151 雪に沈む村
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…そういえば、あの神父はここの教会の神父だったのか。
[つい昨日(>>3:48)レストランで会った神父と教会が、老人の脳内で符合する。 違う場所で見たから思い出せなかったものの、教会にいればなるほど確かに何度か顔を合わせたことがあるような気がした。]
[墓石に刻まれた名は、最早文字が潰れて読めないほどにボロボロだった。 思えば、これを教会の隅に置かせてもらったことがこの教会に足を踏み入れたキッカケだったかもしれない。]
(51) 2013/11/26(Tue) 00時頃
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キャロライナ・ディズディモーナ、ここに眠る…
[文字の体をなしていない、石の表面のでこぼこが本来何を意味していたかを、この老人は知っている。 何故か。何故なら。]
まったく、アレから何年経ったんだろうねぇ… もう数えとらんよ。
[200年近く前のこと、それまで誰の手も触れられなかった彼女の墓が、突然野犬に荒らされるようになった。 それは隠蔽の魔術をかけていた老龍の、衰えの顕現の一つ。 慌てた老人は村の教会へ棺と墓石を納め、墓場の隅を間借りしたのだった。]
(52) 2013/11/26(Tue) 00時頃
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……っ、………エリ、サ、…。
[黙って昔話を聞いていた彼女に、名前を呼ばれ。ぽつん、と、呟かれた言葉に、反射的に息を飲む。
痛ましい程に痩せた彼女の細い手を、握る事が出来たならどんなに良かったか。
たったそれだけの事すらしてやれず、それでも代わりの様に彼女の名前を呼んだ。息が詰まって、途切れそうになる。
死にたくない、そう言った彼女に何もしてあげる事が出来ない。
病を治す事も、代わってやる事も。
テーブルの下で強く拳を握った。爪が皮膚に食い込んで、鈍い痛みを訴える。いっそこの血に、他の龍族の様に他者の命を永らえる魔法が備わっていれば。──いれば、何だ。この呪いの様な生に、彼女を付き合わせるというのか。
ぐるぐると巡りそうになる思考を振り払う。
何を言ったところで、実際に病で苦しんでいる彼女の、何の慰めにもならないだろう。]
──…私は、君に。幸せで居て、欲しかった。どんな時でも、たとえ──終りが来ると、しても。
[絞り出すような声の、小さな呟きは、果たして届いてしまっただろうか。]
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-回想・ピエールの店を出る前-
[また、扉を開く音。 どうやら、老人は東の国に伝わる福の神というやつなのかもしれない…と自分のことを自画自賛してみる。 しかし、扉を開いて入ってきたのは、眼帯をした高身長の男。]
おぉ、『紅蓮』の…! ほぅ、また会ったのぅ。もう何度目だったかなぁ。
[気さくに応じる。 どのような容姿相貌であったところで、この龍の根本は変わらない。 何度も巡り合い、何度も別れた。思えば、一番この老龍と長く接してきたのはこの同族の者だったかもしれない。 転生の時が近いと口にする男に、明るい口調で答える。]
はっは、お互い長生きはしたくないなぁ。 気弱になるわ。
(62) 2013/11/26(Tue) 01時頃
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[バーナバスは快活に笑い飛ばすものの、目の前の男の気持ちはよく分かった。 バーナバスにも、己が境遇を恨み、呪いを呪い、冬を越せるのかと恐怖した日はある。 現存する龍族の誰よりも幾重もの冬を越えてきた年季がある。]
そうさなぁ…そのときは、カルヴィンが悲しむかものぅ。 旅に出たと伝えることにでも…するかなぁ。
[そんな、保険をかける。 目の前の男、ドナルドが『もしもの時のために』何か伝えたいことがあれば、バーナバスは聞き届けるつもりだ。]
(63) 2013/11/26(Tue) 01時頃
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またいつでも会いにこい。 私はずっとここに存在し続ける。 だから安心して―――眠れ。
[転生、ではなく、冬眠。老龍は敢えてそう表現した。 浄火を体に宿す紅蓮龍に一時の別れを告げ、レストランを離れる背中を見送った。]
………また、な。
[その声は扉の向こうに届くだろうか。 欲言わば、風に乗って、春先の目覚めにまで届かないだろうか。 残念ながら、老いたる存在に、そんな力は、無い。]
(64) 2013/11/26(Tue) 01時頃
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