167 あの、春の日
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ー 回想 ―
[青い空に手を伸ばしてた、あのころは
記録が伸びていくことが嬉しかった、
おいしいごはんが食べられることが嬉しかった、
仲の良い友だちがいて、楽しい先輩がいて、
ただそれだけでよかった。
マドカにはそれ以上はいらなかった。]
[記録を残すことにこだわっていなかったから、
選手として生きることはできなかった。
頭悪いなりに勉強して、みんなといっしょに大学に行って、
陸上サークルには入ったけど棒高跳びの設備はなかった。
それでも陸上がしたくて、
そのためにサークルの付き合いも頑張った。
お酒を覚えた、メイクも始めた、
連れて行かれた合コンで出会った男の子に
告白されて付き合ったけど、キスもしないうちに別れた。]
[そのうち就職して、
どんくさいながらもコピーとお茶汲みを覚えて、
毎日パソコン叩いて、笑顔でランチして、
それから、それから……]
[恋とはどんなものかしら。
あの春の日、青い空に問いかけた、
その答えはいまだに、見つからないまま。
見た目は大人になった。
でも心はまだオトナになれなくて、
心だけ、あの日に置きざりにしたまま。]
― 現在 ―
[そこまで思いを馳せたところで、ふと我に返る。
聞こえてきた声に、ぴょこんと肩揺らして頷いた]
私も……私も、です!
みなさんのおかげで、幸せです!
[声を出してから、振り返る。
大人っぽすぎて近寄り難くて苦手だったはずの
ジリヤの姿にびっくりして、目を丸くした。]
そうか。
……今じゃなくても、泣きたい時に泣ければ良い。
ただ、一人で泣くな。
[ジェレミーに頷くように告げる。
あの頃は、傍に誰かがいてくれた。
陸上部を辞めると決めた時、話を聞いてくれたのは確かフィリップだった。
話を聞いてくれる友人と、陸上の代わりになる物があったから、怪我をしたことも、そこまで腐らずに済んだのだ。
あの頃のように支えてくれる友人は貴重だったのだと、今なら分かる。]
[エルゴットの頭をぽんぽんと撫でながら、ジェレミーにメイクをねだるキャサリンを見た。
あの時。
夢の中、耳元で聞こえた気がした声は気のせいだったのだろうか。
それは確かめることはしない。]
[聞こえたくしゃみに、個室の入り口を見る。]
おかえり。
[戻ってきたマユミへ声を掛けたが、その視線は自分の顔よりも下に向けられている。
眼鏡を確かめようとしている目的は知らないまま、嫌われたかと思い、視線を外して息を吐いた。]
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[シーシャとハルカが戻って来た時、青年は会釈は舌が声は掛けられなかった。 それよりも目の前のエルゴットの方に意識が向いていて。 自分の後に紡がれるハルカの言葉。ハンストは青年も思いもつかなかった事で。]
…っ…。
[>>72エルゴットが震えて泣きだすのを見て目を伏せる。 どうしたら良いのか分からない。 滲んだ青灰はそのままに、その場に佇んでいた。]
(74) 2014/03/10(Mon) 00時頃
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