人狼議事


233 逢魔時の喫茶店

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 おはよう、店長、トレイル。

 …… ケイは厨房か。

[迎える声は、昼間と違って、見慣れたもので。
驚きはしないが、やはり面白いとは、思う。
―――…雰囲気の違い。
緊張に硬く見えるリツの横で、真逆のゆるさ。]

 コーヒー、何時もの………
 ああ、違う、ケイのコーヒー、だった。

[ふと、思い出して。
注文を投じてから、視線を店内に巡らせた。
羽根を隠さない、隠す必要もない客の姿も在って
おれはあれより人間態でなくなるので、暫くこのまま。]


―エフとの

酷使してるな

[ 眼鏡。まあ、無事なら、いいんだ。
手については恥ずかしい、とはまた言ったが、厭、とは思えなくてそのままだ。 ]

――、勿体無い?

[ 変なことを言う。
果物が綺麗だから食べないとか言ってたら、腹減って死ぬのでは。本当、なんだか浮世離れしてる。
――そんな益体も無い考えは、たった一言に、全て消し飛んだ。]


 
 昼でも夜でも、似合う。
 ……… 服。

[リツとトレイル>>*8の会話が聞こえたので
半裸同然の客も、いかがわしい意味ではなく
そういえば居るな、と、申し訳半分、頷いた。

そして、席に座ってから
視線を落とす先、分厚いメニュー。]

 おれは、コーヒーとか、コーヒーとか
 ……… 雲の糸とか。

[蜘蛛ではなく、雲。
人間が見る、触れることの出来ないそれではなく
比較的おれに親しみのある食感がするが、
味付けしないと味がないところが、難だ。]


 
 おればかり見ていると

 面白いものを見逃すと、思う。

[トレイル>>*10の会話に
茶々を入れる意味ではなく、おれなり、至極真面目。

なにか良からぬ面白そうな気配
無意識のうち、察していたような気がする。]


――ぇ、……

[ ――なんで。
俺、なにか言ったか。
そんなこと、匂わせたか。
覚えがない。ずいぶん前の酒場での吐露だって、自分でも意味不明な支離滅裂さだったんだから。]

――なんで、……

[ まるで誤魔化せない。
肯定してるのと一緒だ。
――ついこの間見た夢が蘇る。最近の心当たりといえば、あれだ。隠れてて悪かった、とエフは言った。――まさか、本当に]

――……、い、いいだろ、別に
もう、結構前の、ことだし

[なんだか、すごくバツか悪い。
元カレとか元カノの話、みたいな。いや、そんなんじゃ、なかったし。]


……、

[ 知りたい、と聞いて
こころが浮つく感じが続く。飲んでもいない酒に酔ったみたいだ。 ]

――俺は、……、
――あんたのこと、気に なる、

[ 何も、知らないんだから。
知れば、近づけるかと思って。
なんで、俺の秘密、知ってるのかというのも――気になるし。]

――あんた、
夜の方が起きてるみたいだ

[ 夜行性か。 ]


 
 ものを大事にするのは苦手でね。
 …… うん、でも、意外と壊れない。

[人間の物作りに対する情熱は、中々だ。
別におれの為では全くないが、感慨を覚えて
眼鏡の蔓に触れた。度は、人間の近視用程度、ある。

いやと此処でも言われないので
席に座るまで、このままだとおれは離さないのである。
片手でも飲み物は飲めるはずだ。]

 勿体ない。
 あんたの夢も、…… 大事な夢なのかと、思った。
 


[ ケイのコーヒー。
俺も、それにしてみよう。
冒険気味の注文はそれからでも遅くない。

と、>>*10トレイルがくれたのは
アドバイスらしい。
しかし、エフはこう言う。]

……なんか、変わってるのか、その

[ マスターの言葉を誤解していたが、いかがわしいなにかってことはないみたいだし。なんか、――ワイバーンとか聞こえた気がする。 ]


 
 本当に信じるか如何かは
 …おれがあんたを夢で探してからで、良い。

[良い、んだが。
此処でなら話して良いか、この店の中なら。

繋いだ指を引き寄せて、おれの目は、リツの指。
落としたまま、視線を重ねず、話を続けた。
――― 人間ではないことを拒まれたら、と
そんな予想を、思考に、組み立てていた所為。]

 良いんだが、 ………
 あんたは、おれが人間じゃあないと言ったら
 厭か。 だめか。

[ゆるく、首を捻る、視界の隅。
うん、まあ、此処から、人間でないものが見えるのだが。]


 
 良くない。

 ……… 夢に見るくらい、なんだろ。
 おれは、気になる。

[勿論、酒場で居合わせたわけじゃあない。
ただ、はぐらかされそうな口振り
眠気ばかり含んでいた声に、熱が籠もる。

良くない、おれは、良くないのだ。]


 
 うん。

[落としていた視線が、持ち上がる。
リツの、ことばが、耳に届いて。
拙いようないらえ、喜色に、想定以上に柔らかく溢した。]

 はは、 ………うれしいねえ。
 夢みたいだ。

 …… ん? 夢か? ……夢じゃないか。

[現と夢を取り違えるのも、一瞬。
目許から滲むように、笑う、昼と違う面で。
そういう面を、させられているわけで。]

 昼は、ねむい。

[真面目に、言う。]


……、探す。

ちゃんと、探す。
話しているうち。段々、きっといる、いたのだ、あの夢の中、と思うようになってきた。]

――っ、……エフ……?

[ 指を引き寄せられた、
心臓が跳ねる。そろりと、見つめた。
視線が合わない。]

――、……

[ 瞬く。――人間じゃ、なかったら?
ごく真剣に聞いて、
少しの間。至極真面目に、答える。 ]

……俺は、
……あんたが、……あんたなら、
いやじゃ、ない


……、

[ 首を捻った先につばさのある生き物。
今度ははっきりとらえて
あ、なんて間抜けな声にならない声。

――引き戻すのはまたもエフ。はからずも、トレイルのアドバイスどおりになっている。 ]

――、……っ、それは

[動揺に、目が揺れた。
潤んだかもしれない。情けない。
夢に見るくらい。そう、その通りだ。
唇を噛む。]

……――誰にもちゃんと言ったこと、
……なかったのに、……

[ ぎゅう、と。エフの手をにぎる。
ああ、信じる。フライングかもしれないけど、信じるとも。どうやってかはわからないが、エフは、俺の夢のなかに、居たのだ。 ]


[夢に糧を求めるおれみたいな生物が
現で食うものと言えば、文字通り、詩めいた、夢>>*13

人間、信頼のおける店員>>*13のアドバイスに
うん、と、素直に頷く、素直な生き物なので。]

 ……… 攫って来たからには、責任は取る。
 うん、そうだな、こう言うか、 …任せろ。

[ぼんやりと、響く、任せろ、にも熱は籠もった。
人間の客が少ないからこその歓迎にせよ
確かにこの店は、悪戯好きが多いから。]


――……たいした、話じゃない、
でも、……あんたが、

聞きたいって、いうなら。

[ ――本当に。
どうかしてるとは、思うけど。
コーヒーが運ばれてくる少し前、
ようやく俺は、絞り出した。]


 
 アマノ。

[店員、――もう一人の、人外>>*17の。
呼ぶ声は、昼よりも柔らかい、この状況の所為でもある。]

 まだ。

 ……… でも、ゆっくり、話して良いと、思う。

[リツの順応力、あとは、任せろと口にしたからには。
気遣う彼の声も、今のそれは分かり易い。

静かに会話を交わす最中
蛇の、オーダーの返事>>*16が届いて
任せた――― と、こちらは、目配せて、笑う。
おれの舌には馴染むが、リツの舌には如何馴染むか。
運ばれるコーヒーを心待ちにしながらも、目は傍らに。]


 
 …… 探してくれ。
 おれが先に見付けたら、四勝一敗だねえ。

[リツの指に落とした視線。
それでも傍らは近いから、彼の表情も、それとなく。
夢も、ハンデも、カウントする。ズルじゃあない。]

 リツ。

[呼ばれた名前に応えて
引き寄せた指は、カウンター上、重ねるかたち。
齎された間は判決にも近い。
存在する心臓が穏やかじゃないリズムだ。]

 ………… 良かった。

[そして、いらえに、一気にほどけた。]


[ケイがコーヒーを運んでくる。
ん、なんか、不思議な匂いだ。>>*18]

――初めてだ、
こんなの

[ くん、と匂いをかぐと
目眩がするような深さ。
コーヒーは夜の色、ってどっかで聞いたな、なんだっけ。
口に含む。 ]

――、っ……?!


[ 衝撃だ。
人生初の味だ、紛れもなく。]

な、なんだこれ……!

[ どこかの席から笑いが起こった。やばい。恥ずかしい。 ]


[良かった、良かった、三度繰り返した。

―――… あ、と漏れたおとを、引き寄せる。
重ねた指を繋いで、笑う、良かった、と。
滑り落とした視線は、漸く彼を見ることが出来て
薄暗い照明に映る目。潤んだ装いに、瞬く。]

 勝手に覗いたもんで
 こんなことを言うのは、おれでもずるいと思うが…

 溜め込んで、夢にまで見るなら、おれが。
 ……… 聞く。

[握られた指先から、力が籠もる、熱が籠もる。
おれも、同じくらいの力で返して
大丈夫だから、そう言うくらいは、許せ。]


[ どんな豆で、
どうやって淹れたらこんな風に。
もう一口。――うん、新感覚。

舌鼓と言うよりはドラム連打の心地でいると、アマノ店員とエフがなにやら ]

――話してるって、何?

[ 天邪鬼のこと、知る由も無く、俺は疑問符浮かべて年もそう変わらないであろう店員を見たのだった ]


[おれの緊張が緩んだところで、コーヒーが運ばれた。

同じようで、異なる、カップの中身。
間違えるな、とトレイル>>*25が言うのだから
中身はそれぞれ異なるのだろうと想像出来た。

此方に渡されたカップを、空いた指が引き寄せる。
濃い、深い匂いが、湯気>>*19から漂った。]

 ありがとう。

[一言告げる、トレイルにも、厨房の奥にも。
一口啜れば、血の匂いと、神秘的なそれの味。
わりと脳味噌に、がつんとクる味だ。]

 うまい。 ……そっち、は、

[何、と、問い掛けかけて、これだ。]


 
 ケイのコーヒーは、 ………凄い。

[凄い、以外に、俺は形容することばが理解らない。
店内のどこかから笑い声も聞こえて
はは、と、おれも重ねる、柔らかめに。]

 な。 驚くだろ。

[そして、豆の種類>>*25の説明を求めて
蛇の趣向に、ははあ、と、感嘆、おれも間抜けた。]

 ……… 本当にこの店は、ずるいもんだねえ。
 


[次に運ばれるのは、所望した雲の糸>>*20

現にかたちのないものを求めるおれに
飯を提供出来るだけでも、大概、なのだ。
独特の匂いに、味付けはともかく、目に色鮮やか。]

 おれのお気に入り。
 …… なんだが、リツは、止めておくか。

[人間が口にすれば、噎せるで済まない気も、した。
備え付けのフォークを、カップの次に取って
店長>>*22に、目配せ、忙しそうに働いている。]

 店長は、酒も…… 美味い、らしい。
 あんた、飲むのか。

[酒は、しかし、あまり飲まないので。
リツに嗜好を尋ねながら
フォークがくるり、繭を解いた。]


【人】 匿名軍団 ゴロウ

―数日後―

[ゴロウの職業は時計屋である。

子供の頃、祖父の時計を壊し。時計屋で何とか修理された時に二度とこんなことはするまい、自分でも直せるようにしようと子供心に誓ったのがきっかけで。

些細な子供の夢だったが、歯車を弄るのが性に合い、普通の時計を販売する傍らで修理も承っている。どちらかと言えばゆっくりした時間を刻んでいる、のんびりとした店の従業員である。

そんな感じで昼間に仕事をしているので、ここ数日は喫茶店に通っていなかったが、今日はまた休み。

数日前に写真を提案すると、「是非」と言ってくれた店主と、「見たい」と興味を示してくれた虎徹。「次、持ってきます」と正式に約束して、用意した旅行の写真を収めた薄い紙の冊子のアルバム。あまり自分が写っていない、風景をとった写真を選んだもの。

約束を果たしにでかけようか。*]

(40) 2015/08/07(Fri) 22時半頃

【人】 匿名軍団 ゴロウ

今日も暑い……。
コーヒーもいいけど、水を飲みたくなってくるなあ。

[氷の浮かんだ水。それだけでも生き返りそうだ。]

料理もおいしかったしなあ……
飲みそびれたコーヒーフロートもいいかも……

[暑さを紛らわすため、独り言が多くなっている。
日陰を選んで歩きながら、あの喫茶店を目指していた。
道はすっかり覚えている。*]

(42) 2015/08/07(Fri) 22時半頃

匿名軍団 ゴロウは、メモを貼った。

2015/08/07(Fri) 22時半頃


[>>*13トレイル店員の言う通り。
この店は刺激が強い。いろんな意味で。
このコーヒーもそうだし。

――そんなコーヒーにむせる少し前。

見つける、見つけないの、話と一緒に

……次は、俺が見つけるし。

[ 対抗心。
負けっぱなしはいやなのだ。

――よかった、と。解ける気配に、自然、頬が緩む。 ]


メモを貼った。


【人】 匿名軍団 ゴロウ

あれ?
ヴェスさんー?

[暑くてだるだると溶けそうな男が、ヴェスパタインを見つけた。>>50

奇遇ですねえ。
喫茶店に行く所でしたか?

[彼の胸中も知らず、呑気に話しかける。]

(52) 2015/08/07(Fri) 23時半頃

[ 3度繰りかえすよかった。
そんなに言わなくても、とは思えど。

そんな風に、笑まれたら。
文句なんて、出てくるはずもない。

――ようやく合った視線。
潤んでいるのが、ばれてしまう。]

……――、…、

[つん、と鼻の奥が痛い。
勝手に覗かれたのに、
ずるい言い方なのに、]

……っ責任とれよ、……ほん と、

[かろうじて、泣くのはこらえた。]


[ コーヒーに
すごい、なんて形容詞が似合うなんてはじめて知った]

うん  すごい な

[笑われているのをごまかすように
コーヒーの水面に視線を落とす。
ゆらゆら、夢のように
ほのかな明かりが揺れている]

……わらうな。……驚いた。

[本当に、不思議な味だった。
でも、いやじゃない。]

吸血鬼……?

[豆の説明。たとえ、じゃないことがじわじわと空気から伝わってくる。ここは、人間の世界とは違うのだ。]


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