164 天つ星舞え緋を纏い
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― 回想 ―
[凍て付く闇に、意識が呑み込まれる前のこと]
(雪、さん……)
[女が言い掛けた言葉を飲む。
言葉を確り聞き取ることは出来なかったけれど、人として悪あがきする猶予が与えられたことだけはわかった。
そうでなければ、『風』の力籠めた音を紡ぐことなど出来なかっただろうから]
(ありが、とう……)
[人でありたいという日向の望みを、本能のまま刈り取らずいてくれたことに、言葉には出来ぬものの感謝する。
目の端に浮かんだ温かなものは、零れるより先に凍り付き、誰にも気付かれることはなかっただろう*]
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─ 神社近辺 ─
[沼太郎を喰らったのが誰かはわかっているけれど、日向の方は知れぬから。 問われたとしても、半分しか返す事はできなかった、というのはともかくとして]
[疑問に返された言葉に違う疑問がわきかけたのは、ちょっと置いて]
……家族じゃない、って。 でも……つながりは、消えるもんじゃないだろ。
[僅か揺れた言葉>>74に向けたのは、ずっと、抱いていて、でも言えずにいた想い]
(82) 2014/02/20(Thu) 00時頃
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……そっちも、知ったのはついさっきだけどな。
[揺れの残る声の返す答えに、軽く肩を竦め]
なんとでも言え。 でも、俺は諦めないって決めたから。 ……だから、なんと言われようと、押し通す。
[お節介、という評>>75に返すのは、やや素っ気無い口調の言葉。 内にあるもの──これ以上失いたくない、という想いは、出せぬ叫びと共に飲み込んだまま]
(83) 2014/02/20(Thu) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 00時頃
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─ 回想・雷門邸にて ─
……望んだかどうかは、わからない。 ただ。 子供の頃に見た、流れ星が、凄く綺麗でね。 ほしいな、って思ったのは、覚えてる。
[自分の投げた問いに返された、夕顔の言葉>>78に、遠い記憶を辿って答える。 在り方は変えぬ、との意思込めた宣、それに返された抑揚のない声>>79に少しだけ、眉が下がった]
(84) 2014/02/20(Thu) 00時半頃
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……そう、だね。 簡単にできる事じゃない。 ……この先に進もうと進むまいと、もう戻れないのも……何となく、感じてる。 それでも。
[ここで一度、言葉は途切れて]
……俺は、諦めるのだけは嫌なんだ。 宿したものに、ただ流されたくは、ないんだよ。
[穏やかなまま、告げる。 何を諦めたくないのかは、やはり、口にはせぬままに]
(85) 2014/02/20(Thu) 00時半頃
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[日向を探しに行くべく、戸を開いた所に届いた名を呼ぶ声。 足を止めたところに向けられた言葉>>80 >>81に、小さく息を吐いた]
……そうだね。 闇が強くなって、光が弱くなって。 祓い鎮めるためには、より大きな光が必要になる。
でも。 ……さっきも言ったけど、俺は、俺のまま。 光宿していても、それにただ飲まれはしないよ。
……失いたくない、から。
[静かな口調は変わることなく、そう告げて。 肩越し、振り返って向けたのは、穏やかな──けれど、内に強い覚悟を秘めた、笑みだった。*]
(86) 2014/02/20(Thu) 00時半頃
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─ 神社近辺 ─
[告げた想いに返るのは、沈黙。 他者が踏み込みきれる領域とも思えないから、それも已む無しなのか、と。 思いながらも感じた一抹の寂しさは飲み込んで]
ああ、言ったよ。 こんな状況だからこそ、諦めたくない事が、あるから。
[疑問含む声>>87には、そう、返して]
(90) 2014/02/20(Thu) 01時頃
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― 現在・通り ―
[どれだけそうしていただろう、気付けば笛の音は止んでいて。
代わりに、近しきものと相容れぬもの、二つの気配が強まるのを感じた]
もしかして……戦ってるのか。
[呟いて、服の端をぎゅっと握る。
相容れぬ方の気配の持ち主も、その力の質から察することが出来た]
…………。
明にい。一にい。
[力の性質に関わらず、どちらも大事な人に違いなかった。
その二人に、争って欲しくなどない。けれど]
あの二人が、考えなしに戦う訳も、ないよな。
[本能とか宿命とか、それだけを理由に生じた争いではあるまい。
どのみち割って入ることなど出来ぬ娘の魂は、ただ祈るように目を瞑ることしか出来ないのだけれど]
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 02時頃
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[まっくらなのは、嫌だから、と。 以前言った言葉は、幼き頃から抱くもの。
暗闇にひとりでいると、取り残されたように思えてしまうから、それが嫌で。
それが光を寄せたのか、光宿した事でそれが強くなったのかは、自分でもよくわからない。
よくわからないままだったから、別れ際の夕顔の言葉>>88 >>89には、何も返す事ができなかった。 ただ、決意を崩さぬままに、願う言葉を受け止めるのみで]
[何れにしろ、闇に喰らわれるのは、こわい、と思えていた。 喰らわれたら、永劫闇の内に囚われるのでは、と。 そんな思いに駆られて、鎮めねば、と思う部分も少なからずある]
(98) 2014/02/20(Thu) 10時半頃
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[あるけれど]
[否、あるからこそ]
[闇も同じように、光を畏れ忌避している、と。 闇宿すものと交わした幾つかの言葉から感じているからこそ。
畏れるだけで立ち止まったら、終わりな気がして、だから]
(99) 2014/02/20(Thu) 10時半頃
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─ 神社近辺 ─
こんな状況で、諦めきったら、なんにも残らないからな。
[自分の願いは、ただの身勝手な傲慢なのかも知れぬ。 望まぬものを他者に押し付けているだけなのかも知れぬ。 そんな思いもあれど、留まる事も戻る事も、『時』は是とせずに。 先へと進む意志をただ、口にして]
…………。
[きっちまった、と。 微か震える声で返された言葉>>97に、唇を噛んだ]
一度、きったら。 それっきり、なのか? ……本当、に?
[ぽつ、と零れた声はどこか寂しげな音を帯びて]
(100) 2014/02/20(Thu) 10時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 10時半頃
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─ 神社近辺 ─
……諦めなければ。 だいじなもの、ひとつでもふたつでも、残るかも知れないだろ。
[蠢く闇を見据える、光は揺らがない]
……死んだものは、戻らない……って。
[拳握りつつ、向けられた言葉。>>101 数度、瞬いて、それから]
確かに、死んだものは戻らない、けど。 『時』を巻き戻す事もできない、けど。
……だからって、閉ざすなよ……。
[小さく小さく、紡いで、僅かな刹那、目を伏せる]
(102) 2014/02/20(Thu) 22時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 22時半頃
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─ 神社近辺 ─
ああ、残ってるよ。 掛け替えない、大事なもの。 なくしたら、もう二度と、得られないものが。
[そう、告げる声音は静かなもの]
遅い、って、一体何が……。
[ため息と共に吐き出される言葉>>103は、それだけでは意を取れなくて。 僅かに眉を寄せてその意を問い]
(113) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 23時半頃
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