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──っ、!
[触りたい、傍にいたい、親しくするのは、なんて。
まるで同じような感情を言葉にされて。(
じわと涙が溢れそうになる。
泣くなんてしたくない、でも瞳は逸らしたくない。
きゅっと眉間にシワを寄せた、無表情ではない顔を向ける。
まっすぐ向けた瞳は、滲んでいた。]
き もち…わる ……く、ない?
[昔から大人しい妖精だった。
初めて街に行ったとき、声を掛けられたことがある。
優しくて、王子様のように振る舞う相手だった。
女の子と間違えて声をかけてきたその相手は、ミイユの声を聞いて
男とわかった瞬間、気持ちが悪いと云って離れていった。
ほんの些細なことだ。
けれどミイユから声や表情を奪うには充分だった。
女の子のような顔が気持ち悪かったのか。
顔に似合わない声が気持ち悪かったのか。
なにもわからないままに拒絶された、小さな出来事。
男と知っても、ジェレミーは好きだといってくれる。
どうしよう、どうしよう、胸が痛くて苦しくて張り裂けてしまいそうで。]
す、き。
[滲む瞳のまま、ジェレミーを見つめる。
触れたい。
なのに怖くて、二文字を口にするのが精一杯だ。
距離を縮められずに。
けれど唇を動かした言葉は、自然と。
泣きそうで、柔らかな笑顔を見せていた。
もっと笑えと、彼が云ってくれたから**]
![]() | 【人】 さすらい人 ヤニク[服を掴まれて、固まった>>27] (28) 2014/05/17(Sat) 20時頃 |
メモを貼った。
![]() | 【人】 さすらい人 ヤニク[置いたままの赤いフードを持って、洗面台へ向かう。 (30) 2014/05/17(Sat) 20時半頃 |
![]() | 【人】 さすらい人 ヤニク[寝ているのを起こすのと、台所を無断で借りるのを天秤でかけ、後者を取った。ハムエッグとホウレン草のバター炒め。後は、くるみのパンと牛乳を用意して、食卓机に並べて完成だと胸を張る。シンプルだけどラルフは喜んでくれるだろうか] (31) 2014/05/17(Sat) 21時頃 |
[
泣かせたい訳ではなかったけれど、
こんな表情まで隠さずに見せてくれるミイユが愛しい]
気持ち悪くない。
ミユが可愛く見えて仕方ないんだ。
[強いコンプレックスを抱えているのは解る、
自分も見た目通り軽いとよく言われてきたから。
最近では半ば軽く振る舞ってすらいた]
[感情が高まる、というのを初めて体感した。
今すぐ空に飛び上がりたくなるほどに歓喜をもたらす]
ミユもすき?
良かった、ドキドキして少し怖かった。
[
真っ黒の中にきらきらした色が反射してとても綺麗だ。
浮かぶ笑顔は、今まで見たどんな表情よりも心を鷲掴みにした]
もうちょっと近づいてもいいか。
できれば触れられるくらい近く。
[いきなり抱きしめたらまた驚かせてしまうだろうし、
此処は一歩づつ歩み寄ってみるつもりで。
男であることなんて問題ないという証明も
すぐに見たら筒抜けになるだろう。
それぐらい今は嬉しさを隠し切れない表情をしていた**]
メモを貼った。
![]() | 【人】 さすらい人 ヤニク[ラルフに微笑まれて、自分も笑い返す。>>35 (36) 2014/05/17(Sat) 23時頃 |
![]() | 【人】 さすらい人 ヤニク[恥ずかしい。自分で作った料理を好きな奴に食べてもらうってこんなに恥ずかしいことなのかと今更、考える。>>37] (38) 2014/05/18(Sun) 00時半頃 |
![]() | 【人】 さすらい人 ヤニク[手を押し付けることになり、戸惑うが、その暖かさに心地よさを感じ、目を細めて少し甘えるように頬とすり合わせる。>>39 (40) 2014/05/18(Sun) 01時半頃 |
[浮かんだままの涙は言葉に一、二粒落ちる。(
気持ち悪くないと、云ってくれた。
こんな自分を、気持ち悪くないと。]
っ ──!
[床をぱたぱたと濡らして、瞳はそれでもそらさない。
ただ一人、たった一人を見つめ。]
……す、き。
昨日、あった ばっかり──なのに
[触れられるくらい近く、と云われて。(
首を横に振れるわけがない、自分から近づくこともできない。
じっと見つめて、きらきらと光る黒い瞳を向けて。
ほんの少しだけ、手を伸ばした。
触れたい。
傍に、いたい。]
[
そっと頬に触れて、指先で雫をすくい取った]
こうやって触ったり、他にも……
色々とね。
[するよ、と小さく付け加えて伸びてくる手を取る。
そのまま腕の中へ迎えようと軽く引き寄せた]
[延びてきた指先が頬に触れる。
涙の粒を掬い上げて、肌を撫ぜていく。(
触れあえばびくりとするけれど、逃げはしない。]
っ、ぁ
[他にも、するよと告げられて。
逃げ出したいくらい恥ずかしい、暴れだしてしまいそうなのに。
伸ばした手は掴まれて、引き寄せられた。
そのまま、きゅぅっと抱き付く。
恥ずかしくて顔はあげられない。]
――やっと捕まえた。
今日は暴れないでくれよ。
[顔は見えないけれど仕方ない、
抱きしめられるだけでも随分な進歩だと思う。
ついでにちらりと見える耳に唇を落とした]
ちょっと位慣れて欲しいし。
[だいぶ荒療治ではあるが、
ただの紳士ではないことも知っておいてもらいたい]
───、っ
[暴れだしたいけど、暴れないでくれと云われてしまった。(
先に釘を刺されては、何も出来ないし。
そんなことよりも心臓がばくばくとうるさくて。
囁く声に更にぎゅうと身を寄せて。
おかしくなってしまうような感覚を堪えようとする。
なのに、耳に落ちる感触は…。]
……、っ…!
[触れられた耳先は真っ赤に染まり、腕の中で体はプルプルと震えて。
優しいだけの王子様じゃないジェレミーの服を。
小さく噛み締めて、声を出さないようにした。]
[小動物の雛を手の中に閉じこめたら、こんなだろうか]
本当に嫌なら、ちゃんと教えて欲しい。
でも恥ずかしいだけなら、やめないから。
[とは言いつつもだいぶ手加減はしているのだ、これでも。
腕の中で震えるミイユの背中を撫でたり、
さらさらの髪を指で梳いたり、
今日は濡れていないから触りたいだけ触る]
(もっとすごい事したいなんて言ったら)
(ミユ倒れるんじゃないか?)
[やはり段階を踏んで慣れてもらうしか、
方法は無さそうだった]
や……っ!!
(だったら、殴ってる!)
(ばか…!!)
[思わず声を出してしまって、それが拒絶にとられただろうか。
背中を撫でる手が、髪を梳く指が、離れてしまうだろうか。
今のは拒絶ではないんだと、背中に手を回して体を寄せる。
もっとなんて考えもつかないから。
そんなときが来たら、卒倒してしまいかねないが。
いまはまだ、抱き合う体温を離したくも離されたくもなくて。
潤む黒い宝石を、ジェレミーの方へ向けて見つめた**]
メモを貼った。
[や?
ミイユが逃げる様子はなくむしろ距離は縮まる。
抱きつかれているということは、反射的に出た声だろう]
いいんだ。
[ぎゅうと抱きしめると見つめる黒い宝石、
潤んできらきらしているから、覗きこむと顔はとても近づいて。
ごく自然に軽く、唇を重ね合わせていた**]
メモを貼った。
![]() | 【人】 さすらい人 ヤニク[何をされたか分からずに、自分の手とラルフの顔を交互に見る。やがて、ゆっくりと理解して声を出すことも出来ず、固まった。やっぱり起きていたのかと言いたかったが、藪蛇になるのは目に見えていた>>42] (43) 2014/05/18(Sun) 04時頃 |
![]() | 【人】 さすらい人 ヤニク[ヴィラの言葉にああ、あっていたと安堵する。] (45) 2014/05/18(Sun) 09時半頃 |
![]() | 【人】 さすらい人 ヤニク[結局ヴェラの返事を待たずに、引っ張り込む。ラルフにはすぐ済むから置いていかないでくれと頼み] (46) 2014/05/18(Sun) 10時半頃 |
![]() | 【人】 さすらい人 ヤニク―別室― (47) 2014/05/18(Sun) 10時半頃 |
[目と目が、瞳が重なる。
縮めた距離、二人の間にあるのは高鳴る胸の音ひとつ、ふたつ。]
(す、き。)
(ジェレミー、すきだよ。)
[なにがいいのか、わからないけれど。
微かに小さく、こくと頷く。
彼の瞳の色をきちんと見るよりも前に、瞼はきゅうっと閉じてしまっていた。
顔が近づいてくるから、息まで止まって。
唇が触れあう。
初めてのことに、体はぴくんと跳ねる。
唇が離れれば自然と瞼が動き、ジェレミーをまた黒い瞳の中に映す。]
────っ、!
[途端に真っ赤になって、思いきり顔を逸らした。
弱い力でぺちぺちと胸元を何度も叩く。]
メモを貼った。
[
ミイユが真っ赤になって小さく暴れだした。
痛くないから只の意思表示、にしても可愛すぎる]
嫌じゃないんだろ。
[手を捕まえて指先にも唇を押し付けるだけのキス。
構い倒したら逃げられてしまうだろうか、
それでも追いかけてまた捕まえるのだけど]
メモを貼った。
──、─…!
[嫌じゃない、でも恥ずかしくて爆発してしまいそうだ。
伝えるために胸をぺちぺちと叩いたのに
その手まで連れ去られて、意地悪な王子様の口付けを受ける。
指先に触れられただけなのに、肩が竦まった。
恥ずかしすぎて、泡になって消えてしまいそうだ。]
ば、……かっ
[真っ赤なまま、呟けたのはそのくらい。
嫌じゃないんだろ、なんて、ものすごく意地悪な質問だ**]
[
でもそんな風にされる反応すら愛しくてたまらない、
意地悪くもしたいけれど、沢山愛したいから]
好きは免罪符にはならないけど言わせて。
ミユが好きだから、馬鹿になってしまう。
[これくらいで照れていたらその先は……
ゆっくりと事を進めないと本当に大馬鹿になる。
ミイユを抱きしめ直すと、
肩に額を乗せて今の幸せを堪能しているところ**]
メモを貼った。
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