人狼議事


231 獣ノ國 - under the ground -

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鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/15(Wed) 21時半頃


 ―― 路地裏 ――

[  ひたりとはり付く喉が痛かった。
  パーカーの奥、たぷと揺れる水の――ペットボトルに入ったそれを、癖めいて腹へと流し込む。

  腹の底へ落ちたそれに、足りないとも、満足したとも思わなかった。ただ息はしやすくなった、と空気に晒した瞼を伏せる。
 ここは、…ここ“も”――、と。路地の薄汚れた、凹凸の目立つ壁へ、白亜に馴れ切った黒を滑らせながら。


    俺はなにを、あんなに、


  “    ”、と、一間のみ。手を取り和らいだその奥にあったのぞみは――一体、なんだったのだっけ。

 求めたひかりはここにある。男の”おしえ”の先も。光る石の彼が自らへ告げた”いきる”先も。…チェビィの言ったふるさとも。あの地下で、こえが求めた自由すら、

 ――そう、だから俺はここでいきたい、と。……どうして、

     …あそこではいきていけなかった?  ]




     …“   ”ら。



[  ダメだったから。
 己の見知った彼を、彼らを、己の“領分”にひた侵すよう、くい潰す事も。傷つけても傷ついてもいけなかった、だから。
 手元に触れるチューブに、“替えのきく”それに視線を向けつつ。ぎち、と開いたプラスチックの吸い口から漂うにおいにも、何を感じることもなければ。

 ―――、なんで、あんなにほしかったんだったっけ。
  手を触れたとき、最後腕を下ろしたその先。彼は、己になんて、――いった?      ]


    ……、?


[  ならない虫は、もう満腹をもとめることはない。

 “きえてしまった”それに、鮫は気づくこともなく。ただ、正体の掴めない違和感に、眉を顰めた。*]


メモを貼った。


【人】 鳥使い フィリップ

― 自室 ―

[ 外の風が吹く大扉や、居た気配のある番犬のこと
 人間達が暖炉の先で僕等を監視し、暮らしていること。

 けれど、兄と明との間に何があったかは
 どうにも鸚哥にはぐらかされてしまって、結局分からず
 思い出す、別れ際の言葉>>110に、下唇を噛んで。

 膝を抱えたままころりとベッドに転がって
 蒼碧の手をのばす。
 あの日ここに在った背中、射干玉の髪、温度。

 大切だった人のかわりを求め続けている「ヒト」

 ( 卑劣なやつは、”工夫”だなんて 言わないよ )

 僕はぴんぴんとハネる髪をぐしゃっと一度掻いた後
 妙案なんて浮かびやしない鳥頭を首の上に乗せて
 隣の部屋の扉を叩いたんだ。]

(121) 2015/07/15(Wed) 23時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[  コン  コン 

    コン   コン


 返事は無い。ぐっすりと寝ている?、あれ、でも。
 声は”聞こえていた”から 

 ( どこにいるんだろう )

 思い当たるといえば第二図書室。

 僕は相変わらずの煩い足音を響かせながら
 今日も朝更かしが過ぎる夜梟を 探しに行った*]

(122) 2015/07/15(Wed) 23時半頃

 ――路地裏→――

[ ――一体どれほど、路地の裏手踞っていたのだったか。
 見つからないこたえの先を辿るのをやめ、ずりと背を凭れさせたまま足を伸ばす。

 そういえば、あの男へ宿題のこたえもまだだったろうか。“外”で会っても困るだろうと、“今度”のその先もいずれ、彼へこたえることもないのだろう、が。

  いつの間にか白けた色を越し、陽――“ほんもの”のそれの落ちる視界に、目を細めながら。


  ふかいところ、そら。 
――うみもその先のぞめるという、“ふるさと”。


 ならない腹元と、それでも敏感な感覚器官はそのままに。「かり」に飢えることはなければ、煩わしいだけの“ひと”の気配から逃れめいて、足先を街の端へと向けつつ、パーカーのフードを被り直した。

 自分と同時期、あの地下から抜けた「1人」がいるとも、彼が“うしなった”それも知らず。*]


―― →街中 ――


[  ひとまず、と足を踏み出した向こう側。

 道のはた、行きずりに“ひと”の1人と肩が触れ合えば、荷物をごと、と落とした相手へ。
 溢れた1つ――赤く熟る林檎を拾い上げ、手渡そうとした先。異形めいた――鱗ののる肌に。ひいと大きく悲鳴をあげられたなら、
  ――街中、誰かに気付かれることはあっただろうか。


  「施設」にいた頃は、ただ管理の隔たりにあっただろうひとの、新たにのった“拒絶”の色に。
  向けられる”まなざし”に、小さく乾く息を困惑じみて詰まらせながら。


 ――やがては、僅かに騒ぎを立てるその場から、
  すり切れた手袋に、慣れた手つきで鮫肌のそこを覆いながら、逃げるよう離れ去っただろう。]


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 01時頃


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