなければ良い。 そうして一息ついてから、改めて東雲色を見やる]
……ええと、お茶飲む?
[鎮痛剤の効果は即座に現われる訳ではないが、 薬を飲めたことで少しだけ心に余裕が出来た。 もっとも自室で提供できるのは、 買い置きの御茶くらいではあるのだが]
(43) 2015/06/07(Sun) 18時頃
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[断られなければ、 紙パックの御茶にストローを指して渡しつつ。 逢いに行こうとしている人物を想う]
シー兄ちゃん、何処にいるだろうなぁ。
[前述の通り>>20兄ちゃん、と年長の彼を呼んではいるが。 実際の所は、何処か放って置けない人だなと思っている。 まあ、自分の具合が悪くなってからは、 それも気持ちばかりであまり役にも立てていないのだが]
(44) 2015/06/07(Sun) 18時頃
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[シーシャが絵本を描いていると知ってからは、 自分も真似して絵日記を描いてみたりもした。 ところがある日、彼は描くのを止めてしまった。 騒ぎに気付いて向かってみれば、 部屋が凄いことになっていて>>1:301。 何故かシーシャが死んでしまうのではないかと思って、 泣きそうになったのを覚えている]
(君がもうペンを握ることが出来ないのならば。 ―――"絵本"の続きは、俺が描こう)
[其処に綴られているのは彼の文字ではなく。 其処に記されているのは彼の感情ではなく。 だから、それは何の意味も無いことかもしれなかった。
それでも見かけたシーシャをスケッチして。 笑っている姿、困っている姿、怒っている姿。 あの日から少しずつ書き溜めて、 もうすぐ一冊埋まりそうだったのに]
(45) 2015/06/07(Sun) 18時頃
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[自室の棚には、 大量のスケッチブックの他に。 最後数ページの空白を残した絵日記と、 少し大きめの紙でできた箱が置かれている]
(46) 2015/06/07(Sun) 18時頃
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[箱の中身は、"文通相手"のヒナコから送られてきた手紙たち。 そして、返事を描こうとして、かけなくて、 完成することなく中途半端に終わってしまった何枚もの手紙。
ヒナコは自分の描いた絵を、 本当に素直に喜んでくれていたと思う。 それがとても、嬉しかった。 他の人に見せても良いかと問われたとき>>1:77は、 驚いて慌ててしまったけれど、照れながらも頷いた。 …自分も、"あの絵"は、気に入っていたのだ。
だからこそ。 彼女から手紙が来るたびに、描いてみようとはするのだけれど、 明らかに下手になっている絵を送ることが出来なくて]
(47) 2015/06/07(Sun) 18時頃
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[此の部屋にあるのは、沢山の未練の欠片。 それを見守るように机の上では、 薬瓶に閉じ込めたばかりの宝石たちが優しく煌いている。 …先程、言おうとして言えなかったこと]
(今ならもう一度、描けるだろうか)
[全く同じようには、無理だとしても]
(君が力をくれたから)
[三か月ぶりに、何を描くのかはもう決めてある。 上手く出来ないかもしれないけれど、君の――――…**]
(48) 2015/06/07(Sun) 18時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/07(Sun) 18時頃
メルヤは、キルロイ達は仲良くしているか、ふと思いだした**
2015/06/07(Sun) 18時頃
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[近寄りながら声を掛けると>>3杖を拾おうとしていた少女は顔をあげた。 榛色の視線がこちらを向いて、いいえ、と首を振る。
手助けが必要かなと手を伸ばしかけるが、それより先に彼女はなんとか立ち上がった。]
そうかい? 大事ないといいのだけれど。
[ぼうっとしてという彼女の言葉に、さっき見たことはあまり口にしない方がいいのだろうと判断する。 ここにいる人たちは皆、不治の病を抱えてそれまでの生活を断ち切られてきている。 自分のように、人生をほとんどやりきって思い残すこともない、と言うわけではない。 思い悩むことも多いはずだ。]
(49) 2015/06/07(Sun) 19時頃
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…慣れない杖は歩きにくいだろう。 小石の上に乗ってしまったりすると滑ってしまうから気を付けて。
それと、杖は握り方が悪いと手首を痛めてしまうよ。 手首が杖の足の真上に来るように握ると負担が減るから、意識してそうするといい。
[だから、頭を下げる彼女には何でもないアドバイスをする。 彼女が転けたのは言葉どおりぼうっとしていたからで、自分は何も見ていないから言われたことを信じているという意味を込めて。
もちろん、立ち上がりはしたもののどこか覚束ない雰囲気の足許が気になったというのもあるが。 余計なお世話だといわれれば素直に謝るだろう]
(50) 2015/06/07(Sun) 19時頃
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[ここにはよくくるのか>>4と問われればにこりといたすらっぽく笑う。]
そうだね、晴れの日はだいたいここにいることが多いかな。 図書室から本を何冊か持ってきて本を読むのもいいし、そこの大きな木に登って音楽を聴きながら居眠りするのも素敵だね。
──ただし、私が外で居眠りをすると皆が素足ですっ飛んでくるんだけどね。 私の夢から逃げ出した何かが、この病気を広めるといけないから。 まぁ、この病はここの入院患者には感染しないって言われているから、貴女は心配しなくても大丈夫だと思うよ。
[眠っている間に記憶が幻獣になって流れ出す。 自分で見たことはないが、同じ病の相手ならたくさん見てきたし、自分もそれに触れて罹患したのだ。
彼女が自分の病をどれだけ知っているかは思い出せないが、これは世間話だ。 あまり気にすることもあるまい*]
(51) 2015/06/07(Sun) 19時頃
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[青年がトレイルのことを揶揄った口は、メルヤに部屋の中へと促されるうちに無意識にぎゅっと引き結ばれた。
結晶になって、化石として残ったとして、後の人々はそんな"彼"を見て何を思うのだろうと。 分析をして、名前を付けて、解読をしても、その中に"彼"の思いは遺されてはいなくて。 体だけが文字通り化石として残り続ける。それを。 自分というものが失われていく恐怖を知る青年は、その一点を。
( うらやましい )
そう、思って いた。 流れ落ちる水のように、零れ落ちる砂のように。 少しずつ、少しずつ欠けていくのは同じ なのに。 青年には何も残らない 残らない 残らない。から。
――――そんな気持ちすら何時の間にか、無くなって。 シーシャの中の"私"はそんな相手をとても愛おしく、呼ぶ。]
(52) 2015/06/07(Sun) 19時半頃
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キルロイ? あァ、…そういえば今日は見てねえなぁ。
[青年は邪魔すると一言余計に告げて、上がり込む。 シーシャの自室と構造は変わらないハズが、壁のキズが残っていないせいか、それとも調度品が置いてあるせいか、同じ作りには見えないメルヤの部屋。
振られた話の中に思い起こすのは自分を兄ちゃんと呼ぶ烏の弟分と、それと、表情のない紫水晶の瞳と。>>38 あの二人は今頃どうしているのだろうかと暫し思いを馳せた。]
(53) 2015/06/07(Sun) 19時半頃
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― 表紙のない絵本と漆黒の烏と ―
[それはある日の午後のこと。 表紙のない絵本には未だ空白の頁が多かった。
青年は暇さえあれば中庭や食堂で"描いて"いたから、 それを見ていたのだろうか。 それとも、直接聞かれたのかもしれない。
どちらにしても"私"以外に隠し事をするつもりの無かった青年は、何を書いているのかと興味を示す者>>45があったのなら表向き面倒だなどとため息を吐きながらも、何を書いているのか、程度は教えることにしただろう。
絵はそう得意ではなかったために、絵の殆ど無い絵本。 尤も、濡れ羽色の髪の少年が絵を描いていることを知っていれば中身を見せることはなく、はにかんで誤魔化しただろうけれど。]
(54) 2015/06/07(Sun) 19時半頃
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[それから。 どういうわけか少年も絵日記を描くようになったようだった。 その原因に自分が絡んでいるとは知らないまま、少年の絵を目にする機会があれば、上手いな、なんて手放しで褒めていたに違いない。 少年との出会い頭のついで、頭を撫でてやるのが何時の間にか青年の悪癖と化していた。
それが。全て終わったのがあの日>>1:301のこと。
青年が暴れる音は直ぐに気付かれて 廊下に緊急時のサイレンが鳴った。その時のこと。
青年は何処か他人事のようにそれを見ていた。 自室から廊下へ引き出されて。両手を拘束される自分。 首筋にはしる微かな痛みと、滲んでボヤけた視界と。
人の顔。顔。顔。 シーシャを見る無機質な目と、白い壁と。
遠く、遠くに見えた、烏のはね。>>45]
(55) 2015/06/07(Sun) 19時半頃
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[次に目覚めたのは空っぽの部屋。 腕に刺さる針と落ちていく水滴の音だけが煩かった。
目覚めて、意識を失ってを繰り返すだけの毎日。 混濁した頭では時間の経過のほども理解には至らなかった。
その部屋を出る時まで青年は知らなかった。 ――今も、知らない。
白く並んだ扉の向こう側。 センセーの部屋の直ぐ近くのその部屋>>1:229が、 一時的とは言え紛れも無く"シーシャの部屋"であったことを。]
(56) 2015/06/07(Sun) 19時半頃
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