123 霓虹鬼故事
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ええ。
私が窺鼠―だったの。
あのときは、指示どおりに動いてくれてありがとう。
[依頼の時は比較的上からの物言いだった。
おまけに、何時にどこへ行き、そこからどちらへ―と、
都度連絡をいれていたので印象はよくなかったかもしれない。]
―あ。
[肉を食む音ではなく、別の声が聞こえてきた。
見れば黍炉と露蝶が来ていて不安げな色を浮かべた。
鬼が2人を食らう姿を想像してしまったのだ。]
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何時までも満たされないんじゃ、お前を殺すしか止める方法は無さそうだな。
[ため息を一つ。 焼け爛れた顔を見やり、露蝶の問いかけとそれに答える明夜のやりとりを聞きながら、 左目は見えている様子なのをみれば死角を狙うことはできないかと考える]
――残念だ。
[平和な恋人たちの一人が鬼になったとしってぽつりと呟き。 露蝶が動くのならそれにあわせて明夜へと跳びかかろうと、足にちからをこめた]
(24) 2013/05/25(Sat) 23時頃
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いや、まぁ仕事だし。
…はぁ、それでね…。
声の雰囲気が違うから分かんなかったわ。
[色々と指示をされて閉口したが、終わった事は気にしない主義だ。
という事は、名乗った時点で彼女は自分の事に気付いていたのか。もし知っていたら…、と考えるのは詮無い事。
何かに気付いた佩芳の視線を辿り、黍炉と露蝶の姿が目に入る。]
―来た、か。
[自分が死んで二対一。
どう見ても分が悪いが、あいつはどうするつもりなのだろう、と。
只、行く末を見守る。]
――ふ。
[わからなかったと言うのに、目だけで笑った。
しかし、生きていた頃の話をするには、
近くの人間の方が気になって―。
仇を、とまでは行かないが。
この鬼を野放しにしてしまっては、さらに―
あの、惨い写真のような事件が起こってしまうだろうから。]
爆弾が少しは役に立ったらと思ったけど―。
鬼ってどうやったら死ぬのかしらね。
[仲間だったんでしょう?
黒宵を見上げて、首を傾げた。]
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――っ!
[じり、と動こうとした時にきた回し蹴りに驚きに瞳を見開き。 とっさに後ろに跳び退る。
ナイフを手にしたけれど、髪の毛を揺らした靴の先にすら掠めることはできないまま]
ったく、肉体労働には不向きなんだが。
[ため息を一つ零して、軸足を狙ってナイフを突き出す]
(28) 2013/05/25(Sat) 23時半頃
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[笑う気配は感じていたが、目は三人の動きを追っていた。
明夜が自分を露蝶の憎む相手だと明かした事には瞠目した。
嫌がっていた奴もやがて殺すようになる、と言ったのは露蝶の恋人ではないのか。]
…さぁ。身体能力が上がるだけで、傷がすぐに癒えるわけじゃない。
…殺そうと思えば、殺せるんじゃねぇのか。
[首を傾げる相手に答えるのは、自分の推測。
明夜と交わしたのは殆ど、自分達が生き残る為にどう動くかといった話で。
研究者が薬品を地下の研究室から持ち出していたのなら、やはり多少丈夫なだけで普通に死ぬのではないかと。]
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ぐっ――っ
[ナイフが肉に刺さる感触と同時に、腹部に食らった蹴りにうめく。 薬のせいか、鬼というに相応しい膂力でけりつけられれば、受身も取れずに転がる結果。
それでも何とか立ち上がろうと、痛みに歪む顔をあげて]
露蝶……
[怪我した女一人に立ち向かわせるわけにはいかないとばかりに、痛みを堪えて立ち上がり。 せめて、明夜の動きを邪魔しようとタックルをしかけた]
(31) 2013/05/26(Sun) 00時頃
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ふうん…殺せば、殺せるの。
それは、見た目が人間と変わらないから?
[見た目から鬼なったりしたら、不死になったりしないのかしら。
鬼を野放しにして欲しくないと思いながらも、そんなことを考えた。]
―――あぶな、い!
[回し蹴りを放つ鬼の動きに目を奪われる。
飛びのいた黍炉がナイフを突き出し、
それと同時に露蝶がナイフを構えて駆け寄っていく。
さて、鬼は―?]
やっぱり、アイツ嫌い。
[人間の攻撃をものともせず、怯む様子も見せない鬼。
それを見る視線は、やはり嫌悪を帯びていた。]
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