244 とある生徒会長の日常
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[桜は瞬く間にミノウを取り囲み、たおやかな淑女は哀れ袋のネズミか籠の鳥。観客のだれもがそう思い、固唾を呑んだその瞬間]
上だと!?!?!?
[枝を掴んだミノウが、ヒラリとその上に乗り、掛ける。言霊の力で作られたその枝を、空翔る天女のごとく優雅な身のこなしで]
暗示に抗うのではなく、あえてそれを乗りこなそうと言うのか!!!! まさに柔よく剛を制す。なんというしなやかさだ!!!
[桜の花びらを優雅な仕草で摘み、奉仕の聖女は嫣然と微笑む。 客席からはうっとりとしたため息が湧き上がる。髪の一本から指の先まで統制された淑女の身のこなし。それは日頃は陰に控えて目に留まることはないが、ひとたび光が当たればその優美さ、男女を問わず人を魅了した]
(@18) 2016/01/22(Fri) 00時半頃
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この勝負、わからなくなってきたぞ……!
[まさに実力伯仲。頂点に手をかけた決戦はかくも熱く、美しい。
ミノウの手から放たれたカトラリーが、正鵠を射抜くがごとく一点に殺到する]
日頃魂込めて扱い、手入れをきてきた道具たちは、もはや彼女の一部も同じ。 なんと見事な道具捌きであることか!!
[天晴れなり!とモニターに食いつきながら叫ぶ。しかしそれは彼女の反撃の第一段階でしかない。 枝先をグッと踏み込むミノウの足先。 観客席から「うぉおー!俺のことも踏んでくれぇーーー!!!」と若き煩悩の叫びが上がる。その叫びをもかき消すかのように、響いてきたのは軋む、轟音]
巨木が……!
[轟音とともに倒れこむ巨木。その倒れる速度と同じにミノウがフジノキのもとへ急襲する。 もちろんフジノキとてただ無抵抗に倒れはすまい。果たしてどのような必殺技がぶつかり合うのか……!!!]
(@19) 2016/01/22(Fri) 00時半頃
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香辛料だーーーーー!!!!!
[ミノウの両手の小瓶から振りまかれる灰色と赤の粉末。 えぐい!これはえぐい!!!]
(@20) 2016/01/22(Fri) 01時頃
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桜だーーーーーー!?!?!?
[フジノキの頭頂部から、にょっきりと。 なんということでしょう!!!!!!]
(@21) 2016/01/22(Fri) 01時頃
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あぁ、なんと見事な桜だろう……。 今までみた桜の中でもこんなに美しい桜は見たことがないぞ……
[モニターの前で両手を組み、その上に顎を置いて遠い眼差し]
自らの頭にさえ桜を咲かせてしまうとは。 その噺家魂や恐るべし。フジノキの言霊は小手先舌先の技術にあらず。魂から沸き起こる「想い」の結晶であるのだなぁ……
[見事なり。と呟いて、増井は目尻に浮かぶ涙を拭ったのだった]
(@22) 2016/01/22(Fri) 01時頃
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