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――――っ!!!
[初めて受け入れる、男の熱い塊に、声にならない悲鳴があがる。
痛みに逃れようとして、両の手
中をえぐられ、快楽と苦痛にあえぐ]
……ふ、あ……っぁ、…
[瞳を閉じて、与えられるものに翻弄されていた。
喉に触れる、硬い歯の感触に、期待と不安を感じて。
途切れた動き、囁かれる声。
ゆるり、とろけた琥珀が、薄青を捉えて]
は、ぁ……ん、
ノックス、さ、……んっ
ああっ、……ノックスさん……
[問われるまま、熱を与える人の名を繰り返す]
[口元に寄せられる耳朶。
とろけた瞳でみたそれが、とても美味しそうに見えてかじりつく。
快楽にとろけた思考では、それが成す意味を考えもせずに、
やわらかい肉と、血の味に、恍惚とした表情が浮かんだ]
ひ――っ! ああっ
[いつか想像したように、血に染まった彼の姿を見て、口元が笑む。
けれど、体勢を変えられた刺激に、また翻弄されて。
ノックスにされるがまま、深く与えられる熱と快楽にあえぎ]
ん、ふ……あ、あ……
[殺しきれない声が、零れ落ちる。
耐え切れないと、開放を訴えるかすれた声でノックスを呼び――]
も、いっちゃ―――?!
[ノックスに縋る指に力がこもる。
流れ落ちる甘い血と、指先からにじんだ血が混じるけれど。
それを意識する前、堪えきれない快楽を吐き出した瞬間。
――熱い痛みが、腹に生まれて]
――ああっっっ!!!
[激痛に、意識が半ば途切れかけ。
かすむ視界の中、血にまみれた人を見る。
彼が口にする、赤に、言葉に。
何かを言おうとしたけれど、声にならず。
彼の腕の中、ゆるりと琥珀が閉じられて――]
[そうして、息絶えた**]
― 死に至った後 ―
[ゆらゆらと、漂うような心地。
痛みがなくなっていることに気づいて。
ふ、と、意識が覚醒する]
――――?
[意識を失う前のことを思い、
痛みを感じないことに、首をかしげ――**]
メモを貼った。
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![]() | 【人】 小悪党 ドナルド (147) 2014/11/22(Sat) 12時頃 |
― 居間 ―
……なんで、聞こえるのに。
とどかないんだろう。
[完全に目覚めたのは、声にならないフィリップの悲鳴を聞いたから。
フランシスが、ドナルドが、フィリップが嘆いているのが見える。
腹を割かれ、ノックスの手が臓器を弄った体を、
綺麗にしてくれているのを見ている。
フィリップへと、“思い”を向けても届かないのに。
フィリップの“思い”は届くふしぎに小さく呟く]
[死ぬ前、ノックスに抱かれたのは、彼に感じた衝動をすりかえられるだろうかと思ったから。
それでも、与えられる快楽だけでは衝動は抑えきれずに。
フィリップへと“思い”を届けることすら忘れて。
その耳を噛み千切ってしまったけれど。
二人分の血で彩られたノックスの姿に、食らってしまいたかったと、思う]
これは、俺が食われたってことなのかな。
[ノックスが手についた臓器を口にしたのは見た気がしたけれど。
いま、フィリップが食べようとしているようには食べられていない。
ゆるりと瞬き。
フィリップの傍にいるか、ノックスの様子を見に行くか。
しばし、迷う*]
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![]() | 【人】 小悪党 ドナルド―― 居間 ―― (173) 2014/11/22(Sat) 21時半頃 |
― 居間 ―
[自分の、身体だったものが食べられている。
それを止めようとするフランシス
俺はかまわないから。
[止めなくていいよ、と聞こえなくても呟く。
フィリップが噛み傷のついている指を食べる。
骨が砕ける音。
腹からだいぶ血が流れたとはいえ、まだ身体に残っている血がにじむ様子]
……うん、自分が食べられるところ見ることになるとは……
でも。
美味しいと思ってくれるなら、いいかな。
[フィリップが、また獣よりになってしまったことに、少し悲しく思うものの。
それでも、食べたいと思うほどに想ってくれているのは嬉しかった]
メモを貼った。
![]() | 【人】 小悪党 ドナルド[ラルフであったものがフィリップの口腔にのまれゆく。 (174) 2014/11/22(Sat) 21時半頃 |
![]() | 【人】 小悪党 ドナルド フィリップ。 (183) 2014/11/22(Sat) 22時頃 |
[大切にされていたのだと。
痛いほどにわかる。
三人の様子が、悲しくて嬉しくて愛しい]
……俺、ばかだ……
[大事にされていたのに。
衝動に――触れてみたい思いに負けて。
そうして、ノックスにも、痛みを与えてしまっている]
……ごめんね……
[居間からでていったノックスが今何をしているのか知らぬまま。
ぽつりと呟く]
――フィリップ……
[うつむいたフィリップの頭を撫でようと手を伸ばす。
けれど、触れることなどできるはずもなくて]
いいよ、食べたかったら、全部食べていい。
[哀しいことを言うフィリップ
痛みを伴うかのような“思い”に、瞳を伏せた]
……フランシス……
[心配性で過保護な保護者が、自責の言葉を紡ぐ様子に、小さく名を呼ぶ。
いつもいつも、心配をかけては小言をもらっていて。
結局、こんなに悲しませている]
ごめんね、フランシス……
ドナルドも……
[人として眠らせようとしてくれるドナルドの思いが嬉しい。
郷里にかえったところで、迎えてくれる家族はいないけれど。
ドナルドが、そうして弔ってくれようとするのが、嬉しい]
[伝わる感情に、
ほろほろと涙がこぼれる。
死んでいるはずなのに、こぼれるものなのかと、どこかで鈍く考え。
ただ、フィリップたちを見ている]
![]() | 【人】 小悪党 ドナルド[奥底で復讐を考える。 (203) 2014/11/22(Sat) 23時頃 |
[フィリップの保護者の名前に、ゆるりと瞳を瞬かせる]
彼も……?
[そんな、それでは、フィリップは]
……フィリップ。
[嘆きの深さがわかった気がした。
フィリップが、保護者を大切に思い頼っていたことを知っている。
その、彼も、死んだというのなら]
…………
[何もいえずに、冷たくなった体に縋りつくフィリップの頭を、
触れることのできない手で撫でる]
![]() |
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