208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 16時頃
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─夜・ライジの部屋─
──…ふ、ッん……
[行儀が悪いと咎められた>>15>>16>>17ところで、既にそれは言葉遊びの範疇か。 特に気に掛ける訳でもなく歪んだ笑いだけ浮かべて返す。 それよりも唇をなぞりなぞり、焦らされたなら、こらえきれずに自ら彼の唇を奪う。 視界の届かぬところで、もう中心が熱を帯びているのは寄せた肌の感触で知り得るもの。 何故我慢をするのかと、余韻を愉しむ意味を見出せぬ己は。 甘美な馳走を目の前にして、ルールやマナーを取り払っている今は我慢出来ない粗野な輩に成り下がり。 交わす甘味さえ感じる唾液の味と、間近に感じる己の纏った柑橘の芳香に紛れる彼の匂いと、耳に届く淫らな意味を持つ水音と、それにあてられて上がる体温とに酔うようにして。 晒された彼の肌の形をなぞるよう、優しく、柔らかく、胸から脇腹を通りその背へと指を滑らかに滑らせながら。]
(28) 2014/12/24(Wed) 16時頃
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そう、心掛けていますの。 何時でも、美味しく食べてもらえるように。
[匂いは強くなく、仄かに香る程度で心地良さのあるものを常に選ぶし、時折何故怠ったのかは判らなくなるものの、意識の繋がるこの身は何時でも磨き上げている。]
ライジも、とても美味しそうね?
[唇を交わす合間、その端に僅かな光を讃える唾液もそのままに、彼の髪に手をゆっくりと梳き入れて。 相手の感触を確かめるように抱きしめる間にすっかりと硬く形を変えた下腹部の芯の先端を、空いた方の指先でそっと捉え、様子を窺うように問い掛ける。]
これを、食べたい…貴方に食べさせて欲しいの。
(29) 2014/12/24(Wed) 16時頃
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[うっとりとした呟きは、頭の中と似て何処か茫洋とした夢見心地の響きで。 彼がそのまま己へと体重をかければ、抗う素振りも見せず素直に身体を倒して、シーツに寄る皺を波に見立てて白い海に彼と溺れよう。]
あ、あ…ッ──
[感じれば素直に、彼の好む鳴き声で啼いて。 それでも快楽に酔う身体のその奥で求めるのは、彼の持つ血の濃さなのだが──。*]
(30) 2014/12/24(Wed) 16時頃
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― 翌朝 自室 ―
[良くない夢を見た。 けれど、その夢の内容すら曖昧だ。
曖昧なのは、夢の事だけだろうか。 昨晩、交わした言葉がもう、曖昧だ。 相手がクアトロであったことは、覚えているのだけれど。
寝台の上、そんなようなことを考えながら体を起こしたのはきっと朝食のベルが鳴るよりずっと前。 昨日立てた、今日の予定を思い出しながら寝台から抜け出る。
洗い物を入れた籠を抱え、早朝の空気の満ちる廊下を行く。 下位の者に頼むという発想は、無かった。 働く事の方が性に合っている。 それはきっと、此処に来る前からもそうだったのだろう。
裏庭に出れば洗濯道具を引っ張り出し、朝陽の元、汚れたシャツを手で洗っていく。 自分がここに来て、何年が経っているのだろう。 洗濯道具だって、もっと便利なものが登場しているのだろうが、気付けば手に馴染んだ方法を用いていた。]
(31) 2014/12/24(Wed) 16時頃
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[深い紺のシャツを、洗剤を溶かした水へと浸す。 黒く固まった血液が、じわりと溶けては泡に紛れていった。]
……借り、返さないと……
[誰かに、貸しを作っていた。 ただそれだけを断片的に思い出せば、慎重にその糸を手繰ろうと試みる。 せめて、誰が口にしたのかという事だけでも、思い出せれば。
けれど、細く弱い記憶の糸が切れてしまえば溜息を一つつく。 無駄だと、わかっている。 いつだって、そんな風に忘れていくのだから。
ゆるりと首を一つ横に振れば、紺に紛れてしまった黒い赤を洗い落とすべく、洗濯作業へと没頭していく。*]
(32) 2014/12/24(Wed) 16時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 16時頃
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[甲高い声は、記憶に刻み込む。 熱に潤む瞳も、呆気にとられた顔も、他の表情もまた深く。 拗ねるような顔も。]
……おー、換えよか。 変な声出すなよー、我慢できんなるけ。
[挨拶のような口付けに、擽ったそうに笑えば。 固く結んでいた結び目をほどいて、包帯を交換し始めた。 背中も、腕も、濁る紅から綺麗な白に。]
おまじない。
[傷のない肌に柔らかなものが触れて、そう告げるのも昼と変わらず。 そして包帯の上から腕に巻き付ける、バンダナ。 不思議な顔をされても、頭を撫でやって誤魔化した。]
(33) 2014/12/24(Wed) 16時頃
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[寝るといった彼を寝台へと横たわらせ、寝息が聞こえ出すまでは傍にいよう。 そして朝が来る前に、男はその部屋の扉を抜ける。
そっと、額に口付けを落として*]
(34) 2014/12/24(Wed) 16時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 16時半頃
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[吸血鬼はジリヤを彼の部屋の寝台に寝かしつけると、朝食は摂れるか、運んできてやろうかなどと甲斐甲斐しく尋ねた。
その後吸血鬼は厨房に戻って朝食の用意を終え、今日はいつもより少し遅い時間に鳴ることになった鐘の音を響かせる。
リンリンリン。]
(35) 2014/12/24(Wed) 16時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 16時半頃
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成程。
[まあ、そうだろうとは。>>1:296 文字を”音”で聞き取るから読む、書くという習慣が余りなかった。これは此処に来る前からだろうか。以前を覚えていないから比較の仕様がなかった。 そしてその性質上無音、又は静寂というものが伴わないわけで。]
墨と硯が削れる音も、筆が紙に乗る音も ――嫌いじゃない。
[紙が写し出す文字は彼の性質がよく表れたような落ち着いたものだ。]
(36) 2014/12/24(Wed) 16時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 16時半頃
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─朝─
[そういえば、ライジの部屋へ行ったのは何故だったろう。 そんなことを思いながら意識を浮上させたが、身体は泥に沈み込むよう。 陽光を遮るように厚く垂れ下がったカーテンが、それでも抑え込めない太陽に、暖色に染められているのを視界の端に留めれば、記憶に残るのは昨晩の交わりのみ。
白い消毒液は何処に転がって行ったか。]
……あぁ……
[呻くように漏れた声は、音を明確に発することが出来ずに掠れて空気に溶ける。 持ち上げた瞼の重さと、腫れぼったさに、一度湯浴みをしたいと思ったけれど。 今身体が求めるのは疲れた身体を癒す為の眠りのよう。 不老な筈なのに事後の倦怠感は残るのは不思議だと思うが、それを思うのが初めてなのか何度目かなのかさえわからないまま。 再び温い微睡みに包まれて──。*]
(37) 2014/12/24(Wed) 16時半頃
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ー自室ー
[>>35鈴の音で意識が覚醒した。 ううんと伸びをして、べっどから起き上がる。 昨晩は確か血のように赤いワインと共に薬を飲んでから寝たのだっけ。 少なくとも薬を欠かす動機は無いのだから多分飲んだのだろう。
伸びをした際に捲れた左腕に「朝餉の後湯浴み」と墨で記してあるのが見えた。 こんな事しなくても木乃伊くんじゃあるまいし昨日の事くらい忘れないのに、と昨晩の自分の行動を笑う。]
嗚呼、朝餉の刻か。 向かおうかね。
(38) 2014/12/24(Wed) 16時半頃
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― 晩 自室にて ―
ん。……あとついでに、軽くで良いから汗拭いて。
[布はそこ、新しい包帯はそこに、と其々の方を指差して。 図書館でそうする様に、寝台の上に腰かけたまま、背を向ける。
解かれる包帯、露わになる背。 ガーゼをあてる手つき、包帯を巻く仕草、これらの感覚は、よく知っている、覚えている。
触れた唇に上がりかけた声を飲み込めば、灰のシャツに袖を通す。 その最中、腕に巻いたままのバンダナの存在に気付くだろう。 いいのか、と、視線で問うも、言葉が得られなければ詮索はしなかった。 促されるままに、寝台へと横たわる。]
……部屋、戻っていいぞ、
[そう告げるも、きっと彼は部屋を出ない。 観念したように目を閉じれば、寝息が聞こえだすのも直ぐだろう。 額に触れた唇に、くぐもった声にならない音を発して。]
(39) 2014/12/24(Wed) 17時頃
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─翌朝─
[朝起きて、最初に感じたのは違和感だった。 寝起きに頭を掻いて、バンダナがないことに気づく。 昨夜ヒューの腕に巻き付けたことを思い出して、更に違和が膨らむ。 『何故』そうしたのかを覚えていたからだ。 毎日記憶がリセットされるわけではない。 が、あまりにもいつもより鮮明に思い出せたのだ。]
……何をしとんかね、わしゃ。
[固い髪を掻きむしる。 理性で止められなかったのは、薬を飲まなかったせいだろうか。 ぐるぐると考えているところで、朝食の鈴がなった。]
(40) 2014/12/24(Wed) 17時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 17時頃
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― 朝 裏庭 ―
[裏庭の一角、適当な木にロープを張れば、洗った服を干していく。 残り半分といったところでベルの音が聞こえれば、自然、手は焦るものとなるだろう。
それでも、地面に落とすといった失敗はせずにすべてを干し終われば、捲っていた袖を解く。 その片腕、包帯だけでないものが結わえられていることをようやく思い出すか。]
………
[あの時、このバンダナを腕に巻いた彼の真意はわからない。 貰ってしまってもいいものなのだろうか、それともこれは借りたものだったか。 どうしてこうも、記憶が曖昧なのだろう。 他の者よりもずっと、ずっと記憶が残らないのは何故なのだろう。
脳裡に甘く響くのは、吸血鬼の「忘れてしまえばいい」という、幼子をあやすかのような言葉。
結び目に軽く触れ、暫し浸るように考え込んだ後。 袖を元のように戻して、掃除道具を戻しに向かう。 開いた襟の奥、鎖骨に残る紅い跡は未だ、思い出せず。]
(41) 2014/12/24(Wed) 17時半頃
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─談話室─
[昨夜は簡易サンドウィッチを食べた、だから朝昼抜かしたところで問題はないだろう。 主の手のこもった朝食に目もくれず、誘われることなく 男はふらふらと談話室のソファに座り込んだ。]
だ、る。
[体が少しばかり、重い。 薬を飲まなかった影響だろうか。 それとも、宣言通りに風邪でも引いてしまったのか。
掲げられた絵を見上げて息を吐き出す。]
(42) 2014/12/24(Wed) 17時半頃
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― 食堂 ―
[食堂まで早足で向かえば、いつも通りの定位置に腰かける。 隣席に、いつもの姿は既にあっただろうか。
椅子につけば、皿に乗せられたクロワッサンを取り、端を一口齧って。]
……、
[何をしているのだ、と、我に返る。 まだ、席に誰が着いているのかも確認していないというのに。
―――― こんな失敗、した事は無かったというのに。
食べかけのクロワッサンを皿に戻せば、行儀悪く片膝を抱える。 「食えよ」と言う声と、「待て」と告げたかつての声と。
包帯の向こう、痛まぬ筈の傷が疼く気配。 膝頭に額をつければ、目を伏せた。]
(43) 2014/12/24(Wed) 17時半頃
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[ 五月蝿い。
ボクを呼ばないで。
触らないでよ。
ボクに触るなら――――]
(44) 2014/12/24(Wed) 18時頃
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―浴場→自室―
[薄く瞼が開く。 鼓動が静かに、もう纏う熱気もない。 湯とは違う温もりが身を支えている。 それは理解出来てもまだ視界がぼやけて。
――ぼんやりとハッキリしない輪郭を辿るように、瞳の先に映る誰かの肌をか細い指で辿った]*
(45) 2014/12/24(Wed) 18時頃
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[ゆるく覚醒すれば鈴の音>>42隣に気配 姫様を抱えた従者か]
朝食は?
[立ち上がりながらボリスに問う。 返答がなければそのまま食道へと向かう]
(46) 2014/12/24(Wed) 18時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 18時頃
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[伏せていた目を開けて、目の前にある絵画を眺める。 絵を描く身でありながら、この絵をあまり見ていなかった。
───いや、避けていた?]
………………。
[色彩、筆運び、すべてに見覚えがあった。]
いや、ちがう。 わしが描いたんじゃ、ない。
[けれど同じ絵を描いたことがある。 そんな気がして、ならなくて。]
(47) 2014/12/24(Wed) 18時頃
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……だいじょうぶ…
部屋にまだごはん…
[とは言っても自身が今どういう状況かも理解していない。 肌が露わになったままだということだけでも認識すれば ぷるりとすっかり元の白に戻った肌を震わせ。
横たえられたベッドに縋るよう、きゅっと丸くなっては意識を再びふかふかの真白に沈めた]**
(48) 2014/12/24(Wed) 18時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 18時頃
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ん、ん、あ。
[どれだけぼんやりとしていたのか、誰かの気配に全く気がつかなかった。 立ち上がる彼には気の抜けた声が返ることだろう。]
メシは、ええわ。 なんかちょっとだるいし。 遠慮なく食うといで。
[上位のものが下位に遠慮などすることもないだろうが 男は変わらず、声をかける。]
(49) 2014/12/24(Wed) 18時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 18時頃
石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 18時頃
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おや、木乃伊くん。
[食堂に入れば馴染みの赤毛頭>>43を見つけたので揶揄いを込めた渾名で呼ぶ。]
何時も通り見窄らしい色の赤毛を晒してるね。 同じ赤毛と言ってもあっしのが幾分か上等な 色をしているよ。
[定位置である木乃伊くんの隣に座りながら彼の頭をこつんと軽く小突いてやる。 あっしが浮かべるのは小馬鹿にしたようなにやついた笑み。其れは今日も変わらない。]
今日の朝餉も美味しそ……おや。
[珍しく木乃伊くんが先に朝食を摂ろうとしているのが目に留まり、何時もの定型の文句が止まる。]
出来立てを喰った方が美味いだろう?
[何故だか食べかけを皿に戻す彼の事は気にせず、くろわっさんをかふぇおれにどぷりと浸して齧った。]
(50) 2014/12/24(Wed) 18時頃
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[ジリヤの意識がおぼつかない様子だったので、鈴を鳴らした後吸血鬼は盆に朝食と水の入ったコップとを乗せて運んだ。
ちなみに無言の圧力としてクアトロの席には錠剤を置いておいたが、本人が来ないなら効果も無いだろう。
コンコンコン。 折り目正しい符丁でノックし、再びジリヤの部屋に入る。]
ジリヤ……?
[そっと声をかけ、彼が寝ているようなら吸血鬼は椅子を引いて寝台の横に腰掛けただろう。 彼の容態を見守る為に。]
(51) 2014/12/24(Wed) 18時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 18時半頃
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[人を横抱きにして運ぶという慣れぬ動きをした所為だろうか。 吸血鬼の衣服からはらりと廊下に一枚の紙切れが落ちていた。
それは色鮮やかな写真。 写っているのはクランの入居者たち。
だが入居者たちにはこんな集合写真を撮った覚えなどないだろう……*]
(52) 2014/12/24(Wed) 18時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 18時半頃
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……木乃伊じゃない、……です。何度も言わせんな、……言わせないで、ください。 一回くらい、まともに、ヒューって、……呼んで、……
[冗談めかした言葉に反論する声は、言い淀む。 僅か、と称するには少し長い時間の間の後、緩やかに首を横に振った。
この声が、自分の名を正しく呼んだことは、ある。 それも、つい昨日の事だ。
何故、それを直ぐに思い出せないのか。 きつく、眉を寄せる。
忘れればいいと、遠く囁く声。 本当に、忘れてもいいのだろうか。 答えが見つかる前に、その疑問すらも遠のいていく。]
(53) 2014/12/24(Wed) 19時頃
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……発音できないわけじゃないんなら、名前で呼んでください。 それに、俺はこの色、気に入ってるんで。 チョウスケさんには、見窄らしく見えるかもしれねぇけど、……
[皿の上に手を伸ばし、一口を齧ったところで言葉も、動きも止まる。 まだ温かなクロワッサンはさっくりと香ばしく、バターの香りがした。]
そう、……ですね。 ……美味い、……です。
[パンを皿に戻し、顔を伏せながら、食事を始めるチョウスケへと答える。 言葉に嘘は、無かった。]
(54) 2014/12/24(Wed) 19時頃
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げ。覚えてやがったのか。
[>>54「発音できないわけじゃないんなら」という言葉に笑みが引き攣る。殊更何時も通りに接していたというのに。]
……まあ、忘れなくてもいいが。
[折角名前を呼んでやったのに忘れられるのも其れは其れで癪なのでそう言い添える。]
当たり前だよ、あっしと同じ赤毛頭を している癖に気に入らないなんて言ったら ただじゃあおかないよ。
[彼の生意気な反論にふんと言い返すと、齧ったくろわっさんを咀嚼する。
赤毛なんて珍しい髪色をしていると嫌な事が有るものだ。 遠い昔に孤独そうな主様を助けたくなったのも、此の情けない包帯男をなんだかんだと気に懸けてやるようになったのも、自分がこの髪色をしていなかったら無かった事かもしれない。]
(55) 2014/12/24(Wed) 19時頃
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お前さんの髪の色を愚弄していいのはあっしだけさね。
[ぽつりと独り言。 屹度木乃伊くんには聞こえなかったろう。*]
(56) 2014/12/24(Wed) 19時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/12/24(Wed) 19時半頃
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……覚えていた、けど。 いつ、忘れるかわからない、……。
[絞り出すように、吐き出す声。 もっと、色々な事を忘れているのではないだろうか。 大切に、覚えていなくてはいけないようなことも。
見窄らしい色、上等な色、ときて、次は“同じ”赤毛頭と。 僅か、顔を上げればクロワッサンを齧る横顔に視線を向け苦笑する。
そのパンが、半分ほどの大きさになるまで食べ進められたところで、自分も改めて皿の上へ手を伸ばすだろう。 さくりと、その表面に歯を立てて。]
……そういえば、裏庭に洗濯紐を張ったんだけど。……ですが。 洗う物あれば、洗っておくけど、……何か、言ったか? [籠ったような独り言>>56は、よく聞き取れず。 問い掛けながら、首を傾ぐ。]
(57) 2014/12/24(Wed) 20時頃
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